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![]() ヨハネス・ブラームス作曲、交響曲第4番 ミュンシュ+パリ管のブラ1が大好きです。最近、好きになってきた第4番を、彼が振った盤がないか探していたところ、河原町今出川の「つだちく」に1,200円であったので、とても古い盤に思えたのですが、買ってみました。 始まった途端にブーっていう音が背後に出現。傷だらけだしプツプツいいます。かなり聴き込まれていたのか、歪みもあります。 音についても、「古い音だなあ・・・・」と思いガックリして聴きだしました。 しかし、演奏が良いんですよ。どんどん「買って良かった」と思えるようになってきました。 特に大好きな第1楽章の畳みかけが凄い。じっくり盛り上がってきます。熱い熱い。 第2楽章もよく歌っています。エンディングが特にじんわりきます。 第3楽章は今まで聴いたどの演奏よりも速い。この演奏を聴いてからというもの、この快活な速さが拙者の中でスタンダードになってしまいました。何故そう思うのかというと、この曲の第4楽章って、最後の交響曲の最後の楽章にしては、第1楽章の激情の嵐に比して、大人しいし、アッサリ終わりすぎると思われませんか?拙者、未だにこの変奏曲がそんなに好きになれないんですよね。こぢんまり聞こえてしまって・・・・。第3楽章が堂々としすぎていると、余計に肩すかしを食らった気持ちになるんです。 ところが、ミュンシュの手によると、第3楽章はあくまで快活に過ぎ、第4楽章は優雅さを持ちながら、自然な感じで徐々にスピードアップ、加熱して、結構、最後盛り上がって行くんです。 この流れが結構好きです。このまとめ方の指揮者、音の良い盤で誰かいませんかねえ。 しかしブラームスっていう人は大した人ですよね。52歳でこの曲を書いたらしいですが、もっと交響曲を書けそうなもんなのに、年齢のせいで、レベルが保てないって言って、書くのを止めちゃったんですよね、確か。 どの曲を聴いても、常にこんなにも拙者の感情に訴えかける人に会ったのは、ジョン・コルトレーン以来です。宇宙空間に連れて行ってくれるブルックナーさんと共に、ブラームスさんには本当に感謝しています。
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by jazzamurai
| 2008-12-01 17:38
| 無定見 クラシック三昧
![]() 発売:1970年6月1日、日本グラモフォン 録音:ベルリン、イエス・キリスト教会 交響曲第1番(1963年10月11日~12日) 交響曲第2番(1963年10月10日~11日) 交響曲第3番(1964年9月28日~30日) 交響曲第4番(1963年10月12日~16日) 大きな括りで断じてはいけない、とsand_gasaさんに教えられたのですが、それでも時々言いたくなります。何故、CDは音が悪いのか、と。 god-zi-llaさんが紹介してくれはったケルテス指揮のブラームスを、LPではなく、DECCAのBest100シリーズの1枚1,000円CDで買ったのですが、恐ろしく音が悪いんです。悪いというか、もう魂が削られているというか、もう許せない劣悪さです。演奏の善し悪しを考えることができない程にです。何故こんな商売をするのでしょうか・・・・。 それで今、LPを探している所ですが、やっぱり名演なんだろうと思います。なかなか手の出る価格で出回っていないのです。探している人が多いのだと思います。 一方、このカラヤン版のLP全集は結構安価で出回っているようです。それとは関係ないでしょうが、この前のバザーで、この日本版全集を拙者、300円で得ました!! さすがに外装はボロボロで、盤は黴だらけでしたが、ライカのバランスウォッシャー+ビスコ33で拭き拭きしたところ、結構良い音で鳴っている(と思われる)訳です。 拙者はカラヤンという人の人となりを知りません。「von」と付く人ですから、拙者のやうな位の低い貧乏侍には鼻持ちならない人かもしれません。 でも、このレコードは、今のところ「良い」としか言えません。 音が良いのです。レコードの音の厚みというのは、ライカの取説に書いてあったように、「21世紀においても音楽情報は、だんぜんアナログ優位です」なのでしょうか。 こういうことにぶち当たると、一時期はまっていた紙ジャケCDも含め、CDって一体何だ、と思いたくなります。 10年程前ですが、あるお医者さんのお宅に伺って、Tannoyのオートグラフを1辺1メーター程のガラスケースに組まれた巨大な自作真空管アンプで聴かせて頂いたことがあります。その時に聴いたオーケストラ(曲は思い出せません)のLPは、まるでホールの1階席のちょっと奥で聴いていたかのように具体的で、素晴らしい音でした。でも同曲をCDで聴いたら、何か「削がれている」印象がして、「やっぱりCDは音が悪いでしょ」と言われて、驚きのうちに肯定せざるを得なかった、という記憶があります。 それが24bitとか、K2HDとかのCDを聴いて、「やっぱり技術の進歩は凄い」と思っていたのに、廉価盤とは言え、この音の悪さは無いでしょ、というCDを聴いてしまい、改めてムムムと唸らざるを得ませんでした。 前置きはこの位にして、カラヤンさんの演奏ですが、ポイントで芝居くさい動きがあるのは確かですが、せわしないテンポの揺れも無いし、強弱もしっかりメリハリ付いていると思うのです。拙者の情緒的な趣味として、これ位のお涙頂戴は許される、というか、時々はこういう演奏を聴いてみたいと思う時が必ずあるだろうな、と思います。しつこさの無い適度な歌わせ方、と、劇的な瞬間の演出、が、カラヤンさんの良い所と、今のところ思っています。 加えて、録音の良さです。勿論、拭く前と後では雲泥の差ですが、日本版なのによくこれだけの情報が入っているなあ、と(クラシック初心者なので信頼できるコメントではないですが)感心してしまいます。 ちなみに最近は4番を集中して聴いています。4番の第1楽章の「激情の嵐」は凄いですね。どの人の演奏を聴いても全身びしょ濡れになります。そういえば、ケルテスの廉価CDは、3番と4番が同一のCDに入っているため、繰り返し聴いていた拙者は、同じく激情の嵐である3番の第4楽章と4番の第1楽章を一時期まぜこぜにして憶えてしまっていました。それはそれで、空想の世界で感動を覚えていたのですが、この2曲の感情に訴えかける力は本当に凄いと思います。 ブラームス先生は本当に素晴らしい。ブルックナー先生と共に、拙者の最近の大のお気に入りです。お会いできて本当に良かった。 ところで、このジャケ写って、何か変ですよね。東京タワーの蝋人形館にありそうな感じ。歌舞伎でくわっと目を開いたような・・・・。普段指揮している時は目を閉じているのにねえ。
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by jazzamurai
| 2008-11-06 00:25
| 無定見 クラシック三昧
![]() 5.第1楽章 12:33 6.第2楽章 07:40 7.第3楽章 05:42 8.第4楽章 09:17 Disk1に収録 (35:26) 2回目、やっちゃった。ごめんなさい。他の指揮者の買えば良かったのですが、今はヴァント先生しか持っておらず。 最近、ブラームスばかり聴いている。まあ、忙しいので、ヘビーローテーションしている訳ではないのですが、アマゾンでまとめ買いした四重奏曲、五重奏曲、六重奏曲を代わる代わる聴いてます。 そして、間に挟んで聴いているのが交響曲第3番。1983年、50歳の作品。 最近、中古レコード屋であさってたら、トスカニーニの振ったこれを試聴した人がいて、「何だ、この素晴らしい曲は?どっかで聴いたことあるぞ・・・・」と確かめたのが始まり。 ジェーン・バーキンの「ベイビー・イン・バビロン」に使われた第3楽章の美しさ、儚さはもちろんのこと、第1楽章の6/4拍子の大らかに楽しみながら、少し影のある感じが好き。全曲、短くてまとまっていながら繰り返しが多くて憶えやすい所も親しみやすくて良い。 でも、この人のふっと現れる悲しいフレーズ、って何なんでしょうねえ。第4楽章も高揚した感じで、一気に行くのかと思えば、まるで(例えは悪いかもしれませんが)ブルックナーの第9の第3楽章の最後みたいな諦念のコーダ。 そろそろ、酸いと甘いとを噛み分けなければならないと、心に諦めを翳したような、ちょっと大人な交響曲、でしょうか。 ブラームス:交響曲全集
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by jazzamurai
| 2008-09-05 00:34
| 無定見 クラシック三昧
![]() Amadeus Quartet 1.弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18 第1楽章 (11:35) 2.第2楽章 (8:58) 3.第3楽章 (3:04) 4.第4楽章 (9:39) 5.弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 作品36 第1楽章 (14:10) 6.第2楽章 (7:07) 7.第3楽章 (8:28) 8.第4楽章 (8:58) ところで、クラシックの中でも一番聴きにくかったのが、室内楽でした。迫力が無いような気がする上に、貴族趣味的な感じが取っ付きにくかったのです。 しかし、ブラームス先生の曲の中でも評価の高い弦楽六重奏曲は一度聴いてみようと思い、丁度1,000円の廉価盤があったので、買ってみました。 第1番は27歳の夏の作品、第2番は33歳の春だそうです。 それで、印象は、というと、まだどんな曲達なのか、よく分かっていませんが、良い曲ですね。 勝手な印象ですが、きれいな主旋律の裏で、他の楽器が静かに忙しく演奏している、っていうのが、最近、感じているブラームス先生の交響曲の印象なのですが、やっぱり、同じものを感じます。叙情的なのに、かっちりと構築してますよねえ。 好きなのは第1番の第2楽章の変奏曲。この悲しい調べは何でしょう。めちゃ悲しいけど、そこに何かの決意みたいなものを感じるのは拙者だけでしょうか。 第2番は恋しても実ることのない女性への思慕の念を断ち切るために書いた、という説があるようですが、確かに第1楽章はそんな感じのするロマンチックな曲です。ですが交響曲第1番第3楽章の2分40秒あたりに出てくるのに似た「キメ」が何回か現れて、拙者の浸りたい気持ちを切っちゃうのです。 演奏ですが、クラシックの室内楽の録り方なのでしょうか、まとまって聞こえます。拙者の再生システムの問題かもしれませんが、弦の音はもっとリアルな方が、拙者は好きです。他の演奏者の音源はどうなのかしらん。 ちなみに拙者の持っているガイドブック「クラシック名盤この1枚」(光文社文庫)では、仏ル・クリュブ・フランセの、サロワール六重奏団の演奏が紹介されており、「今どこのCDショップに行っても、この曲の本当の良さを教えてくれるものは置いていない」とまで書いてある。こんな「上から目線」で入手できない音源を紹介されてもなあ、って感じです。 でも、1,000円でこの演奏が聴けたら、めちゃ良いと思います。他の演奏に手を出すのは、もうちょっと曲を憶えてからにします。まあ、今回は第一印象、ってことでお許しあれ。しかし、クラシックの世界には、まだこんな良い曲がゴロゴロ転がっているのかしらん。我が寿命尽きるまで、何曲聴けるのか、って感じです。 ブラームス:弦楽六重奏曲集
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by jazzamurai
| 2008-07-23 23:34
| 無定見 クラシック三昧
![]() 1.第1楽章 13:11 2.第2楽章 08:48 3.第3楽章 04:51 4.第4楽章 16:35 交響曲第3番ヘ長調(ハンブルグ、1983年録音) 5.第1楽章 12:33 6.第2楽章 07:40 7.第3楽章 05:42 8.第4楽章 09:17 Disk2:交響曲第2番二長調(ハンブルグ、1983年録音) 1.第1楽章 15:33 2.第2楽章 09:10 3.第3楽章 05:37 4.第4楽章 09:35 交響曲第4番ホ短調Op.98(ハンブルグ、1985年録音) 5.第1楽章 11:52 6.第2楽章 10:48 7.第3楽章 06:25 8.第4楽章 09:27 ヴァント先生が北ドイツ放送響の主席指揮者に就任した直後、70歳から録音したスタジオ録音による全集。2001年発売の24bit/96KHzリマスター。 すみません。第1番しかろくに聴いていません。他の曲は一回位か聴いていないし、他の演奏との比較もしていないので、さっぱり分かりません。しかし、この第1番は名演です。 最初聴いた時は、第1楽章のあまりの速さに笑ってしまいました。ミュンシュ先生が14分43秒かける曲を13分11秒で駆け抜けるので。そして、まともに聴くのを止めた。情けない話ですが、こりゃ合わない、と思って、棚にしまい込んだ訳です。 ですが、3月23日(日)、大友直人指揮、京都市ジュニアオーケストラの演奏を聴いて、快活なブラ1を聴きたくなって、ふとこの盤を聴いてみて、その表情の豊かさに驚きました。 まず録音が良い。楽器が分離しており、聴き分けが良い。そしてよく聴くと、けっしてせかせかしている訳ではないのです。曲は十二分に鳴っています、歌っています。仰々しさがない、テンポが動かない、ということで非常に聴きやすい。第2、3楽章は非常にキュート。第4楽章もじっくり行くべきところは、じっくり行ってます。冒頭のピチカートの部分、弾き急がれると、後の開放感が弱くなるように思うのですが、丁寧にやってます。そして、ハ長調に転じてのアルペンホルン、コラールは、明るさがふわっと吹き上がる感じ。休止してすっと滑り出す弦楽合奏による第1主題が良く歌ってる。 しかし、ブラームスさんは本当に素晴らしいメロディメーカーですなあ。第3番の第3楽章がジェーン・バーキンの「バビロンの妖精」の元ネタと知った時は本当に驚いた。大好きな曲だったから。彼のピアノ協奏曲や、室内楽曲も、これからどんどん聴いてみたいですねえ。 ブラームス:交響曲全集
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by jazzamurai
| 2008-06-13 13:41
| 無定見 クラシック三昧
![]() ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 北ドイツ放送交響楽団 1~4 ヨハネス・ブラームス 交響曲第1番ハ短調 5~7 ハンガリー舞曲1,3,10番 今日は、有休をもらいました。和太郎さんの入学に備え、信三郎帆布へ、二人でリュックを買いに行きました。赤いリュックが欲しい、というので、ちょっとそれは色々問題があるから違う色の方が良いと説得し、カーキが良いと思ったのですが、結局、黒を選択されました。 その後、動物園とインクラインに行きました。桜が満開で、活き活きとした気持ちが溢れていました。観光客がいっぱいでした。やっぱり、仕事ばっかりじゃイカンね。本当にクソ忙しいので、同僚には迷惑かけましたが、良い休みでした。 ところで、ある酔っぱらった夜に、アマゾンに勢いで注文してしまったフルヴェンさんのCDが4枚、到着しました。全部、デルタ・クラッシックスの盤です。 ブラ1は、拙者にとって、ブル9同様、大好きな曲です。フルヴェンさんの指揮は如何なるものか、と思い、買ってみました。 ・・・・これはまた、極端な演奏です。頻繁にテンポが動くし、タメが凄いところがあります。第1楽章なんぞ、ヴァント先生の場合13分11秒に対して、フルヴェンさんは15分08秒です。重い。重すぎです。第4楽章も、例の第9の「歓喜の歌」に似た第1主題の前で、いったん「ブルックナー休止」してしまいます。 でも、結論から言えば、とても良い演奏です。第2、3楽章も良く歌っているし、第4楽章の第1主題以降はとても快活で、躍動感に溢れています。エンディングも凄いタメで盛り上げます。 ただ、難を言えば、エンディングで金管が咆吼する場面、レコード起こしの故か、キツイ、痩せた音がキンとします。こういうの聴くと、昔の輸入LP盤で聴いてみたいなあ、という気がするのですが、フルヴェンさんの原盤とかは、ブルーノートの原盤並に高価で、家が傾き、家庭内紛争が勃発する恐れがあるので、デルタの復刻盤で聴いて満足するのが、やはり無難でしょうねえ。 ブラームス:交響曲第1番/ハンガリー舞曲第1番、第3番、第10番[第2世代復刻版] ▲
by jazzamurai
| 2008-04-03 22:21
| 無定見 クラシック三昧
![]() ワーグナー 歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲 ビゼー 「カルメン」組曲より ブラームス 交響曲第1番ハ短調 アンコール シュトラウス1世 ラデツキー行進曲 指揮 大友直人 23日(日)、京都は暖かかったですねえ。京都新聞に掲載されていた京都市ジュニアオーケストラのコンサートに家族で行って来ました。楽団員は10歳の小学生から23歳の大学生までで構成されている、とのこと。入場料大人1,000円でした。ジュニアオケと銘打ちながら就学前児童お断りとは如何なることか。4月から小学生の和太郎さんは強行突破です。 行った理由は、あまり年の離れていないお姉さん、お兄さんが頑張ってブラ1を演奏している所を見てもらって、和太郎さんが何か自分でもやりたいことを見つけてもらう一助に、などという浅はかな理由で、演奏内容には殆ど期待していなかったのですが・・・・、「マイスタージンガー」を聴いた時点で演奏の良さにびっくり。 さすがワーグナー、「マイスタージンガー」は良い曲です。胸をわくわくさせるフレーズ満載で、若々しいオケにはぴったり。「カルメン」もまともに聴いたことなかったのですが、こんな良質なエンタテイメントな曲を書く人は素晴らしいですね。 さて、休憩の後、お待ちかねのブラームス交響曲第1番。とても速い演奏でした。というか、この曲はミュンシュ先生みたいな演奏が例外で、作曲者の指定はこういう感じなのでしょうか。 しかし、生で見て初めて思ったのですが、この曲は主旋律が歌っている時のバックの演奏がとても複雑でややこしいんですねえ。知らなかった。第1楽章は上から下への急降下、急上昇の連続で、見ている拙者ははらはらしました。しかし、アマとは言え、さすが厳しいオーディションを勝ち抜いた子達です。テンションを保ったまま崩れることもなく気張って進みます。第2楽章、19歳の首席奏者のお姉さんはヴァイオリンのソロを上手く弾きます。拙者は最近、第3楽章のチャーミングさが好きで、時々口笛吹いてますが、上手くまとめて、殆どシームレスで第4楽章へ。 入りが乱れてましたが、これも結構速い。しかし、若いって素晴らしいなあ。こういう熱とテンションはなかなか味わえるものではありません。金管がふらつく場面もありましたが、とても良い感じでエンディングへ。そこからはじっくり行きます。最後の最後はためてどーんと行きました。うーむ、良かった良かった。とても若々しい「苦悩から勝利へ」でした。こういうのも良いですねえ。 拙者の聴いた場所は最前列から9列目のど真ん中で、前に客座っておらず、広く見渡せたのも良かったです。演目も良くて1,000円で聴けてとてもお得な気分でした。 この前日には昨年行った「着物の女王」コンテストをやっていて、モーツァルトの交響曲を京都市交響楽団が演奏したらしいですが、きっと客層はまた最悪だったでしょう。今回のお客さんは演奏者の関係者ばっかりで、「良い所」の人が多かったせいか(?)、マナーも良く、和太郎さんのモジモジ以外は安心して聴いていられました。 きっと鼻持ちならない、いけ好かないガキも中にはいるのでしょうが、若いのに努力していることは事実でしょうし、そういう若い人の熱意に触れるのは良いことですねえ。 余談ですが今、ギュンター・ヴァント先生が1982年の末に北ドイツ放送交響楽団を振ったブラ1を聴いているのですが、大友氏が振った演奏の様に快活で若々しく、・・・・とても良かった。今までミュンシュ先生が振った盤ばかりに思い入れして、ヴァント先生の演奏はあまり聴いていなかったのですが・・・・。うーん、ちょっとしたことで受ける印象は変わり、そこに新しい発見と喜びが見出される。自分が変われば聴いている音楽の持っている意味も変わるんですね。人生は面白いなあ。
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by jazzamurai
| 2008-03-24 03:10
| 無定見 クラシック三昧
![]() 日曜・祝日出勤の多い拙者も流石に(?)今日は休み。日中、少し時間ができたので、左京区・出町柳の中古レコード屋巡りを敢行。 やったー。シャルル・ミュンシュのブラ1のレコードを900円で救出。うほほほーい。ジャケットも盤もきれいです。盤はちょっと洗浄が必要なようですが。 早速、帰って再生してみると、第1楽章冒頭のハ音がどーんどーんどーん・・・・、わわわ、ボリューム下げないとっ、と慌てるほど低音が出ました。びっくりです。 CDも他の盤を相当圧倒する迫力の録音ですが、レコードで聴くと中低音の太さが格段に増しています。そして、所々、聴いた覚えのない弦の音が立体的に聞こえます。ひょっとすると、昨年末に変えた針のせいかもしれませんが、やはりレコードの持つ情報量は凄いものですね。 しかし、このジイサンはホンマに熱いですね。恐らくヴァントとは真逆です。初めて思いましたが、第4楽章冒頭の粘りは相当なものです。そして荘厳なホルンとトロンボーンがゆっくりと霧を払うように鳴り響き、弦が歓喜のフレーズを引き出すと怒濤の様に情熱がここまで劇的に演出された第4楽章は、他に無いのではないでしょうか。拙者はティンパニーに合わせて拳を突き上げて、泣いてしまいましたよ・・・・。最後の残響も見事です。 さて、このレコードは見ての通り、廉価盤の様です。なおかつ音が悪いという噂の東芝EMIです。それでこの音ですからね。この盤に関しては、次は、原盤を探してみたいと思います。さて、幾らでゲットできますでしょうか・・・・。勿論、値段によっては諦めます。 次は誰のブラ1を聴こうかな・・・・。 (god-zi-lla師匠風に行こう、と思ったけれど、やっぱりあれ程はお洒落にならなかったなあ。) ブラームス:交響曲第1番
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by jazzamurai
| 2008-02-10 17:16
| 無定見 クラシック三昧
![]() 指揮:カール・ベーム ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヨハネス・ブラームス 交響曲第1番ハ短調 1.第1楽章 (12:29) 2.第2楽章 (09:21) 3.第3楽章 (04:33) 4.第4楽章 (16:34) 新春1月4日、5日の「のだめカンタービレ」の新春スペシャルは見られましたか。拙者はターニャ役のベッキーにずっこけ、孫Rui役の山田優ちゃんに「美人だ・・・・」とつぶやき(彼女は美人系の役よりやんちゃな若い女の子って感じの役の方が活き活きとして上手ですけどね)、裏軒に集うRSオケのメンバーの役者さんに「みんな集められて収録は1日かな。ちと可哀想・・・・」と思ったりしながら楽しみました。しかし、その中で片平元役の石井正則の指揮姿がめちゃめちゃ格好良かったですね。左手の使い方が素晴らしかった。先週末高槻駅前の某飲み屋さんで飲んでいた時、となりに座っていたオジサンが「玉木も含めて指揮姿がみんなヘタだったが、あのジャンプする指揮者は上手かった」と言っていて、かなりびっくりした。恐るべし、お笑い系俳優・・・・。 ところで、重厚で遅い指揮者という印象のあったベーム先生が65歳の時にベルリン・フィルを振ったブラ1を買ってみました。 これが何の装飾もなくあっさりした演奏で、快活です。しかし、第1楽章はあんなにあっさり演奏して良いのでしょうか。第4楽章の3分あたりに出てくる、ハ長調に転じた時のアルペンホルン風の朗々とした旋律はじっくり聴かせます。とても格好いい。でもその後の第1主題はやっぱりあっさりです。 これをミュンシュ先生の例の名演と比較すると、第1楽章で2分24秒、第2楽章で30秒、第3楽章で34秒、第4楽章で1分43秒も速くなっています。まあ、ヴァント先生が北ドイツ放送響を振った演奏はもっと速いですが・・・・。 あまり大音量で聴いてないので責任は持てないのですが、録音はとてもきれいです。ミュンシュ先生の例の名演より古いのですが、さすがドイツ・グラモフォン、さすがベルリン・フィルという感じです。今まで聞こえなかった部分も聞こえている感じで、その点は素晴らしい。 徹頭徹尾ブレのない堅い感じで、これはこれで良いかな。でもなんか、レコードで聴いてみたいなあ・・・・。 ところで、amazonで間違えて2枚買ってしまった。誰か送料込み1,200円で買いませんか?(値引き交渉あり) ブラームス:交響曲第1番 ▲
by jazzamurai
| 2008-01-24 01:18
| 無定見 クラシック三昧
![]() ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団 ブラームス交響曲第1番ハ短調作品68 A1.第1楽章 (14:03) 2.第2楽章 (08:29) B1.第3楽章 (04:45) 2.第4楽章 (16:48) クラシック2連発すみません。ワルターの生涯は1876年9月15日~1962年2月17日ですから、古い録音だと思いますが、詳細は今のところ分かりません。これも、中古レコード屋で100円で買いました。CBSソニーの家庭用廉価版シリーズ版のうちの一枚でしょう。名画使えば良い、みたいな安直なジャケですね。しかし、100円でこの演奏に触れることができた拙者は幸運です。 拙者の今年最大の収穫がブルックナーの交響曲第9番であることは確かですが、同世代作曲家で微妙なライバル関係にあるブラームスの、交響曲第1番も人生の収穫です。 この曲の劇的な展開は本当に凄いですね。1855年の夏に作曲を開始、足かけ8年を経てやっと第1楽章が書き上げられ、その後12年の中断を経て、1874年に再開、1876年9月にやっと完成させたそうで、まる20年かかっている訳です。ちなみに1874年にはブルックナーの交響曲第4番ロマンティックの第1稿が完成しており、1876年は第5番に取りかかっている最中です。 ブラームスがそれだけ長い時をかけた理由は、ベートーヴェン的精神の体現という大テーマを掲げて、真正面から向き合ったからに他ならないと言われています。この曲は、無駄と思える瞬間が全く無いですね。ベトベンの第5や第9の様な構成をとっていますが、ベトベンの第9の様なちょっと無茶に感じる構成上、展開上の問題も無く、重々しい苦悩から哀愁、郷愁を経て爆発的歓喜に至る行程が本当に見事です。 シャルル・ミュンシュがパリ管を振った名演CDは現在、常に拙宅のDemioに積まれており、超ヘビーローテーションでかけられています(再生面が傷だらけになっとったけど・・・・)。 この演奏は、それに劣らない名演で、またも熱い熱い、濃い濃い。 ただ大きく異なる点は、第4楽章のエンディングでミュンシュは歩を速めるのに対して、ワルターはじっくりと行きます。この部分を物足りないと思うかどうか。優劣は付けがたい。後は趣味の問題ですので、拙者は切らないで三昧だけしておきます。 ブラームス:交響曲第1番 ▲
by jazzamurai
| 2007-11-27 02:53
| 無定見 クラシック三昧
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