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![]() アントン・ブルックナー 交響曲第9番 ニ短調 (原典版) 第1楽章 23:59 第2楽章 10:25 第3楽章 23:39 先日、マーカス・ボッシュ+アーヘン交響楽団のブル9について書きました。 ボッシュ指揮 第1楽章 19:56 第2楽章 10:45 第3楽章 18:49 + 第4楽章でした。 その後、ふと、ジュリーニ+ウィーン・フィルのブル9を聴いてみたのですが・・・・、拙者ら一般人にとって時間とはやはり相対的なものなのですね。とてつもなく鈍重に感じられ、最後まで聞き通すことが出来ませんでした。 ジュリーニ指揮 第1楽章 28:02 第2楽章 10:39 第3楽章 29:30 前にも書きましたが、歩みが遅いに加えて、つながりがちょっとシームレス、音も分厚いので、なんかもう、回転が間違ったレコードを延々聴いているような感じでした。amazonで同曲を検索すると、必ず上位に顔を出す盤であり、支持する方も多いと思いますので、もうこれは、どうしようもない、現時点でのjazzamuraiの感覚だ、ということで、お許し頂くか、無視して頂きたいと思います。 それで、ふと、じゃあ、この両者の間くらいの演奏時間じゃどうなんだと思い、持っていながら、今まであまり聴いたことのない、ヴァント先生の78年の演奏を引っ張り出して聴いたところ・・・・、なんだかもう、第1楽章の冒頭からすぐ、拙者の頭の中の霧をすっかりと取り払うかのごとく、鮮明で、はっきりくっきり、「音楽における宇宙的な秩序」が展開され・・・・、なんだか、とっても気分良く聴けました。春の爽やかな風に吹かれるが如しです。 最初に聴いた時は、「ヴァント先生も、少しお若い時は性急な演奏をなさったのだな」という位にしか思わなかったのですが、こんなに良い演奏だったとは・・・・。時間も、適した速度と思います。全く違和感を感じません。 第7番までついて2枚組み2,520円。なんだか、得した気分です。 88年からのライブ版選集もめちゃ良いと思いますが、70年代後半からの一連の三大B+シューベルトのスタジオ録音全集は、見通しのよさという点では、とても価値のある録音だと思うんですよね。余計な味付けのないところが素っ気無くも聴こえますが、指揮者という介在者が、作曲家とリスナーの間で極力余計なことを言わないようにしている、仕事の堅実さがとっても良い。 舩木篤也氏の解説でもこの盤の印象は「全オーケストラ声部の鮮明かつ潔い鳴りっぷり」と書かれています。また、「スコアに対するこの指揮者の"硬派"な態度をダイレクトに、最も鮮やかに体験したいとなれば、この全集を措いて他にない」とも。正に拙者の印象もそのように感じます。 ブラームスの第1番についても、この前から、この時期のスタジオ録音版をよく聴いています。ミュンシュ+パリ管はそりゃめちゃめちゃ良いですけど、ヴァント先生や、ベーム先生のすっきりとした演奏も、なかなか良いなあ、と思えるようになってきました。 やっぱクラシックは良いですね~。 ブルックナー:交響曲第7番&第9番
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by jazzamurai
| 2010-03-22 11:34
| 無定見 クラシック三昧
![]() Claudia Thompson (vo), Barney Kessel (g), Benny Carter (as), Joe Howard (tr), Harry Betts (tr), Ed Kusby (tr), George Roberts (tr), Paul Smith (p), Joe Mondragon (b), Alvin Stoller (d), Ted Nash (fl,as), Mike Rubin (b), Nino Rossi (cello), Dick Shanahan (d) ![]() 2.Body And Soul 3.If I Should Lose You 4.Stormy Weather 5.I´m Through With Love 6.Morning After B1.Goodbye 2.Blue Prelude 3.You Call It Madness 4.Fan Me 5.I Was Yours 6.Gloomy Sunday 何も失った訳ではないし、どちらかといえばやれるだけのことはやり遂げて、自信を持って上を向いても良いくらいなのに、何となくブルーであります。 素晴らしい友たちと一緒に、頑張って良い仕事をやり終えたというのにね。 なんでかな~。己が扱ってきた出来事が、とても、理不尽なものに思えたからでしょうか。 それとも、歳のせいかなあ・・・・。疲れているだけかしら。 上手く感情のコントロールが出来ないようですわ。イカンですなあ・・・・。 一週間の新宿生活のせいで、すっかりペースが狂っちまった。 ・・・・という、ちょっとおセンチな男の心にぴったり寄り添って離れない、とても良い盤。新宿Disk Unionで2,500円でした。ペラジャケ、溝なしです。オリジナルはちょっと手が出ない。 全くと言っていいほど、この盤については、情報がない。クラウディア・トンプソンという人が、どういう人か、全く分からない。 でも、この盤が、一家に一枚、と言って良いほどの名演、名盤であることは、拙者が掛け値なしにお勧めします。 パッと聴き、これといって特徴のない、スタンダード集なんだけどね。 ただし、聴くほどに、夕波に打たれて、うつむくこのジャケットの雰囲気、失恋の歌が中心の選曲、そして、センターにはっきりと座る、湿った低い声、バーニー・ケッセルのメロウなギター、・・・・沁み込んできます。 全曲、捨て曲なし。拙者の好きな曲ばかり。極め付きが、最後の「暗い日曜日」。 アレンジがおしゃれだし、それと、とにかく、音が良い!! 本当に「The Voice You Can’t Forget」の推奨分は偽り無しだけど、何故、こんなに知られない人なんだろう。不思議な隠れ名盤。メランコリック過ぎるのかなあ・・・・。 #
by jazzamurai
| 2010-03-19 00:54
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() 暖かかったですね。 もっとも、土曜の夜にホテルに入って、日曜日は一日中会議と作業、10時過ぎから有志数人で「北の家族」で飲んで、ホテル帰って寝て、代休とって昼からとんぼ返り。 またもやDisk Unionには寄らず、でした。 ![]() 何だか、完全におのぼりさんしていました。 ということで、 ![]() Booker Ervin (ts) Jaki Byard (p) Richard Davis (b) Alan Dawson (dr) A1.Number Two 2.I Cant Get Started B1.Mojo 2.There Is No Greater Love ブッカーが34歳になる直前の録音。ジャッキー42歳、リチャード34歳、アラン35歳。unionで買ったんじゃないですよ。前から欲しかったのですが、刻印入り青ベタ右トライデントで手頃な価格のがあったので、ヤフオクで得ました。 ブッカーは40歳の時、腎臓病でこの世を去った。きっと、宇宙に旅立ったのだろう・・・・、などと言いたいところですが、この盤の音はスペイシーではないよね。どちらかというと、ベタベタですな。 A1、いきなり、ジャッキーのピアノがスペイシー、というか、・・・・変。ブッカーのテナーがブリブリブリブリ。まあ、なんだろう、迫力あるけど、男臭い。アランって、カッコいいなあ、トニー・ウィリウムスみたい。 A2、拙者の大好きなバラードなのですが、入りのリチャードのベースが素っ頓狂。ブッカーは全然泣かせてくれない。やっぱり、ブリブリ吹いています。ネチコクね・・・・。それでも、全体としては、結構聴かせてくれる。 B1、ファニーなテーマ。ブッカーは勿論、ジャッキー、リチャードも、自由に弾きまくっております。こりゃ、ドラムは大変だなあ。ベース・ソロが良い。 B2、ブッカーお得意のバラードですね。しかし、ピアノとベースのせいか、これもしっとりとした演奏にならない。ベタベタですわ。あれ、終わりのテーマの後、フリーキーになった途端、何故かフェイドアウト、って意味わからんし・・・・。 まあしかし、くせの強い連中ですわ。なんかもう、全体の構築など、我関せず、の態度ですな。 1964年10月1日~4日、ニューヨークではビル・ディクソンの主宰で「Jazzの10月革命」が開催された。 フリージャズの嵐が吹き荒れようとしている、その真っ只中で録られた本作が、まったくその影響を受けなかったわけではあるまい。が、その流れの中に安易に入ろうとしたわけでもない。あくまでマイペースに、かつ、枠の中の自由を追求した結果が、かっちりした演奏ではない、確かにちょっとルーズな、四者四様の方向性のごった煮みたいな、面白い盤を作らせたのだろうか。 でも、やっぱり拙者は好きです、ブッカー。次は「Freedom Book」狙ってみよう。 Space Book #
by jazzamurai
| 2010-03-02 00:22
| 無節操 ジャズ三昧
皆さん、こんにちは。jazzamuraiです。
最近、仕事が忙しくて、どうにもなりません。 先週末から新宿に出張していたのですが、毎晩深夜になって、DISC UNIONにも行けませんでした。 缶詰な上に、食事だけはきっちり食べているので、太ってしまいました。トホホ。 マキちゃんの他の盤なども取り上げたいと思っているのですが、ちょっと時間が何時取れるか、分かりません。ので、ちょろっと、ご容赦下さい。 なお、馬鹿な独り言をここでつぶやいています。一日一回もつぶやきませんが・・・・、ね。 #
by jazzamurai
| 2010-02-27 00:52
| 丸腰日記
![]() take one studio 浅川 マキ (vo) 向井 滋春 (tb) 本多 俊之 (as,ss,fl,p) 後藤 次利 (b) プロデュース Cecil Monroe (dr) Tristan Honsinger (cello) 大村 憲司 (g) 国吉 良一 (syn) 松武 秀樹 (syn pro) ![]() 2.ともだち (浅川/後藤) 3.あの男がよかったなんてノスタルジー (浅川/後藤) 4.町の汽船 (浅川/本多) 5.時代に合わせて呼吸する積りはない (浅川) B1.暮らし (浅川) 2.霧に潜む (浅川/向井) 3.最後のメロディ (浅川/後藤) 4.コントロール (浅川/後藤) マキ15枚目、41歳の作品。「Cat Nap」の次作にあたる。この頃、彼女の心の扉を叩いていた男たちが集まって、時代を超えて前に進もうとする浅川マキの音を作っている。 これも拙者が非常に好きな作品。「幻の男たち」ツアーで演奏された曲が沢山入っているから。 アレンジャーとして、中島みゆきや、ジュリーの「TOKIO」等を手がけていた後藤は、この頃、既に女性アイドル向けの作曲を大量にこなしていた。85年からはニャン子クラブを手がけるようになる。嘘みたいな話だが。 マキのセルフ・ライナーに良いことが書いてある。82年の夏のオールナイト公演で、近藤等則と後藤次利がぶつかった。「牙を持つ」男たちが出会えばそうなるのは当然かも知れないが、暮れの公演の時には、男たちは一つのベンチに腰掛けて話し込んでいた。男たちの世界はマキと関係なく展開していく。「いつもそうなんだから」とマキは思う。 そして、古い付き合いの向井、この時期必ず付き添っていた本多、これから、長い付き合いになるセシルがいる。マキがプロデュースを手がけることになる、トリスタンがいる。 この年は、マキにとって大きな存在だった、寺山修司が亡くなった年だった。そして、歌われていることの多くは、「幻の男たち」のことである。 そういう時代の真ん中で、このアルバムは録られた。マキの声以外は、ホントにこの時代の音。だからと言って、これからどれ程の年月を経ようと、この音が古くなることは無い。サウンドテクニックや機材を言い当てたって、何の意味も無い。この音楽は、切ない現実から出発しながら、既にこの世のものではないのだから。 いきなり、とても時代の匂いがする、ディスコビートが刻み、ニューウェーヴな雰囲気のギターが炸裂する「A1」。まるで中期YMOの時と同じ音の大村が物凄い違和感。そして強烈な後藤のチョッパー・ベース。前作の近藤等則プロデュース時の、飛田+杉本のツインギターとはえらい違い。 これも強烈なチョッパーのリフに乗ってのコレクティブインプロになっている「A2」。トリスタンのアナーキーなセロ、向井の太い音の存在感。 ちゃんとしたウェットなアレンジを施せば、きっと良いバラードになるはずの名曲「A3」。サウンドのコアが声しかなくて、後藤も、トリスタンも即興で浮遊する。まるで、幽界のストレンジ・バラード。最高です。 明るいフュージョンのような「A5」も良い。コーラスだかオクターバーだかを咬ましたチョッパー・ベースが延々と同じリフを奏でる上で、ちょっとファンクにボーカルとアルトがユニゾンする。 問題曲「A5」。「時代に合わせて呼吸する積りはない」と電話の向こうで言った男に対して、わたしは好きな男の名前を言えなくなってしまった、という落ちが好き。西部講堂のライブの時、マキは「わたしってミーハーだから」と言っていた。嘘だろう、と思ったけれど、実際のところ、そうなのかもしれない。でも、それが良い。 ダブの「B1」。こんな音がマキのレコードに入っているなんて、ね。でも、描かれた歌の世界は、まるでマキの私生活そのもののよう。なんとも、退廃的というか、幻想的。これも幽界との対話ですね。 向井作の「B2」も大好きな曲。でも、ここでも大村のギターの違和感が凄い。かえってサビでボーカルとベースだけになって静かになるのが不思議なアレンジで、その後の向井のソロが素晴らしいんよね。 ベースを5回入れてオケを作った「B3」。メロディはキャッチーなのに、これも不思議な孤独感。この感覚に近いのは、ジョイ・ディヴィジョンの「クローサー」の最後の曲、「ディケイズ」だろうな。 シングルカットの「B4」。最も、この頃の歌謡曲に近づいたメロディだと思う。ディレイの効いた大村のギターが強烈に時代を映し出す。これを最初に聴いたオールド・ファンはぶったまげただろうな~。 拙者は大好きだけど。 浅川マキのアルバムを取り出して聴く時、どれ一つとして、その時代と、男たちの匂いを放たない盤は無いと感じる。その一枚一枚が今となっては全てロマンティックだし、ノスタルジックだ。だが、絶対に風化しない。奇をてらった鮮烈さとは一線を画するからだ。そういう風になるように作っていたとしか思えない。何時までも、そこに収まりきれず、熱を帯びたまま、違う世界に存在している。 今でも、暗い街角のアパートで、一人、古いステレオに盤を乗せて聴いている、マキがいるような気がしてならない。 #
by jazzamurai
| 2010-02-09 01:30
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() HORACE PARLAN (p) GEORGE TUCKER (b) AL HAREWOOD (ds) 1.US THREE 2.I WANT TO BE LOVED 3.COME RAIN OR COME SHINE 4.WADIN' 5.THE LADY IS A TRAMP 6.WALKIN' 7.RETURN ENGAGEMENT (2011.2.12一部改編)パーラン29歳、タッカー33歳、ヘアウッド37歳の傑作。 本盤を始めて聴いたのは、2009年の晩秋、BARBERBARの新しい(古い)システムででした。 上手な人に髪を切ってもらいながら、良いジャズを聴くというのは、めちゃ癒されますよね。 兎に角、ベースの野太さに安心する。この盤の良い所は、三者が対等なところだと思う。パーランのピアノは、彼の障がいの問題もあって、キラキラと派手、ではない。左手が、限られた右手指の押さえる音をフォローして、音の塊として、場を形成する。不器用なピアニストとして、拙者は、マル・ウォルドロンが大好きだが、彼とは違う、不器用なピアノの良さを感じる。つまり、バド・パウエル系の、右手と左手がバラバラで、右手だけ器用に奏でてる、という、冷静に考えたら違和感のある世界とは違って、トータルに訴えかけてくる。 映像で見たことあるけど、普通に考えたら、ピアニストとしてありえない位、彼の右手指は動かない。映像で見たら。でも、このCDで奏でられている音を聴く限り、タイトル通り、三人組みとしてのグループを作ることを目指して、こういう音作りをしている、という風にしか、聴こえない。それが良い。 誰が上手い!!とかじゃなくて、全体でカッコいい、感が、結構来てる。 特にやっぱり、「1」の入りのタッカーのベース。リズムに転じる時のヘアウッドのブラシ、切り込むパーラン。かなりカッコいいんとちゃうの。そして、ピラピラピラピラと軽やかに亜流のテクニックをひけらかすのではなく、ドカンドカンと愚直な音の塊を展開していくピアノだからこそ、あれほどのエネルギーを感じるんだと思う。 そして、「2」。パット・ボウイちゃんの名唱とも並ぶ、男のためのバラード。無駄な音の無い、削ぎ落とした感じが良い。 リラックスの「3」、ベースとリムショットが「jazz」な感じの「4」、4分過ぎからのウジャウジャウジャウジャって、ありか?って思うけど。小粋な「5」。ブルースの「6」、ちょっと不思議な感じのオリジナルの「7」と、まあ、よく出来たジャズです。やっぱ、大音量で聴いて、酒飲まんとね、こういうの聴く時は、っていう感じかな。 一方で、ちょっと、LP市場の値は張りすぎじゃないか、と思う。高すぎる。東芝EMI盤でも、結構します。だから拙者、最近値崩れ激しい、紙ジャケCDで買いました。軽~い気分で聴くには、CDも良いもんですね。東芝EMIですが、RVG自身によるリマスタリング、ということで、24bit、です。(その後、2010年11月、diskunion御茶ノ水館で東芝EMIのLP購入。) ということで、もう、あんまり決めないでおこう。CDか、LPか、なんて。出会いで行こう、っという感じですね。 アス・スリー アス・スリー #
by jazzamurai
| 2010-02-02 01:09
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 2. Scherzo. Bewegt; lebhaft - Trio; Schnell. - Scherzo da capo 10:46 3. Adagio. Langsam; feierlich 18:46 4. Finale. [Misterioso; nicht schnell] 20:19 (by Nicola Samale, Giuseppe Mazzuca, John A. Phillips, and Benjamin-Gunnar Cohrs) 2007年のライブ録音。ボッシュは1969年生まれ。最近は精力的にブルックナーを録音しているみたい。 このCDは前から聴いてみたかったんだけど、SACDしかなくて躊躇していたのですが、ハイブリッドが出ていたので、買ってみました。 このCDのポイントは、未完の第四楽章を収録していること。それも、全四楽章をCD1枚に収めていること。 一般的に、完成している第三楽章までの演奏でも、たいてい、1時間以上かけるのがざらの曲なのに、全四楽章を1時間10分でやり終えている、ということは、非常に高速で進む、ということだ。 第四楽章は、サマレ=マッツーカ=フィリップス=コールス研究のコールス完成版(2004年改訂版) です。こんな男のロマンを感じる演奏を聴かないでいられるかってーの。 聴いた感想ですが、これは普通、第三楽章で終わる交響曲として認知されているブル9を、全体で第四楽章まである交響曲として解釈し、再構築した、前代未聞の演奏だと思います(他にあったらメンゴ)。 だからこそ、CD1枚に収める必要があった。 拙者が知っているwith Finalは、殆ど第四楽章はオマケだと思う。だから、CDは2枚組みになり、第四楽章は2枚目に単独で収められる。今までの指揮者は、CD1枚目で、第一~三楽章までを、終わらせて、よっこいしょ、って感じで第四楽章に取り組んでいたと思う。 でも、ボッシュは果敢にも、最初から第四楽章最後のコーダまでを見通して、走っていく。 それがとても素晴らしい。とても良いと思う。 だが、それが拙者には成功していないと思われるのが残念だ。 第一に、残響が長すぎて、各楽器が分離していない。拙者、ブルックナーについては、しっかり細部まで聴けるバランスで聴きたいのです。そうでないと、天体の運行を感じることが出来ないのです。ブルックナー休止の瞬間には、全く無音でいて欲しいのです。それなのに、残響がきついわりに、重量感が無いんです。これは録音の失敗というか、拙者には合わない。 第二に、これは本当に言いたくないのだけれど、やっぱりブルックナーは第四楽章を書くのが下手なのではないか、という拙者の心配が払拭できない、ということ。ブル7、ブル8とか聴くと何時も思うのですが、最終楽章、なんだか、どう終わらせたいのか、よく分からないんですよね。加えて、この未完のブル9の第四楽章は、神の世界を描こうとした大曲でしょ。それが、やっぱり、SMPC最新版と言えど、描けていないと思います。それは、SMPCだから、他人だからではなく、もともとブルックナー様が神の国を描けていなかったんだ、と思えてしまうんですよね。そのブルックナー自身の限界(そう言ってしまうのは、ちょっと怖い。嫌だ)が、第四楽章までまとまって聴いた時に、突きつけられてしまう感じがしました。 SACD Playerで聴いたらもっとマシに聴こえるのかな。そうすれば、もっと印象も変わるのだろうか。 試みは本当に評価するし、こういう試みのCDは今後も買うと思うけれど、この盤のブル9は、ちょっと長めの、普通の四楽章の交響曲を演奏した、という感じになってしまっているのが、悔しい。 まず、そこから始める必要がある、ということですかね。そういう覚悟を背負って、録音したのだとしたら、このボッシュというオッチャン、なかなか気合の入った人だと思います。 Bruckner: Sinfonie No. 9 [Hybrid SACD] #
by jazzamurai
| 2010-01-27 01:24
| 無定見 クラシック三昧
![]() 近藤等則プロデュース 浅川マキ (vo) 近藤等則 (tp,perc) 本多俊之 (as,ss,fl) 杉本喜代志 (g) 飛田一男 (g) 川端民夫 (b) つのだひろ (ds) ![]() 2. 忘れたよ 3. こころ隠して 4. むかし B1. 新曲"B" 2. 夕暮れのまんなか 3. マシン 4. 今なら マキが死んじゃった・・・・。去年、京都に来ていたのに、何故か行きそびれていた。何故だったんだろう。今となっては、悔やまれる。 1月15日、16日と、名古屋jazz inn LOVELYでライブやって、17日の最終日、開演時間になっても来ないから、ホテルに連絡したら、浴室に入ったまま、顔を水に浸けて亡くなってたらしい。入浴中、急性心不全起こしたんだね。ジム・モリソンの死に方と同じかな・・・・。 寂しい・・・・。 この盤の題名のように、うたた寝のつもりだったのかな。 本作は1982年の録音で彼女の40歳の作品。名作「マイ・マン」の次作にあたる。プロデュースと全曲作曲は近藤等則。1982年の近藤と言えば、その年来日したオランダのフリーミュージックオケ、ICP Orchestraのツアーに参加しているなど、まだバリバリのフリーミュージックのトランペッターだった。しかし、1983年にはギタリスト渡辺香津美を迎えて「Tibetan Blue Air Liquid Band/空中浮遊」を録音、翌年からはIMAを結成して、Bill Laswellに接近していく、そういう節目の時期にある。 マキはと言えば、1984年に節目のオールスターライブ「幻の男たち」ツアーを実施している。そういう時期なのだ。マキは「時代に合わせて呼吸をするつもりはない」と言ったらしいが、その時代に花開こうとしたミュージシャンをジャンルに拘らず競演させ、枠にはまらない音を作る一方で、誰にも真似できない独特な歌の世界を作った。そして、全く留まらなかった。それが凄く良い、と思う。 拙者、「幻の男たち」ツアーを京大西部講堂で見たが(花の浪人生でした)、二部の初っ端、十八番の「マイ・マン」を渋谷毅のピアノで歌い出したのもつかの間、近藤等則が登場、隣でおもちゃをガチャガチャ、ノイズをビーガガと騒ぎ立て、客から「その男は邪魔だ!!」と言われながら、二人は全く我関せずで、自分の演奏に没頭していた姿を見て、めちゃめちゃカッコいいと思ったもんだ。 A1、ミシェール・モルガンって誰や、という問題はあるが、ディスコビートに乗って暗く、「何時もみる夢/暗い町の歩道/一人歩く若い女がいる」と歌われると、もう背中ゾクゾクですよ。めちゃカッコ良い。都会の闇を見る感じがする。 A2、変拍子の上でゆったり歌われる。 A3、レゲエのリズムだけど、管のソロ回しがちょっと古いジャムナンバーのような感じもする。 A4、ちょっとファンクなリズムを、クールなギターが切る。フラッシュバックのような風景を歌詞が切り取る。これもメチャカッコ良い曲。 B1、こんな風に思われたいという気がする、かわいい歌詞。 B2、これは歌詞が山内テツ。男くさい。 B3、なんなんこれ。プログレ? B4、スティーヴ・レイシーが書いたような曲で、トランペットとのデュオだけど、締めくくりに相応しい、良い曲。 全編をコントロールする杉本と飛田のギターが良い。ちょっといなたい、つのだひろのドラムも。 東芝EMIという会社のせいで、なかなか新しい作品が出せないのだと思っていた。時期が来れば、また新しい盤が出ると思っていた。でも、67歳やったんやね。早すぎる死だと思うけれど、一方でそんな歳になっていたんだ、とも思う。 めちゃ寂しい。もっと聴こう。せっかく持っているんだから、もっとちゃんと聴き込むべきだ、と思っている。 #
by jazzamurai
| 2010-01-20 02:19
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() 1. Peccato Mortale (Titoli) 2. Peccato Mortale (Happiness) 3. Peccato Mortale (Sensual) 4. Peccato Mortale (Loneliness) 5. Peccato Mortale (Car Drive) 6. Peccato Mortale (Happiness #2) 7. Peccato Mortale (Spanish Guitar) 8. Peccato Mortale (Happiness #3) 9. Peccato Mortale (Loneliness #2) 10. Peccato Mortale (Happiness #4) 11. Peccato Mortale (Tensive & Happy) 12. Peccato Mortale (Juke-Box) 13. Peccato Mortale (Happiness # 5) 14. Peccato Mortale (Loneliness #3) 15. Peccato Mortale (Happiness # 6) 16. Peccato Mortale (Happiness # 7) 17. Peccato Mortale (Finale) 18. Modo di Essere Donna, Un (Titoli) 19. Modo di Essere Donna, Un (Night Club) 20. Modo di Essere Donna, Un (Woman) 21. Modo di Essere Donna, Un (Main Theme) 22. Modo di Essere Donna, Un (Shake) 23. Modo di Essere Donna, Un (Woman # 2) 24. Modo di Essere Donna, Un (Night Club # 2) 25. Modo di Essere Donna, Un (Main Theme #2) 26. Modo di Essere Donna, Un (Night Club # 3) 27. Modo di Essere Donna, Un (Woman # 3) 28. Modo di Essere Donna, Un (Finale) やっと入手できた・・・・。amazon.comで業者さんから購入。限定1000枚らしいです。 年末にちょっとNETの海を彷徨っていたら、出会った「20」。最初に聴いた時はこんなイタリアン・プログレがあるなんて、スゲーと思った。調べてみると映画のサントラ。 年代的には、そういう音の影響を受けていて当然だと思うけどね。 イタリアの映画音楽ではエンニオ・モリコーネの方が有名だと思うけれど、このピッチオーニさんは良いなあ。 そして、どちらの作曲家にも欠かせない、天使のようなスキャットのエッダ・デル・オルソ。 まあ、サントラで、イージーリスニングですので、通してはたまにしか聴かないと思うけど、ホンマに「20」はメチャメチャ良い曲なんで、上の「20」曲目をクリックして、一度聴いてみて下さい。ついでに、イタリア女優、エドウィジュ・フェネシュの若き日の圧倒的な美貌も拝見できてお徳です。
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by jazzamurai
| 2010-01-05 21:36
| 無抵抗 女性歌手三昧
2009年12月20日 (日)
![]() ![]() デイリーワインとしては、もったいない位の美味しさでこの安さ。最近の大のお気に入り。 シチューにも良く合う。うまうま。 ![]() 2009年12月21日 (月) ![]() 年賀状印刷して、一日は終了。 2009年12月23日 (水) ![]() ![]() 2009年12月25日 (水) 井上道義 指揮 京都市交響楽団「ベト9コンサート」 ベートーヴェン:序曲「コリオラン」op.62 ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調「合唱付」op.125 京都コンサートホール・大ホール 独唱:並河 寿美(ソプラノ) 渡辺 敦子(メゾ・ソプラノ) 成田 勝美(テノール) 三原 剛 (バリトン) 合唱:京響市民合唱団 ちょっとしたトラブルのおかげで、三階席(このホールでの二階席)最前列へ一人陣取ることに。 ミッチーは良いですね。あんなきびきびしたベト9って、聴いたことないわ。そういや、ヴァント先生のがこんな感じだったかな。65分ですって。最後のアッチェレランドは、フルヴェン先生並の加速。良かった。 オケはやっぱりなんかスケール小さめかな・・・・。 しかし、今年は、ミッチーのブル9+ベト9が聴けて良かった。 2009年12月26日 (土) ![]() 漫画とはちょっとちがったストーリー。最後のチャイ6「悲愴」がなんとも言えない。後編も是非、フルスクリーンで見たい。 夜はろんすけさんと飲み会。 2009年12月27日 (日) ![]() Gladium Tempranillo Joven、688円。 688円のテンプラって、信じられない。美味しいです。濃厚、とは行きませんが、濃いです。結構、グラスにも粘りつくし、色も濃い。問題は全く香りが立たないこと。苦味も品に欠けて、ジューシーさも欠けるかな。でも、このコストパフォーマンスの高さは凄いでせう。料理酒にはしないなア。うまうま。 12月29日 (火) ~ 31日 (木) 掃除 ~ スポーツ用品店 ~ 飲み ~ 掃除 ~ 飲み ~ 掃除 ~ 飲み。 2009年は、ちょっと、レコード買い過ぎたなあ。外盤の勉強が集中的に出来たのは良かった。 夏にちょっとダイエットしたのに、後半の食べ過ぎ、飲み過ぎで、戻っちゃった。 肝臓の数値も、ちょっと人様に言えない悪さ・・・・。3か月ほど、抜きゃ戻るらしいけれど・・・・。 1月1日 (金) 明けまして、おめでとうございます。 実家を訪ねて、両親と昼食・夕食を一緒に食べました。 帰宅後に、拙者としては、結構高いワインを飲みました。 ![]() 1月2日 (土) ![]() 今年も宜しくお願い致します。 ※ 各ワインのリンクは紹介のためにはっているだけです。
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by jazzamurai
| 2010-01-04 02:25
| 無礼講 アルコホル三昧
![]() 日野皓正 (tp) 大野雄二 (p) 稲葉国光 (b) 日野元彦 (dr) A1.Alone, Alone, And Alone 2.Soulful B1.Summertime 2.Downswing 3.B-Lunch 日野皓正25歳、大野雄二26歳、日野元彦21歳の作品で、ヒノテルのデビュー作。74年再発盤。表のジャケ写はこっちの方が良いと思うな。しかし、汚いジャケですみません。 最近、日本人のジャズのことを和ジャズって言うんですか?やたら高くなってるんですよね、腹立たしい程に。Three Blind Miceなんか、めちゃ高いもんなあ。 まあ、そんなことはどうでも良いが。 これ聴いてると、ホント、若いって良いなあ、と思う。ペットの音の艶やかなこと。フリージャズ全盛期に録られたせいか、ちょっとアグレッシヴな感じも良いです。あ、でも、リズムがフリーになる瞬間は無し。 「A1」は表題ほどはだだ暗い曲じゃなくて、結構、良い曲です。男のためのバラードですね。ペットがよく歌っています。 「A2」はドラムが良い。暴れまわってます。ヒノテルもちょっとフリーキー。 「B1」は即興から始まって、途中にテーマがはさまれる瞬間がスリリング。 「B2」はマイルス風の小曲。まあ、雰囲気ものですね。 「B3」はハードバップ大会。ブルーノートのレコードみたい。 全編にわたって大野雄二のピアノが良いです。ちょっとカクテルピアノっぽいですけど。それとなかなか攻撃的かつ懐の深い日野元彦のドラムが良いです。当時の富樫に比べたらおとなしいもんですけどね。ベースは非常に堅実。 結構中古盤屋で見かけますので、宜しければ聴いてみて下さい。 在庫切れだそうですが、ちょっと視聴できます。→Takt JAZZ ALONE,ALONE AND ALONE
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by jazzamurai
| 2009-12-19 12:39
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Hazel Scott (p) Charles Mingus (b) Max Roach (dr) A1.Like Someone in Love 2.Peace of Mind 3.Lament B1.Jeep Is Jumpin' 2.Git Up from There 3.Foggy Day 「彼女は実に美事なピアノをひいた。私は休暇をとり、ヘイゼル・スコット嬢は職を得た。」とレディ・ディは書いた。 ヘイゼルは1920年6月11日生まれ。女優、歌手、ピアニスト。経歴からすると、かなり後の方になるこの盤は、とても素晴らしい。 ヘイゼルは、1950年7月3日から9月29日まで、テレビ番組「H・スコットショー」を持っていた。しかし、共産党員支持者であったとして訴えられて、中止された、とwikipediaにあった。 何のことだかよく分からないが、しょうも無い話だ。そんな逆境を跳ね返すが如く、この盤の圧倒的な伸びやかさ、豊かさ、明るさ、技術の卓越さは、本当に素晴らしい。 脇を固めるは「two-top flight jazz musicians」の、ミンガス、ローチ。こいつらの堅実さ、懐の深さがまた良い。なんやあんた等。62年9月のデュークとの盤「ジャングル・フィーバー」ではガチンコ対決しとったくせに、カワイコちゃんが間にいると、こんなに優しくなるんかいな。エロいな~ホンマ。 「A1」は優しい、あったかい気持ちにさせてくれる名演。この1曲だけでも、この盤、題名通り!!の太鼓判を押します。 「A2」は自作でキレイな曲。これもポロポロポロンと弾かれたピアノが心に沁みます。 「A3」はJJJの作で、これも素晴らしい曲。ちょっと悲しい感じだけど、強い決意を感じさせるメロディ。もう、掛け値なしに良いピアノ。素直な、小細工無しの音。このA面を聴くと、仕事の疲れも癒されますな。 B面は打って変わってバップです。「B1」はホッジス作のファンキーな曲で、ヘイゼル嬢は打音が重い感じはしないものの、一部でちょっと変わったアドリブも聴かせる。ミンガスのソロが控えめなのが気色悪い。ローチもなんだか上手くまとめちゃってからに。エロいわ。 「B2」は自作。ミディアムのキャットウォークな曲。ヘイゼルの声の合いの手が登場。ちとカワイイ。 「B3」はお得意のガーシュイン。この曲でも、ヘイゼルは掛け声ともスキャットともつかないの声を連発。・・・・良いんだけどね。カワイイから。くるくると変わる即興の場面転換。なんだか、変奏曲を聴いているみたいな、面白いアドリヴ。ミンガス、ローチは堅実、カワイコぶりっ子。 ヘビーローテーションじゃないけれど、結構、聴きいてるかな。曲数が少ないんですが、良い盤です。 Relaxed Piano Moods #
by jazzamurai
| 2009-12-15 00:30
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Pat Bowie (vo) , Charles Mcpherson (as) , Tommy Flanagan (p) , Al Hall (b) and Osie Johnson (d). A1.Baby,Won't You Please Come Home 2.Since I Feel For You 3.They Can't Take That Away From Me 4.You Don't Know What Love Is 5.Summertime B1.Why Don't You Do Right 2.Wonder Why 3.I Wanna Be Loved 4.Lonesome Road 5.Feeling Good うーん。変形ジャケだと思い込もうとしたのだけれど、やっぱり、派手なカットだなあ・・・・。なんで、ドリルホール位で収めてくれなかったのか。 最近、ちょっと女性ボーカルものも聴いてみようかな、と思っているjazzamuraiです。 好みなのはですね、へちゃへちゃしていない人。鼻声じゃない人。声の低い人。声の太い人、です。最も嫌いな声はカヒミ・カリィですな。 といっても、誰を聞いているかというと、ビリー・ホリディですね。そろそろお勉強を、と思い立ち、改めて数枚、購入してみたのですが、・・・・うーん、実に良い。めちゃ、可愛いんですよね。 そうか、レディ・デイはキュートだったんだ。そう感じてから、実に他の人を聴くのも抵抗がなくなってしまい、今、色々、物色中なわけです。 パット・ボウイさんは、ジャズボというよりは、ソウルですね。 何で、2枚のみを残して消えてしまったんかな~。Net上にも殆ど情報が無いですね。ちょっとマクファーソンが前に出過ぎの感もありますが、有名どころのジャズメンをバックに、結構、堂々と歌っていると思うのですが・・・・。特に、拙者の大好きなA4がしっとりと入っているところが良い。後は、B3、B5。一度、聴いてやっておくんなまし。拙者には必携かな、と思われる好内容なのですがねえ~。 Free Jazzの喧騒に突入しようとする、1965年という年がいけなかったのでしょうか。 名盤だと思うのですが、二番煎じ、という人もある。 結構、良いと思うんだけどなあ。どないです? OUT OF SIGHT! + FEELIN' GOOD!
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by jazzamurai
| 2009-12-08 01:41
| 無抵抗 女性歌手三昧
健診があったので、2日間、抜きましたよ、アルコホル。
本当は今日も飲む筈ではなかったのですが、帰ると誰も居らず。「We Are Out.You Are テキトーに」だそうで、今日は飲む日となりました。 ということで、本日はこんな、安ワインどうじょ~。 ![]() 楽天市場情報、ええっと何々、「フランス、ランドック地方で造られたワイン。初心者にオススメ。名前の由来は三銃士の一人アラミスにちなんでつけられています」とのこと。なるほど、アラミスと名の付くだけあって、硬い硬い。「今日ね、拙者、一人ぼっちなんすよ~。何か紹介して下さいよ~」とうらびれてみたところ、店の人が、飲み易そうで、既に飲んだことのあるリピート率高しの何本かを薦めてくれたのですが、同一価格帯で、目が離れなかった一本。 「これですか。これはお店の方が買っていかはりますね~。家のみのお客さんは買われませんね」ということで、「何か問題でも」と訊くと、「抜栓して、1時間半は空気に触れさせて下さい」だそうな。 帰って、直ぐ抜栓し、DVDを借りに行きました。メニューは、拙者一人なので、かなりテキトーです。まー、パンさえあれば、ワインは飲めるのです。 キャベツを切ります。DVDも装填します。およそ45分。グラスに注ぎます。色は、濃いです。レンガ色はありません。さて、一杯目。 ・・・・硬い。香りがしない。酸っぱい。さすが、アレキサンドル・ドュマ作「三銃士」の登場人物中、最も硬い男、アラミスの名を持つだけあります。全然、開きません。 1時間経過。少し香ってきます。 1時間15分。甘味が感じられます。美味しい。香りも立ってきました。 1時間30分。やっと来ましたよ。でも、やっぱり分かり易い味じゃ無いです。Van de Paysのくせに、南仏の開放感は全く無し。 でも、高級感ありますね。フランス、って感じです。飲み口も濃いいですし。きっと、また買ってしまいますわ。香りは、この価格帯では、かなり出ていると感じます。 あー、うまうま。
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by jazzamurai
| 2009-11-19 00:48
| 無礼講 アルコホル三昧
お久しぶりです。今日はさくっと行きます。
名古屋に出張の際、必ず行く飲み屋が「世界の山ちゃん」です。 理由は安くてそこそこ美味いから、です。 出張時は、若い人と飲むことが多いので、高いところは行けません。 「世界の山ちゃん」は1981年創業らしい。「名古屋駅、栄地区、金山駅に店舗が集中しており、5キロ半径に数店舗がひしめき合っているのが特徴」だそうです。 安い、と言っても、ビールはちゃんとしたビールだし、銀河高原ビール等もおいてあるし、魚も食べられる。 生野菜系もあって、拙者のような野菜食いも満足できる。 何といっても名物は胡椒の効いた手羽先で、その甘辛い味は、ビールのつまみによく合う。 そのせんべいが出ているのを発見した時は、少々驚いた。 ![]() ちょうど、日曜日が東京出張だったので、帰りに名古屋駅でホームに出て、キヨスクですぐさま買い求めた。 手羽先の雰囲気が出ていて、美味いので、みやげ物に最適、と思っていたのだが・・・・。 何と、販売は東京の別会社、お客様相談室は大阪では無いか! ・・・・やられたぜ、「山ちゃん」。 すみません。京都では何処で売ってるか、教えて下さい。 #
by jazzamurai
| 2009-11-17 01:09
| 無礼講 アルコホル三昧
![]() With The Beatles A Hard Day's Night Beatles For Sale Help! (CD also includes original 1965 stereo mix) Rubber Soul (CD also include original 1965 stereo mix) Revolver Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band Magical Mystery Tour The Beatles Mono Masters (features all of the mono tracks that appeared on singles, EPs. or that never made it onto the 13 albums) 090909なんて、全く知らなかったです、拙者。思いっきり予約しそぴれていました。 後日、アマゾンでチェックしたら、完全に在庫無しだし、ヤフオクでは買い溜めした似非ディーラー共が出し惜しみし、元々高い値段(39,800円)なのに、それより1~2万円以上の高値で落札されている狂乱の事態。 あまりに馬鹿馬鹿しいのでスルーしようと思っていたのですが、Luigi Shio師匠に一度相談してみたところ、やっぱりモノ盤はステレオとえらい違う、とのこと。それでもやっぱり、この狂乱に乗るのは嫌だなあ、と思っていたところ、外盤も実は、東芝EMI製だということが分かりました。それなら話は早い。だって、対訳は不要だもん。 amazon.comでは逆に20%以上のディスカウントで、229.99ドルでした(どんなレートなのか、未だに心配ですが・・・・)。ただし、船代に7.98ドル、関税等で700円が別に必要でした。注文から1月と1週間で到着しました。 今、amazon.co.jpを見に行ったら、初回生産限定版のはずが追加生産されたみたいになってるじゃないですか。つくづく東芝EMIってイイ加減な会社だなと思います。 まだあまり聴き込んでいないのですが、はっきり言えることは89年のステレオミックスとは全く異なった音色だ、ということです。音が太い、というか荒々しい。「リボルバー」を聞いた時は、ホントに元々のモノラルミックスはこんな音だったのか、これで良いのか?という疑問が沸き、不安になった位です。でも、89年のステレオミックスを持っている身としては、どっちも聴けるので、良いのです。これから、じっくり聴いていこうと思います。 ジャケやボックスの作りは、ホント、日本の伝統工芸、みたいなことを感じます。日本の紙ジャケって、欧米のファンの垂涎の的らしいですが、そりゃそうだろうな、と思います。 かえって、日本語の視覚的に邪魔な情報が入ってこないので、こっちの方が良いですわ。 ・・・・少しだけ、不安があります。それは、111111、モノラル版のアナログが出されるのではないか、ということです。1枚3,980円とかで14枚も限定で出された日にゃ、破産ですよ、ホンマ。 The Beatles In Mono
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by jazzamurai
| 2009-11-01 17:13
| 無頓着 男性歌手三昧
![]() 本日は、午後から半休をもらい、仮眠して体調を整えた上で、北山の京都コンサートホールで、井上道義氏が振る、ブルックナーの交響曲第9番を聴いてまいりました。 初めての生ブル9、ホンマに今日が楽しみでした。 コンサート第1部は、モーツァルトの交響曲第36番ハ長調「リンツ」。なんでモーツァルトとブルックナーの組み合わせなんだと疑問に思っていましたが、なるほど、そうか、ブルックナーと言えばリンツ、ですもんね。 初めて聴きましたけど、良い曲ですね~。愛らしいメロディと上品な香り。モーツァルトさんの頭の中は一体どうなっていたのでしょうか。こんな素晴らしい曲を次から次へ書いていたなんて、信じられない。だって、ザルツブルクからの帰りに立ち寄ったリンツで、当地の伯爵の希望で急遽、3日~4日で作曲した、っていうんですよ。こんな良い曲を。嘘でしょ~。井上氏の指揮姿も軽やかで流れるよう。かっこいいなあ、良い曲だなあ、と惚れ惚れしましたが、なんか演奏はくぐもって、華やかさが無い。うーん、何だかなあ。 20分の休憩の後、ブル9。版はノヴァークでしたが、9番はあまり関係ないですよね。 最初っから、最後まで、ゆっくりとした速度で、演奏されました。「ブルックナーの指揮はジジイが良く似合う。ジジイになったとは思わないが、そろそろブルックナーを振っても良いかなと思い出した」とプレトークで仰っていましたので、たぶん速く演奏するんだと思っていた拙者は、結構、面食らいましたね。特に、あんな遅い第2楽章は初めてです。 しかし、弛緩する所はなく、適度な緊張を保ったまま、最後まで、素晴らしいコントロールをしてくれたと思います。何度、感動して背中が総毛だったか。ホンマに良かったです。何人いたんかなあ、オケも舞台からはみ出そうなほどいて、爆発する時の音量は凄かったですね。特に金管はやっぱり迫力があった。生で聴いて良かったなあ。左右の広がりとか、やっぱり家ではあんな迫力では聴けません。フルートと木管が上手かった。 最後、無音の小節があるはずで、フライング・ブラボーする奴がいたら嫌だなあ、と思っていたのですが、演奏の余韻をじっくり楽しんでから、ゆっくり拍手が起きました。とても良かったです。もうちょっと前の席に座ってたら、拙者も立ってブラボーと叫んでいたかもしれません。 と、褒めるのはここまでにして。演奏ですが、ホルン?が再三不安定になって、ちょっと余計な所で緊張したなあ。「次のパートってまたソロあるぞ」とか思うと聴いてるこっちが冷や冷やしちゃってね。困ったです。 後は、拙者の周囲の客層がイマイチ。後ろで寝てるオッサンがいるんだもん。折角の第3楽章、天界に昇ろうとする瞬間にイビキで~(涙)。 遠くだったので、見間違いかも知れませんが、SPを1人連れて門川市長が和服姿で聴きに来ていたように見えました。演奏に先立つプレトークで、井上氏は、「京都市はちゃんと京響に補助してくれてますか。皆さん、もっと京響に仕事を下さい。そして、京響のメンバーにちゃんした給料を払ってやってください。私はオーケストラ・アンサンブル金沢にめちゃくちゃ仕事させています。もっと京響に仕事をさせてやって下さい。そして、ついて来れない奴は首にして下さい」と仰いました。実は、拙者が以前から京響に対して思っていたことそのままだったので、非常にびっくりしました。このオケって、本当にこのままで良いのでしょうか。拙者としては、2週間に1回は演奏して欲しい。そして1回の席代をもそっと細分化して欲しい。しょぼい席もあるわけだから、1回1,000円位の席だってあっても良いじゃない。1階後方は、2,000~3,000円位にならんか。パンフレット、チラシもあんな高級なのはいらん。この印刷費を給料に回せないのか。 とか、色々なことを思うと共に、井上さんという指揮者が好きになりました。 次の生ブルは何処かな。色々な所で聴いてみたいな、と思っております。 #
by jazzamurai
| 2009-10-31 00:11
| 無定見 クラシック三昧
![]() Bud Powell (p) Gilbert Rovere (b) Carl Donnell "Kansas" Fields (d) A1.How High The Moon (Ornithology) 2.Dear Old Stockholm 3.Body And Soul 4.Jor Du B1.Reets And I 2.Satin Doll 3.Parisian Thoroughfare 4.I Can't Get Started 5.Little Benny バド、38歳の好演。プロデューサーはデューク。買った時は、これ程、愛聴盤になるとは思ってませんでした。あ、拙者が持っているのは、日本盤のステレオね。写真は借り物です。日本盤でもこんな良い音がするなら、もう良いや、って感じ。 バドは59年にアメリカを離れ、パリに移り住みました。当時、ハードバップ華やかなりし頃、精神が不安定で、プレイも不安定な過去の天才ピアニストは、以前のような殺気立つ演奏をすることは稀になりましたが、以前よりも大らかな、暖かな音を聞かせるようになっています。 その良さが、若い頃の拙者には、さっぱり分からんかったんよね。今でも良くは分かっていないのでしょうが、これが拙者の人生の中で、今後、何度もターンテーブルに乗るだろう盤であることは分かっている。 まず、曲目がバドのベスト。そして、音が良い録音。サイドメンは良く知らない人だけど、堅実でうるさくなく、ぴったりと寄り添っていて、とても良い。空間が広くてゆったりしている。 全曲が良いんだけれど、A2、A3が聴き所かな。B2、B4のリラックスした感じも良いですよね~。B3なんかは、ちょっと速弾きの指が鍵盤の上を滑ってる感じがしますけど。 まーでも、盤全体が醸し出す、何かリラックスした雰囲気が本当に良いのよね。 こういうのは、破滅型天才の最晩年の輝き、とか、抜け殻が放つ残り香とか、そういう視線で聞きたくないし、そういう言葉で語りたくは無い。そういう演奏では全く無いのです。悲惨さを嗅ぎ分けようとする飢えた犬の様でいてはイカンのです。 ただ、グラスに酒を注ぎ、ゆったりと寛いで、ほっこりと聴くに限ると思います。独りの男が、一日を終わる時、身も心もゆだねるだけの価値のある盤です。 ただし、男の唸り声が駄目な人には向きませんので、ご注意を。 Bud Powell in Paris バド・パウエル・イン・パリ(SHM-CD/紙ジャケットCD)
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by jazzamurai
| 2009-10-27 01:13
| 無節操 ジャズ三昧
拙者は今、己が従事している仕事が好きです。単に朝が遅い、というだけで選んだ仕事なのですが、偶然、面白いと思える仕事にめぐり合えて、感謝しております。
しかし、仕事と言うものは、好き、というだけでは上手く行かないですね。己と同じ思いを持つ同僚ばかりではないのでね。 しかしまあ、目的を目の前に置いて、それが出来る限り達成されるように、協力して行きたいところです。手段にばかり目配せするのではなくてね。 何が目的で、何が手段なのか。手段の正当性を主張するあまり、目的が失われていないか。 何が聴きたい音楽で、何を聴くべきなのか。聴くべき音楽の正当性を固持するあまり、聴いて人生を豊かにする音楽との接点を失っていないか。 とかね。己が行う行動は、各場面場面で、違うんだけど、やり方は同じでいたい。そう思いながら、生きとるんですけどね。難しいっす。 ということで、本日はこんな、安ワインどうじょ~。 ![]() えーと、白ですね。 2本で1,000円でした。ムフ。 意外に美味しかったですね。まろやかな感じでした。やや辛口と書いてありましたが、そうは思わなかったなあ。甘いなあ、と思いました。 うんと冷やしてみたら、立食パーティーとかで出しても良さそう。 ただ、ちょっと黄色がかっているのですが、その色がね、ちょっと不自然でね。それが気になるかな。 奥さんの剥いた栗をアテに飲むと、非常に美味かったっす。口の中で混ぜ混ぜして消える様を楽しんでね。 あー、うまうま。
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by jazzamurai
| 2009-10-23 00:51
| 無礼講 アルコホル三昧
しかし、先週はちょっと飲みすぎました。
毎日、ワイン半分ずつ・・・・。せっかく、週3日までに抑えてたのに、風邪引きさんが治ってきたことを良いことについ調子に乗って、飲みすぎじゃん。 しかし、1,500円未満ワインの世界って、結構、バラエティに富んでいて、面白いですわ。面白ないんは、拙者の表現ベタと知識の無さですね・・・・。とほほ。 しかし、やり始めたからは、ちょっとは頑張りますよ~。 すぐ飽きるかもしれませんが・・・・。 ということで、本日はこんな、安ワインどうじょ~。 ![]() やや、メーカー希望小売価格1,450円ですけど・・・・、良いんかいな。 さすが1,180円ともなると安心して旨いです。というか、アルコールがむっと、等という野暮な感じはありません。ちょっと上品です。この価格でオーガニックというのも凄いなあ。裏ラベルに「ドライで調和の獲れた滑らかな味わい」とありますが、確かにそんな感じで、すっきりとまとまっています。 苦味と酸味はしっかりあります。香りは清清しくてよく出来ていると思うのですが、難点を言うと、特徴はよく分かりません・・・・(この辺りの評価の仕方が素人ですなあ)。写真の食事をいただくのに、役不足とは思いませなんだが。赤ワインを飲みつけない人には、ちょっと渋いかな・・・・。 70%がサンジョヴェーゼ。やっぱり、この価格帯のサンジョベは良いのが揃ってると思うんだけどなあ・・・・。 ちなみに手前のソムリエ・ナイフ、リカーマウンテンで100円でした。どないな価格設定や・・・・。 あー、うまうま。
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by jazzamurai
| 2009-10-14 00:56
| 無礼講 アルコホル三昧
![]() John Coltrane (ss, ts) McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (d) A1.Love 2.Compassion - B1.Joy - 2.Consequences 3.Serenity 実質的には、4人のセッションでまとまった録音としては、最後のもの、と言って良いのではないでしょうか。この月、9月30日には、ファラオ・サンダースが加入しているので。 ジャケットのデザインって大事ですよね。発売は1977年。フュージョン華やかなりし時代とは言え、このジャケットのデザインは無いでしょうよ。その昔、インパルスは印象的なカラー写真とシンプルかつ大胆な色使いのジャケット・デザインで魅了した訳ですが、・・・・ですから、ありえへんよねえ、これは。 だから、録音時期のこともあって、聴くのを避けてきたのですが、安かったので、意を決して買ってみました。 ・・・・めちゃ良いですね。拙者としては、同曲を再録している「メディテーション」より良いかも。 勿論、「メディテーション」も良いのですが、あの強烈な混沌と、時折垣間見える美しいメロディの交錯は、ちときつく感じる時もあってですね。 ところが、これは四人で、結果的には聴き易く演奏しています。確かに、コルトレーンは飛んで行きたい感じもあるし、ジミーが中途半端に感じる時もあるのですが。 A1、その昔、「メディテーション」のB1に収められた同曲をリクエストする人が結構いたらしいですが、誰が聴いても良いなあ、と思えるバージョンなら、この盤のA1だと思う。スネアのばねを外した、エルヴィンのドラムが良い。この人、フリーな演奏が嫌いなくせに、こういう頭から最後までエンディング、みたいな時のタム中心のフリーはすんごい良いんですよね。この曲はベースが凄く良いのだけれど、なんかチャーリー・ヘイデンみたいに聴こえるんよね。気のせいかなあ。 ミディアムテンポのA2も良い。ドラムが重くってね。テーマが示唆するリフが緩やかに流れていて、和む、って訳じゃないけれど、破綻が無い演奏でね。このA面は文句なしに良いですね。 B1、同月22日にこの曲だけ録り直しているんですよね。後でアリスがオケを重ねるヴァージョンを。確かそのヴァージョンはベースソロが長かったと思うけど、本ヴァージョンは何時もの様にピアノソロ先行で、後からコルトレーンが吹き荒れる順番。結構吹き荒れているのですが、エルヴィンはみっちりドシャドシャにお付き合いしていて良いです。 ちょっとはまってないのがB2。テーマがフリージャズっぽい演奏を導くのですが、エルヴィン、無理してる。 シームレスでB3へ。B3がね、またちょっと、なんとも言えない雰囲気があります。「Serenity」って、どう訳すのかな。yahoo翻訳にかけたら「落ち着き」って出たのですが。コルトレーン・カルテットらしからぬ、諦念、というか、お葬式、みたいなね。テーマからピアノ・ソロへ、そしてコルトレーンが大プロー、なのですが、拭き散らかすのではなく、なんかどうしようもなく溢れた、という感じになってね。一瞬の慟哭の後、静かに静かに終わっていくの・・・・。何だろ、キース・ジャレットの「生と死の幻想」のB面みたいな感じ?(ワカラヘンっちゅーねん) B2だけはうーん、って思いますけれど、何だか、何かを諦めようとしてもがいている人の切なさ、みたいなものを感じます。みんな、もうこのカルテットは終わりかな、みたいな気持ちを持っていたのかな・・・・。 傑作とは言いませんが、拙者は結構、繰り返し聞いています。それが出来る盤です。 First Meditations ↑ 92年のCDです。90年前後のCDは、良い音してる、と思ったことが無いので、拙者はお勧めしません。ちゃんとしたCDを出して欲しいですね。出来れば、ジャケ写も変えて。SHM-CD盤とかで。 ところで、SHM-CD盤って、やっぱり音、良いんですか? #
by jazzamurai
| 2009-10-13 00:47
| 無節操 ジャズ三昧
![]() ううう・・・・。皆さん、こんにちは。 昨日、緒方孝市選手が、23年間の現役生活に別れを告げ、引退しました。 5位が既に確定しているために、緒方のためだけの引退試合が出来ました。 拙者も行きたかったのですが、実は、来年もまだやるだろう、と思っていたため、引退試合が広報されてから、チケットの入手とか、そういうのに動けなかったんですよね。ヤフオクで高い金出してアホな人に稼がしてやる気も起こらないし・・・・。だって、自分の想いが汚されそうに思うんですもん。 非常に感動的な引退試合になったようです。 2009年10月10日 緒方孝市選手、引退 2009年10月10日 緒方孝市選手 引退試合 8回表守備 2009年10月10日 緒方孝市選手 引退試合 8回裏 緒方孝市 引退セレモニー(ノーカット) 1 緒方孝市 引退セレモニー(ノーカット) 2 緒方孝市引退試合 プロ野球ニュース 1 緒方孝市引退試合 プロ野球ニュース 2 緒方孝市引退試合 プロ野球ニュース 3 緒方孝市引退試合 プロ野球ニュース 4 ゴンザレス君、どう見直しても、ど真ん中に投げてるもんね。ありがとうね。 まー、初球からは振ってこないと思ったのかも知れませんが。 緒方も、セカンド回った辺りでかなり腰に来たんじゃないかな~。かなり痛そうだもん。 本塁突入なんかもうへろへろやもんね。一歩程、右手が届いとらん。この右手が届かなかったという事実が、引退の理由なのかな。 緒方にタッチした時のゴンザレスの苦笑いが良い。 木村拓也の狙ったみたいなセンターフライと爽やかな苦笑いもメチャ良い。 ・・・・負けちゃって、ちょっとゴンザレスは可愛そうでしたけどね。エラーで点入ってるし。まあ、ワン・アウト三塁で外野に飛ばされた時点で点は入るんですけどね。 バントの緩慢な処理でサードに行った東出がナイスでした。 大竹も巨人の重量打線相手に2安打完封、10勝、防御率2点台に到達しました。 緒方孝市選手の最終成績は 1808試合 (歴代64位) 5342打数 1506安打 (101位タイ) 打率 282 ホームラン 241本 (59位) うち満塁7本 (32位タイ) 725打点 (91位) 盗塁 268回 (35位) でした。球団が未来に誇って良い成績の選手でした。 1986年ドラフト3位。最初は、代走と守備固めの要員だったんですよね。前田がアキレス腱を断裂した1995年に、入れ替わるように定着したんですよね。 走って、守って、打つの三拍子揃った、名選手でした。緒方と言えば、ヘッドスライディング、ダイヴィング・キャッチ、内角を鋭く振りぬくホームラン、ケツ振りダンスですよね。 今年、打席に立つ緒方を見て思っていたのですが、ケツ振りダンスが無いんですよね。おまけにケツが小さくなっていました。余程、腰が痛かったのかなあ・・・・。 1998年の甲子園でのフェンスへの飛び蹴りでの捻挫で、走れなくなりました。兎に角、全力プレーし過ぎなんですよ、彼は。侍だったんですね・・・・。 1塁側ダッグアウトにどっかと座る、前田、緒方、石井、というのを見てみたかったんですがねえ。 来年は二軍コーチですね。自分のような、三拍子揃った選手を育てて下さい。 そして、コーチ経験を充分積んだら、一軍の監督になって下さい。 ブラウン監督も辞任ですね。彼の選手全体のコンディション調整能力が好きでした。今までの歴代監督、とりわけ達川、山本両監督は選手を酷使しましたからね。ブラウン監督の選手の悪口を言わない、特別な策は用いない、という采配が、拙者は大好きです。きっと、もう少し選手層の厚い球団なら、かなり勝てる球団を作れると思います。本当に楽天に行くならば、結構な実績を作れると思います。 さて、ついでにと言っちゃなんですが、恒例、2009年プロ野球セ・リーグの雑感を述べます。 もう、何となく終わった感もあるので。 拙者の当初のセ・リーグ予想は、 第1位 広島東洋カープ 第2位 読売ジャイアンツ 第3位 東京スワローズ 第4位 阪神タイガース 第5位 中日ドラゴンズ 第6位 横浜ベイスターズ で、3つ当たりました。 実際には、 第1位 読売ジャイアンツ 第2位 中日ドラゴンズ 第3位 東京スワローズ 第4位 阪神タイガース 第5位 広島東洋カープ 第6位 横浜ベイスターズ でした。 落合監督の素晴らしさに脱帽です。もう貴方のことは二度と疑いません。すみませんでした!! 第6位 横浜ベイスターズ このチームへの取りこぼしがポロポロあって、それが結局カープがCS進出を逃した原因だと思うなあ。 やっぱり投手陣ですよね、横浜は。後、吉村とか含めて、守備がホンマに雑。昔から大雑把な野球がチームカラーですけど、直りませんね~。打つ方は良いのが揃ってる。内川選手の奥さんがバリバリの広島ファンらしいので、来てもらいたいなあ。 第4位 阪神タイガース ごめんなさい。ある程度、予想通りでした。勝ち越してないので、偉そうなことは申しませんが、金本選手、そろそろ連続イニング出場は諦めたらどうでしょうか。新井選手、腰を治して下さい。腰がこのままなら、ある程度打てる三塁手が必要ですよね。鳥谷クン、長いの狙うの止めましょう。赤星に替わる一番打者が必要かな。後は、先発の後の中継ぎ陣の整備が必要ですよね。狩野捕手は良いんじゃないですか? 第3位 東京ヤクルト・スワローズ 活きの良い先発投手陣、磐石の押さえ投手。疾風の切り込み隊長、安打製造機の三番、競争激しいレベルの高い二遊間、まあ、見てて気持ちの良いチームですわ。これで怖い四・五番打者がいれば脅威ですよね。うちの嶋選手要りませんか?佐藤由規クンとトレードしません? 第2位 中日ドラゴンズ 落合さん、貴方には脱帽です。あのべテラン連中に鞭を入れ、あのクオリティーを維持させるとは、素晴らしい。投手陣も、すっかり入れ替わりましたね。育ってないじゃん、と言っていた拙者の無知をお許し下さい。ところで、新井の弟、要らないなら広島にくれませんか? 第1位 読売ジャイアンツ このチームは凄いですね。他球団と比べて力のレベルが違いますわ。良い選手とって上手く育てるようになったし、才能ある育成選手はゴロゴロいるし、外国人の外れは無くなったし・・・・。阿部をファーストに専念させて五番に定着させれば良いんですよ。李は来年は不要ではないでしょうか。うちのシュルツを金銭で獲るのは止めてね。 さて、第5位 広島東洋カープですが・・・・ あの新球場は良い球場です。今年は180万人入ったそうです。収入も伸びたと思います。 そんな中、球団は新球場にあったチームを作ることが出来ませんでした。つまり、つなぐ意識の希薄な打線のため、広い球場で点が取れなかった。監督は彼の選手の自主性を重んじる采配のため、的確な指示が出来なかった。急遽入れた外国人野手のうち、マクレーンは明らかに今の球団には合っていない。だって、走れない、守れない、三振かホームランかでは、どうしようもないもんね。フィリップスは三塁で使えそうかな。 後は、信頼できるクリーン・アップ。栗原は腰に爆弾アリ。休み休みで行きたいところ。前田の完全復活を望みたいが、現実には・・・・。ちゃんと金額を積んで、少なくともブラゼル以上の外国人野手が欲しい。天谷と広瀬が、二割八分、ホームラン20本、打点70、盗塁20位、やってくれればなあ・・・・。赤松も打率二割八分、出塁率三割五部、盗塁40ほど行けば、一番定着できると思うけど。 先発投手陣は12球団の三本に入ると言って良い布陣になったと思います。でも、ルイス、シュルツの残留は来年Aクラスを狙うための絶対条件ですね。もう一人、二人、しっかりしたセットアッパーも欲しいところ。永川は隔年で良いので、来年は良いでしょう。 守備練習と、次の塁を狙う意識の徹底は必要でしょうね。特に三塁の守備。誰が守ることになるやら。真剣、中日から新井弟をもらいましょう。 誰が監督をやったって、今の選手層の薄さじゃ、息切れは明白。横浜より下になることは考えにくいけど、Aクラスは狙えないと思います。3年後、位を見据えて、真剣に補強をお願いしたいところです。 そのためには、ケチって安物買いの銭失いとならずに、使うべきところは使って、ちゃんと今年の興行収入を活かして欲しいと思います。お願いしますよ、フロントさん!! しかし、また半年待たなあかんのですね。色々辛い思いもしますが、既に来シーズンが楽しみですう。
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by jazzamurai
| 2009-10-11 18:10
| 無頼漢 広島カープ三昧
先週は大変でしたわ、ホンマ。
鼻水が酷くて、普段でさえとろくさーのに、よけいに仕事の能率が落ちる落ちる。何をしていたのか、今となってはさっぱり思い出せません。 終いには粘膜を激しくやられたみたいで、大量の血が混じって真っ赤な鼻水がどっと出まして・・・・。 これが日中続いた時には、正直、死ぬかと思いましたよ。 土曜日には落ち着きまして、今週は大丈夫です。あー、しんどかった。 しかし、ホンマにこれがレコードの黴を原因とした風邪なんでしょうか。まあ、きっと体力が落ちていたんでしょうなあ・・・・。 ということで、土曜日、家でじっとしていた代わりにちょっと飲ませて頂きました。 本日はこんな、安ワインどうじょ~。 ![]() えーと、ホームページの英文をyahoo翻訳にかけたところによると、「BarbastroとCastillazueloで我々のブドウ園からメルロとカベルネソーヴィニョンブドウで作られて、このワインは、フランスでアメリカのオークバレルで、4ヵ月の期間にわたって熟成しました。」であるよ、ということでした。Yamayaとかでは3本2,000円で売られているワインみたいですね。 それで、拙者の印象といたしましては・・・・、とりあえず鼻が利かんのです。オマケに味覚も落ちてる、という状況下の印象ですが、開けたては硬かったけど段々飲み易くなってきました。カベルネにしては渋みが柔らかくて飲み易いと思いました。一方、段々香りがアルコールのむわっとした感じが強まってまいりまして、ちょっと抵抗が出てまいりました。葡萄の香りがあまりしないんですよね。飲み易いのは飲み易いのですが・・・・。 青黴チーズパスタと一緒に食ったんですけど、値段から考えたらデイリーワインとしては、上出来かな、と思いました。あー、うまうま。
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by jazzamurai
| 2009-10-07 21:33
| 無礼講 アルコホル三昧
水曜の夜から喉が急に痛くなり、鼻の奥、ついてには舌の付け根まで痺れる如く痛くなり、体中がだるくなってダウンしました。
こりゃもう、てっきり大阪で新フルにやられたと思い、木曜日も休みました。そして、夕方、お世話になっていた耳鼻咽喉科に行ってきました。 「鼻と喉の粘膜が酷くやられてますね~。一応、インフルエンザの検査しますか?」ハイ、お願いします、ということだったのですが、結果は陰性。・・・・まあ、風邪ですね。 先生と拙者、お互い顔見合わせてほっとしたのですが、馬鹿な質問だと思われるかも知れませんが、ちょっと疑問をぶつけてみました。 「先生、火曜日の夜、酷い黴だらけのレコードの黴を拭っている時、思いっきり吸い込んでむせたんですが、そういうのはこの風邪に関係ありますか」 「考えられます」え゛え゛っ!! 「埃っぽい場所の掃除や、線香の煙を吸い込んだ、等で粘膜が刺激を受けると風邪にかかりやすくなるんです。そのため、黴のような刺激物を吸い込んだことが原因となったことは考えられます」 ががーん!! そういえば、大掃除した後って、拙者、風邪を引きやすいんですよね。 こりゃ参ったぞ・・・・。 何枚かあるんですよね。特に見開きのレコード、Impulseあたりが危ない。久しぶりに聴くど~って開けたら、黴の攻撃が・・・・ってなことが繰り返されたらどうしよう。 かといって、全レコードビニールコーティングってのも嫌だし・・・・。 等と悶々と悩んでいたわけですが、悩んでいても仕事には行かざるを得ず。体調も大分と戻ってきましたので、本日は日曜にも関わらず、大阪に出張して参りました。レコード屋さん、酒場等の寄り道は無し。 帰ってから少し飲ませて頂きました。 本日はこんな、安ワインどうじょ~。 ![]() ルーマニアのワインらしいです。ひえ~、東欧もんなんて久しぶりに飲みました。近くにドナウ河が流れているワイナリーらしいです。ラベルのイラストにも、「美しき青きドナウ」が流れております。「環境保全型農業」で栽培しているそうで、有機栽培に極めて近い農法を採択している、と仰っています。 味は、甘い口当たりで飲み応えがあります。渋みが少なくて飲みやすいです。逆に言うとちょっと酸味が欠けるかもしれませんが、美味しかったです。ちょっとレンガ色かかったりして・・・・。 なんか、昔飲んだ東欧のワインは、硬くって開放感が感じられなかった(多分、当時の偏見だとは思う)のですが、これは開けた瞬間から何だか南仏系の開放感を感じるぞ、と。 パスタや、パンとの相性も良かったです。半分だけ頂きました。あー、うまうま。
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by jazzamurai
| 2009-09-27 23:58
| 無礼講 アルコホル三昧
高校時代から、中古レコード漁りは、拙者の趣味でした。
拙者の若い時代はレンタル・レコード屋さんも結構あったのですが、なんせ、Jazzは少なかったし、Jazzを借りて聴く習慣も無かったので、ちまちまと買っていました。 少ない小遣いでレコードを買うためには、何時も新品で買うわけにはいかず、そこそこ枚数を買うためには、中古しか仕方なかったです。 拙者は、日本盤の中古が好きでした。好きな演奏家の情報を得るには、日本語版解説が非常に有用でした。悠雅彦氏が好きだった。情報が正確で、かつ、思想的な解説もしてくれる。岩浪洋三氏とかは嫌だったな。客観的情報が少なくて。 CDが主流になった1980年代後半からは、レコードは倉庫兼別室に仕舞い込みCDばかり聴いてました。 レコードを改めて聴きだしたのは、2000年過ぎてからです。引越しを余儀なくされて、自分の部屋ができたのですが、同時に仕舞い込んでいたレコードを自分の部屋に置かなければならなくなったのです。ついでに、ステレオもリビングからの撤去を言い渡されました。 結構、聴くようになったのも、このblogをやり始めてから。当初はCD中心にレビューして、amazonのアフェリエイトで豪邸を買うのだと勢い込んでいました(・・・・って、そんな邪道な考え方はこれっぽっちしか持っていませんでしたが。あ、そういえばこの間、結構な額が入りまして、皆様、本当にありがとうございました。一枚足して「崖の上のポニョ」のDVD買いました)。 それで、三年程前に使っていたMarantzのCDPとANPが一気に壊れまして、買い替えを余儀なくされたのですが、拙者の酒の師匠から「日本の無名のメーカーだけど、ROTELというのが良いよ」と言われ買い換えました。このCDPが良い音するのですが、このANPが、レコードを聴くともっと良い音がするんですよね。これにはびっくりしたですよ。 んで、段々レコード中心の音楽ライフに変わってきてですね。最近はもっぱら、US盤に魅力を感じ、YahooオークションでUS盤を漁っていると言うわけです。 RVG刻印、VAN GELDER刻印盤の音の生々しさにはびっくりしましたね。自分が持っていた昔の廉価盤レコードを聴くと、霧がかかったように聴こえてがっかりしました。 同時に、Yahooオークションで買った場合、後からクレームをつけたり、返品したりすることが非常に困難である、ということも分かってきました。US盤の場合、日本盤には考えられない、エクボや突起、形成不全、異物混入、塩ビ焼け、風邪引き、センターずれ、ラベルずれがあったり、ジャケットもずれや割れ、水没等、様々な難点のバリエーションを持った、困難な盤に会います。見た目キレイなのにノイズが取れない、とかね。そんなのも、簡単には代えことできないわけです。 はっきり言って、今までの勝率は5割程度だと思います。 後、一番分からなかったのが、オリジナル盤って、何、ということです。US盤を買うならオリジナルか、オリジナルに近い盤を買った方が良いに決まっています。しかし、それが拙者のやうな素人には分からない。なおかつ、最近のヤフオクは、オリジナルの定義が非常に怪しい。会社が移行していない盤なら再発でもオリジナルと言ってみたりして。嘘八百も多いです。 前段が長くなりましたが、何年かヤフオクで中古レコードを買ってみた経験から、思ったことをまとめてみたいと思います。全くもって当てにしないで下さいね。あ、それと、投資目的のオークションに関しては全く役に立ちませんので四六四九。 1.自分はどのタイプなのかを考える 日本盤の中古は概して安いです。日本盤や、US再発盤の安いので良いから沢山買いたいのか、US盤のオリジナルやそれに近い盤を選んで買いたいのか。 完全オリジナルが欲しいのか、モノによっては2nd、3rdでも良いのか。 オリジナルでも新品同様で無いと気が済まないのかどうか。 拙者は、日本盤でも良い場合があると思います。Victor盤とか、King盤は良いと思います。US盤の2nd、3rdでもオリジナルと遜色ない盤もあるようです。 2.自分の小遣いは幾らなのかを確認する それにより、「1.」の選択も絞られてきます。どないもなりませんもんね・・・・。 3.StereoかMonoか US盤のオリジナルはStereoかMonoかで、えらい音が違うみたいです。もちろん両方をコレクションしている人も多いと思います。 ですが、例えばBLUENOTEのオリジナルのMono盤など、古いちゃんとしたMono針で結構な針圧(噂では6gという話もあった)をかけないとしっかり鳴らないそうです。オリジナル持ってても聴けなければ話になりません。聴く環境が整えられるのか、整っているのか、これは大事だと思います。 4.今欲しいのか、後日でも良いのか、本当に欲しいのか 玉は無いようでいて、待っていれば出てきます。確かに価格はじわじわと上がっているようですが、無理しなくても良い時は無理しなくても良いのではないでしょうか。 あと、そのレコードは本当に欲しいのか、本当に自分の棚に並べて良いのか、という自問は常に必要です。拙者はこれでリミッターかけてます。あ、なので酔っ払った時にヤフオクしない方が良いですよ~。 5.その出品者は信頼できるのか 経験から言うと、悪評価の多い出品者は止めた方が良いです。博打度が高まります。200件に1件なんてとんでもない。最低でも500件に1件までの出品者にした方が無難です。だから、評価は必ず見ましょう。 あと、「注文の多い料理店」のような出品者も止めた方が良いです。最初の連絡を出品者からしないような出品者はろくなもんじゃありません。止めた方が良いです。下手に出ても欲しい盤なら知りませんが・・・・。 発送地域に関わらず送料を高く一定料金としている出品者、梱包代を高くとる出品者、ゆうちょ銀行口座の無い出品者も、落札・送料以外にお金がかかって、嫌~な気分になります。 6.その出品者は盤質評価は当てにできるのか 盤質評価が甘い出品者がいます。出品者評価を流し読みして、盤質評価に関する落札者の感想が無いか、チェックしましょう。 何が何でもノークレーム、ノーリターンの出品者は止めた方が良いです。少なくとも針飛びの場合等、盤質評価に相違があれば返品可の出品者が良いです。 7.希少価値、レアの言葉は信じない 吹っかけが多いです。眉に唾をつけてから、じっくり調べた方が良いです。 8.英語名で検索するだけでなく、日本名でも検索する 時々ですが、日本名でしか出品しない人がいます。フリージャズなんかで、時々びっくりするのがあります。素人さんが多いですね。 9.出品者が素人の場合は、勝率は下がる 拙者も時々出しますが、素人では明確な盤質評価はできません。拙者も先日落札した盤が針飛びが酷くて、返品しましたが、返送代はこっち持ち。凄い盤やコストパフォーマンスが高そうな盤が出てくる時もあるでしょうが、失敗した時のリスクもあります。 10.その盤がオリジナルなのか、2nd、3rd、以降なのかどうかは納得するまで確認する 先程も言いましたが、最近のYahooオークションでは、オリジナルの定義が非常に怪しい。プロのくせにごまかす輩もいます。 ・・・・しかし、確かめろって言ったって、確かめようないですよね。 拙者もそれで色々悩みました。 ある中古業者さんは「本代はケチったらあきませんよ」と仰いました。「レーベル読本」でちゃんと知識を入れとけと。でも、拙者のような勉強嫌いの貧乏人は、ポイントだけ分かりたいのです。 ということで、以下、簡単な見極めについて資料提供します。と言っても、ホームページをご紹介するだけですが、色々と探したところ、以下のページが詳しくて親切です。 中古レコード、オーディオシステム販売「ninonyno」の「レコードのすすめ」 Columbia、Atlantic、Impulse、Capitol、Roulette、Riverside、Prestige、Blue Note、Warner Brothers、Mercury、RCA、Decca、Liberty、MGMについて、分かり易く解説してくれています。 ジャズ喫茶『毘沙門』のジャズ・レーベルに関してのウンチクのページ BLUE NOTE、PRESTIGE、RIVERSIDE、VERVE、CONTEMPORARY、PACIFIC JAZZ、IMPULSE、ATLANTIC、FRESH SOUND、澤野工房、WAVE,DIW & EURO盤、VENUS,NORMA等について、かなり詳しく解説してくれています。CONTEMPORARYに関する解説が入魂です。 *コルトレーンの「エクスプレッション」を巡る記述がちょっと理解不可能です。 MATSUBAYASHI 'Shaolin' Kohji Mercury Records Collection Mercury、EmArcyに関するデータサイトです。 EmArcyのラベル解説についてはこちらをどうぞ。 モアさんのお部屋 この人は凄いです。この人のレビューで相場が変動するらしいですから。ざっと見ただけでかなり勉強になります。殆どは拙者が絶対に手を出せない盤ですが。 以下、色々あっちゃこっちゃから引っ張ってきた情報を分かっている範囲で書きます。買ったこと無いので、ホンマに当てにならないので、眉唾でお願いしま~す。間違ってたら、教えて下さ~い。 BETHLEHEM 【Mono】臙脂ラベルに銀文字、溝アリ。ジャケット裏面上部左右、MICRO-COSMIC SOUNDと入り、下部左右にNEW YORK,N.Y。 【Stereo】紺ラベルに銀文字、溝アリ。ジャケット裏面下部住所が左NEWYORK,N.Y.、右がHOLLYWOOD,CALIF。 -というのがオリジナルらしい。 Dial(ダイアル) 朱色に黄色のマルに、「dial」と白い円が抜いてある。溝アリ。 JAZZLAND Monoがオレンジ地に黒字、Stereoが黒地に銀文字、溝アリ。 LIMELIGHT 上にちっちゃなドラム、緑と黒のスタジオライトの模様、溝アリ。 ↓ 溝なし。 ↓ ピンク地に下から緑の放射模様。 SAVOY 溝有り赤ラベル(オリジナル) ↓ 溝なしエビ茶ラベル ↓ 茶ラベル。 RVG刻印を確認すること。初期は手書きRVG。オリジナル・ジャケットは「巻き」、2ndジャケットは「貼り」。 SONET 赤ラベルで上にトランペット・マーク。小さな円の溝アリ。ジャケは上出し。 ↓ 2nd?以降は赤に上から紫の帯、トランペットマークは中央。 STEEPLE CHASE 赤ラベルがオリジナル。1001~13まで。 ↓ 2ndは四角い枠に入ったロゴ。1014からはオリジナル。 ↓ 3rdはラベルの縁に沿ったロゴ。 STRATA-EAST オリジナルは白ラベル → 2ndラベルは白黒ラベル TIME 70000番シリーズと2000番シリーズがある。オリジナルは溝アリ。 United Artist グレーのサックスを吹く人のマークがオリジナル ↓ 黒に四色のマル。セカンドでも溝ありの方が重量盤、音質良好の場合がある。 VEE JAY 小豆色、溝アリ? ↓ 黒地に周囲がレインボーカラー、溝アリ。? → 溝なし。 以上、長文失礼しました。 ところで、高校生の時から持っていたコルトレーンの「至上の愛」廉価盤ですが、何だか嫌になって売ってしまったんですが、よくよく思い出してみると、自分の小遣いでちゃんとしたJazzのレコードを買ったのって、あの盤が初めてだったのです。まてよ、高校時代、強烈に好きだった女の子とたまたま一緒に帰る時があって、その時に買ったんじゃなかったっけか。何か背伸びして話してた記憶があるぞ・・・・。 ・・・・皆さん、思い出は大切にしましょう。 #
by jazzamurai
| 2009-09-25 16:27
| 無節操 ジャズ三昧
今晩は、皆さん。連休は如何でしたか?
拙者ですか?拙者は長期旅行に出かける金も無く、家飲みに徹しておりました。 途中、拙者の酒の師匠のコーヒー屋さんに久々に行ったりして、大きくなられた息子さんの近況にびっくりしたりしておりました。 さて、昨日、奥さんのお供で大阪に行ってまいりました。 詳細は報告しませんが、帰りに親子三人で天六の商店街の「ソタレ」に行き、パスタを食った後、もう一軒行こうという話になり、裏道をうろうろしたのち、ここに入りました。 ![]() もともとは(今でもそうらしいのですが)、京橋で店舗を構えているそうですが、この場所にある「まるしん」という有名な焼肉屋さんが長期の旅行に行っている間に、店舗を借りて年明けまで店主夫婦で出店をされているそうです。 「京橋の店はどうしたはるんですか?」と訊くと、「従業員がちゃんとやっていると思います。たぶん」とのことでした。わざわざ仕事増やしてはるところが凄いですね。 ![]() 秋の夜は、店先開放がよろしい。めちゃめちゃ気持ち良かったですね~。 まあ、拙者は基本的に何でも飲むのですが、一番好きなのは日本酒です。しかし、日本酒は美味しくてついつい飲みすぎてしまうのです。それで色々とやらかしたことが多かったんですよね・・・・。 ハードリカーはもっとダメ。カクテルはテキメンに太っちゃうのでダメダメです。 30歳過ぎてから美味しい安ワインと出会い、やらかすことが少なくなりました。1本空けても、そこで止めれば大過なく終わる、というわけです。 飲むのは大体、1,500円までのワインです。拙者の経験から申せば、3,000円を超えると明らかに美味しいワインが増えますが、2,000円~3,000円以下のワインって、拙者の口に合わないのも多いんですよね。デパートと量販店など、販売店によって、500円位の価格差がある場合もありますし。でも、1,500円までのワインなら、失敗だったかなあ、と思っても、デイリーなら、まあ、許されるんですよね。 ということで、3,000円以下を安ワインと定義され、開始10年で3,000本を紹介された、ある有名サイトとは全く関係なく、1,500円未満のワインを行き当たりバッタリに紹介する新企画、 "安ワインどうじょ~" (ちょっと舌足らずに発音して下さい)。 どうじょ、と言われても・・・・。全く責任は取らないし、何の参考にもならないことしか言いませんので、そこんとこ四六四九。 本日はこんな、安ワインどうじょ~。 ![]() 最近、サンジョヴェーゼの安い赤ワインを良く見かけます。どれ飲んでも美味しいのよね。 このワインは、えーと、しっかりとした味で、サンジョヴェにしてはタンニンの苦味がちょっとあるかな。確かにバニラ香があって、飲み応えあります。やっぱりイタものはコスパ高し。 カレーとの相性は・・・・、すみません。何も考えずにバクバク食ってました。 夏野菜カレー、美味かったもんで・・・・。あー、うまうま。 んで、今日はこれだけです。次回予定は勿論未定です。
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by jazzamurai
| 2009-09-23 23:15
| 無礼講 アルコホル三昧
![]() Freddie Hubbard, Dewey Johnson (tp) Marion Brown, John Tchicai (as) John Coltrane, Pharoah Sanders, Archie Shepp (ts) McCoy Tyner (p) Art Davis, Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (d) ![]() B.Ascension, Ed. 1: Pt. 2 死の2年前に録音した、最大の問題作、と言われています。 もっとも、それはファンにとって、「アセンション以降はもう聴かない」という意味での問題作、なのかな。 和訳は「昇天」ということになりますが、邦題は「神の園」でした。「神の園」に、こんなうるさい奴等がうじゃうじゃおったらかなわんで。 コルトレーンがフリージャズに踏み出した、正に転換点に録音した盤、ですが、フリージャズのレコードとして、成功した盤かと言うと、拙者としてはノンです。 単純なテーマに基づく集団即興演奏と、ソロ回しを交互に配置してますが、各人の思惑に差があって、一体感が無い。まあ、そりゃ、フリージャズは一体感が無くても、別に良いのですが、エルヴィンとマッコイのやる気の無さが、この盤を駄目にしている。 もう、拙者にはすぐ分かりますね。エルヴィンがやる気の無い時のドラミングが。集団即興部分なんか、クラッシュ叩いてるだけだもん。彼の特徴であり、生き生きとしたポリリズムが全然無くて、テキトーになってる。 そのくせ、集団即興部分で咆哮するホーン陣が、お互いに干渉し、影響しあって、トランス状態的高揚感を作っている訳ではないし、己とお互いを見つめあい、演奏者同士の新しい関係性を作ろうと試行錯誤している訳でも無い。 ただ、コルトレーンさんの招集した一大イベントに参加して、緊張しながら、言われた通り頑張ってみました、という感じがする。 なので、あまり好きな盤ではありません。 しかし、コルトレーンを軸にしていたとは言え、ジョニー・ホッジス、カウント・ベイシー等、ニュージャズ以外のジャズメンの録音も残していたImpulseが、この盤以降は、明らかにフリージャズの演奏者に力を入れて録音をしていく訳であり、Impulseの転換点に出された盤であることは確かだと思うんです。その後のラインナップを飾る演奏者達が、実力に差はありますが、ここで吹いています。 一方、これだけ後輩を沢山呼んで、派手な花火を打ち上げたのですから、コルトレーンはもう、スタンダードを取り上げたり、普通にフォービートをやったりの世界に戻ることはできません。自らに刺した楔です。 ですので、拙者は、この盤のことを、後輩思いのコルトレーンが次世代のミュージシャンを紹介してあげた、という面と、コルトレーンの決意表明、これにImpulse Recordsの次世代の商品戦略が絡んだと、という面から、やっぱりこのイベントは必要だったのだ、と考えます。 では、ドラムが、ミルフォード・グレイヴスだったら?とか、ラシッド・アリだったら? 確かに、誰も真似のできない、強烈な名盤ができたかもしれませんが、でもやっぱりそれは、その瞬間には不可能だったのです。 この時点で、それができたのは、アルバート・アイラー、ただ一人だったと思います。彼は、この時点で既に、祝祭と混沌の強烈な渦である、「Bells」をタウンホールで演じています。 「アセンション・セッション」に何故アイラーがいないのか?という疑問はあるのですが、また考えてみます。 ところで、この盤購入の経緯です。先日、ヤフオクで、1700円等という、あまりにも安い値段で「アセンション」の橙ラベルが出ていたので、軽い気持ちで落札してみたのですが、聴いてみると、何かおかしい。何時も苦笑してしまうジョン・チカイの呆けたソロじゃない・・・・。おまけにドラムソロがある・・・・。ということで、デッド・ワックス部を見ると「Edition2」と記入されていない。びっくりしてコンプリートCDで確認したところ、やっぱり「Edition1」だったので、正直びっくりしました。 このレコード、「Edition1」で1,000枚を発売した後、コルトレーンの指示で「Edition2」に差し替えられた経緯があり、「Edition1」は貴重、と言われています。出品者がチェックしてなかったのはびっくりです。 得した気はかなりしますけどね。うふっ。 まあ、失敗ばかりじゃ滅入ります。時にはこういうことも無いと。 もし買われるなら、両テイク入ってるCDをお勧めします。通して聴くのはキツイdeathけど。 Ascension アセンション(エディションI・II) #
by jazzamurai
| 2009-09-16 21:30
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Duke Ellington (piano) William "Cat" Anderson , Harold Shorty Baker , Clark Terry (tp) Ray Nance (tp, violin) John Sanders , Quentin Jackson , Britt Woodman (tb) Paul Gonsalves , Bill Graham , Harry Carney (sax) Jimmy Woode (b) Sam Woodyard (dr) Mahalia Jackson (vo) ![]() 2.Part II (Brown) – 6:14 3.Part III (Beige) – 6:26 B1.Part IV (Come Sunday) – 7:58 2.Part V (Come Sunday Interlude) – 3:46 3.Part VI (23rd Psalm) – 3:01 御大、58歳の録音。と言っても、1943年1月、カーネギーホールで行われた、デュークの1stコンサートで既に発表されていたらしく、「第一交響曲」とまで宣伝されたのですが、ミュージシャン組合とレコード会社との対立で当日録音されず、加えて批評家受けが良くなかったそうです。あ、この辺はジャケ裏の藤井肇さんの解説の受け売りね。 A1はニグロ奴隷時代のワーク・ソング、A2は奴隷解放後の「悲惨な生活は去って明るい日が来る」と歌われるブルース、A3は1920年代漸く文化生活を営めた黒人の都会的繁栄が描かれているとされています。 まあ、しかし、最も聴きものはB1の「カム・サンディ」でしょう。 マヘリア・ジャクソン、とても素晴らしい・・・・。メロディ、アレンジ、演奏、声、気合、おおらかさと適度な緊張感。 暖かな気持ちになります。めちゃめちゃ癒されます。 これは人類が何時までも大事にして、後世に引き継がなければならない人類の宝物ですよ・・・・。 後奏のB2で奏でられるレイ・ナンスのソロ・ヴァイオリン、ため息が出ます。 即興的に歌われたB3の聖書の詩篇第23篇、アレンジにうっとりしつつ、声の力強さに圧倒される・・・・。 めまぐるしく、圧倒的な才能を見せ付けられる、A面も凄い良いですが、渾身のアレンジと、マヘリアの歌が聴けるB面のゆったりとした圧倒的な力強さは、ホンマに素晴らしい。 デュークは凄いなあ・・・・。マヘリアも。泣けてくるわ。 広島で、1,000円ちょっとで買った、日本コロムビア・ステレオ・フィデリティ・レコード、ペラジャケなんですけどね。結構良い音やと思います。180gあんの。US盤と同じスタンパーやったら良いのにな~。 CDはオリジナル盤の6曲+ボーナストラック2曲+アウトテイク9曲です。 Black, Brown and Beige
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by jazzamurai
| 2009-09-09 23:21
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Cat Anderson,Harold Baker,Willie Cook,Ray Nance,Clark Terry,Francis Williams (tp) Quentin Jackson,Juan Tizol,Britt Woodman (tb) Hilton Jefferson,Russell Procope,Willie Smith,Paul Gonsalves,Jimmy Hamilton,Harry Carney (sax) Duke Ellington,Billy Strayhorn (p) Wendell Marshall (b) Louis Bellson (dr) Betty Roche (vo) ![]() 2.The Mooche (Ellington-Mills) 6:36 3.Take the “A” Train (Strayhorn) 8:00 B1.Perdido (Drake-Lenk-Tizol) 8:23 2.The Controversial Suite (Ellington) 10:30 デュークの52歳(53歳?)の作品。拙者としては、ちと、お勉強中の盤。 何でか知りませんが、この辺りの6つ目は人気が無い・・・・。CL三桁台のオリジナルはエンジ色で、6つ目はセカンドだからかな。1,800円でした。 録音は良いです。ベースもよく聞こえます。詳細はウィキペディアで「ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン」を検索して下さい。 A1、ライヴ用と思われる派手なドラムソロのための曲が、ちょっと重いかな~。ツーバスの連打は確かに凄いけど、長いんですよね。 その後は、名曲ばかりで楽しい。A2の匂い立つ雰囲気と色気も良いし、特にA列車はベティー・ローチェのボーカルが入っていて良い。 B1でソロを採るペットは誰?早いタンギングだなあ。この曲でこんだけ作りこんであるアレンジも凄いなあ、と思う。 B2の組曲は不思議な曲。前半のオールド・アメリカな感じと、後半のちょっと現代音楽入った感じが対照的。なんだろう、悲劇的終焉を暗示している訳ではないのですが、なんとも感情移入しにくい世界。 面白い人だ、デュークは。しかし、盤全体を覆う、この独特の緊張感は何でしょうかね。これがデュークのオーラなんかなーとも思うけれど。 CDで買うと、「ハーレム組曲」(The Harlem Suite)が追加されています。この曲は、後日、B2と差し替えられた曲らしいですね。CDでないと、こういうコンプリートな組み合わせで聴けないわけか・・・・。それでLPとしては人気が無いのかしらん。 まだまだ聴き込みたいなあ。 ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン+1
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by jazzamurai
| 2009-09-09 00:24
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Jackie McLean (as) Grachan Moncur III (tb) Bobby Hutcherson (vib) Eddie Khan (b) Tony Williams (d) A1.Saturday And Sunday 2.Frankenstein B1.Blue Rondo 2.Ghost Town 先日、ある所で、ケニー・ドーハムの「ウナ・マス」が聴きたいな、と独り言を言ったところ、「ハード・バップなんかおもろないやん。みんな一緒やで」と言われて面食らった。 あまり考えたことは無かったが、一口にジャズと言っても、ニューオリンズ、ディキシーランド、スウィング、中間派、ビバップ、クール、ウエスト・コースト、イースト・コースト、ハードバップ、ファンキー、ソウル、フリー、ロフト、ニュー・メインストリーム、ポスト・バップ・・・・と色々あるんですね。んで、ジャズ好きの中でも結構分かれていると。 そう考えてみると確かに拙者、キング・クリムゾンから即興演奏の魅力にとりつかれ、コルトレーンやフリーを中心に聴いてきて、最近はハードバップを聴いていることになりますが、やっぱり未だにジャンルとしてハードバップが好きだ、という訳ではないんですよね。というか、各派を意識して選別してきた記憶が無い、未だにその区分が全くできないんです。 拙者はトニー・ウィリアムスが聴きたかった。B1「ストレート・アヘッド」の、18歳の荒々しいドラムが。 それは拙者にとって、「派」とは関係なかった。ただ、彼が聴きたかったのだ。 別に拙者はジャズだけが好きなわけではない。良い音楽ならみんな好き。だが、「何聴いてんの」と訊ねられて「音楽」と答えるだけでは喧嘩売ってると思われるので、便宜上、一番枚数が多い「ジャズ」と答えるだけだ。 その上で「どんなジャズ」と訊ねられれば「フリージャズ」と答える。だが、そうすると大概の人はちょっと眉をしかめる。一方で、答えた拙者は拙者で、違和感に囲まれる。 もうそんな感じになると、正直、どうでも良いやん、と思う。別にジャズだけが好きな訳やない。 クソ食らえや、カテゴリーなんて。・・・・まあ、このブログも、便宜上、カテゴリー設けてますけど。 さて、本盤はマクリーン32歳の作品。ドラムは18歳のトニー・ウィリアムス。まあ、当然、10代のトニーが聴きたいから持っているわけだ。 しかし、ひょっとすると賛否両論じゃないの、この人の盤の中では。 だって、変な曲ばっかりだし、怪盤ですよ、これ。でも、人気あるんですよね。 A1、快活なリズムに乗って吹きまくるジャッキー。息継ぎで発せられる「うー」が結構好き。トニーが暴れまくり。ちょっとマニアックな感想を言うと、ここで多用されている急上昇するフレーズって、ノア・ハワードがよく使うフレーズなんですよね。ノアめ、完全にジャッキーのパクリだったことが分かります。グレしゃんはたらたらして何か変。ドラム・ソロはめちゃフリー。突拍子も無い。ホンマに20歳前後のトニーはやんちゃですわ。ただ、演奏最初の快活さが無くなってるのが惜しい。テンポを維持して欲しかったな。 A2、グレしゃん作の変な曲。しかし、この頃のジャッキーのちょっと呆けた音色って気になりません?吹けてるとは思うけんど。 B1、単純で明るいハードバップ。まあ、カッコいいですね。 B2、グレしゃんの怪作。なんか妖怪人間ベムのテーマですよ、これ。アドリブパートはファニーで良い感じだけど。 ということで、やっぱり普通のジャズじゃないです、これ。めっちゃ変。 「一歩、向こうへ」という題名、カッコいいジャケ写だけを見ると、爽快にすっ飛ばしたハードバップなのかな、と思うのにね。正直、おもろいわ。 ところで、拙者は本盤を、東芝EMI93年発売の「ブルーノート4000番台ウルトラ・コレクション/ウェストレックス3D-Ⅱでカッティング」盤と、ジャケットはLibertyだけど、ラベルはUnited Artistsの青ベタでVAN GELDER刻印入りという訳の分からん盤の2枚、持っています。 拙者の耳には、どっちの盤も良い音しているように思えるのですが、この後者の盤について、何故、United Artists青ベタなのにVAN GELDER刻印入りなのか、という点について、何方かご存知の方がいらっしゃりましたら、お教え下さい。United ArtistsはロサンゼルスだからVAN GELDER刻印は無い、が定説なんですか? 拙者の有する青ベタ盤には他にもVAN GELDER刻印入りのがあるのですが・・・・。 One Step Beyond ワン・ステップ・ビヨンド #
by jazzamurai
| 2009-09-07 23:26
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