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![]() 2011年3月14日初版。 なんだろ。こんなに泣いたの久しぶりだ。これ程、拙者が「広島東洋カープ」というチームに対して、ビジター側(それは球場だけでなく、社会生活においても)から応援してきた歴史と葛藤を、的確に代弁してくれたメディアはない。 そう思うとともに、こういうアプローチでプロ野球の存在する意義をしっかり若者に伝えてくれようとしている、誰もやったことのない、でも、プロ野球の真の魅力からすれば当然と思える、そういう精神をはっきりくっきり描いていることも凄いと思う。 こういう「瑣末」なストーリーは、客席から眺めた時、どの球団のどの選手にもあると思う。我々はそれを、サイドストーリーとして楽しむ。スポーツ好き、野球好き、プロ野球好き、特定の球団、選手好きの我々は、その個々のストーリーが放つ、意義の濃さを、とてつもなく愛している。 何故って?個々の人生において、それは全く「瑣末」ではなく、その後の人生と、人間評価の全てを掛けた物語だからだ。 イチローや、前田や、石井を思う時、「かっこいいおっさんいるよなー/なりてー」って、ちょっと上の世代の拙者は、真剣思う。その共感が、涙腺を緩ませる。 だって拙者、ホントにプロ野球が好きやもん。広島東洋カープが大好きなのより先に、日本のプロ野球が大好きなんよ。だから、エラーで決まる試合なんて嫌い。本調子じゃない投手を打ち込んでの勝利も嫌い。消化試合なんて大嫌い。 残酷なのかもしれないけれど、グラウンドに繰り広げられる、必死の気持ち、誠実なプレー、努力が生み出す奇跡、などなど、飛び抜けて異常な技術、経過に、めちゃめちゃ興奮、感動するのね。 特に、広島東洋カープの選手たちは、そういう意味で、そういうとんでもないストーリーの宝庫。我々カープ・ファンは毎日それに傷付ながら、だからこそ深く、基本的に、広島東洋カープの選手たちのファンであろうとしている。 うーん。上手く言えないけれど。 まー、とにかく、一度広島東洋カープのファンになってみて下さい。愛さずにはいられませんから。 加えて言います。 本書の球場移転に関する記述は、拙者にとって、一番心に寄り添ってくれました。 ありがとう、石田敦子センセ。 今年なくなってしまう旧球場を忘れない 新球場を愛するとは別に 年とった分いとしいものもある 一緒に年をとりましょう新球場 1年1年少しずつ変わりながらそれでも一緒に 泣けた・・・・。泣けたよ。 拙者だって、旧市民の場所で立て替えて欲しかったよ。でも、それでは物理的、興行的にダメなんよ。 だが、原爆ドームのすぐ近くの球場を、長年本拠地にしていたチームの、基本的精神は、絶対に、変質はしない。それは、このチームの揺るぎなき自己同一性であり、存在理由の一面なのだから!! 新しい、大きなみずうみ、ズムスタで、若鯉の跳ねまくっている姿をいとしむために、今年も行くぞ、広島観戦!! 球場ラヴァーズ 2巻 (ヤングキングコミックス)
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by jazzamurai
| 2011-03-05 00:46
| 無頼漢 広島カープ三昧
![]() Dave Holland (b) Sam Rivers, Anthony Braxton (reeds, fl) Barry Altschul (perc) A1.Four Winds 2.Q & A 3.Conference of the Birds B1.Interception 2.Now Here (Nowhere) 3.See-saw ということで、ブラクストンを加えたバリバリのフリージャズ・カルテット「サークル」は1971年に解散。チックは「リターン・トゥ・フォーエヴァー」結成、ということになるのだが、後の三人はその後もよくつるんでいる。チックの替わりに重鎮サム・リヴァースを加えたカルテットで、ECM初期の名盤中の名盤、本作を1972年11月に録音した、というわけだ。ちなみに、「リターン・トゥ・フォーエヴァー」の1枚目の録音は1972年2月、カタログナンバーはECM1022で、それほど離れていない。オマケに録音は両者ともニュー・ヨーク。なんだか、意識して喧嘩売った、と想像するのも悪くない。 まー、正直なところ、拙者は両方の盤が好きです。 本盤は長年、CDしか持っていなかったのですが、去年の暮れ、大阪でドイツECMのオリジナルをゲット。ECMのドイツ・オリジナルはとても良い音なんですけど、反り易いのが問題ありですね・・・・。 さて、ジャケ裏のホランドのメモを読むと、「ロンドンで小さな庭のあるアパーにすんでいた時期のことだ。夏の朝4、5時、正に一日の始まり、鳥たちが一羽ずつ集まり、お互いにさえずり合い、自由を謳歌していた。それと同じ精神を、他のミュージシャンと共有して、それを人々に伝えたいというのが私の願いだ」とある。そうかそうか、青い海をかもめが一羽、かっこ良く飛ぶのではなくてね。 この盤は全曲ホランドの作った曲で占められているが、上記のメモを基にした曲はA3に入っている。2菅のフルートが軽やかにさえずる5拍子のその曲は、いかにも上記のメモどおりの、爽やかでかわいい景色を想起させてくれる。アルチュルのマリンバも加わり、軽やかに歌う。良い感じ。 だが、そういう印象の曲は、この曲だけ。あとは、超ガチンコ、フリージャズ。 A1、単純だが印象的なテーマの曲が4ビートに乗せて勢い良く始るが、徐々にリズムは自由になっていく。この変化のスリリングさは、ホランド+アルチュルの二人しか出せないと思う。リヴァースとプラクストンのソロが交代する際に一度テーマが奏でられるところが、スタイリッシュでカッコいいのだけれど、プラクストンのソロの後半でリヴァースのおっちゃんが乱入。ぐちゃぐちゃにした上に、上手くエンディングに帰れないところがご愛嬌だけど、凄くカッコ良い。 A2、サークルでも演奏した代表曲。最初のドラムソロが良い。この頃のアルチュルはホンマに良い。この演奏は、サークル時代の成果を結実させた名演。フロント二人は次々楽器を持ち返え、景色は変わっていくのだけれど、最初から最期まで、緊張感を保っている。 B1、実は一番の山場。各々のソロがある。中でもホランドのソロが良い。ブラクストンはキレキレ。まー、この人は小難しいくせに、やたら激情的なところがあって、振幅が激しいわ。 B2、コミュニケーションを重視した、ちょっとシリアスな曲。 B3、4ビートに乗せて軽やかに演奏。菅の動きに合わせてリズム隊はリズムを崩したりするのだけれど、何故かビート感は失われない。アルチュルは左足のオフ・ビートをあまり重視していないのかなあ。トップシンバルが打ち出すビートのコントロールが素晴らしいと思うなあ。 全編にわたってホランドのベースの音色が非常に良く録れているし、4者対等の演奏のまとまりと緊張感が素晴らしい名演中の名演。ECMのカタログに残されたフリージャズの演奏の中でも、群を抜く名盤だと思います。 Conference of the Birds #
by jazzamurai
| 2011-02-28 18:33
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Chick Corea (P) Dave Holland (B) Barry Altshul (Per) A1.Nefertitti 2.Ballad For Tillie 3.A.R.C. B1.Vadana 2.Thanatos 3.Games 同トリオの傑作、「ソング・オヴ・シンギング」から8か月後、ドイツECMの録音。タイトルは、Affinity、Reality、Communityの略らしい。 前作からの違和感は無い。録音状態、各楽器のバランスも似ている。演奏は、このトリオが過ごした8か月の充実を示しており、それは、前作のB3に収められた「ネフェルティティ」を再録し、本作のA1にあえて置いた、ことからも伺われる。 名義もチック個人から、3人の同等のクレジットになっている。 ただ、チックのピアノには、変化が感じられる。前作より、大人しく、というか、リリカル?になっている気がするのだ。 ごちゃっと、汚くは弾かない、というのは、この人がフリー・ジャズを演奏する時の特徴だと思う。一音一音が、しっかりと鍵盤を押さえて、明確な粒立ちで鳴らされており、弾きまくっていても、無駄な音が無い、引き締まった感じがする。 その美しさが、前作より強調されている気がする。 拙者は、それを「リターン・トゥ・フォーエヴァー」への布石などと言う気は無い。しかし、やっぱりこの人の中では、元からああいう音楽への憧憬はあったのだと思う。 まあ、そんな堅苦しい物言いは止めるとして、フリージャズの名盤として、この盤の水準の高さは相当なものがあると思う。このきりきりと張り詰めた緊張感、三者の対等性、テーマから即興への以降、そして、一人一人抜けることによるベースとドラムのデュオ、ドラム・ソロ、そしてまた三者の対話へと演奏の視点を移していくやり方の自然なやり方など、変な言い方だが、非常にシステマティックな、完成された音楽だと思う。 同時に、ここには黒人音楽の影は全く無い、と思う。黒人解放運動と結びついたフリージャズの面影も無い。ここに、バリバリに黒人であることを意識していた、超インテリのアンソニー・ブラクストンが加わった時、このトリオの一体感に亀裂が入る。プラクストンも曖昧な演奏をすることが無い人だけれど、時折見せるとんでもない激情的な演奏、汚いロングブローは、チックが理想としていた音楽の理知的な美しさとは、やはり相容れなかったのだろう。だが、ホランドとアルチュルは、自分のテリトリーを黒人との競演の中に広げていく。 チックは、複数ある一面の一つを封印し、ホピュラーな音楽の道をひた走ることとなる。 このトリオの残した2枚のレコードは、60年代後半に吹き荒れたフリージャズの一つの到達点の記録として、歴史に残る名演であり、永遠に聴くことのできる高いクオリティーを有する名盤だと思う。 Arc #
by jazzamurai
| 2011-02-21 16:07
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Albert Ayler (voice,ss,ts) Niels Brosted (p) Niels-Henning Orsted Pedersen (b) Ronnie Gardiner (d) A1.Introduction By Albert Ayler 2.Bye Bye Blackbird 3.Billie's Bounce 4.Summertime B1.On Green Dolphin Street 2.C.T. 最近、非常に遅ればせながら、復刻LPに着目しております。 理由はやっぱり、音が良くて安いから。 この音が良い、というのは、オリジナル、セカンドと比べて遜色が無い、ということまでは言いません。たぶん、ちょっと別物、なんだろうけど、過去の量産日本盤に比べて、霞がかった感がましで、ダイレクトな音がするということ。 また、安い、といっても、オリジナル、セカンド盤あたりから比べると安い、というだけで、 過去の量産日本盤に比べれば、2~3倍はします。 でも、ジャケ写の復刻具合などは、非常に丁寧で、発色も良いものが多いです。 ユニバーサルが手がけた復刻LPのシリーズは良かったですね。拙者、Coltraneの「Ballads」と「Love Suprene」、Keith Jarrettの「Death and The Flower」だけ買ったんですけど、めちゃ良かったですよ。今になって、「Duke Ellington &」、「& Johnny Hartman」とか、Rollinsの「Saxophone Colossus」とか、買っときゃ良かったって、思ってますもん。 あと、本盤と同じくThink!Recordsが復刻した、Walter Bishop Jr.の「Speak Low」とかね。音が凄く良いという評判じゃないですか。まあ、安い中古買って聴いてるんですが、「Speak Low」については「う~ん、褒められすぎ。この程度で良いや」って気にもなりましたけどね。 前置きが長くなりましたが、「My Name is ・・・・」の復刻、おめでとうございます。高校生の頃に、Freedom盤の中古や、Trio盤の1,500円盤の中古等、数枚を所持した後、1985年のKing盤を大事に聴いてきましたが、今回の復刻は嬉しかったですね。なんだか、ジャケの復刻ぶりもマニアックだし。 この盤は、大好きですね。まあ、あの世に持って行けるなら持って行きたいし、老人ホームに入る時、持参物の制限がされた場合でも、持って行く数十枚の中に入るやろな~、と思います。 特にA4、サマータイム。これは、フリージャズが嫌いな人に聴かせても、殆どの人が「凄い!」と言って聴き惚れる名演中の名演、ですよね。この迸る激情を超える演奏は、きっと金輪際、もう無いでしょう。Coltraneの「My Favorite Things」のB1に入っているサマータイムも良いけど、アイラーの、このどうしようもない、やるせない、行きつ戻りつの慟哭を超える演奏は、もう絶対、できない。これを聴いていると、この人が絶対にフェイクでは無いことが実によく分かる。細部まで絶妙にコントロールされている。フレーズを覚えてしまうほど聴いているけど、この復刻盤を聴くとまた新たなニュアンスの発見があって、喜ばしい。 あと、ピアノのブロンステッドさん、そうですか貴方、ユーロ・プログレ界では有名やったんですね~。それも、この復刻版のライナーノート知りましたわ。実は、間章がけなすもんだから、大声では言えなかったのですが、サマータイム中間の半コーラスのピアノソロ、結構好きです。 拙者にとって、アルバート・アイラーは、レイシーと同じ位のアイドル。写真がなかった頃は、伝説の魔道師のように思ってきましたが、とうに彼の亡くなった年齢を越え、彼の若かりし頃の写真を見て、実直そうな、真面目そうな人柄を垣間見るにつれ、何でも大上段に捉えたがる60年代カルチャーの功罪についても、考えざるを得なくなりますね・・・・。つまり、アイラーは拙者のそばにいる。拙者こそが彼の身近に寄り添って、聴くようにしなければ、と思う次第です。 復刻版は限定です。お早めに。後から買おうと思っても、悪質なオークション・バイヤーに無駄金払うことになりますよってに。discunionから送ってもらうと500円かかります。AmazonはLPの保管が雑で、拙者は反った新品の盤を数度送られたことがあります。ご注意下さい。 マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー My Name is Albert Ayler[analog]
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by jazzamurai
| 2011-02-12 14:38
| 無節操 ジャズ三昧
年末は、ぼやー、としようと思って、阿部ちゃん主演の「新参者」を全巻見ました。
・・・・良いよな~、東野圭吾氏の、加賀恭一郎シリーズは。 なんだか下町人情物語、のようになってましたけど、あの変人俳優・阿部ちゃんが、ばりばりの存在感で演じてましたね。なんだか、加賀恭一郎はもう、阿部ちゃんしか演じられないかのような、説得力でした。 ゆっくり見るつもりが、3日で完走。涙、涙でした。 1月は、和太郎と友だちのアキラを連れて、二条TOHOシネマで、実写版「宇宙戦艦ヤマト」を観賞。 おお~、やっぱりキムタクは古代をやってもキムタクだ~、との感想も持ちつつ、守役のちょい役・堤真一、森雪役の黒木メイサちゃん、島役・緒方直人、真田役・稲葉敏郎、徳川機関長役・西田敏行、等、う~ん、適役!と思える配役なれど、どうして原作をいじくってここまでしょうもない写を撮るのか、と、大いなる否を抱えつつ、バスに乗ったりしておりました。 それから、アニメの「宇宙戦艦ヤマト」のファースト・シリーズを見直したけれど、やっぱり最高に面白かった。 そのレポートは、また、後日します。 ところで、木曜日の午後9時からのドラマ「告発~国選弁護人」をご覧ですか? このドラマの田村正和の演技は、凄い!ですね・・・・。 なんだか、鬼気迫る、というか。 強烈です。 何故、そこまで、というような、脚本のストーリーの凄まじさを背負った緊張感の高さ。 あの、欠陥とも言えるカスレ声が、却って真剣味をひき立てる。 妹役の真矢みきが背が高くてナイスバディなので、小男に見えるのですが、それも計算済みに思えます。つまり、家族の間では、疲れも見せつつーの、精一杯突っ張っているオヤジに見えるのですが、スタンド・アローンの画像では、やっぱり田村正和のオーラを魅せる。 凄いな~と思いますね。 もう少し若い頃、TBSやFUJIで見せていた、トレンディードラマの装いを纏いつつ、Asahi独特の真面目な切り口で、真剣に立ち向かっている。ホンマに凄いなあ、役者さんって、と思います。 それから、拙者が本当に驚いたのは、第4・5話に登場した、若村麻由美さん。 凄い、凄すぎます。トラウマを抱えて、それでも奔放に生きた人の、猥雑さ、悲しみ、軽率さ、複雑さ、難しさ、誤解を受け易い面、などの、色々な顔を混させていながら、同じ人格を保つという演技を、ちょっと、なんというのかな、見ている側も騙されるほどの演技で、結末的には、とても感動する演技で、魅せてくれました。 あの突拍子もないタイミングでの涙ボロボロは凄いです・・・・。 拙者、とっても近い年なんですけど、改めて心から感動、尊敬しました。凄い役者さんだなあ、と思いました。 今、既に大ファンです。 ![]() 若村麻由美さま公式サイト #
by jazzamurai
| 2011-02-11 00:40
| 丸腰日記
皆様、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
今年は、最低、月3回の更新を目標に頑張ります。 あと、別blog「ジャズ侍のブログ小説~青い光」の方ですが、未執筆領域に入ってしまい、完全に滞っておりますが、何とか月1回は更新できるように頑張りたいと思います(全10話構成の予定だから、3話で滞っていたら、死ぬまでに書き終わらん)。 さて、今回ご紹介する盤は、まあ、語り尽された感もある、名盤中の名盤でありんす。 ![]() Sammy Davis, Jr. - vocals Laurindo Almeida - guitar A1.Here's That Rainy Day (Johnny Burke, Jimmy Van Heusen) – 2:19 2.Two Different Worlds (Al Frisch, Bernie Wayne) – 3:24 3.The Shadow of Your Smile (Johnny Mandel, Paul Francis Webster) – 4:08 4.Where Is Love? (Lionel Bart) – 3:04 5.Everytime We Say Goodbye (Cole Porter) – 4:08 B1.I'm Always Chasing Rainbows (Harry Carroll, Joseph McCarthy) – 2:25 2.We'll Be Together Again (Carl Fischer, Frankie Laine) – 3:18 3.Joey, Joey, Joey (Frank Loesser) – 4:23 4.The Folks Who Live On the Hill" (Oscar Hammerstein II, Jerome Kern) – 3:50 5.Speak Low (Ogden Nash, Kurt Weill) – 3:35 拙者も掛け値なしに、傑作中の傑作、一家に一枚どうぞと太鼓判を押します。 昨年、これを某ジャズバーで初めて聴いた時の衝撃と感動は、忘れられません。 その瞬間まで拙者、自分の人生にサミーが関係するとは、全く考えていなかったからです。 そのバーのご主人は、まー、相当な数(想像するに、4千枚以上はあるかな)のLPを所有されていて、割と広範囲にかけてくれるのね。それで、今まで全く聴いたことの無い、ボーカルものを、聴く機会があるわけです。 中には、「ちょっと、こんな甘ったるいのは、好かんなあ・・・・」と思うのもありますが、大体は良い盤をかけて、拙者を驚かせてくれます。 んで、昨年一番驚いたのがこれでした。 アルメイダは、1917年生まれのボサノバのギタリスト。当時48歳、かな。有名なのは、ゲッツとやった「Stan Getz with Guest Artist Laurindo Almeida」かしら(聴いたことないけど)。L.A. Fourにも所属していたらしい。 サミーは、1925年生まれ。当時40歳、か。つまりは、今の拙者と同じ年頃のおっさん達が、スタンダードの名曲をしっとりと歌い、弾いてみました、という寸法なのかな。だから、結構、来るのかもしれない。 未だに「原爆オナニーズ」とかも聴くし、耳が衰えているつもりもないけれど、やっぱり、この盤みたいな音楽も聴ける年になってきた、ということなのかもしれん。 ところでこの盤、非常に音が良いです。二人っきりの恐らく一発録りなので、音数は少ないですが、声とガット・ギターの音は、とてもよく録れている。 それでまた、選曲が良い。A1、A5、B5あたりが、拙者のフェバリット・ソング。A5はコルトレーンの名演がありますね。A3あたりは、なんか自分のステレオで聴くのが、ちょっとこそばゆい感じがする。B5は歌詞がある曲だとは知らなかったなあ。だいたい、クルト・ワイルじゃん。知らんかった。 感服したのが、サミーの歌の上手さ。こんなに良い声だとはね。シナトラ一家~とか、派手なおっさんとか、そういう聴かず嫌いというか、色々な人に対する色々な先入観は捨てて、やっぱりどんどん聴いていかないといかんなあと思った次第です。 なお、全曲の歌詞がこちらにあります。 Sings & Plays ということで、これからもたまにはボーカルものを取り上げるかもしれませんので、その際は、「ジャズ侍も日和った」とか仰らずに、暖かい目で見てやって下さい(え゛、おっさんにやる暖かい目はない?)。 #
by jazzamurai
| 2011-01-04 16:32
| 無頓着 男性歌手三昧
えー、ララさま、リクエスト、ありがとうございます。
最近、中古のラック(QUADRASPIRE Q4D)を買いましたので、やっとシステムを紹介することができるようになりました。 とは言っても、世のオーディオ・ファンの方々注目の・・・・という内容とは、まー、ちょっと距離のあるというか、これが精一杯、という感じのシステムですので、テキトーに流しといて下さい。 それで、前置きなのですが、拙者、自分としては、ブリティッシュな感じの、湿った感じが好きなんですね。後は、コストパフォーマンスに優れていることが大事です。 一方、セパレート・アンプにしたかったんですけど、自分にとって、セパレートは豪華すぎる、という先入観があって、プリ・メインを選択しました。また、針は、これもMCは豪華すぎる、という先入観があって、MMを選択しました。 ということで、内容は以下の通りです。まずは全体像。 ![]() 最近、配置を変えて、入り口の前に狛犬のようにSPを置くのを止めました。この配置の方が、断然、音は悪いです(T-T) ![]() CDPは、ROTEL RCD1072 です。DAコンバーターはバーブラウン社製です。 AMPは、ROTEL RA1070 です。「30万円クラスの製品に匹敵する」とか、「特別仕様のトロイダル・トランス」とか言われています。100w +100wです。 この2つは、2年程前に買いました。まー、中身のことは、よくワカランですが・・・・。 ![]() ターンテーブルは、PIONEER PL-30L です。これは、今から30年程前、高校入学のお祝いに両親に買ってもらったものです。おとん、おかん、ありがとう。軸受けとクォーツを、一度ずつ直しています。次に何時壊れるか分かりません。シートは最近、東京防音のTHT-291に変えました。 ![]() 針は、SUMIKO Pearl です。「落ち着いた音調」とか言われてますね。 どちらかというと、クラシック向け、ではないでしょうか。確かに、ジャズを聴くには、乾いた音ではないですが、拙者はコストパフォーマンス的には、結構イイと思っています。 さて、今は、クリスマスですね。例年は教会に行っているのですが、今日は行けませんでした。 その代わり、近くの幼稚園の先生達?が、公園で賛美歌を聴かせてくれました。 ![]() とてもありがたいことです。 クリスマスって、何の日だろう。24日の日没から25日の日没までの間、イエス・キリストの生誕を祝う期間、ですよね。でも、大抵の日本人って、単なるロマンティックをもたらすある期間、という認識しか無いと思う。 拙者は、11月に入った瞬間から延々と続くクリスマス気分が大嫌いです。 だって、「消費意欲」を掻き立てようとする、なんだか不純な感じがするから。 だから、例年は教会に行って、今日は何の日か、確認して来たのです。 ![]() が生まれた日だということを。 全く、神話でしか知らないのですが、その人は、2010年も前に、世界の罪をかぶって、磔になり、死んだらしい。宗教として、信心を持っているわけではないのですが、やっぱりこの人も凄い人だと思うのです。 賛美歌121番 馬槽(まぶね)の中に 産声(うぶごえ)あげ 木工(たくみ)の家に 人となりて 貧しき憂い 生くる悩み つぶさになめし この人を見よ 食する暇も うち忘れて 虐(しいた)げられし 人を訪ね 友なき者の 友となりて 心砕きし この人を見よ すべての物を 与えし末 死のほか何も 報いられで 十字架の上に 上げられつつ 敵を許しし この人を見よ この歌が好きです。歌うと涙が出ます。 今日は、そういう日です。 ![]() #
by jazzamurai
| 2010-12-25 01:23
| 無見識 オーディオ三昧
日本図書館協会のホームページに面白い資料があったので、紹介いたす。
-------------------- IFLA図書館資料の予防的保存対策の原則 エドワード・P.アドコック編集, マリー=テレーズ・バーラモフ, ヴィルジニー・クレンプ編集協力 木部徹監修, 国立国会図書館訳 日本図書館協会資料保存委員会 編集企画 2003年 第6章 音声・画像資料 より 第1節 オーディオディスク 図書館で見られる最も一般的な音声資料は,マイクログルーブレコード(LPレコード:12インチ・33 1/3回転,7インチ・45回転)であろう。マイクログルーブレコードには,ポリ塩化ビニルにプレスされたものと,78回転のシェラックディスクとがある。 1 シェラックディスク(略) 2 ビニルディスク ビニルは安定しているが,寿命は無限ではない。ビニルディスクはポリ塩化ビニル(PVC)でできており,紫外線や熱にさらされると化学変化をおこし劣化する。このため,製造過程において樹脂に化学薬品を加え,安定化を図っている。こうすることにより,劣化を防ぐことはできないが,進行を抑えることはできる。 ビニルディスクはカビの増殖に対して抵抗力があり,高湿度の影響も受けない。 3 取り扱い ディスクはジャケットからスリーブに入ったまま取り出す。まず,ジャケットを体にあてがって持ち,手に軽く力を加えてジャケットの口が開くように曲げる。スリーブの端を持ってディスクを引出す。その際,ディスクを指で押してはいけない。スリーブとディスクの間の埃が音溝に押し込まれてしまうからである。 次にスリーブからディスクを取り出す。スリーブをたわませて,ゆっくりと開いた手のひらへディスクを滑らせ,親指の付け根でディスクの端をつかまえる。中指はディスクのレーベル部を支える。スリーブの中に指を入れて取り出してはいけない。 ディスクを持つ時は,親指をディスクの端に置き,残りの指をレーベル部にあてがってバランスをとる。両手のひらをディスクの端にあてがい,ターンテーブルにのせる。 4 保管 柔らかいポリエチレン製のスリーブに入れて保管する。紙,板紙,ポリ塩化ビニル製のスリーブは使用しない。 熱や光(特に紫外線)の発生源の近くに置かない。プラスチックは,熱や光の影響を受ける。 重い物をレコードの上にのせない。レコードを積み重ねない。 レコードは垂直に立てて収納する。 棚がレコードの特定部分に圧力をかけたり,棚の間隔が10~15 センチメートル以上ある収納棚は用いない。 大きさが異なるレコードを一緒に収納してはならない。小さいレコードが紛失したり,傷ついたり,また大きいレコードに不均等な圧力がかかりやすいからである。 LPレコードのジャケットにかかっている収縮フィルムは完全に取り除く。フィルムが収縮を続けて,ディスクが湾曲することがあるからである。 5 望ましい保管環境 適切な保管環境を整えることが,レコードの劣化を遅らせるための基本である。高温多湿や温湿度の急激な変化はレコードの素材であるプラスチックの化学特性に影響をあたえ,音質の乱れやディスクのゆがみの原因となることがある。温度18℃,相対湿度40%が望ましい。 ディスクの表面に生育したカビによりディスクに穴があき,再生した時の音質が悪くなることもある。 ディスクの上に埃が落ちている時に,レコード針によって音溝に力がかかると,音溝の壁を削り落として,再生音質が悪くなることもある。この音質の低下を回復することはできない。埃が熱可塑性物質とくっついてしまい,とれなくなってしまうこともある。 -------------------- 「LPレコードのジャケットにかかっている収縮フィルムは完全に取り除く」の件が興味深い。「シュリンク付」は、オークションでも付加価値である。ジャケットがきれいに保存されており、取り出し口以外にスレ等が少ない証となるからだ。 だが、拙者は数枚、上記記述のようにシュリンクが収集して、ジャケットが歪んだ盤を見たことがある。また、あるジャズ喫茶の店主は、「フィルムとジャケットの間に黴が発生し易いので、すぐ取り外す」と言っていた。これもよくある話だと思う。やっぱり外す方が良いと思うのだが、如何か? #
by jazzamurai
| 2010-11-28 12:53
| 丸腰日記
![]() Clifford Brown (tp) Sonny Rollins (ts) Richie Powell (p) George Morrow (b) Max Roach (d) A1.What Is This Thing Called Love? (7:26) 2.Love Is A Many-Splendored Thing (4:09) 3.I'll Remember April (9:01) B1.Powell's Prances (3:25) 2.Time (5:58) 3.The Scene Is Clean (6:12) 4.Gertrude's Bounce (4:42) ブラウニー25歳の冬。ロリンズは誕生月が2月弱早いだけ。ローチ32歳。みんな若い! えー、最近、拙者、一念発起しまして、持っていたブラウニー&ローチの日本盤中古を殆ど売っぱらいました。理由は音が悪かったからです。それで、オリジナルかそれに近いのを買うぞ!と意気込んでみたのですが、このクインテットのオリジナル、セカンドは半端じゃない位に高い・・・・。参ったよ、こんなに高いなんて。買えやしない。まあ、無理せず、何時ものように虚を突いた落札ができるように、少しずつ頑張ってみますわ。 この盤は、ラベルにドラマーさんいますけど、見た通りジャケはボロボロ。エマーシーの古い盤にありがちなコーティングの接着面の変質で白っぽくなってるし。盤もあまり艶が無いです(T-T)。 でも、結構良い音してると思います。モノ針ならもっと良いのかな? しかし、不勉強はホントにイカンね。最晩年の録音じゃないですか。どこを切っても最高にカッコいいレコードだとは認識していましたが、この時期の録音のベストテイク集みたいな盤だったんですね。 だからこそ、悲しいんだよね。 ナム・ナソンの「Jazz It Up!(マンガまるごとジャズ100年史)」を読むと、1955年、マイルスはニュークインテット編成にあたって最初はロリンズに声をかけたが、ロリンズは「クリフォードとやりたい」と言ってこの誘いを断り、ブラウニー&ローチのクインテットに加入したとされている。結局、マイルスにロリンズの代役として選ばれたのがコルトレーンだったとされている。 そのロリンズが活き活きと吹いている。端正な印象を持っていたブラウニーも結構やんちゃに吹きまくる。 「A1」は拙者の大好きな曲だが、圧倒的なソロを聞かせるブラウニーが、ソロの後半で、フレーズの出だしが気に食わないのか、何回もやり直す所が大好き。あまりにも良いフレーズばかり吹くから、拙者、一時期、ブラウニーはソロをあらかじめ作曲しているんじゃないかと思っていたことがあったが、そうじゃないことが(当然ながら)よく分かる。 ハードバップの中でも飛び切り良質な楽しさが、この盤にぎゅっと詰まってる。そして、録音されたブラウニーの演奏は、どれも最高。この人のイマジネーションの豊かさと、ひねた感じのないストレートな美しさは、他の誰にも真似できない。ホント清々しいよ。「B2」のようなショートバラードも情に流されず、すっきり吹き切っているところが美しい。「B4」の暖かい雰囲気の中で、やたら上手いくせに全く嫌味の無いフレーズを澱みなく吹くブラウニーはイカシテルなあ。 きっかりしたホーンアレンジも好印象。ローチの演奏は相変わらず硬いし、ソロもワンパターンだけど、それがローチだし、きりっとしてやっぱりカッコいい。 言わずもがなの、名盤中の名盤ですねえ~。 アット・ベイズン・ストリート+8 #
by jazzamurai
| 2010-11-16 00:54
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Dewey Redman (ts, musette, maracas) Keith Jarrett (p, Pakistani fl, per) Charlie Haden (b) Paul Motian (d, per) Guilherme Franco (per) A1.Rotation 2.Everything That Lives Laments B1.Flame 2.Mysteries キース30歳、ヘイデン38歳、モチアン、デューイ44歳。おっと、この頃のアメリカン・カルテットには、ブラジリアン・パーカッショニストのギレルミ・フランコ29歳もいる。 にしても、結構年上の癖の強い、それでいて極上のメンバーと組んでいたこのカルテットの人気は非常に低いようだが、拙者は大好きである。 それも、最近、特に好きになってきた。フュージョン大流行のこの時期、きっと無視されていただろう、このカルテットの、硬い音、喧騒、そして時折に見せる美しさ、暖かさを。 その気持ちは、やっと手に入れたこの盤で強くなった。 ホントに人気が無いんだと思う。フォトショップで整形したけど、これカット盤でジャケットボロボロ。900円でオークションに長年店晒しされていた。キレイなのが欲しかったから、見ない振りしてたのに、落とす人がいないから、仕方なく落としてみました。盤もカビカビでしたが、拭いたらピカピカ。良かったっす。スレも音に出ず。 この盤より前に入手していた「シェイズ」もカット盤。こんな盤しか、インパルス・オリジナル盤を見たことが無いんだもの。このカルテットのインパルス盤は「生と死の幻想」以外、殆ど聴かれたことや、評価されたことは無いのだと思う。 でも、このインパルスの緑ラベルは非常に音が良いです。特にチャーリー・ヘイデンのベースが良い音で録られてる。若干くぐもった感じのデューイ・レッドマンのサックスも、良い。 アメリカン・カルテットが嫌いな人はデューイが嫌いなんだ、という話も聴くけど、技巧に走らない、誠実なフレーズは暖かい。 この盤に流れる、メランコリックな雰囲気。特に「A2」。題名や、冒頭のヘイデンのベースからして、なんともつらい感じが漂い、キースのソロで癒され、デューイのソロでまたも昇華を目指す。だが、この曲の場合は沈鬱なテーマに帰ってしまう。 タイトル曲の「B2」。リズムはフリーだが、喧騒感は無い。無駄な音も無い。淡々とした、演奏が良い。キース作のテーマを吹かせれば世界一と言いたくなるデューイの説得力。派手さは無いが、全体をコントロールする力に長けたモチアン。そして、ソロを取れば圧倒的な世界を作り出すチャーリー・ヘイデン。フレーズ重視のデューイのソロが始るや否や、入り込んでしまわざるを得ない、なんとも言えない世界が広がりまする。 その世界を、キースの左手のドローンが包み込んでいる・・・・。 なかなか、凄い盤やと思うなあ、これ。「生と死の幻想」と同じ位の、濃密さがあるんとちゃう? この雰囲気は、なかなか抱かれることのない、独特の世界だと思うなあ。表題とおりの、音世界だ。 保存状態の良い盤があったら、もう一枚欲しいなあ・・・・。 あのキース・ジャレットの作品にしてamazonに在庫なし。ご興味のある方は、オークションや中古レコード屋さんで発掘されたし。 #
by jazzamurai
| 2010-11-13 20:20
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Columbia 30th Street Studios, NYC, June 5 (A3,B1,2,3), September 10 (A1,2)1956 Miles Davis (tp) John Coltrane (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (d) A1.'Round About Midnight 2.Ah-Leu-Cha 3.All Of You B1.Bye Bye Blackbird 2.Tadd's Delight 3.Dear Old Stockholm マイルス、コルトレーン29歳の録音。 えっ、録音はマラソンセッションより前なの?知らなかった。 実は、レコード2種類と、CD1枚持ってます。CDは2006年のDSDマスタリング紙ジャケ。拙者が紙ジャケにはまっていた時分に買った。 レコードは昔から持っていた、1984年日本版デジタル・マスタリング、原価2800円と、2年位前に買った、カナダ盤溝あり臙脂ラベル。マトリクスはXLP39109-1A/XLP39110-1A。 なんで、アメリカオリジナルの6eyesじゃなくて、カナダ盤、んて話ですが、CL1000番台までは、オリジナルはラベルが臙脂だって聴いたことあるのね。それで、前からちゃんとした盤が欲しかったから、臙脂のラベルを買ったというわけですが、よく見たらカナダ盤だったというオチ。 あらら・・・・。 まー、いいです。カナダ盤も良い音だから。うんうん、良い良い。 んで、カナダ盤を買った時に1984年版日本版を売っちゃうつもりだったのですが、何故か未だに持っている。というのも、聴き比べて楽しんでいるのです。 理由は、この演奏が好きだから。 聴くたびにどんどん好きになる。特にA1、霧のような幕を降ろすコルトレーンのテナーの前を、マイルスの哀愁ミュートが鳴く。それだけでもうカッコいいのに、キメの後のコルトレーンの迸る若々しいソロの素晴らしさといったらない。それを聴くだけで満足する。 若い頃は、この演奏に刺激を感じず、単調に思っていたけど・・・・、若いコルトレーンは本当に良い。というか、1955年のコルトレーンは、確かに器用では無いけれど、吹き切れていないもどかしさに、却って内なる情熱を感じるような気がする。 同じ年の青年なのに、マイルスの落ち着きとコルトレーンの若さの対比が、このクインテットの魅力ですよね。 後、ピラピラしたガーランドのピアノと、どすこい感じのフィリー・ジョーのドラムの対比も面白い。 マイルスはホント、トータルなコーディネートが素晴らしいと思う。 しかし、マイルスとコルトレーンのコンビはホンマに良いですね。何だか、コルトレーンのいないマイルスなんて・・・・、という感じさえもしてくる。新主流派クインテットも大好きなんですけどね~。 やっぱり6eyesも欲しいなあ・・・・。 えっと、老婆心ながら、マイルスのレコードを中古でお買いになる場合は、上に青い帯が付いた、1800円の廉価盤は避けた方が良いです。拙者も結構持っていますが、殆ど音が悪いです。 Round About Midnight (Spec)
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by jazzamurai
| 2010-10-23 00:47
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Miles Davis (tp) John Coltrane (ts) Hank Mobley (ts) Wynton Kelly (p) Paul Chambers (b) Jimmy Cobb (d) A1.Someday My Prince Will Come 2.Old Folks 3.Pfrancing B1.Drang-Dog 2.Teo 3.I Thought About You マイルス35歳の録音。コルトレーンも35歳。 ついに念願の6eyesのStereoを購入。またもや清水の舞台から飛び降りるような感じでしたわ。 ジャケットはご覧の通り、ちょっとポロです。でもレコードはフキフキした結果、目だったノイズも無く、非常に良好です。廉価日本盤も音が良かったけど、やっばりオリジナルステレオは良いですね~。この盤はモノラル好きな日本のジャズファンの中でも、ステレオの方が音が良い盤と認知されているようです。 メンバーは新主流派の若者に替わる前の経過的クインテットに、コルトレーンがゲスト参加。最後の競演盤だそうです。全編通じて、マイルスはゆったり吹いている。それと、ケリーのピアノが良い。全体に漂う、ちょっと暖かい雰囲気は彼が作っているようにも思えるくらい。 A1は、ワルツタイムの説明不要の名曲、名演ですね。イントロの入り方が良い。あれはチェンバースが考えたんやろか。ほんのり穏やかなフレーズのマイルスのミュートによるソロ。続いてモブレーのソロは、ちょっと古臭いけど、なかなかソフトタッチで良いのでは。ケリーのソロはお洒落で良いです。さて、マイルスがテーマを吹くので、終わりかと思いきや、満を持してコルトレーンの登場。曲に合わない、吹きまくり。それがまた、曲を潰すのではなくて、違った活気を与えるんよね。そして、マイルスが独りでテーマを吹き、ケリーの軽いソロを経て終っていく。芝居がかった良い演出だと思う。 A2は、なんともアーバンな感じのバラード。こういうのやらせると、やっぱりマイルスは凄いなあ。音色が良いんよね。テーマを吹くだけで、即興しなくても、全て言い切った感があってね。続くモブレーの湿った感じのソロ、ケリーの軽やかなソロも良いです。 A3は、ミディアムテンポの簡単なテーマ。短いケリーの後に登場するマイルスの余裕を感じるソロ。再びケリー登場の後、モブレーの押さえたソロ。ちょっと緊張気味じゃないの。コルトレーンの出番はなし。 B1も、ミュートによるバラード。ジミー・コブのブラシが良い音している。 B2は、スパニッシュな感じのワルツタイムでモード。コルトレーンのソロが凄い。吹きまくり。流石、インパルス移籍直前の男前な演奏やわ。 B3も、素晴らしいバラード。問題はモブレーで、やっぱりリリカルなマイルスのソロの後では、ちょっと下品なのかなあ・・・・。モブレーの良いところが出ていない気がする。 確かによく聴くのはA面だけど、B面も良いですわ。 ジャケットの女性は当時のマイルスの奥さん、のはず。ぬおお~上半身ヌード、と思うなかれ。モノラル盤ジャケットでは、上方の←stereo→が裏側に巻き込まれ、写真全体が上に移動した結果、彼女はちゃっかり胸元に青いドレスを着ています。そっちのジャケもカワイイです。 サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(紙ジャケット仕様)
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by jazzamurai
| 2010-10-18 18:16
| 無節操 ジャズ三昧
全国の阪神ファンの皆様・・・・、大変申し訳ございませんでした。
今年は優勝するだろうなあ~、と思っていたのですが、中日の追い込みは凄かったですね。 オマケにうちは、中日優勝に大きく加担したチームだし・・・・。ホンマ、申し訳ないです。 10月1日、真面目なドミニカンが完封なんぞしちゃって・・・・。 空気読めって感じですよね・・・・。 でも、拙者は前日のマエケン完封に引き続き、本当に嬉しかった。 遠く日本に来て苦節4年、日本語も覚えて、あのタイガースを完封。 向こうが常態じゃなかったとしても、嬉しかった。来年は、ローテの中にしっかり入ってくれる気がする。 投手はジオ、ソリアーノ、シュルツの残留で決まりやね、と思う。 その気持ちの高ぶりを胸に、10月2日(土)、3日(日)と、今年初めて、ズムスタこと、MAZDA Zoom-Zoom スタジアムに和太郎さんと行って参りました。 ![]() 結果は・・・・、ご存知の通り、今にもだだ振りしそうな雨の中、憑き物の落ちた阪神さんに、コテンパンにやられました。珍しく木村がエラー多発。小窪の中途半端な打撃の連続。チャンスで打てないクリーンナップ。おっと、3日の試合の岩本は良かったですけどね。急な出立で、カメラも忘れて良い写真もない・・・・。 兎に角、阪神は良いとこばっかり出て、もう、爽快なくらい、追加点を入れる。 広島は、出てくる中継ぎ(青木高、梅津、大島、中田、武内ら)があっさりと追加点を献上。 まあ、総合力の段違いの差を感じましたわ。 特に外国人選手。シュールストロム駐米スカウトもマートンさんのことはチェックしたらしいけど、チェックした時は推薦できる常態じゃなかったんですって。 シュールストロムは本当に良い選手を連れてきてくれたけど、今となっては他球団も駐米スカウト置いているし、金のある所は、複数体制なんだよね。阪神はシーツが駐米スカウトなんだって。そりゃ、野手の目が利くよ。 ![]() というわけで、麗ちゃんでお好み焼きを食べてそそくさと帰った訳ですが、やっぱり、子どもとしては勝たなくては面白くないわけね。拙者としては、梵のファインプレーとか、岩本や丸のヒットだけで「来た甲斐があった」と思うんだけどね。 んで、実は今日の本題は、ここから。 ホテルでマンガを貸してくれたのですが、前から読みたかった「球場ラヴァーズ」を読みました。 東京に住む女子高生が、関東圏の球場でカープを応援に行く話・・・・。 ![]() 石田 敦子 私、松田実央。16歳の高校生。 ひどい事をしてしまった私を逆に励ましてくれた名も知らぬ「赤い帽子の人」に、もう一度会いたい・・・・。 東京ドームや神宮球場や横浜スタジアムや西武ドームのビジター外野席で熱心に「Cマークの赤い帽子」を被って声援を送るのは、皆さん、心優しき人々・・・・」 だそうです。 絵は、コミケっぽい、萌な感じで、女子高生の主人公はミニスカでよくパンツが見えているし、この表紙画にしろ野球ストッキングのニーソってどうなん、って思うし、万人にお勧め、というわけではない。 そうなのだけれど、野球観戦をテーマに描かれたマンガという初ジャンルを開拓した姿勢が凄いし、また、中で語られる前田智徳の怪我、津田恒実の死、廣瀬純の応援歌、が、本当に胸を打つ、というか、拙者、こんな萌系の画を見てボロボロと泣いてしまって・・・・。特に、主人公に絡む女子2人のストーリーが良くってね・・・・。 そうなんよそうなんよ。拙者、勝ち負けは確かに大事なんやけど、選手を応援したいんよ。 応援して、目一杯のプレー、必死さ、躍動感、才能の爆発する瞬間、そういうのを見たいんよ(今日、バント失敗した小窪に「ヘタクソ!」とやじってしまったけれど、でも、やっぱり大事な子なんよ、彼も。今は木村に勢いがあるけど、梵、東出、木村、小窪、松本、庄司のセカンド、ショート候補は結構レベル高いんよね・・・・)。 人の人生、色々ある。人生をグラウンドに曝して、あがいてあがいて、みっともないけど、めちゃ格好良い、そんな広島の選手が大好きなんよね。そんな選手ばっかりのカープがやっぱり、大好きなんよね。 その気持ちを改めて確認させてくれたマンガでした。 カープファンの方に、大お勧めです。ちなみに、広島駅前の書店では売り切れでした・・・・。 球場ラヴァーズ 1巻 (ヤングキングコミックス) さて、追加発言ですが、帰りに麗ちゃんでお好み焼きを食べて、さあ、新幹線乗ろうか、と改札くぐったら、マートンとブラゼルが、寸暇を惜しんでファンにサインしていた。特にマートン選手の真面目な対応に感動。流石、年間ヒット数日本記録を塗り替える選手。阪神は良い選手を採った。放しちゃいけないよ。
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by jazzamurai
| 2010-10-03 23:42
| 無頼漢 広島カープ三昧
![]() 5枚目。プロデュース・編曲:坂本昌之 01.A WHITE WHALE IN MY QUIET DREAM 02.陽炎 03.X 04.ストーリーテラー 05.STEAL THIS HEART 06.I Pass By 07.帰り路をなくして 08.Losing a distance 09.ラストメロディー 10.蛍 11.VENUS 長文書いてたのに消しちゃった・・・・。なので簡単に。 8月18日に、知人男性に顔を殴られて顔面や肋骨を骨折したらしい。怪我は治癒しているらしいけど、大丈夫なんやろうか。昔、バイクで事故った時期みたいに、自暴自棄な生活をしているのではないだろうか・・・・。 ということで、本盤は傑作です。・・・・「傑作です。」とレビューしてやろうと思って目の前のCD棚に置きっぱになっとった。 ホントに、傑作です。youtubeのPV見てあげてください。声が良く出ているでしょ。拙者の苦手なカントリーテイストが引き気味で、曲調に起伏がある。恋愛色が薄くて、内証的なメッセージが以前より落ち着いて歌われるとともに、声が出ている。彼女の得意な、しっかりした質量の声が。 まー、前作「Las Vegas」よりはよっぽど声が出ている。Limiterが開放されたような、彼女独特な迫力がある声が聴ける。それだけでも、彼女を聞いてきた者としては、ホッとする。 2003年に声帯結節をやってから、心配やったしね・・・・。 「07」~「11」までが、非常に良いですね。 彼女とは、一体、どんな歌歌いなんだろう。 きっと、根回しや、腹芸の出来ない人なんだろうな、と思う。 椎名林檎のように、会社構えて、プロジェクトでやっていくタイプじゃ絶対にないな。 「作品制作においては、鬼束自身は、デモ音源を音楽プロデューサーに渡した後は一切楽曲の制作工程(アレンジやアルバム収録曲の選定や曲順決め等)には関与しない方針を貫いている」ということらしいから。 でも、それじゃ何時も丸裸でいるのと同じじゃないか、とも思う。 カリスマとしての彼女、Iconとしての彼女、グラビアの女としての彼女、ゴシップクイーンとしての彼女・・・・。 でも結局、彼女は宮崎県日南市南郷町出身の、地方(ごめん!!)の子なんだと思う。 それが何で、カントリー風味の曲に不似合いなキツイ言葉が散りばめられた歌詞と、怒気を帯びた声の歌手になったんだろう・・・・。不思議だ。冗談だと思っちゃうよ。 でも、冗談じゃなくて、何時も本気の全力投球なんだろうな・・・・。 不思議だか、デビュー当時から彼女を支持してきた拙者としては、もう何だか、何処までも見守るしかない、気がしてきた。ボロボロになった、としても・・・・。とても、サルベージできる訳はないが・・・・。 信頼できる友達は周囲にいるのだろうか。落ち着いて、色々なことを一緒に考えてあげられて、決してお互いが傷つかないような、そんな友達はいるのだろうか。 ある種の人間は、どんな肉食動物より残酷だから。特に欲にまみれた、ゴシップ好きの人間は。満腹を知らず、どんどん食べ散らかすんだ。特に、彼女みたいな生け贄は、彼等にとって美味しいに違いないから・・・・。 とにかく、典型的な悲劇が、何時か繰り返されないことを切に願う。それじゃ陳腐だよ。 どうか、人生のダ-クサイドに流されないで。必要な時は逃げて。そして、友を見つけ、力を蓄えて、あなたの好きな四字熟語、「疾風怒濤」の力で復活し、圧倒してくれることを願っている。 DOROTHY
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by jazzamurai
| 2010-09-15 00:34
| 無抵抗 女性歌手三昧
和太郎さんの小学校は、今日から新学期。今年は宿題もきっかり終えて、出て行きました。まあ、「小学校嫌やなあ~」ということではありますが・・・・。若き君よ、人が只で勉強できる、嫌でも教えてくれる時期はたった9年なんだぜ。後は金を積まなきゃ、これっぽっちも教えてくれないんだよ・・・・と言っても、通じるわけはなし。
ということで、拙者も夏休みの宿題を片付けなければなりません。 まだ、最終結果は出ていないものの、どうしようもなく、批判を強めねばなりません。 監督:野村謙二郎氏、一軍ヘッドコーチ兼投手コーチ:大野豊氏について、です。 今年は、勝ち頭ルイスを欠く、という状態で始りましたが、去年、やっと才能を爆発的に開花させたと見えた大竹、才能を爆破的に開花させそうな予感に満ちたマエケン、2年に一度の活躍年にはまっていた永川、磐石のセットアッパー、シュルツと、投手陣は安定するだろうと思っていました。 しかし、蓋を開けると、大竹の投げ込み過多による右肩痛、永川の故障、シュルツの腰痛離脱+帰国で、まったく予定は狂いました。中5日でフル回転したマエケンは、セ・リーグNo.1投手と認められるようになりましたが、今は疲労の蓄積でアップアップしています。中継ぎの高橋、大島、岸本、梅津は勝ち試合でも負け試合でも、ランダムに投入され、球数や疲労度、貢献度は全く考慮されていません。今日の試合では、梅津がボロボロになるまで放置されました。 サヴァイヴァルの状態を作るのは良いです。でもそれは、ちゃんとしたフォローがされなければならない。というのは、広島は、壊れたパーツはどんどん捨てて、新しい部品に取り替えれば良い、というほど、金銭的な余裕のあるチームではないのです。時には喝を、時には褒め言葉を与えながら、しっかりと計算できるパフォーマンスを維持・管理して、大きな故障をさせずに、まわしていく必要があるのです。 前監督ブラウンは、それをよく分かっていた。だから、中継ぎにローテーションを組み、大きな故障なく回し、最高のパフォーマンスが8月終わりから9月始めに出るようにしていたのです。それで、勝てなければ、それは地力が無いのです。だから、我々は冷静にその地力のなさを嘆き、一方で、可能性のある若者達の将来に期待することができた。 だが、野村謙二郎氏、大野豊氏は、目先の勝利、目先の格好良さのために、選手を酷使し、意味もなく、使い減らしている!! 可能性のある若者達の将来を奪う可能性のある、計画性のない博打ばかり打っている!! 山本浩二監督の際に荒れ野と化した投手陣を整備したのはブラウンです。野村はまたそれを、むちゃくちゃにしようとしている。これでは、来期以降の展望も持てない。最悪です。 大竹、篠田、中田廉、今村は、ちゃんと育てれば、ちゃんとローテーションを担える逸材ばかりです。それをなんだ!!繊細な神経を持つ投手の気持ちを考慮せず、粗雑に扱って潰しにかかっている。ちゃんとした科学的な訓練、管理でなく、根性論で評価しようとする。拙者は、こんな前近代的な感覚が許せないです。 打者もそう。野村監督が連れてきたフューバーは全然使えない打者でした。練習方法が合った梵、廣瀬、岩本が開花し、嶋が持ち直したことは認めます。しかし、それは、栗原離脱の思いがけない結果。前後を打つ打者がいないばかりに、結局、責任が栗原だけに集まり、右打者が右手首骨折という、ありえない状況まで踏み込んでいかざるを得ない程、栗原に責任を背負い込ませたんです。これは、オーナー以下、編成の責任も大ですが、フューバーをつれてきたのは野村監督です。ここからして、全く野球を見る目が無かったと言わざるを得ません。 そして、組んでいるのが日替わり打線。それと左右ジグザグへの偏執的拘りです。天谷と赤松が可哀想です。何故、ちゃんとお互いを十分な状態で切磋琢磨させてやれないのか。プロ野球選手は一個人事業主ですが、あんな気分屋な、粗雑な扱われ方をしたのでは、才能を発揮することは無理です。東出も休みなくこき使われ、右肘痛を発症。お話になりません。 拙者らも悪人です。「戦うからには優勝を狙う」の言葉に、ホントに少しですが、それでも期待した拙者は馬鹿でした。大体、落合監督のような天才で無い限り、コーチ経験もなくいきなり監督をするのは無理です。今シーズン、何試合を采配で落としているのか。大野コーチも、全日本でのコーチぶりを見れば、「クラッシャー」なのは分かったはず。NHKでの迷コメントぶりから、この人は根性論だけだ、と分かったはずなのに・・・・。 しかし、もっと悪の元凶なのは、オーナーとその取巻きでしょう。金は出さないが口は出す、という最悪の経営者です。利益確保のため、他球団から馬鹿にされるほどの低い給料しか出さないケチ親父。外国人に至っては、「安物買いの銭失い」ばっかりやっている。拙者は確かにカープの全選手を愛しますが、客観的に見て、セリーグ上位3球団と比べ、戦力全体で劣っていることは確かでしょう。それは、編成上、資本を投入していないからです。そりゃ当然です。新井が出て行った時にも書きましたが、プロ野球選手が選手として稼げる時期は長くありません。高い給料を出してくれる球団に行くのは、当然のことです。給料が非常識に安ければ、全体のパイが決まっているんだ、あとはチーム内の分盗り合戦だ、となれば、買える戦力は自ずと落ちます。 ということで、拙者の今の希望は、もうこれ以上、将来ある選手を怪我させないでくれ、これに尽きます。 全宇宙の皆様、野村謙二郎監督、大野ヘッドを今シーズンで止めさせるために、経営陣を辞めさせ新たな球団経営に移行させるために、何か活動をしようか、とも考えているところですので、お力をお貸し下さい。 ホンマに、大竹がこのまま、元ロッテの黒木みたいに引退でもしたら、拙者は事務所に怒鳴り込みに行って、暴れるで。 #
by jazzamurai
| 2010-08-26 00:16
| 無頼漢 広島カープ三昧
![]() John Coltrane (ts) McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (d) A1.Pt. 1: Acknowledgement 2.Pt. 2: Resolution B1.Pt. 3: Pursuance 2.Pt. 4: Psalm 暑いですね~。皆様、体調は如何ですか。拙者、寒いのが大嫌いなので、夏は大丈夫です。なんせうち、クーラー一機も無いもん。というか、使えないの。 いや引越し当初は2機とも使えたんですよ。でも、昔の人が残していったもので、どうも、フロンが抜けてしまったようなのよね。管理不行き届きとはいえ、大変環境に悪いことをしてしまいました。 しかし、寝苦しくて困るということは、年に3回あるかどうか。今年は、まだ無い。高野川沿いの我が家の夜は、まだ涼しいでござるよ。 ということで、本盤ですが、きっと、今後、何回も取り上げることになるだろうから、最初は簡単に行きます。 ちゃんとしたImpulse盤が欲しくて、手頃なのを探していたのですが、ステレオのオレンジ盤艶なしラベルを2,200円で得ました。ただし、ビニ焼け部分あり+ブート音入り。ジャケットも汚れてる。よく考えりゃ、裏面撮りゃ良かった。一緒の写真なんだから。 何回か、書いていることですが、高校二年生の時、初めて買ったコルトレーンがこれだった。ビクターの2,000円シリーズだったかな。買った帰りに当時大好きだった女の子と帰り道が一緒になって、大人ぶって話していたような感じだけを覚えている。これを安くで手放してしまって、ちょっと後悔しています。 正直、拙者の中でコルトレーンは、「至上の愛」前と以降でバッツリ分かれていて、前には殆ど興味がなかった。聴いてても、お勉強している感じ。・・・・殆どのコルトレーン・ファンと全く逆の聴き方ね。 しかし、本盤も、最初、全く良さが分からなかったし、コルトレーン好きとして、ファーストチョイスの盤ではなかった。なんか、まずコンセプトがあって、スタジオでおとなしく録った感じがしていたのね。 でも、年取って、耳が肥えてきたせいか、この落ち着いた中に秘めた、魂の熱さを、ゾクゾクするほど感じるようになってきたわけね。 特にそれが、このImpulseのVAN GELDER刻印盤を聴くと、とても身近に感じるわけです。 特に、今まで拙者の耳に全く聴こえていなかったジミー・ギャリソンのベース。とてもぶっとく、無骨に響いてきます。エルヴィンのスネアの跳ねた音も。今まで聴いてた邦盤やCDとは全く違うものです、これは。このレコードのエルヴィンはよく聴くとホンマに凄い。こんなにフレーズに絡み、否応なく鼓舞されてしまうドラムを聴いて、熱くならない方がおかしいっつーの。特にA2、B1。そのうち、B1の、コルトレーンのソロになってからの、破綻すれすれのドライブ。まるで高速カーチェイス。これが邦盤を聴いていた時は、凄く神経質な印象を持っていたの。けど、実は、もっと血沸き肉踊るスリルだったのね。 A2のテーマの所で、1、2、3、4パン、って感じのピアノとドラムのキメが大好きなのですが、その躍動感も全然違った印象を受けます。A1の、みんなで「A Love Supreme」と歌っている箇所も、なんか、恥ずかしげにぼそぼそと歌っている印象だったのが、誠実さをとても感じたりしてね。 耳が肥えて、聴こえていなかった部分に思いを至らせることが出来るようになったのかもしれませんが、でも、やっぱりImpulseのVAN GELDER刻印盤の情報量は、邦盤の廉価盤とは全然違うと思います。 今まで何回聴いてきたか分からないコルトレーンを改めて聴いて感動し直せる幸せよ。 でも、やっぱり聴かないにせよ、邦盤は手元に置いておくんだったなあ・・・・。 #
by jazzamurai
| 2010-07-29 00:33
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Henry Threadgill (as,bs,Flute) Fred Hopkins (Bass) Pheeroan Aklaff (Percussion) A1.Sir Simpleton (11:02) 2.Difda Dance (12:53) B1.Roll On (4:56) 2.Tragedy On A Thursday Afternoon (8:32) 3.No.1 (9:09) ヘンリー・スレッギル39歳、フレッド・ホプキンス35歳、フェローン・アクラフ28歳による、モントルー・ジャズ・フェスのライブ。 拙者は基本的に、Soul NoteやBlack Saint等のイタリアレーベルに残された、ロフト・ジャズの演奏が、あまり好きではありません。過激さにおいて、一歩、後退した印象を持っているからです。 しかし・・・・、ジュリー・ロンドンが好きになった今、過激さだけを基準にしてもね。 ということで、Soul NoteやBlack Saint系の盤も、出来る限り、もう一度聴いていこうと思っている昨今ですが、本盤は、大学生だった当時から、先入観無しに大好きだった一枚。 ジャズ喫茶に勤めていた時、一日一回は聴いていた。 ただし、A面だけ。 ホプキンスが力強くリフを刻み、フェローンがオフ・ビートから開放された自由なビートを刻み、スレッギルが歯切れ良く、スムーズに吹きまくる。演奏は全然、熱くは無いのよ。非常にクールにコントロールされている。 A1、曲名は「Sir」だが、音階は非常に日本的。不敵なベースリフに乗って、フェローンの左足が刻まれる。金属系パーカッションが鳴り響き、スレッギルのアルトがすべり込む時のスリリングなこと! A2、これも単純かつ力強いベースリフに乗って、スピーディーに展開される、集団演奏。誰が演奏の中心で、とかではなく、三者均等のパフォーマンスが、ポスト・フリーの軽やかな地平を描き出す。 まあ、ホンマに。この2曲の演奏での、フェローン・アクラフのドラムは、ポスト・トニー・ウィリアムス、と、思ったけどね。 と、A面は単純で良いのだけど、B面はなんだか、こねくり回したようで、あんまり好きじゃない。 んで、他の盤を一通り聴いてみたのだけど、同じ感動に回り逢ったことがない。 山下洋輔ニュー・ヨーク・トリオに、フェローンが加わったと知った時、良い演奏が聴けるだろうと思ったが、あのトリオの演奏は、うーん。言及できません。つまんなかったです。 久しぶりにDisc Unionで安くで入手して、改めて聴いてみて、20数年前と同じ印象でした。 腐しましたが、A面のスリリングさは掛け値なしで良いです。安くで見つけたら、買ってみてください。 #
by jazzamurai
| 2010-07-10 00:24
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 最近、ちょっと買いすぎだわ。安くて良い盤が多いものだから、「買いだ」とばかりに買ってしまう。 いや、後悔するような盤には当たってないから、良いんですが、家人の目が冷たい・・・・。 ところで、皆さんは中古レコードの汚れ、どうやって拭ってますか? 買うのが米盤、欧州盤中心になって以来、一時期、非常に悩んだことがあるのが、レコードの洗浄。 色々な人に色々なことを聴きました。 ジャズ喫茶の複数のマスターは「汚れが目立つ場合は、コットンの布巾を固く絞って拭く」と仰った。 ある中古レコードのご主人は、「メイク落しが良い」と、全く似つかわないボトルをお見せになった。 拙者は、高校時代、スプレー式を使っていましたが、全てべたついて、クリーンの真逆に陥るので、止めました。 以来、NAGAOKAのArgento113だけを使ってきましたが、これも殆ど大きな埃しかとれないし、静電気が出てしまう。 あるサイトで、LEIQWAの「BALANCE WASHER液を用いて、Visco33でフキフキするのがベスト」というのを読んで、購入し、その威力に驚きました。確かに盤が生き返るようです。 ただし、高いんですよね。特にVisco。30枚で約1,000円。気軽に拭けないし、拭く時には、Viscoの枚数を使って、きっかり拭き上げないと、やっぱり液が残ってしまい、逆にポツポツが出てしまう。 枚数を買うようになると、なかなか酷です。 そんな時、「レイカの専用クロスとしてViscoという不織布を使ったクリーニングクロスがありますが あれは旭化成のベンコット(BEMCOT)と同じだと思います」という記述に突き当たったのです。 ベンコットは、「monotaRO」で買えば、100枚で600円でした。 と、同時期に、BALANCE WASHERがなくなってきて、新しく買おうか買うまいか、悩んでいた時、「洗浄液は精製水で十分」との記述を見つけ、「安いなら試してみるか」とばかり、近くのドラッグストアで「コンタクトレンズ用精製水」500mLを200円で購入。 この組み合わせで吹き上げてみたわけです。 すると、はっきり言って、今まで拙者が苦悩してきたことはいったい何なんだろう・・・・。 とばかり、すっきりくっきりキレイになります。オマケに静電気も取れちゃうのです。 それ以来、この組み合わせでフキフキしています。苦悩なしです。 それとは別に、頑固な油汚れは、消毒用エタノールをベンコットに含ませて拭き、汚れが取れたらすぐにタップリめの精製水で拭き上げるようにしています。 どうなんでしょうか・・・・。 もしも、この方法がリスクのある方法ならば、お教え頂きたいのですが・・・・。 コストパフォーマンスの点においても、非常に優れていると思っているのですが・・・・。
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by jazzamurai
| 2010-07-09 00:50
| 無見識 オーディオ三昧
![]() Phineas Newborn Jr. (p) Oscar Pettiford (b) Kenny Clarke (d) Calvin Newborn (g) (d) A1.Barbados 2.All The Things You Are 3.The More I See You 4.Celia B1.Dahoud 2.Newport Blues 3.I'm Beginning To See The Light 4.Afternoon In Paris フィニアス、24歳の大傑作、大名盤。 バド・パウエルの再来、と言われた若き日の、快活で茶目っ気タップリの明るい音を、見事に収めている。 拙者は深く、彼にわびたいと思っている。ずっと長い間、ぴらぴらと軽いピアノ弾きやがって、ぐらいにしか、思っていなかった、拙者は浅はかだった。ちょっと調べれば、彼が十分な説得力を持つ演奏者であるにもかかわらず、作品が非常に少ないことは、すぐ分かるはずだったのに。 彼は、1960年代半ばには精神疾患を発症、アルコール中毒に陥り、1980年前後に一時的に復活したものの、貧しいまま、がんで世を去った。全然知らなかった。 まだまだ、勉強が足りませんね。 そんな悲惨な話は知らなくても、全く影響なく、「この盤は良い!!」と心から楽しめるこのレコード。リズム隊はぺティフォード、クラーク。完璧!! ピアノをバンとまん前において、リズム隊はバックアップに徹底。ケニー・クラークのブラシが優しく且つ切れ味鋭い。兄貴のギターは入ってるって、気付かないから、パス。 「A1」、パーカーの名曲。コロコロと歌うフレーズ、これが次第に難易度を増して行き、高速でユニゾンする時、凄すぎて笑うしかない。信じられない、スリリングな楽しみ。 「A2」、こういうの聴いてると、ショパンとか、リストみたいな、超絶技巧のクラシック作曲家って、生きてリアルに演奏していた頃は、こんな感じだったんじゃないかな、みたいな感動がします。 「A3」、切ない名曲です。これもやっぱり、ショパンとか想像しちゃうんやけどなあ。 「A4」、バドの名曲。対抗心むき出しの超速弾き。でも良いじゃん。ケニーのおっちゃんの4小節交換もグッド。 「B1」、ちょっとラヴェルみたいなイントロ。短い中に素晴らしい内容を詰め込んだ快演。 「B2」、フィニアスがブルースをやるとこうなる。ソロで弾いてます。速弾きも感心するけど、リズムにブレが無いのが良いです。 「B3」、よーまー、こんだけヴァリエーション豊かなソロがとれるもんだと感心する。 「B4」、ジョン・ルイスの小粋な名曲。まあ、テーマから思いっきりジャンプして、まあ派手に飛び回るもんだ。この暴れっぷりは凄いなあ。 録音はRVG。音は最高。アナログはオリジナルを安く探すのが絶対お得です。フィニアスの素晴らしさと、アトランティックのモノラルオリジナル黒ラベルの音の良さを教えてくれたジャズ喫茶「む~ら」のマスターに感謝します。 ヒア・イズ・フィニアス(完全生産限定盤) HERE IS PHINEAS #
by jazzamurai
| 2010-06-30 23:47
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Julie London (vo) Andre Previn (arr,cond,p) Monty Budwig (b) Frank Capp (ds) Wilbur Schwartz (fl) Catherine Gotthoffer (harp) A1.Makin' Whoopee 2.It Could Happen To You 3.When I Fall In Love 4.It's A Blue World 5.They Can't Take That Away From Me 6.Once For My Baby B1.Angel Eyes 2.Love Is Here To Stay 3.The More I See You 4.A Stranger In Town 5.Two Sleepy People 6.Learnin' The Blues えー、大変申し訳ありません。m(_ _)m 拙者はジュリー・ロンドンが好きであります。 低い声の女性ボーカル、という拙者のストライクゾーンにど真ん中の剛速球なのね。 何だかエロいジャケットばかりなので、色物と思われがちですけど、しっかりと上手いし。結構、枚数も持ってるのよ、密かに・・・・。 良い状態の盤を得るのはなかなか難しくて、拙者も、ヤフオクで虚を尽いた様なタイミングでかすみ獲る、ということで、何とかコストパフォーマンスの良い盤に回り逢えないかと考えております。この盤は安かったから、結構、ボロボロ。 この盤は、「男性ジャズ・ヴォーカリスト、ビング・クロスビー、ナット・キング・コール、フランク・シナトラ、マット・デニス、メル・トーメらのヒット・ナンバーを、彼らに敬意を表して取り上げたアルバム」ということで、タイトル及びジャケ写はこの人に企画にアリがちなシャレね。 選曲はバラードが中心で、アンドレ・プレヴィンのお洒落なアレンジのおかげで、ゆったりホワワンとした感じになっていて、非常に聴き易いです。スローナンバーばかりだけど、食傷しない作りです。 やっぱり声が良いですね。声が正面にあって、オケは奥、というのが、やっぱり良いです。椎名林檎もオーケストラ使うんだったら、こういう使い方しないと、やっぱり、声が引っ込むと貧乏くさいよね。 ところで、ジュリー・ロンドンがジャズか、と言われると、違う、と思うなあ。原曲のメロディをしっとり歌うのが彼女のカラーだと思うので、アドリブはないんですよね。 現在、没後10周年企画とかで、EMI Music Japanが、オリジナルアルバム全種類30タイトルを紙ジャケでリリース中、とのこと。拙者は手は出しませんが、紙ジャケマニアの方はどうぞ。レコードの状態の良い物は少ないので、CDで聴こう、というのも、現実的なNice Choiceだと思います。 ユア・ナンバー・プリーズ(紙ジャケット仕様)
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by jazzamurai
| 2010-06-28 18:10
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() Bill Dixon (tp) Ken McIntyre (as,oboe) George Barrow (ts) Howard Johnson (tuba,bs) David Izenzon (b) Hal Dodson (b) Howard McRae (dr) A1.Winter Song 1964 (Dixon) 2.The 12th December (Dixon) ![]() Archie Shepp (ts) John Tchicai (as) Ted Curson (tp,B3) Don Cherry (tp) Ronnie Boykins (b) Sunny Murray (dr) B1.Where Poppies Bloom (Where Poppies Blow) (Shepp) 2.Like a Blessed Baby Lamb (Shepp) 3.Consequences (Cherry) ということで、ビル・ディクソンの続きだけど、何で64年なんていう激動の時期に、こんな作曲がちがちの曲を演奏しているのか、意味が分からない。3か月後に、アルバート・アイラーは「スピリチュアル・ユニティ」を録音するんですよ、ディクソンさん。 「A1」、ツイン・ベースのベースラインも作曲したものでしょ。その上で古典的なソロ回しを展開。いやいや、ディクソンさん、フレーズを上下にふっても、全然管が鳴ってないし。ケンちゃんのオーボエ、全然鳴ってないし。ハワード・ジョンソンのバリトンが少し聴けるくらい。 「A2」、目的が何なのか、さっぱり分からない。 カルル&コモリの「ジャズ・フリー」人名図鑑によれば、「一種の媒介者、新しい才能の発掘者となる」とあるので、新進の演奏家のリーダーとして、レコード会社の折衝なんかに当たってたのかしら。しかし、ミュージシャンとしては、演奏面、作曲面ともに、全く魅力を感じないんやけどなあ・・・・。すみません。 アンサンブルもゆれゆれ・・・・。 B面のNYC5ですが、「B1」、サニー・マレイがめちゃくちゃなパルスビートと例の唸り声をあげて雰囲気を作ってるのに、ベースが4つを刻み続ける。何がしたいんだ、という感じ。しかし、管の3人は流石、というか、はちきれそうな勢いで吹いてます。ベースがなにやってんの、の感じだから、完全な自由さを得ていないですね。 「B2」、えらいアーシーな。ちょっと「イエスタディズ」に似たバラードから始って、シェップがねちっこく吹きます。吹けてますね。これは、4ビートでもカッコイイでしょう。かなりホンカーな雰囲気を漂わせてますが。 しかし、このドン・チェリーの音のハリをディクソンさんと比べると・・・・、そりゃチェリーでしょ。 「B3」はモロにフリーだけど、やっぱりベースが歌ってないので、サニー・マレイのゆったりした良い所が出ていない。 出したところがサヴォイだからかなあ。なんか、リミッターかかってるような、妙なレコードなんですよね。まあ、オーネット以前と以後が全く変わってしまったように、「スピリチュアル・ユニティ」以前と以後も全く世界は変わってしまったと思うので、過渡的な作品なんでしょうね。 7-Tette / Archie Shepp & Ny Contemporary 5 #
by jazzamurai
| 2010-06-27 22:22
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Bill Dixon (tp) Archie Shepp (ts) Don Moore (b) Paul Cohen (dr) Reggie Workman (b) A2 only Howard McRae (dr) A2 only ビル・ディクソンが6月16日、バーモント州の自宅で死去。84歳。1925年、マサチューセッツ州生まれ。56~62年に国連職員。64年、ニューヨークで「ジャズの10月革命」をプロデュース。68年バーモント州の大学で教職に就き、73年に黒人音楽科を設立。とのこと。 ・・・・とは書いてみたものの、正直、この人の盤って、これとあと、「Bill Dixon 7-tette/Archie Shepp and the New York Contemporary 5 (Savoy)」しか持ってないんよね。 この盤はソニーの邦盤です。まあ、音はもこもこですわ。オリジナルはサヴォイらしいです。ピアノ・レスの二管ですが、非常に聴きやすい、というか、オーソドックス。オーネットの影響下にあると思うのですが、ベースとドラムの演奏が古典的なので、枠の中に入っちゃうんですよね。 ディクソンのプレイは、うーん、何回聴いても特徴がつかめないんですよね。でも、作曲が良くて、単純で良い曲を書きます。 コルトレーンに影響されていない、初期のシェップを聴けるという、価値のある盤なのですが、音の悪さや、ディクソンの演奏に耳を奪われない、という点から、こんな機会でもなかったら、やっぱり聴くことはなかったかもしれない、と思います。 いや、内容が悪い訳ではないんですよ。歴史的に意味のある盤だとも思いますが・・・・。 音が良かったら、もっと聴くかもしれません。 でも、これを機会に、レコード棚の「S」の場所から「D」の場所に移すことにします。おっ、DavisとDolphyの間だ・・・・。 ARCHIE SHEPP / BILL DIXON QUARTET #
by jazzamurai
| 2010-06-22 00:12
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Oliver Nelson (ts, as, cl) Eric Dolphy (as, bcl, fl) Richard Wyands (p) George Duvivier (b) Roy Haynes (d) A1.Images 2.Six And Four 3.Mama Lou B1.Ralph's New Blues 2.Straight Ahead 3.111-44 これも「輝かしいドルフィの61年」の一枚。拙者のは紺ベタのモノラルです。一週間前がオリヴァー・ネルソンの「 The Blues And The Abstract Truth」セッション、16日後がブッカー・リトル「Out Front」セッション。どちらも大名盤、その間に挟まれた若干目立たない盤だが、やっぱりこれは良い盤だろう。 ネルソンの作る曲って、なんか全部ちょっとファニー、で、ブルースフィーリング。リフが基本で、泥臭い感じがする。 A1、ゆったりとミステリアス。ネルソンのアルトはアーシー。ドルフィのバスクラも色っぽいけど、やっぱり上下を激しく行ったり来たり。よーそんなフレーズを思いつくな、と感心する。 A2、リフから作られたブルース。ネルソンのアルトはゆったりと黒い。ドルフィのアルトは、ブルースだろうがなんだろうが、やっぱりドルフィ。この突拍子の無い違和感が素晴らしい。 A3、最初はフルートでゆっくりと。途中からちょいとファンキーな、かつ入り組んだテーマを軽快に演奏。ネルソンのアルトも良いけど、やっぱりドルフィのぶっ飛んだアルトのソロが最高。 B1、簡単なリフがテーマ。ミディアムテンポの中をドルフィのバスクラが高速でかっ飛ばす。ネルソンのテナーは豪快にホンカーな雰囲気ですけど。まったくちがうよね、この二人のプレイは。 B2、この盤最大の聴き物のタイトルナンバー。込み入った高速フレーズのテーマをユニゾンで吹く二管を聴くだけでウキウキする。最初はネルソンのアルト。結構、軽やかでテナーとは違った印象。続いてドルフィの切れ味の鋭いこと。なおかつまー、短い時間内にぎゅうぎゅうに押し込んで、きりっと終わるところがまたカッコいいんよ。ピアノソロの後のフォーバースがめちゃカッコいい。短いドラムソロも。 B3、ミディアムテンポの曲で、ドルフィはバスクラ。これは比較的にリラックスして吹いてるかな。 ドルフィって、彼自身も常にホットですが、共演者に火を付ける天才なんだと思う。ドルフィのいる場所には必ず独特の良い感じの緊張感が漂い、演奏は熱くなっていく。その雰囲気自体がドルフィ参加盤全てに共通する良いことだと思う。 あと、この盤はピアノ、ベース、ドラムが良いです。ヘインズが良いのは何時ものことだけど、この全然知らない、リチャード・ワイアンズのピアノが良い。 ジャケのデザインが、オリジナルのくせに再発っぽい雰囲気を漂わせているのが、名盤と呼ばれない理由なんですかね。でも、かなり良いと思います。 Straight Ahead
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by jazzamurai
| 2010-05-31 21:58
| 無節操 ジャズ三昧
14日(金)も代休もらって、のほほんとしてました。
午後から何を思ったのか突然、TOHOシネマズ二条に、単独で「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」を見に行きました。 ![]() 面白かったです。というか、ちょっと感動・・・・? 何処が、と言われると、ネタバレになってしまうのですが、もう公開から大分経つから良いかな・・・・ 1.まず前半の盛り上がり場所、三木清良のコンクールの場面、清良を演ずる水川あさみちゃんの弾き姿が凄く良かった。よっぽど運指の練習したんだと思うなあ、テレビの時はホントに拙い感じで弾いてた演技だったのに、映画では実際に弾いているとしか思えなかった。凄い迫力あったなあ。あの迫力は嘘もんじゃないなあ。大きな飛躍デス。 2.やっぱり上野樹里ちゃん扮するのだめが、シュトレーゼマン(竹中直人)の指揮でショパンの協奏曲第1番を演奏する、本編の山場。樹里ちゃんの弾き姿が素晴らしい。こちらも相当練習したんだろうなあ、と思った。ラ・フォル・ジュネ金沢(sandgasa師匠のblog参照のこと)でも、生で聴いたのですが、この曲は良い!!こんな良い曲を最近まで知らなかった自分が恥ずかしいですわ。この曲が、物語の中で大きな存在感を示しています。つまり、ベトベンの第7番や、ブラームスの第1番のように、ここで弾かれた曲はこれでなくてはならない、これ以外の曲であってはならない、という存在感です。 のだめはソン・ルイと千秋真一に、いかにものだめっぽい曲=ラヴェルのピアノの協奏曲を、自分のイメージ以上に演じられて落ち込みますよね。そして、いかにも天才女流ピアニスト=ソン・ルイが弾きそうな曲=ショパンの協奏曲第1番を、全く自分っぽく弾いて大きな賛否両論を受ける。このイメージのクロスが大好きです。二ノ宮知子はよく書いたと思います。 ソン・ルイ役の山田優ちゃんの弾き姿は、やっぱり拙い感じでしたね。メイキングを見ていると、結構弾けてるのかな、とも見えるのですが、ちょっと役者として迫力不足。胸の谷間は良かったですけど。でも、ソン・ルイって、やっぱり山田優だよね。 樹里ちゃんは前にも増してリアルでした。この子の根性は蒼井優と同じ位凄いと思うわ。この二人に、綾瀬はるか、の3人は、拙者の大のお気に入りです。 そういえば蒼井優ちゃんはヤドヴィの吹き替えで出てましたね。映画の不満はまさにヤドヴィの役回りで、そこがちゃんと録れてなかった。もう一度、ピアノに向かっていく過程が、ですね。あと、エンディングはやっぱり、漫画と同じお城でのピアノコンサートにして欲しかったなあ。 まあ、あの長い長~いキスシーンも、古典的ですが、結構良かったですけどね。 前半の余計なシーンをカットして、主人公たちの心の動きをもっと丁寧に録って欲しかったと思いますが、でも、最初の2006年10月16日開始のテレビドラマからずっと、彼等、活きの良い若い役者さんたちの演技を見てきた拙者にとって、今回のFINはなかなか、感動的なものでした。クラシックの良い曲もいっぱい教えてもらって、二ノ宮知子と玉木くん、樹里ちゃんには感謝しています。
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by jazzamurai
| 2010-05-15 00:39
| 無定見 クラシック三昧
お久しぶりです。
連休明けにちょっと気の滅入ることがあり、以来、全く復活しておりません。 相変わらず広島カープも負けが込んでますしね。 blogも閉鎖しようか、とも考えたのですが、別にそれ程のものでもないし、放置しておりました。 しかし、上手く行かない時は、何だか全てのことが悪い方に向かっているように思われるものですね。 完全にネガティヴくんでありんす。 ということで、10日の月曜日は代休をもらって、医療機関を受診、帰りに河原町九条のお好み焼き屋「はやし」に行ってまいりました。 ![]() 関西では珍しい広島のお好み焼きです。 関西ではパンケーキ風が主流で、広島のお好み焼きのことは、「広島焼き」だとか「広島風お好み焼き」だとか言って、お好み焼きだとは思われていないのが現状ですが、広島に行って、「広島風」等というとおよそ紳士的とは言えない態度で批判されること請け合いです。広島の人にとって、広島のお好み焼きこそが「お好み焼き」であり、関西のはパンケーキにソース塗ったん、だと思ってると思います。 ちなみに拙者の母親は、拙者らが子どもの頃、時々お好み焼きを作ってくれたんですが、ふっくらさせるためか、ボリュームを出すために牛乳を加えていました。ゆえにますますパンケーキ状態でしたが、美味かったのを覚えています。 ・・・・ええと、それでですね、河原町九条のお好み焼き屋「はやし」は日・祝日を除く午前11時から午後2時までしか営業していないという、とんでもない店ですが、ひっきりなしに客が来ます。拙者の経験では、土曜日は予約しておかないとありつくまでに1時間は待たされる時があります。 それだけ美味しいんですよね。 広島で食べるお好み焼きとはちょっと違うんだけど、でも、やっぱり美味しい。 写真はすじそば玉の大で630円です。ねぎをかけりゃ良かったんですが、久しぶりだったので、忘れてました。(T_T) ソースが美味いんですよね。特に辛い方のソースが美味い。 チューハイの赤、俗に言うばくだんも美味いです。 隠れ名店だと思うので、是非。大黒屋の北側の駐車スペースの前の路地を入ったところにあります。 しかし、何故、広島の、なのだろうか・・・・。今度行ったら訊いてみよう。 #
by jazzamurai
| 2010-05-14 23:49
| 丸腰日記
![]() Recorded 1966 Roswell Rudd (tb) Giuseppi Logan (fl, bcl) Lewis Worrell, Charles Haden (b) Beaver Harris (ds) Robin Kenyatta (as) A1.Everywhere (11:35) 2.Yankee No-How (12:04) B1.Respects (11:40) 2.Satan's Dance (12:01) ラズウェル・ラッド31歳、 ビーバー・ハリス30歳、ロビン・ケニヤッタ24歳、ヘイデン29歳、ルイス・ウォーレル年齢不明、ジュゼッピ・ローガン31歳。そう、この盤にはローガンが入っている。てっきり、ジャズの歴史の中から消え去って、狂い死にしたのだと勝手に思っていたが、Wikipediaで調べると、彼はどっこい生きていた。良かった! 彼の参加した盤の中でも希少なこの盤を、拙者、殆ど見かけたことが無い。拙者のは緑ラベルです。9126番だから、オレンジラベルのオリジナルがあると思うのだが、そんなものが存在するとは、つい最近まで考えたことがなかったわ。 主にビーバー・ハリスによってもたらされる、完璧かつ強烈な混沌。その中を誰がソロを取るでもなく、集団即興演奏を繰り広げるこの盤は、一聴、聴き辛いことこの上無いが、それでも聴けてしまうのは、全員が真摯で、虚飾がないから。 それにしても、控えめに演奏するローガンの異常さは、ちょっと怖いものがあります。なんだろう、ジャン・リュック・ゴダールの『ワン・プラス・ワン』に出てくるブライアン・ジョーンズみたいな怖さ、かな。 A1はインド風のイントロから静かに展開。ヘイデンのベースが全体の雰囲気を作る。ロビン・ケニヤッタのむやみに咆哮しない誠実なプレイが良いです。対照的なラッドの豪放なプレイ、落ち着いてはいるものの、異常な雰囲気をかもし出す、ローガンのフルートとバスクラ。 A2は、ラッド作のファンキーなテーマだが、全く関係無しに混沌に突入。全く、この頃のビーバー・ハリスは、ミルフォード・グレイヴスと並ぶ強烈なフリージャズ・ドラマーだった。アイラーの「イン・グリニウィッチ・ビレッジ」での演奏もそうとう強烈だけど、この録音での重い音の塊の連打は凄い迫力やわ。集団即興演奏で突っ走る。管は三者三様。ロビン・ケニヤッタの明確なプレイと、ローガンのまとまりの無いバスクラの対比が面白い。 暗い不敵なテーマのB1はゆったりめのフリー。これもソロのはっきりしない集団即興演奏で、三管の対比が面白い。バスクラだったり、フルートだったりのローガンがとにかく変。ヘイデンのベースをよく聴くと、やっぱりこういう全くのフリーは苦手そうに聴こえる。悪くないけど。ここでもロビン・ケニヤッタが吹けてる。 ローガンのオリジナル、B2はテンション高すぎ。地獄の業火みたいな強烈な混沌を従えて、ゆっくり歌うように吹くロビン・ケニヤッタのソロがめちゃめちゃ良い。ラッドのソロは、まともじゃない。メロディを吹かないんだもの。それこそサタンの呻き声。真打、ローガンのバスクラは変。低音でくねくねととぐろを巻く。でも、暗い情念とかじゃないのよね。ホントにこの時、おかしかったんだろうな、と思う。絶対に変だもん、この演奏。 こんなんがimpulseから初めてリリースされた時は、みんなびっくらこいたんだろうな~。年配のジャズファンのフリーに対する毛嫌いはこういう盤を聴いた時から始っているのだろうかね。 最後になりますが、拙者はラッドが好きです。New York Art Quartetのプレイとか大好きやもんね。 驚いたことにCDが出てた・・・・。エヴリホエア #
by jazzamurai
| 2010-04-21 01:07
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Ron Carter (b, cello) Eric Dolphy (as, bcl, fl) Mal Waldron (p) George Duvivier (b) Charlie Persip (d) A1.Rally 2.Bass Duet 3.Softly, As In A Morning Sunrise B1.Where? 2.Yes, Indeed 3.Saucer Eyes ドルフィの1961年は本当に輝かしい年だ。このセッションの二週間前がコルトレーンの「The Africa/Brass Sessions」、一週間後がマル・ウォルドロンの「The Quest Sessions」ですよ。その全てが一生傾聴する価値のある、素晴らしい音。そして、全く、1961年という年は、ドルフィだけでなく、ジャズが本当に面白かった時期なんだと思う。多くのジャズメンが、音楽を主体的に変えよう、変わっていく流れに乗っていこう、とする、ぎらぎらとした貪欲さ、発想の転換、真摯な努力、くそ真面目な取り組み、若く漲るパワー、そして、一方で笑っちゃいたくなる無鉄砲さに満ち溢れている。 しかし、このレコード。ジャケ写から既に笑えるし、ロン・カーターのセロがやっぱり調子っぱずれで時々笑える。しや、当人はいたって真面目だと思うんだけどね。 そのことは置いといても、やっぱりドルフィのプレイは良い。 バスクラとベースの弓弾き対決のA1。初っ端のロンさん、めちゃファニー。バスクラはよく録れている感じがして、聴き応えがあります。素晴らしいVan Gelder。ピアノもノリノリ。そりゃそうだよな。だって約1か月後には、Five Spotに出るんだもん。この二人は。 A2はドルフィ出番なし。ベースのソロ合戦だけど、結構、味わい深い。小粋な感じ。 A3はベースの弓引きで例のテーマが奏でられる。変。変です。Bメロをアルトで吹くドルフィが普通にキレイに聴こえる。続けてソロに入るドルフィ。とても良いソロです。これだけストレートにこの曲を吹けるなら、「Live at Village Vanguard」のA2でも吹かせてくれたらよかったのに、トレーン&ボブ・シールさま。ロンさんのソロはちょいと耳障りかな。ドラムとの四小節交換はアルトだけ。ここも切れ味鋭くやってます。 ランディ・ウェストン作のB1は良い曲。この曲のセロは良いですよ、ロンさん。ちょっとおフランスな感じもするくらい。ドルフィ出番なし。 のんびりとした良い曲のB2。指引きのセロのソロで、一定の音を執拗に繰り返すロンさん。変。変です。 ドルフィのフルートがカワイイ。 ふたたびランディ・ウェストン作のB3も良い曲。ちょいおしゃれ。ここでもドルフィのフルートが良いです。小洒落た感じでね。デュヴィヴィエ、パーシップのリズム隊って良いですね。特にデュヴィヴィエが良いです。めちゃ安定。音程不安定な誰かさんとはちょっと違う・・・・。 それにしてもPrestigeのVan Gelderさんは良い仕事してますね。つい最近までそんなこと意識したこともなかったけど、凄いなあ、と思います。 まあ、拙者は紫ラベ、青ラベ、オレンジラベで良いです。黄色+黒とか、手書きRVG、とかまでは望みません。 枚数も聴きたいしね・・・・。 #
by jazzamurai
| 2010-04-20 00:16
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Riverside RLP 375 Eric Dolphy (as, fl, b-cl) George Russell (p) Don Ellis (tp) Dave Baker (tb) Steve Swallow (b) Joe Hunt (dr) A1.Ezz-thetic 2.Nardis 3.Lydiot B1.Thoughts 2.Honesty 3.Round Midnight 先週の新宿ステイは長かった・・・・。かなり疲れたっす。 まあ、志を同じくする人々との共同作業だったので、仕事はしんどかったけど、面白かったし、勉強になった。ちょっとの間を見つけて酒も少し飲み、熱く語り・・・・。人生は面白いなあ、再確認した次第です。 他にもちょっとの間を見つけてウニオンに行ったりしてね。うしし。 あ、今回の盤はウニオンゲットではありません。前から、RiversideのStereo盤というの聴いてみたかったので、ヤフオクで黒ラベルを得ました。微少にビビってる感があり、プチプチもそこそこですが、やっぱ、良い音ですね。 菊池成孔の「東京大学のアルバート・アイラー」を読んでも、さっぱり、The Lydian Chromatic Conceptについては分からんかったけど、このレコードを残してくれたジョージ・ラッセルには感謝してもしきれない。 ついでに言うと、この15日後がコルトレーンの「Africa/Brass (Impulse A6)」の録音日。ドルフィ・ファンにとって、1961年という年は、お金を使わせる年だわ。 しかし、ドルフィが参加した盤の全てが必聴だと思うね。なんせ、聴ける期間が少ないんだから。 でも、その短い期間に残した演奏の全てが、圧倒的な存在感。超高速、切れの鋭いタンギング、迸るパワー、管の鳴りの輝かしさ、意表をついたメロ。やっぱり凄いわ、ドルフィは。 「A1」の三番目に登場、独壇場と言える高速ソロ。まーホンマ、ようこんだけ吹くわな。 「A2」は、ドン・エリスのソロが良いです。輝かしい音。 「A3」はのアルト・ソロもかっ飛ばすねえ~。短い時間の中にこれでもか、と言わんばかりに音を詰め込む。「B1」は変な曲。バスクラソロも快調。 「B2」のドルフィもかっ飛ばす。ドン・エリスのユーモラスなソロも良い。唸り声つきのスティーヴ・スワローのソロもカッコ良い。 ということで、やっぱ最大の聞きものは「B3」でしょう。マイルス+コルトレーンの名演の霧に煙る、湿った、落ち着いた雰囲気のドルフィ版を期待すると、全く裏切られる。拙者も昔、初めて聴いた時は、あまりにも露悪的、ファニーすぎると思ったけれど、今聴くと、そうかもしれないけれど、言いたいことが一杯ありすぎて押さえられない、というような、ドルフィの圧倒的な口数の多さ、その若い情熱の迸りに心打たれてしまう。わざと湿っぽくさせず、アルトらしい明るい音でテーマを吹き上げて、夜中の喧騒の残る路を突っ走る感じが出てる。凄く言いたいことを一杯抱えてね。ラストのちょっとした混乱も良い感じ。昔は嫌だったんだけどね。 やっぱり一度、モンクと一緒にやって欲しかったなあ。きっと、相性ばっちりだったと思うんだけど。 これは、一家の一枚の名盤だな、やっぱり。 George Russell - Ezz-Thetics Ezz-Thetics #
by jazzamurai
| 2010-04-16 00:47
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 仲道 郁代 (p) カジミエシュ・コルト指揮 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調Op.11 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調Op.22[オーケストラ伴奏版] 「浪漫的」で「静謐」・・・・「なかば憂鬱な気持ち」と「美しい月明かりの恋」、「楽しい無数の追憶」とシュトレーゼマンが解説し、のだめがロンドン響と競演した、人気の協奏曲。 まあ、最終回に近づくというのに、この出来事はなんだ、という感じの一大事でしたね。 って、言っても分からないよね。のだめカンタービレ(22) (KC KISS) 冒頭から管弦楽だけで4分を過ぎるまで、ピアノは出てこない。出てきた時の初音のガツン、がのだめっぽいですよ、仲道さん。そして、第一主題を過ぎどんどん技巧的に難しくなっていくピアノ。確かにロマンティック、かつ激情的・・・・。それから第二主題のカンタービレの美しいこと美しいこと・・・・。うっとりしますが、急にローギアに突っ込んで急発進・・・・、とんでもない曲です、第一楽章は。 第二楽章は、確かに「美しい月明かりの恋」・・・・。美しいですな~。オケが慎ましやかで、ピアノに寄り添い、少しだけ湿った、涼しい空気を降ろしてくる。素晴らしい・・・・。 第三楽章は、ロンド。どんどん超絶技巧になっていく。ラスト圧巻。 なんですかね、この曲は。今までショパンに、音楽の世界に、こんな素晴らしい曲があったなんて知らなかった。オケ譜も良いじゃないですか、ショパンさん。拙者は二流とは思いませんよ。貴方には脱帽です。 それと、他のピアニスト聴いてないから無責任な意見だけど、仲道さんのピアノってロマンティックかつ快活かつ激情的で、とても良いと思うんですよね。音も芯が入ってエネルギーがあるし。指がちゃんと鍵盤を捉えてる感じがする。何回も聴いてますが、全く不安なく聴けます。録音はちょっとオケが不明瞭な感じもしますが、それだけピアノが出てきますので、これはこれで良いのではないかと・・・・。 あー、しかし、良い曲だ。他の演奏でお勧めのものがありましたら、是非是非お教え下さい。 追伸:ディヌ・リパッティ(p)、アッカーマン指揮 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 1950年録音がこちらで聴けます。これも素晴らしい・・・・。 #
by jazzamurai
| 2010-03-31 22:48
| 無定見 クラシック三昧
うーい、仕事がしんどいぞ~っ、と。
ということで、恒例? 2008年度 プロ野球セ・リーグ順位予想!! 今年も当てる気はありませんっ。 第6位 横浜ベイスターズ 誰が監督をやっても、フロントの体質がアレですから、そうは変わりませんて。 第5位 東京ヤクルト・スワローズ 先発・中継ぎ投手陣、4・5・6番に難あり。伸び悩みか? 第4位 阪神タイガース うーん、どうでしょうか。正直、このチームのことは読めません。長距離打者が並んでますが、どうなるのか。先発投手陣が未整備? 第2位 中日ドラゴンズ ここも、正直、分かりません。やっぱり底力はあるのかなって感じです。でも、岩瀬が不調、とか、谷繁が怪我とかになれば、ひょっとすると、転げ落ちる可能性も・・・・。 第1位 読売ジャイアンツ おもんな~って感じですが、この間の若手、育成選手の育て方をみていると、こりゃ、隙がないなと。高橋が調子良いですもんね。今年は、仕方ないな、って感じです。それに、1位と予想してあげたら、落ちるかもしれないし。 広島東洋カープは3位予想です。 大野さん・・・・、投手陣は長いブラウン時代に投げ込んでないんですから、初っ端から無理させないで欲しかったな~。大竹が270球投げ込んで肩の張りが出て開幕未登録というのが、非常にかっこ悪い。仕方ないから、ゆっくり治せ。その代わり、給料半分ね。打線は、若くて活きが良いのが出てきませんね・・・・。英心に元気があるのが、救いか。喜田剛あたりが、もっとガンガン行ってくれりゃなあ・・・・。 3位というのも、現状では希望に過ぎませんが、期待を込めて、この位置を。 今年はあまり夢見ないことにしました。 カープはねえ、怪我人が出てるのが、イヤなんですよ。繰り返しになりますが、大竹、赤松の怪我は痛い。東出も軽く太ももに張りがあると書いてあったし、新人も今村も肩に張りが出たり、堂林君は左肩重症みたいでしょ。庄司が一軍に入ってきて、走り回ってくれたら、楽しいのですが。 まあ、それでも、実際のところ、2位以下は混戦でしょう。どのチームも何かしら問題を抱えている。ぐちゃぐちゃになると思うので、密かに楽しみです。 #
by jazzamurai
| 2010-03-26 00:48
| 無頼漢 広島カープ三昧
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