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![]() 1.Sensor 2.Hypnotique 3.Tea 4.They Are Beautiful 5.Quits Reine Fiske (g) Stefan Dimle (b) Petronella Nettermalm (Vo) Ricard Nettermalm (dr) Johan Wallen (key) Paatosはスウェーデンのプログレ・バンド。 これも一時期ハマっていたユーロ・プログレのうち、拙者にとって最大の収穫の一つ。 単純に言うと、70年代King Crimson + The Cardigansと言えましょう。 スウェーデンと言えばAnekdotenが有名ですが(え、知らん?)、拙者はPaatosにハマったな。 畳みかけるマイナー調の曲、うなるメロトロン、エコーの利いたアルペジオ・ギター、 Tony Williamsの様な破天荒なドラム、ファズの利いたベース。 その上に流れるハスキーな女性ボーカル。 リアルな音場と、幻想的な音場の切り替えの巧さ。 一曲目、クラブ系ジャズが始まったかと思えば、激しいギターカッティングが入って、 激情の嵐に突入。 最後の曲では、Drum’n Bass風のエレクトリックポップから始まって、 次第に生ドラムに変わって行き、管楽器が吹き荒れて終わる。 ドラマーが中心的に曲を書いているみたいだけれど、凄いわー。 とにかく、King Crimsonみたいな非シンフォ系プログレが好きな人は一度聴いてみて下さい。 ホンマに傑作です。 Timeloss
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by jazzamurai
| 2007-01-28 23:52
| 無秩序 プログレ三昧
![]() 1.第1楽章:ウン・ポコ・ソステヌート-アレグロ 2.第2楽章:アンダンテ・ソステヌート 3.第3楽章:ウン・ポコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ 4.第4楽章:アダージョ-ピウ・アンダンテ-アレグロ・ノン・トロッポ・マ・コン・ブリオ こんな名曲中の名曲の名演中の名演をレビューすんのは、メチャ恥ずかしい。 1876年、ウィーン。発端から完成まで実に15年を要した作品。 ベートーベンの第9交響曲に続く「第10交響曲」と呼ばれる。 全曲の音楽的内容が集約された第1楽章や、 劇的緊張感に満ちた終楽章は特に優れている。 (「音楽の友」第40巻第3号付録より)と、まあ、固いことは置いといて。 現在、My Boom継続中のClassic。 その理由は、Harbeth HL5 と「のだめカンタービレ」。 あ、ばれた? 実は拙者、ミーハーなのよん。 HL5に変更してからというもの、手持ちの数少ないClassicが素晴らしくてねえ。 拙者、Classicとブラジルもんには、手を出さんとこうと思っていたのですが、 HL5を入手するちょこっと手前に、「のだめカンタービレ」を漫画喫茶で読みまして。 かつ、9月からのフジの月9ドラマを見て、通して聴きたくなりましてな。 Amazonで最も名演と称されるこの盤を買いました。 「苦しみを経て勝利へ」という、Beethoven様風の考え方で作られ、 「第9」の第1楽章の様な不協和音の第1楽章からの劇的な展開。 第4楽章の6分過ぎから現れる希望に満ちた旋律。酔いしれますな。 カーステレオに積んでおいたら、相方が繰り返し聴いて「飽きひんなあ」と言ってはった。 曲も凄いが、指揮したCharles Munchが凄い。「最後の輝き」とも称されるが、本当に良い。 76歳で、その年創設のパリ管の音楽監督に就任。 このブラ1は、77歳の時の録音で、彼は同じ年の11月、アメリカ・ツアー中、 心臓発作で亡くなっている。 拙者、本来は「円熟」の演奏よりも、「若気の至り」の演奏を好む。 しかし、この演奏を聴くと、年齢は関係ないなあ、と心底思う。 熱い。熱すぎる。 同時に、パリのオケなのに、厳格で極めてドイツ的な演奏にも感心する。 あのう、こういうの恥ずかしいけど、傑作です。 ブラームス:交響曲第1番
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by jazzamurai
| 2007-01-28 01:24
| 無定見 クラシック三昧
![]() 昨年、長年使用してきたMarantzのPM-80の片チャンネルから、ノイズしか聞こえない、 という事態に至り、一念発起してシステムを入れ替えました。 それに関係して、当初、予定は無かったのですが、11月中頃、SPを代えました。 以前は、飲み友達にもらったJBL J2I6Proという小さいモニターを使っていて、 買い換えの第一候補はJBL 4312Dだったのだが、 それとは真逆のSPを選んでしまいました。 BBCモニタ開発で知られるダッドリー・ハーウッドが作ったイギリスの会社、Harbeth。 彼が作ったMonitor HLの改良型、HL5です。 低域はTPXコーンを採用した20cmコーン型ウーハー。 高域には2.5cm口径のアルミハードドーム型ツイーター。 箱は、板を厚くして強度を上げる、ではなくて、薄い板を使用して箱を鳴らせるタイプ。 元値18万円(1台、1988年頃)。スタンド、1台1万9000円らしいが、 拙者は全体で73500円でオークション落札。 このSPは生楽器を良く鳴らします(それで、買う盤に変化が・・・・。後述)。 女性voも、色っポイ。そして、英国の少し陰鬱な、湿った感じの音を聴かせてくれます。 まさに、ブリティッシュ・プログレ男の拙者にはぴったりですな。 カリフォルニアの青い空=JBLは、無理があったのだ(と言っては4312Dへの未練を断ち切る)。 ただし、金管楽器は不得手。最初はJohn Coltraneがあまりにも鳴らないので、 頭を抱えました。SPケーブルを細いのに代えたら、少ししっくり来ました。 問題は、箱鳴りがするので、十分背後、横の壁から離さねばならないのですが、 写真の通り、4.5畳の拙者の部屋ではままならず、低音が鳴り過ぎるのです。 MingusやPaul Chambersの太い音が、時々全体を隠してしまう程です。 また、口径の割に箱がでかいので、入り口の両側に、狛犬の様に設置しなければ、 設置場所が無ーい。 あとは、ウーハーのエッジがアメリカ・デュポン社のポリなんですが、これが裂けやすい。 前の持ち主がはっきり言及してくれなくて、このHL5も左右とも少し裂けていました。 ゴム用ポンドで補修しており、音には全く影響ないのですが、少々不安です。 Harbeth社の音は大好きなのですが、ひょっとするともう少し小さい、 HL Compactに代えるかもしれません。 ただ・・・・、先立つものがね・・・・。あはは。あはははは。あはははははは。 #
by jazzamurai
| 2007-01-27 00:54
| 無見識 オーディオ三昧
![]() Bud Powell (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (d) 1. Cleopatra's Dream 2. Duid Deed 3. Down With It 4. Danceland 5. Borderick 6. Crossin' the Channel 7. Comin' Up 8. Gettin' There 9. Scene Changes こんな有名盤をレビューするのは何か恥ずかしい。 よくよく考えると、毎日やってたら、拙者の所有音源1000枚程度なので、すぐネタ切れですな。 紹介するのが恥ずかしい盤もあるし、困ったね。 しかし、この盤もMal Waldron / Left Aloneと同じで、人気があるのは日本だけでは? 拙者も大好きですがね。 Budの最盛期は1947年から1951年と言われているようで、 まあ、その当時は神懸かった速弾きだった。 これは、薬物、アルコール等でダメになっていった頃のもので、決して傑作では無いです。 何故、日本で人気があるかというと、マイナー調の曲が多いということ。 その代表が1曲目で、超有名ですな。しかし、全部自作であることは素晴らしい。 最盛期には、非常に複雑な構造を持った曲を書いていましたが、この盤では、 コード、メロディの譜割りがシンプルな曲ばかりで、キャッチーです。 神速の指使いではないが、やはりBudはBudな訳で、即興の閃きは素晴らしい。 個人的に愛聴曲は「3. Down With It」。AABA32小節のシンプルなテーマ。 マイナー調の速い曲で、指が思うように動かないのか、所々冷や冷やする。 それでもBudは一生懸命弾いている。 右手と左手のユニゾンがメロディーを際だたせる。 最後にテーマを弾く時、Bから最後のAに上手く戻れず、一瞬フレーズが途切れてしまう。 何とか、次のとっかかりから帰っていく。 決して、格好良い訳ではないが、誠実さを感じます。 みなさん、どの様にお聴きか分かりませんが、拙者はBGMには向きません。 それと、Budの場合、殆どの作品に呻き声が入っていますので、 そういうのが嫌いな人には向きません。 (Glenn Gouldでも言われるけど、どうしてそんなことが気になるのかなあ? 耳触りが良いだけの音楽を聴く人の感覚は、ようワカラン) バド・パウエル : The Scene Changes
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by jazzamurai
| 2007-01-26 07:07
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 発売日:2005年7月26日。TZADIK。 Derek Bailey (guitar) 1. Explanation & Thanks 2. After 3 Weeks 3. After 5 Weeks 4. After 7 Weeks 5. After 9 Weeks 6. After 12 Weeks Derekは、2005年12月25日、ロンドンの自宅で、 運動ニューロン疾患による衰弱のため死亡した。享年75才とのこと。 この人は、Jazzというよりも、完全な即興演奏しかしない、即興演奏家です。 既存の音楽、「音楽的」常套句から全くかけ離れた演奏をする人です。 だから、この人の作品には始まりもなければ終わりもないし、 傑作もなければ駄作もない。 それはひょっとすると作品でもなく、あるのは完全な即興演奏の記録だけ。 ただ、記録として、共演者に恵まれたり、充実している内容があるだけです。 この盤は、亡くなった年に録音されたもので、遺作。 英語が分からないので、色々な日本語のホームページで得られた情報によると、 「手根管症候群」と診断されてから何日目、という形で完全即興演奏を録音。 しかし、実は急速に進行する運動ニューロン疾患だった、ということなのか。 ある人のホームページで詳しく解説してくれている(これ、良いページです)ことを紹介すると、 オープニング曲では、「友達に宛てた手紙の朗読(弾き語り)の形をとり、 自分の現在の病状についてあれこれ「説明」しつつ友人に謝辞を述べ」、 「手根管症候群を宣告されて医者に右手の手術を勧められちまったが、 ピックも持てないような手で即興をやるのも新しい表現方法ではないか、 などと凄いことを言ってます」とのこと(「」内、引用)。 圧倒的なテンションの「New Sights, Old Sounds」(1978年)や、 間章に捧げた「AIDA」(1980年)に比べれば、全くスピード感の欠如した演奏で、 「なんじゃこりゃ」という内容であり、Baileyを始めて聴く人には奨められん。 ゴミだ、音楽じゃない、という人がいても仕方ないかもしれん。 しかし、「次第に動かなくなる手」による即興を生の中で見つめ、 今回は、それを即興の相手として対話し、完全即興演奏した、潔い態度には感動する。 この音楽は、・・・・いや、音楽と呼ばれなくても良い。 この音は、この時のBailey以外には出せない。 この音が、病を患った一人の演奏家の、この時点での個性の光そのものである。 そして拙者は、その光が相変わらず日和らずに曇り無く光っていることを確認する。 遺作だというのに悲壮感は無い。リリースしたTZADIKにも、そんなつもりは無さそうだ。 何か、「あー、またこんなん録音してみましたけど」と言って、 ひょっこり新作が出されるような気にもなるが、もう聴けないんだな。 こんな風に淡々と、しかし粘り強く、生きてみたいものだ。 Derek Bailey : Carpal Tunnel
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by jazzamurai
| 2007-01-24 00:02
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 富樫雅彦 (percussions) 佐藤允彦 (piano,arrange) 高水健司 (bass) 1. メモリーズ・オブ・ユー 2. イット・ネバー・エンタード・マイ・マインド 3. シェナンドー 4. バークレー・スクエアのナイチンゲール 5. ネイチャー・ボーイ 6. トゥー・ヤング 7. マイ・シップ 8. ホワット・カインド・オブ・フール・アム・アイ 「障害は個性だ」という考え方があるが、拙者はそうは思わない。 「何が障害なのか」の議論が絶対に必要であることは、理解しているが、 やはり障害は障害だし、個性では無いと思う。 拙者が思うに、障害を個性と思うためには、障害を持つ人が、その障害を持たない人と、 同じ所作で、同じ感覚で暮らせなければならない、と思う。 障害を持つ人ががんばってはならない。持たない人が無理してもいけない。 だが、その世界の実現は、なかなか難しい。 一方、目の見えない人が絵を描くこと、耳の聞こえない人が音楽をやること、等、 固定概念として「不可能」と思われるケースがある。 しかし、「障害を抱えながら」という条件付きでなく、不可能と思われる障害を 芸術的に乗り越え、客観的な評価として、リベラルに評価される人もいる。 それは、やっぱり素晴らしいことですよね。 「乗り越えた」ということよりも、純粋に「芸術」が素晴らしいということは。 アイデンティティに呪縛されない自己の個性が、障害に制限されずに表現されるということは。 芸術には「固定概念」をうち破る力があることも、素晴らしいですよね。 さて、昨日の「Charles Mingus / Live at Carnegie Hall」で、拙者が持ち上げた Roland Kirk様は盲目である。だが、彼に「盲目の」という形容詞を付ける必要は無いだろう。 では、下半身不随のJazz Drumer、富樫雅彦に対する、「車椅子の」という形容詞はどうか。 この問題は、拙者にとって難しい。 ドラムをちびっと囓ったことある拙者としては、フィルしてキメのシンバルに、 バスドラが伴わないことは、少し馴染まないことだった。 正直、拙者の中で富樫雅彦は「車椅子のDrumer」だった。 しかし、この盤を何回も聴くうち、そして、92年のJ.J.SpiritsのLive等を聴くうち、 富樫雅彦のスネア裁きとシンバル裁きの「軽快な芯の強さ」は、 ちょっと真似できない個性だなあ、と酔いしれる様になってきた。 70年に事故で下半身不随にならなければ、「西のTony Williamsか東の富樫雅彦か」 という位、世界的に見ても革新的なJazz Drumerになったろう。 でも、事故で下半身不随になっても、Steve Lacy程の自他に厳しい男が、度々共演し、 心から信頼する程、評価されている。 この盤だが、Drumerがリーダーのバラード集って、他に聴いたことありますか? でも、この盤の富樫雅彦のブラシ裁きによるスネアの音は、録音の良さもありますが、 素晴らしい。そして、シンバル裁きも。正直、ウットリする。 この音楽を聴く時、富樫雅彦に「車椅子の」という形容詞は全く不要である。 スナッピーのついたスネア一個を、ここまで歌わせるDrumerは恐らくいない。 そして、この音楽には、乱暴なバスドラも、時を刻むハイハットも全く不要。あったら無粋。 さて、こうなると拙者、「そもそもドラムセットとは?」とか、「Jazzとは?」とか、 色々考えてしまって、ぐるぐるぐるぐるするのだが、 この盤は、「夜更けにサ、好い女と酒飲みながらしんみり聴くような音楽って、無いよね」 という富樫雅彦の何気なく言った一言が発端だそうで、 拙者の様な「固定概念」に振り回された悩みは不要。 リラックスして、しかし、適度な緊張感を持ちながら聴ける傑作です。 ザ・バラード #
by jazzamurai
| 2007-01-22 23:51
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Charles Mingus Group Charles Mingus(b) George Adams(ts) Hamiet Bluiett(bs) Don Pullen(p) Dannie Richmond(ds) Guest Jon Faddis(tp) John Handy(as,ts) Rahsaan Roland Kirk(ts) Charles McPherson(as) 1.C Jam Blues (Duke Ellington) 2.Perdido (J.Tizol/H.Lengsfelder/E.Drake) これ程暑苦しい演奏はなかなか無い。名演であり、怪演。 当時の Groupに旧友を招いてのJamだが、「ガチンコ、サックス対決」なんです。 吹く小節は好き勝手、順番も決まってない。 で、後にロフト・ジャズのシーンで活躍する、George Adams、Hamiet Bluiettが 霞むくらい凄まじいsoloをとるのが、Roland Kirk様。 「C Jam Blues」では、4番目に出てくるのですが、なんと24chorus吹きまくる。 音は一番でかいわ、お得意の循環呼吸奏法で圧倒。 吹きまくるだけじゃなくて、これでもか、と過去の手練れの有名フレーズを引用。 Coltraneの「至上の愛」が出てきた時には正直笑いましたね。 流石に客受けも凄くて、拍手の量、観客の歓声、めちゃ暑い。 後を受けたJon Faddisもやりにくかったのか、素っ頓狂なフレーズから入って笑える。 「Perdido」では9chorus。真正面から高速バップフレーズを連発の後、 循環呼吸奏法でフリーブロー。もう、笑うしかない強烈さ。 さて、Mingusオヤジはというと、ぶっといウォーキングで全体をがっちり支えております。 この人は、作曲、アレンジも凄いけれど、最高のBassistです。言わずもがな、かな? 笑えて、そして感心する、希有な傑作です。 ミンガス・アット・カーネギー・ホール(紙ジャケット仕様) #
by jazzamurai
| 2007-01-22 06:12
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 1954年の6月か7月 6,7 - ED's or Clifford Brown's home,LA。 1954年 1. Deception 2. Fine and Dandy 3. Unknown Original Tune 4. Crazeology 5. Old Folks 6. There'll Never Be Another You 7. Our Love Is Here to Stay Clifford Brown - Trumpet(1,2,6), piano(3,4,5) 当時23歳 Eric Dolphy - Alto saxophone(1,2,3,5)当時25歳 Max Roach - Drums (1,2)当時30歳 Harold Land - Tenor saxophone(1,2,3,4,5) George Morrow - bass(1,2) Richie Powell - piano(1,2) & Unknown 最近、次から次へと歴史的発掘音源をリリースしているRLR盤。 まさか、この二人が親友だとは知らなかった。 「音が悪くて、どうせ持ってるだけのCDになるかな」とも思って買いました。 所々、欠落、ヨレもあるし、ベースは全然聞こえない。しかし、これは宝物になる。 拙い英語力で英文解説を読んでみるが(間違ってたらゴメン)、 1954年、Clifford Brown-Max Roach QuintetのTenerのオーディションを Eric Dolphyの家でやった時のからみで録ったテープと読める。 何故、当時仕事の無かったDolphyを入れなかったのか、の問いに対して、 Brown婦人は「彼らはTenerを探していてAltoじゃなかった。 Dolphyは考慮されなかった」と答えている。 この時、Brown-Roach Quintetでデビューしていれば良かったのに。 1958年にChico Hamilton's quintetで録音するより以前のDolphyの音は貴重だ。 上手いです。スムースで、歌心もある。この頃、Charlie Parker風のスタイルを、 既に一度、完成していたようですな。びっくりです。 特徴であるゴツゴツとした音の跳躍、コードギリギリの即興では無いが、閃きは感じます。 Clifford BrownのTpは流石ですが、流麗なpianoに、これもびっくり。 多少、危なっかしく感じるところもあるけれど、流石の即興です。左手のコード弾きも達者。 拙者が選んだ、このCDのベスト・トラックは、3曲目。 誰が作ったんでしょう。マイナー調のメチャ良い曲です。 2:15からのDolphy、4:30からのBrownのpiano soloを繰り返し聴いてしまった。 全体的にリラックスしているようで、実は緊張感は高い。 傑作とは言わないが、二人のファンなら一聴の価値有りです。 Together: Recorded Live at Dolphy's Home, Los Angeles 1954 #
by jazzamurai
| 2007-01-21 03:17
| 無節操 ジャズ三昧
1982年10月録音。東芝EMI。
浅川マキ(vo) 本多俊之(as,ss,fl) 渋谷 毅(p) 杉本喜代志(g) 川端民夫(b) 森山威男(ds) ![]() 2.港町 3.ちょっと長い関係のブルース 4.貧乏な暮らし 5.グッド・バイ B1.ふたりの女のうた 2.今夜はおしまい 3.夜 4.ロンサム・ロード 花の浪人時代の84年9月29日、京大西部講堂で行われた、浅川マキのコンサートを見に行った。 その一部はDVDになっているが、その時の隠し録りテープは今でも宝物である。 以来、ファンなのだが、中古レコード屋回りでは、盤が無くてなかなか集められなかった。 ヤフオクを利用するようになり、一番入手したのは、 浅川マキの盤だった。 やっぱり、浅川マキはCDじゃなくてLPが良い、と思う。 マキもオフィシャルHPで、「アナログの無の皿に溝を掘っていく音の機微はデジタルにはない」 と言っている。あまりCDというメディアがお好きでないらしい。 この盤については、「港町」「夜」という再録、スタンダードの「My Man」の日本語詩もあり、 選曲は入門者向けと思われる。人気盤のようである。 拙者のベストトラックは「グッド・バイ」。 pianist板橋文夫の名曲を、全くタイプの違うpianist渋谷毅が弾く。 アーシーなas、ブルージーなgに導かれて、サビから歌を入れるマキ。 この太い声は、他の誰にも出せませんなあ。凄い雰囲気です。 歌われた「闇を馳せるさすらい人」とは誰でしょうか。 彼女の側を通り過ぎていったたくさんのミュージシャンでしょうか。 彼女は本当に人選が良いですね。また、育てるし。 フュージョンばりばりの本多俊之と一緒に演ってこんなに良いとは思わなかったな。 ・・・・今日は事情があって、思いもかけない休みをもらいました。 #
by jazzamurai
| 2007-01-19 15:13
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の 前田智徳を参照のこと。 前田智徳(まえだ とものり)は1971年6月14日生まれ。 熊本県出身。AB型(拙者と一緒)。 1989年ドラフト4位で広島カープに入団。 前田智徳は侍である。それは、構える時の仕草からも分かる。 彼は自分の刀(バット)が鋭く天を向いているのを確認してから、ピッチャーに対峙する。 前田智徳は天才である。天才である落合博満(中日監督)、イチローが、そう評価している。 松井秀喜は「日本で一番いいバッターかもしれない」と言い、 福留孝介も「理想のバッティングは前田選手」と公言している。 通算11度、3割を達成している(プロ野球歴代5位タイ)。 6000打数以上の打率が3割台を維持している現役唯一の打者である。 三割到達回数11回も現役最多。 現時点で、2000本安打まで残り94本となっている。 何故、それはもっと早くに達成できなかったのか。 本当はイチローより先にメジャーに行けるだけの選手だったのに。 前田智徳は怪我に泣かされた男である。 1995年5月23日、一塁への走塁時にアキレス腱を断裂。 以降、慢性的な足の怪我と付き合ってきた。入念なアップ、慎重なクールダウン。 2001年には27打数8安打しか記録できない程、追い込まれた。 前田智徳はかつて、「前田智徳は死にました」と言った。 打つには打てても、自分の思うように振れない、走れない、守れない。 ゴロを打って一塁に走り込まない姿勢が批判されもした。 拙者は、前田のことを不憫に思い、移籍してパ・リーグでDHをやった方が良い、とも思った。 前田智徳は2006年のシーズン、キャプテンに任ぜられた。 本当に地道なリハビリ、メンテナンスの積み重ねで、1995年以前では無いにしろ、 体が自分の思いに近づいてきた様だ。 今まで固持してきたお立ち台にも登るようになってきた。 オフには、バラエティで饒舌に喋るようになってきたとのことである。 後輩にも積極的に声をかけているようだ。 前田智徳は、この本で言った。 「怪我したからここまでやってこれた。怪我しなければ体は元気でも終わってたかもしれない」と。 2006年の秋季練習には「何年やっても、どう打っていいか分からん」とも言ったらしい。 拙者、涙が出た。DHなんて思って、すまんかったと。 一度、死んだと思った人間が、今、名誉ある通過点の直前に立ち、 大きな理想を、再び熱く、熱すぎる位に、胸に燃やしている。 残り94本の通過点。それはひょっとしたら、万年Bクラスの球団が、面白い位置にいる時に、 達成できるかもしれない数字だ。 今年は、落合監督がオールスターの采配を振る。ファン投票は阪神勢に独占されても、 監督推薦で出られる可能性はある。 そこで、暴れられれば、勢いがつく、と大いに期待する。 クールなイメージとは真逆の、熱すぎる男、前田智徳。 今年は、前田と一緒に、感動でいっぱい涙したいものだ。
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by jazzamurai
| 2007-01-19 03:06
| 無頼漢 広島カープ三昧
![]() 1.Prince of Darkness (W. Shorter) 2.Pee Wee (T. Williams) 3.Masqualero (W. Shorter) 4.The Sorcerer (H. Hancock) 5.Limbo (W. Shorter) 6.Vonetta (W. Shorter) 7.Nothing Like You (F. Landesman-B. Dorough) (1962) Miles Davis - Trumpet Wayne Shorter - Tenor saxophone Herbie Hancock - Piano Ron Carter - Double bass Tony Williams - Drums この第二期Great Quintet (1964~1968)の作品中、「Sorcerer」と次作「Nefertiti」はメンバーのオリジナルで固められているが、Milesの作品はない。ソロも先発は全てShorter。 本作2曲目の「Pee Wee」では、Milesの吹く場面も無い。 にもかかわらず、これはMilesの音楽であり、それ以外の何ものでもない。 ツアーでも、自分のソロが終わるとさっさと舞台袖に下がって煙草を吸っていたらしいが、バンドが自分の音楽を理解し、奏でていさえすれば、自分は演奏しなくても良い、ということのようである。 拙者は、若い時、この態度が気に入らず、このLPを手放した。ファッショだと思ったからだ。 しかし、色々読んでみると、第一期Great Quintetの時、MilesはColtraneが延々と吹くがままにしていた時も制限しなかったし、drumsのPhilly Joe Jonesにも言いたいことを言わせていたようだ。 そして、ここでも、他のメンバーが抑圧されている、とも思えない。 MilesとShorterが8小節(?)交換をする「The Sorcerer」でも、メンバーは実に破天荒に、荒々しくやっている。特に当時22歳のTony Williamsの暴れっぷりは凄い。 共演者を困らせようとして掻き回しているようにしか聞こえない。しかし格好いい。 ただ、一方で、Tony Williams以外のメンバーには、無駄な音は極力排除しようとする意志も見受けられる。実にクールだ。 Herbieなんぞ、バッキングもしないし、ソロの時は左手のコードが殆ど聞こえない位だ。 そのため、キメで鳴らされるコードが実に印象的だ。 Free Jazzの嵐が吹き荒れていた当時、黒い汗の臭いもせず、Freeでも無く、スタンダード集でも無ければ馴染みのバラードも無い、これらのスタジオ録音は、見向きもされなかった様だが、今、聴けば、これから羽ばたこうかとする若いJazzmenを集めて、その時にしか録れない一瞬をよく録った、という感じがする。 MilesのDiscographyにおいて、first choiceでは無かろうが、傑作だ。 なお、「7」はより古い録音でオチャラケ。 ソーサラー(紙ジャケット仕様) #
by jazzamurai
| 2007-01-17 19:58
| 無節操 ジャズ三昧
1966年5月28日、ニューヨーク。
![]() 2.Introduction to My Favorite Things - 6:07 3.My Favorite Things - 20:21 John Coltrane - Soprano Saxophone, Tenor Saxophone,Bass Clarinet,Flute Pharoah Sanders - Tenor Saxophone,Flute Alice Coltrane - Piano Jimmy Garrison - Bass Rashied Ali - Drums Emanuel Rahim - Percussion John Coltraneは絶え間ない向上を目指す人だ。 だから、彼の作品には完成品は無い(優れた即興演奏家がみなそうであるように)。 あるのは、常に不断の努力を傾けて、彼がその場で今の彼自身であろうとすることだけ。 だが、この盤は、拙者にとって、「3つのMy Favorite Things」という物語の最終章として、 意味のある盤であり、拙者が最も愛するColtraneの盤だ。 「Ballads」や「至上の愛」といった名盤を生んだ共演者、McCoy Tyner (p)、 Elvin Jones(dr)と別れて、ColtraneはFree Jazzの世界に参入した。 したが、彼がFree Jazzに参入した訳は、リズムにあって、コードに無いことは、 この演奏を聴けば分かる。彼もまた、Eric Dolphyと同じ様に、無調になることは無かった。 少し音が細く、頼り無げだが、Coltraneにピタリと寄り添う、Rashied Ali。 何故、Sunny Murrayでも、Milford Gravesでも無いのか、ということ。 Elvin Jonesの双子の様に、Coltraneに寄り添っているではないか。 Alice Coltraneは愚直なまでにコードを叩き出す。Jimmy Garrisonの役割は希薄。 Pharoah Sandersは、Coltraneとは真逆のボイスを吐き出す。 (あえて言うが、拙者が察するに、ColtraneはAylerと演りたかったのでは?) 拙者は、このQuintetのPharoahしか、馴染まない。 この演奏の彼こそがPharoahであり、後日のPharoahはColtraneの相似形である。 Coltraneの相似形となろうとしたPharoahには、何を聴いても興味が沸かない。 そして、Coltrane。本当に凄い。何時聴いてもため息が出る。 「My Favorite Things」の中間、Pharoahのソロの時、ColtraneはEric Dolphyの 遺品のfl、bclで、Pharoahに絡み、鼓舞する(その事実が、また胸を撃つ)。 そして、Pharoahによって解体されたテーマに導かれて、 「演奏の最もスリリングな局面であるColtraneとSandersのあの気違いじみた対話が、 つづいてColtraneのみによる反復が展開される」(清水俊彦)。 この人は、何回演じたのか分からないこの素材で、この時においてなお、 まだ此処まで突き詰めて即興演奏のための命綱として使い切れるのか? そして、一体何処まで行くつもりなのか? ColtraneのFreeに偏見のある方、これを是非聴いて下さい。 本当に凄いですよ。まあ、Jazz聴きの方より、プログレ聴きの方にお奨めしておきます。 ・・・・Alice Coltrane、亡くなりましたね。 拙者、あの人のJazzがSpiritualとか言って、もてはやされるのはちと疑問。 でも、この盤の愚直なコード弾きは、雰囲気あって良い。 ライヴ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード・アゲイン!
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by jazzamurai
| 2007-01-17 00:12
| 無節操 ジャズ三昧
1999年10月6日発売。徳間ジャパンコミュニケーションズ。
pocopen:vo、g、b 西脇一弘:g 勝井祐二:violin pop鈴木:dr ![]() 2. 惑星 3. ロンリーメロディ 4. トテリングウェイ 5. レピア 6. ジョニー 7. ブルー 8. サムバディー 9. リムジン 10. マイ・サンルーム 現在は pocopenさんと西脇さんの二人バンドになっているSakanaが、 4人だった頃の傑作。ベースレス。pocopenさんの親指がベース音担当。 ROVOという日本最高のプログレ(?)バンドをやっている勝井さんが参加。 「マッチを擦る」あたりから聴き始めてきたが、「Welcome」が出た時は、 「いよいよメジャー?」と思って興奮しましたね。 この前々作「My Dear」、前作「LITTLE SWALLOW」あたりから、 従来の摩訶不思議、七変化の音世界は残しつつ、 pocopenさんの歌と、pop鈴木さんの少しタメ気味だけれどタイトなリズムを打ち出して 良い感じになってきていた。この4人のライブは最高に格好良かった。 最初にライブで2曲目「惑星」を聴いた時は、幻想的な悪戯っぽい曲世界に、 メチャ感動しましたね。 「トテリングウェイ」の西脇さんのブルージーなギターに酔わされる。 最強のロックナンバー、「サムバディー」の「~たい」で結ばれる歌詞に鼓舞される。 中近東風のエレクトリックから、ダウナーなロック調に変わる「リムジン」。 声も本当に素晴らしい。低い声も、裏声も、スキャットも、存在感。 本当にこのアルバムは全曲名曲、捨て曲無し(pocopenさんだから、当然か)。 この後、勝井さんが抜けて、これも傑作の「locomotion」発表。 その後、鈴木さんが抜けて二人に戻る。音もグッとアコースティックになる。 はっきり言って拙者、今、pocopenさん、浅川マキ、椎名林檎、この三人が「無抵抗三昧」。 三人とも、歌詞・歌唱とも、優れているし、非常に個性的。 真似しようとしても絶対に真似できないからな。 あ、間違って野郎三人組の方の「SΛKΛNΛ」を買わないように、ね。 welcome
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by jazzamurai
| 2007-01-15 21:50
| 無抵抗 女性歌手三昧
夜の22時から、同級生のNariakiくんと河原町にお出かけ。
俗に言う「クラブ・イベント」でしょうか。BAL北側を東に入る、「CREAM」に行く。 お目当ては、Nariakiくんの職場の同僚、DJ.Kawahara。 ![]() DJ.Kawaharaはなかなかの好青年。 受け答えは丁寧、顔はハンサム、訪ね来る女の子はみんな美人。選曲はマニアック。 客の数人が、「今、何かかってんの?」とチェックしに行く。 なかなか、攻撃的な選曲で、良かったね。 拙者は、ライブハウスやイベント会場を「箱」と呼んでいるのだが、 きっと、この「箱」にいる客の中で、我々が一番年寄り。 細くてぴったりした薄着にローライズのスリムジーンズの女の子たち。 ダボダボのズボンに毛糸の帽子の男の子たち。 みんな、可愛いなあ。 久しぶりに、街でイベントを見たけれど、・・・・拙者も、だいぶん、歳をとってしまったわい。 しかし、みんな、よう煙草を吸う。 最近、とみに煙草が苦手になってきた拙者にとっては、DJ.Kawaharaを聴くのが精一杯。 お酒、飲み過ぎたらあかんで。お腹、冷やさんようにな。 煙草の吸い過ぎは肌荒れの元やで。 などと思いながら、老侍は同級生と共に、「箱」を後にした。 #
by jazzamurai
| 2007-01-14 03:10
| 丸腰日記
![]() 高木 元輝 (ts,ss,bcl) 徳弘 崇 (b) 小野 勉 (dr) A1.Estado 2.Bird Song B1.Love Song 2.People in Sorrow 2003年12月17日発売の紙ジャケCDは24bit Digitally Remasteredと書いてあるが、・・・・嘘です。レコード落としで、針が埃を拾う音がプチプチ入っています。 なおかつ、両サイドの1、2曲目のデータを切り分けていない。いい加減なリリースだなあ。 まあ、良い。貴重なレコードを磨り減らすよりは。LPを手に入れて以来、何度、この壮絶な音圧に身を委ねてきたか。 冒頭の「Estado」、押し潰した音のテナーが鳴り出した瞬間から、高木さんのテナーの音色、音圧、過激なフレージング、既成概念の破壊と共にある、溢れる叙情に引き込まれ、揺さぶられる。 激烈な混沌が、良き理解者たる野太いベースに支えられ、少し不器用ではあるが手抜きの無いドラムにより徹底的に掻き雑ぜられる。 その中をキレっぱなしのテナーがとことん熱く巻き散らかす。 「Bird Song」ではssとbは双子の兄弟のように会話する。寄り添う風の様なdr。 「Love Song」はbclで奏でられるバラード。何という美しいメロディを書くのか。 この人は、本当に情が深いのだろう。 「People in Sorrow」、この曲を此処までの理解し、共感し、昇華して演じた即興演奏を、拙者は他に知らない。 高木さんは、日本で、60年代の世界的フリージャズ・ムーブメントの同時代を生きた。 そして、日和らなかった。はっきり言って、アルバート・アイラー、ベーター・ブロッツマンと同じ位、グレートな、素晴らしいtsの即興演奏家です。 彼にとっては、1975年のスティーヴ・レイシーとの共演が不幸だった、という人もある。 演奏がまるで変わってしまったと。ssを吹く時に、一音一音、研ぎ澄ますようになったと。 それが彼の大胆さを奪ってしまったと。エヴァン・パーカーでさえスティーヴ・レイシーと共演する時は、レイシーのそっくりさんになってしまうのだ。 仕方ないこととはいえ、恐ろしいことだ。 この盤は、雄雄しい高木節を聴くためには、ベストの音源である。音質に気を取られないで、テナーの圧倒的な音圧に身を任せて欲しい。題名はイマイチだが、傑作です。 高木元輝 : モスラ・フライト(紙) #
by jazzamurai
| 2007-01-13 01:44
| 無節操 ジャズ三昧
1984年、イギリス、4AD。
Elizabeth Fraser : Vocals, Voices Robin Guthrie : Guitar Simon Raymonde : Bass ![]() 2. Lorelei 3. Beatrix 4. Persephone 5. Pandora 6. Amelia 7. Aloysius 8. Cicely 9. Otterley 10. Donimo およそ現実離れした音楽で、この世のものとは思われない。傑作。 2003年にリマスターしているが、霧のかかった様な音質は全く改善されておらず、 それが幻想性を継続している。 U2のEdge並の高速カッティング+強力冷却装置の様なエフェクトのギターと、 ドラムマシーン(Roland808)が作り出す人臭さの欠如したサウンドに乗ったエリザベスの ボーカルに身を任せているだけで、心は40分間、幻想の世界へ。恐ろしいことである。 1979年、ロビン・ガスリーがエリザベスと地元のディスコで出会った時、 Elizabethはそれまで歌を歌ったことが無かったというが、 「天使の声」からぶっきらぼうな野太い声まで幅広いキャラクターを演じ分け、 そのどの声にも宿る天上的な「聖なる雰囲気」に、拙者はメロメロになってしまった。 始めて聴いた当時、カセットの多重録音機で曲を作って遊んでいたベース弾きと拙者との間で、 以来、「エリザベスの様なボーカリストを発掘すること」は重要な課題となったが、 そんなことは今考えれば不可能なことだった。 ギリシャ神話を題材にしているというが、そんなこともよくワカラン。 何せ、彼らは歌詞を未だに公開していない。加えて、英語が分からない、といっても中高6年間は 学んできた拙者が今聴いても、何が歌われているのか、やっぱりさっぱり聞き取れない。 聞こえるのはただ、理解不可能な天上からの声である。 ジャケットも秀逸。この傑作が、日本でパーマネントに供給されていないことは嘆かわしい。 コクトー・ツインズ : Treasure
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by jazzamurai
| 2007-01-12 03:39
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() Eric Dolphy:as (3,6),bcl (1,4),fl (2,5) Misja Mengelbelg:p Jacque Schols:b Han Bennink:ds 1.Epistorophy 2.South Street Exit 3.The Madrig Speaks,The Panther Walks 4.Hypochristmutreefuzz 5.You Don't Know What Love Is 6.Miss Ann 6月11日のセッションが日の目を見るまで、長らく、エリック・ドルフィの最後の録音として愛されてきた盤。悠雅彦氏によれば、そのギャラは1万円相当であったという。 享年36歳。拙者もこの歳になったので言えますが、若すぎる死ですよね。 最近、ソロ・デビュー作「Outward Bound」(1960年)を聴いて思ったが、初期はやっぱり下手ですね。拙者は若い時からエリック・ドルフィを神格化していて、こういうことは言ってはいけないと思っていたが、初期は手癖に頼りすぎる面があると思う。 ところが、翌年の「at The Five Spot」あたりから、長尺のソロを聴いても、定型を避けよう、常に違う地平へ、違う次元へ、という血の出るような努力を、常に感じる様になる。 1964年、ミンガスのグループとして渡欧したついでに、ついにアメリカで食うことを諦め、ヨーロッパを活動の拠点に定めようと決意した、その門出になるハズだった録音がこれだ。 ここには既に萌芽し、強いムーブメントになりかけていたフリージャズとは、真逆の音楽がある。 エリック・ドルフィは言う。「たくさんの音符を、通常のコード進行に対立させたままで使えるんだ。私の耳にはそれが正しい。君だって好きな音なら何でも使えるさ。それはサウンドの自由性に基づいているからだ」と。 つまり、彼は無調の世界(free jazz)には飛び出さず、常にJAZZの内側で即興を探求した希有な存在だった。その努力の圧倒的な成果が、音は悪いがここにある。 特に、生前、最も評判の悪かったフルートによる「You Don't Know What Love Is」。音色、音程、即興の有り様、彼の フルート演奏としてベストテイクだし、これ程、感動するフルートの即興演奏は他にない。 最初のソロが素晴らしすぎて、ミシャ・メンゲルベルグが、続く自分のソロを素直に切り出せないくらいにだ(それが雰囲気を壊す、という人もいるだろうが、拙者は、ミシャの若さをも買う)。 が、拙者のベストテイクは「Miss Ann」。上から下へ跳ねる跳ねる。自分の曲の可能性、その限界を極めようとする真摯な態度に胸を撃たれる。 最後に入っているエリック・ドルフィの肉声は、JAZZ演奏家、愛好家が常に胸に刻むべき言葉。 「音楽は終わると、空中に消えてしまう。二度と取り戻すことはできない」 この後、エリック・ドルフィからグループを作ろうと言われていた、ミシャ・メンゲルベルグとハン・ベニンクはヨーロッパ・フリー・ミュージックの開祖として、過激な活動を展開する。 もしも、エリック・ドルフィ、ミシャ・メンゲルベルグ、ハン・ベニンクがグループを継続していたら、どんな音楽が聴けたのか、胸が熱くなるが、「二度と取り戻すことはできない」のだ。 エリック・ドルフィ : ラスト・デイト(紙ジャケット仕様) #
by jazzamurai
| 2007-01-11 00:10
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Mal Waldron:p Julian Euell:b Al Dreares:dr Jackie Mclean:as 1. Left Alone 2. Catwalk 3. You Don't Know What Love Is 4. Minor Pulsation 5. Airegin 6. Mal Waldron:the Way He Remembers Billy Holiday ちょっと調べたら、現時点で、日本版・輸入盤とも発売が無くて、入手困難なんやね。 昔から、日本ではマル・ウォルドロンによるビリー・ホリディ追悼盤として人気があるが、 アメリカでは全く知られていないと言われていた。昨今の日本人気質の変化は、 こういうマイナー調のアルバムの売れ行きにも影響する位、激しいのかしらん。 そんなことはさておき、拙者は大好きなアルバム。LP A面にあたる1~3曲が良い。 ビリー・ホリディ最後のお抱えピアニストだったマル・ウォルドロンが、 移動中の飛行機の中で彼女と作ったと言われている幻の歌、「レフト・アローン」を、 ビリー・ホリディの声に代えて、ジャッキー・マクリーンのalto saxで録音している。 ESPから出されていた海賊版まがいの盤の中に、ラジオ放送録音のビリー・ホリディが 歌ったバージョンが有った様に思ったが、今となっては分からん ジャッキー・マクリーンの参加は表題曲だけだが、見事。ピアノソロの後、飛び出してくるasは、 追悼というにはあまりにも鮮烈。曲と向かい合うとは、やはりこういう演奏ですな。 また、ビリー・ホリディの愛唱歌の3曲目、マル・ウォルドロンの音数が少ないけれど、 訥々と噛み締める哀愁のピアノが見事。 この「You Don't Know What Love Is」という曲は、名演がいっぱいある名曲で、 拙者も大好きな曲。 B面にあたる4、5曲目は、力強い演奏で、A面の沈鬱な趣とはちょっと違う。 しかし、フリージャズとも垣根のないマル・ウォルドロンらしい好演である。 レフト・アローン(K2HD/紙ジャケット仕様) #
by jazzamurai
| 2007-01-10 03:43
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Tim Hodgkinson – Organ, clarinet, piano Fred Frith – Guitar, violin, xylophone, piano John Greaves – Bass guitar, piano Chris Cutler – Drums, radio Lindsay Cooper – Bassoon, oboe Dagmar Krause – Voice Peter Blegvad – Guitar, voice, clarinet Anthony Moore – Piano, electronics and tapework 1.War (Moore, Blegvad) – 2:25 2.Living in the Heart of the Beast (Hodgkinson) – 15:30 3.Beginning: The Long March (Henry Cow, Slapp Happy) – 6:26 4.Beautiful as the Moon - Terrible as an Army with Banners (Frith, Cutler) – 7:02 5.Morning Star (Henry Cow, Slapp Happy) – 6:05 一般的に、ブリティッシュプログレの五天王は、King Crimson、Pink Floyd、Yes、 Genesis、ELPということになっている。 しかし、拙者にとっての五天王は、King Crimson、Henry Cow、 Soft Machineの4枚目まで、Hatfield and The North と、 恐らくGenesisである(今の今までちゃんと聴いたことがない。紙ジャケ再発待ち)。 キング・クリムゾンについてはおいおい三昧するとして、今日はヘンリー・カウの3枚目である。 ケンブリッジ大学出身の左翼学生が、カンタベリー仲間のソフト・マシーンに影響されながら フリーミュージックを取り入れた過激なアンサンブルの演奏を行ったバンドと言われている。 有名なのは、この前作である2枚目の「Unrest」(勿論、素晴らしい)。 本作は、スラップ・ハッピーと合体することで、かなりの音域を正確に操り、また、 美声からだみ声まで、俳優の様に豊かに表現することの出来る希代のシンガー、 ダグマー・クラウゼという声を得て、政治的メッセージを全面に出して作った作品である。 拙者は、ロックのフィールドにおける「闘う音楽」の代表作として、本作を評価しており、 ヘンリー・カウと言えば、まずこれを押す。特にティム・ホジキンソン作詞・作曲の大曲、 「野獣の心に棲みつき」が素晴らしい。 拙者は綿密に作曲された、いわゆるシンフォニックな曲は苦手だが、この曲は別。 難解な歌詞なので、歌詞に踏み込んでの解説は避けるが、ガチガチの作曲部分を経て、 「Now Is The Time」と言って訴えかけられる、最後の美メロの繰り返しが大好きである。 ここでも拙者、何時もダグマーと一緒に絶叫しています。 ヘンリー・カウ : In Praise of Learning
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by jazzamurai
| 2007-01-09 02:00
| 無秩序 プログレ三昧
![]() 何の特徴もない、ただの自動巻のCITIZENです。去年の8月、東京出張の際、 銀座2丁目の雑居ビル8階にある、「あいあいショップ」という店に持参し、 オーバーホールを頼んでいたのですが、それが12月29日、やっと帰ってきました。 費用は約1万7000円位、かかりました。 胡散臭いオッサンが2人でやっている狭い店で、冗談を言いながら対応するので、 かなり心配していたのですが(だって、ホームページも本当に胡散臭いですよ)、 時差も以前より小さくなり、日付、曜日カレンダーも正確になり、風防は磨かれ、 6時方向の文字も一部合わせてもらって、良い感じに仕上がってきました。 12歳のクリスマスに、両親からもらったのが、この時計でした。 その時、拙者は、F1のポスターカレンダーが欲しかったので、 「こんなもん、欲しくない」とぶーたれた事を覚えています。(ホンマにアホですね・・・・) 両親も、その時のことはよく覚えていたようです。 それから、高校受験、大学受験等の試験の時に使われる以外は、あまり使われず、 使われた時には不注意から傷つけられ、可哀想な目に遭わせてきました。 しかし、大人になるにつれ、もらった時の経緯が心に引っかかり、時々付けるようになりました。 安物の皮ベルトが切れたのを機会に、ベルトをBreitling風の7連ステンレスに換えたところ、 とてもしっくりくる感じがして、オーバーホールを決意しました。 「30年も前の自動巻は、安物でも結構しますよ」と、「あいあいショップ」さんに言われました。 あの時の両親の落胆を癒すことは出来ないでしょうが、この時計は大事に使っていこうと思います。 #
by jazzamurai
| 2007-01-08 02:06
| 丸腰日記
1977年、ハリウッド。
Bill Evans:p Eddie Gomez:b Eriot Zigmund:dr ![]() 2. You Must Believe in Spring 3. Gary's Theme 4. We Will Meet Again (For Harry) 5. Peacocks 6. Sometime Ago 7. Theme from M*A*S*H (Suicide Is Painless) (以下、04年発のCDで追加) 8. Without a Song 9. Freddie Freeloader 10. All of You フリージャズしか聴いていなかった二十歳の頃、バイトしてたジャズ喫茶で聴いて 感動して以来、もう何度聴いたか分からない位、聴いている、ビル・エヴァンスの隠れ名盤。 ステレオの入れ替えや、配置換えの時は、必ずこれでチェックすることにしているが、 バランスのとれた録音と思う。 ピアノは少し残響のある美音系、ベースはピックアップのせいか、 少しぺらっとした軽い音だが、悪くない(時代のもの、という意見の人もある)。 ドラムは奥行きのある音だ。あまりバスドラを踏まない人ですね、エリオット・ジグムントは。 全体を軽く聞き流すと、メランコリックな印象で、女の子口説く時に聴く人もいるかもしれん。 しかし、よくよく聴くと、マル・ウォルドロンの「レフト・アローン」か本作か、という位、 沈鬱の極み。 かつ、恐ろしい美しさに支配されており、聴き始めたら逃げ出すことは出来ないし、 聞き流すことも出来ない。これはBGMには使えません。 1曲目は1976年に亡くなったエレイン夫人に、 4曲目は1977年に自殺した兄ハリーに捧げられている、とのこと。 2曲目の表題曲がテーマ、エディ・ゴメスのソロ、ビル・エヴァンスのソロとも素晴らしく、 本作のベストテイクと思うが如何であろうか。 なお、66年から11年間共に演奏してきたエディ・ゴメスは、 この録音を最後にTrioを去った。 本作が発売されたのは、本人の死後1年後の1981年。 何故、ワーナー・ブラザーズは、こんなにも素晴らしい録音を、 ビル・エヴァンスの死後までとっておいたのだろうか。何か邪推してしまう。 なお、ボーナストラックのCD8曲目以降を聴く場合は、一度その前で切って、 余韻が消えてから聴かれることをお奨めします。特に9曲目は場違いです。 ビル・エヴァンス : You Must Believe in Spring #
by jazzamurai
| 2007-01-07 21:21
| 無節操 ジャズ三昧
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by jazzamurai
| 2007-01-06 23:48
| 丸腰日記
![]() Niemen:voc、hammond、他のメンバー省略 1.Bema Pamieci Zalobny - Rapsod 16:27 2.Jednego Serca 7:37 3.Kwiaty Ojczyste 7:24 4.Mow Do Mnie Jeszcze 4:48 (無理矢理アルファベットに直しているので、誤記あり) ここ2~3年、拙者が非常にハマっていたことに、ユーロ・プログレというのがある。 その中の最大の収穫がこの作品だった。 冒頭から、ハモンド・オルガンと鐘の音が鳴り響き、荘厳な混声合唱団が歌われる。 最初聴いた時は、ゴシックロック風の暗い重い曲なのかと思ったが、 1曲目、7分44秒、ニーメンのあまりにもソウルフルな歌声がバン、と出た時、 心を鷲掴みにされた。こんなにも熱い声はなかなかありません。 拙者、意味は分からないながら、このCDを聴く時は、1曲目のサビの部分でニーメンと 一緒に絶叫していることしばしば。メチャメチャ没入してしまいますな。 ソウルっぽい女性コーラスをバックに歌う2、3、4曲目も素晴らしい。 元々、60年代前半から活動し、メッセージ色の強いソウルフルな曲を演奏していたらしいが、 本作からプログレの範疇で語られる作品を連発。ヤン・ハマーとの共演盤もある。 プログレというジャンルで紹介するのは憚られる程、1作品として素晴らしい。 誰か、ポーランド語の歌詞を訳している人はいないか、探したが、 ネットには見つからなかった。 ハモンド・オルガン好きの方にもお奨めです。
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by jazzamurai
| 2007-01-06 01:53
| 無秩序 プログレ三昧
![]() Steve Lacy:ss Bobby Few:p Dennis Charles:dr 1. Match 2. Wet Spot 3. Gusts 4. Licks 5. Flame 拙者が高校生であった多感な時期に、友人が購入した輸入盤で聴いたか、 ジャズ喫茶で聴いたのが初めてだったと思う。 Bobby Fewはきらびやかなプレイで饒舌。好き嫌いがあろう。 Dennis Charlesのdrはたどたどしい。これも好き嫌いがあろう。 このレコードの聴き所は3、4のLacyのソロだろう。 今でこそ、Lacyのソロは多数入手できるが、80年代に高校生だった拙者が 聴くことができるLacyのソロは少なかった。 説得力あるsoprano saxの音色、多彩さ、に魅せられた。 意志力をひしひしと感じる。 この頃のLacyはテーマが長めだが、Monk研究を深めているLacyのテーマは、 その曲名、捧げられた人と共に興味深い。 また、当時のレギュラー6tet以外のメンバーを起用しているのも興味をそそる。 何故、上記のような人選なのか・・・・、拙者には分からん。 ちなみに「Flame」は「炎」という意味。 高校三年生の時に来日したLacyを、京都ZABOで友人と共に生で聴いたが、 その際に友人はこのレコードにサインしてもらっていた。 Lacyが「Like The Flame」とサインしていたことを鮮やかに思い出す。 拙者も、その様にサインして欲しかったが、その頃は本作を所持していなかった。 もう亡くなってしまったから、サインはしてもらえないが、 何時も拙者の心の中に、消えない炎の様に、Lacyの音は有る。 スティーヴ・レイシー : The Flame
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by jazzamurai
| 2007-01-04 11:32
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 士郎正宗氏原作を素材に、神山健治氏がオリジナルに脚本・絵コンテ・監督。 2006年11月24日に発売されたセルDVD作品をレンタルして鑑賞。 拙者は去年、「攻殻機動隊」を扱った押井守監督の映画2本、神山健治監督のSTAND ALONE COMPLEXの2シリーズDVDにはまって、レンタルで全部見た。 うち、押井監督作品2本はDVDで購入までした。 現代と地続きの未来、電脳化されたネット社会という設定である。 拙者はこの手のSFが好きである。 なにせ、ウィリアム・ギブソンの「ニュー・ロマンサー」が好きであるからして。 本作は、神山監督が2年ぶりに発表した長編アニメだが、3シリーズ目への布石、という雰囲気で、主人公がチームに戻ってきたという設定。 2シリーズ目「個別の11人」で描いた移民問題をベースに、民族主義、老人介護(「貴腐老人」という概念提示)、少子化と児童虐待、という素材で世界を展開している。 「前代未聞の哲学的漫画」「女性の裸ばかりで辟易する」と賛否両論の、士郎正宗氏原作の「攻殻機動隊2」で書かれていた思想世界への目配せもあったように思える。シリーズ3が出るのなら、楽しみである。 ・・・・え、ところでお主は、その女性の裸ばかりと言われている「攻殻機動隊2」をどう評価するのかって? 一度しか読んでないのでなんとも・・・・。実際、女性の裸ばかりで読むの気恥ずかしいし。 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
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by jazzamurai
| 2007-01-04 04:38
| 無脈絡 漫画三昧
1月2日、配偶者の実家に行く。
翌日の3日朝、実家の周りを息子と探検(散歩)してみた。 配偶者の実家は、奈良県吉野郡の、とある近鉄吉野線の駅前商店街である。 だが、シャッターを閉めた店が多いのは、新年のせいだけではないようだ。 ![]() 路地裏は、非常に細い道が多い。 何故か尾道を思いだした。 線路を越えて、細い上道をぐねぐねと上った。 曲がり角にお地蔵さんがあり、息子は一人一人のお地蔵さんに 「道に迷ったら助けて下さい」等、お願いして行く。 登り切ったところに小学校があった。 一つ一つ後で聞いたところによると、「七曲り」と言われるところで、 配偶者が小学生だった頃は、踏切が無いため、通学にその道を使うことは 許されていなかったそうだ。 ずんずんといく息子の背中に、少し頼もしさを感じたが、 安っぽい自販機を見つけて、「おかんに内緒でジュース飲もうよう」と言うところは、 お主も、まだまだ子どもじゃのう。
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by jazzamurai
| 2007-01-04 04:05
| 丸腰日記
はじめまして。ジャズ侍です。
今年から、手持ちのLPやCDについて、無節操三昧でコメントするを行う予定。 しかし、まずはここから。 ![]() 大晦日、拙者と配偶者、息子の保育園の友達の親夫婦及び麗人W嬢+ちび2匹にて、 大宴会を開催。大人五人で飲んだワイン内容がこれ。 左から順番に飲み始め、年越し後、近くの神社に初詣に行ってから、 息子の保育園の友達の親夫婦の持ち込みのmoet&chandonを頂いた。 拙者は安ワイン飲みなので、moet&chandonなんぞついぞ飲んだことが無い。 美味かったです。すっきりとしていながらコクがあり・・・・。 麗人W嬢の持ち込みの一番左スパークリング、二番目南仏も、美味かった。 三番目、四番目が拙者が用意したワイン。 久しぶりに共に2000円台ワイン。 拙者にしては清水の舞台から飛び降りるつもりの買い物であったが、・・・・負けであったな。
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| 2007-01-02 01:37
| 無礼講 アルコホル三昧
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