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プロ野球セパ交流戦が昨日終わりました。我がカープは13勝11敗で楽天と勝数同じの6位でした。昨年、5勝19敗と地獄を見たカープにとっては、上々の結果だったのではないでしょうか。
この交流戦、ソフトバンクに勝ち越せない等、悪い面もありましたが、対戦チームのローテーションが悉く表ローテであったことを考えると、それを跳ね返しての勝ち越しに、昨年とは別のチームを見る想いがします。 さて、振り返るに非常に嬉しかったこととして、昨日6月23日の最終戦、緒方孝市選手の代打同点3ランホームランは、球場で見たわけではないですが、本当に心に残る一打でした。 ![]() だって、1対6の劣勢から、前田智徳のタイムリーで3点差まで追い上げた直後、初球の一振りで跳ね返したのですから。楽天・野村監督曰く「もう、タイムかけたかった・・・・。(嶋捕手が)インコース寄った時に」と言わしめた芸術的な一振りです。本当に内角を鋭く振り抜くのが上手い。 ↓ カープ 6月23日ハイライト.mpg 「もう、タイムかけたかった・・・・」 その後、新4番の栗原のいなたいヒットで勝ち越し。・・・・素晴らしい。 6月18日の前田健太(高卒プロ2年目)の初勝利も嬉しかったですね。 ![]() 7回までノーヒット・ノーラン。気合いの入った顔つきと気合いの入ったストレート。そして人を喰ったスローカーブ。清原と同じ岸和田の子で、グローブには「だんじり魂」と刺繍してあるそうです。ヒーローインタビューの最後で、「はじめまして、前田健太です」と言われた時には、正直、めちゃ萌えました・・・・。 ↓ カープ 6月18日ハイライト.mpg 嬉しいですね。 実はルイス以外の先発ピッチャーに全く目処が立っていないので、浮かれてはいられない、というのがチーム事情ですが、例年ならずるずる落ちているこの時期に、借金2で踏ん張っているチーム力を整備したブラウン監督の腕は、チーム力のマネージング、コントロールという点では評価できると思います。後は、個々の選手がどれだけストイックに、がむしゃらになれるか。 リーグ戦再開初っぱなの広島市民球場での巨人3連戦で、その実力が試されると思います。 ▲
by jazzamurai
| 2008-06-24 23:53
| 無頼漢 広島カープ三昧
![]() 1.Here's That Rainy Day 2.A Time For Love 3.Midnight Mood 4.On A Clear Day (You Can See Forever) 5.Never Let Me Go 6.The Two Lonely People (AKA The Man And The Woman) 7.Here's That Rainy Day (Alternative Take) 8.A Time For Love (Alternative Take) 9.Midnight Mood (Alternative Take) 10.On A Clear Day (You Can See Forever) (Alternative Take) 11.Never Let Me Go (Alternative Take) 12.Medley: All The Things You Are/Midnight Mood エヴァンス39歳の名演、名盤。題名通りのソロ。 ジャケットが何かコワイから、危機迫る寂寞感が漂う音楽かと思ってたら、割とリラックスした演奏で、とっても良い。それと、音が良いですね。どうやって録ってんだろ。やっぱり、グランド・ピアノの中にマイク突っ込んだんでしょうか。拙者、やっぱこういう録音は好きです。クラシック・ピアノのホールで聴く感覚を重視した残響の多い録音は苦手かもしれません(この話はまた今度)。 ところで、グラミー賞受賞作などという華やかな作品を取り上げるのは、恥ずかしいので、簡単に行きますが、「1」の慎ましやかな語りかけから始まり、この盤で大事にされていることは、テーマの変奏ではないかと思います。テーマの持つ雰囲気を大事にして、如何に歌うか、という点に重点が置かれている。というか、そういう内容のテイクを集めている気がします。 レコードはA面が4曲目まで、B面は5曲目だけ、という、簡素なもので、何故それを3日もかけて録ったのか、ということですよね。拙者の持っているデジ・パック盤はオルタネイト・テイクが5曲も入っていて、そっちまで聴き通すことは、まあ、あまりありませんが、きっと納得した歌が歌えるまで、同じ曲を何回も録ったんだと思います。 テーマの変奏の追求として、14分34秒に及ぶ5曲目の演奏が行われた。長いのに、弛緩することなく、同時にしかめっ面もせずに、聴いていることができるのは、そういうアプローチだからだと思えます。 麻薬に浸りながら、優しい夢でも見ていたのでしょうかね。そんなダーティーなことはCDから伺える訳ではなく、明るめの柔らかいタッチで聴かせてくれて、和みます。 ということで、休み前の夜にはぴったりですよね。まあ、拙者は明日の土曜日は仕事ですが。 Alone ▲
by jazzamurai
| 2008-06-21 03:12
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Pat Metheny (g) Dave Holland (b) Roy Haynes (dr) 1. Solar 2. Question and Answer 3. H&H 4. Never Too Far Away 5. Law Years 6. Change of Heart 7. All the Things You Are 8. Old Folks 9. Three Flights Up パット・メセニー35歳の傑作。デイウ・ホランド43歳、ロイ・ヘインズ64歳。このメンバーで傑作が録れない訳がない。 パットのファンには「パットがパッとしない」盤としてあまり好かれていない様だが、ホランド、ヘインズが好きな拙者にとっては、これで良いのだ。まあ、ベースの音が丸っこく録られている点は気になるが・・・・。 マイルス作の「1」の冒頭、切れ味鋭いドラム・ソロに導かれ始まる、この演奏のワクワク感はどうだ。続くワルツ・タイムの泣かせるオリジナル「2」は聴かせる。やっぱりヘインズのワルツ・タイムは世界一だ。 「3」のフォービートも、小気味良い短いドラム・ソロから始まり、ちょっと無調な感じのパッとのソロが良い。ヘインズの常にプッシュするドラムも凄い。リラックスしているんだけど、気が抜けない感じ。しかし、やんちゃなジジイだぜ、ヘインズは。 スローナンバーの「4」は、スタンダードの中に混じっていても違和感が無い。ノスタルジックなたたずまいの名曲。 「5」はオーネット・コールマンの曲。パットのオーネット好きは周知のことだが、イマイチ実態の掴めない曲。冒頭のホランドのソロが良い。ヘインズはこの曲でも全開。不思議な無調のギター・ソロは浮遊感。なんか、クリムゾンの「宮殿」の「ムーン・チャイルド」にくっついているインプロでフリップが弾いているギターみたいな感じ。 「6」はワルツ・タイムの清々しい曲。続いて、こんなにバカっ速い「7」って、あんまり聴いたことないなあ。やっぱりパットは上手いねえ。ヘインズ親父よく着いていきます。 「8」は一転してバラード。これも良い曲。ヘインズは最初はブラシで、途中からスティックに変える。和む演奏だねえ。何故、この曲がここにあるのか。 それは「9」がまたバカっ速い曲だから。曲の内容はタイトル通り。三人して飛んでます。ストリングス・シンセがオーヴァーダヴされて、飛翔する感じ。素晴らしいギター・ソロ、珍しく華やいだベース・ソロに続いて隙間のあるテーマに帰る所で手数をぶち込むヘインズが素晴らしい。 拙者にとってパットの盤は、どうしても捨て曲が何曲かはあるのだが、この盤に関しては無し。スタンダードなジャズとして、名盤だと思いますよ。 Question and Answer ▲
by jazzamurai
| 2008-06-16 22:40
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Roy Haynes (ds) Roland Kirk (ts,str,mz) Tommy Flanagan p) Henry Grimes (b) 1.Moonray (06:41) 2.Fly Me to the Moon (06:40) 3.Raoul (06:01) 4.Snap Crackle (04:11) 5.If I Should Lose You (05:49) 6.Long Wharf (04:42) 7.Some Other Spring (03:29) ロイ・ヘインズ36歳、ローランド・カーク26歳の録音。名盤です。 ローランド・カークを聴くべき盤として認知されているらしいですが、拙者はロイ・ヘインズが大好きなので、彼のトカカトカカ、パタンパタンというドラムがたっぷり聴けてとても嬉しい盤であります。ジャケットも秀逸ではありませんか。 チャーリー・パーカーの諸作に参加、ジョン・コルトレーンの「セルフレスネス」に入っている1963年のニューポートにおける「マイ・フェイヴァリット・シングス」のドラム、チック・コリアの名盤「ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス」のドラムは彼だし、ドルフィーの初期の盤も彼。パット・メセニーの録音にも参加している、モダン・ジャズ史そのもののような彼のドラムが、拙者は大好きです。特に上記「マイ・フェイヴァリット・シングス」のドラムは素晴らしい。 もしもエルヴィン・ジョーンズという男がこの世に存在していなかったら、コルトレーン・カルテットのドラマーはロイ・ヘインズだったでしょう。・・・・か。引っ張りだこだったから、そうでもないかもしれませんね。でも、ロイにとって、エルヴィンは当時、ライバルだったに違いありません。 「1」「2」「5」「7」のスタンダードのアレンジは誰かな。とても上手です。「1」「2」が名演として知られてます。「1」のカークの二管同時奏法が凄い。メロディアスです。決してグロテスクではない。ドラム・ソロもウォーキングするベースを伴い行われ、これ見よがしのドタバタではありません。 「2」のカークは珍しく甘い。スタンダードのツボを押さえたようでいて、絶妙に毒を混ぜるソロはやっぱり凄い。あと、ロイはホント、ワルツ・タイムが上手。当代随一の名人だと思います。4 BARSのソロでもドラムが歌ってるもんね。 「5」のカークのソロのまとめ方も良い。「7」のバラードで、優しく湿った音で吹いているカーク、コロコロと転がるピアノのトミ・フラが素晴らしいです。 後のオリジナル曲は簡単なリフの曲で、特別良い曲ではないんですが、遊ぶ余地のある曲なので、カークが自由に飛ぶ空間があります。 後のメンバー、名盤にこの人アリのトミ・フラ、ヘインズのドラム・ソロの下で堅実なビートを刻むグライムスも、良い。 トミ・フラのおかげでリラックスして聴ける所がグー。 アウト・オブ・ジ・アフターヌーン ▲
by jazzamurai
| 2008-06-14 01:25
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 1.第1楽章 13:11 2.第2楽章 08:48 3.第3楽章 04:51 4.第4楽章 16:35 交響曲第3番ヘ長調(ハンブルグ、1983年録音) 5.第1楽章 12:33 6.第2楽章 07:40 7.第3楽章 05:42 8.第4楽章 09:17 Disk2:交響曲第2番二長調(ハンブルグ、1983年録音) 1.第1楽章 15:33 2.第2楽章 09:10 3.第3楽章 05:37 4.第4楽章 09:35 交響曲第4番ホ短調Op.98(ハンブルグ、1985年録音) 5.第1楽章 11:52 6.第2楽章 10:48 7.第3楽章 06:25 8.第4楽章 09:27 ヴァント先生が北ドイツ放送響の主席指揮者に就任した直後、70歳から録音したスタジオ録音による全集。2001年発売の24bit/96KHzリマスター。 すみません。第1番しかろくに聴いていません。他の曲は一回位か聴いていないし、他の演奏との比較もしていないので、さっぱり分かりません。しかし、この第1番は名演です。 最初聴いた時は、第1楽章のあまりの速さに笑ってしまいました。ミュンシュ先生が14分43秒かける曲を13分11秒で駆け抜けるので。そして、まともに聴くのを止めた。情けない話ですが、こりゃ合わない、と思って、棚にしまい込んだ訳です。 ですが、3月23日(日)、大友直人指揮、京都市ジュニアオーケストラの演奏を聴いて、快活なブラ1を聴きたくなって、ふとこの盤を聴いてみて、その表情の豊かさに驚きました。 まず録音が良い。楽器が分離しており、聴き分けが良い。そしてよく聴くと、けっしてせかせかしている訳ではないのです。曲は十二分に鳴っています、歌っています。仰々しさがない、テンポが動かない、ということで非常に聴きやすい。第2、3楽章は非常にキュート。第4楽章もじっくり行くべきところは、じっくり行ってます。冒頭のピチカートの部分、弾き急がれると、後の開放感が弱くなるように思うのですが、丁寧にやってます。そして、ハ長調に転じてのアルペンホルン、コラールは、明るさがふわっと吹き上がる感じ。休止してすっと滑り出す弦楽合奏による第1主題が良く歌ってる。 しかし、ブラームスさんは本当に素晴らしいメロディメーカーですなあ。第3番の第3楽章がジェーン・バーキンの「バビロンの妖精」の元ネタと知った時は本当に驚いた。大好きな曲だったから。彼のピアノ協奏曲や、室内楽曲も、これからどんどん聴いてみたいですねえ。 ブラームス:交響曲全集 ▲
by jazzamurai
| 2008-06-13 13:41
| 無定見 クラシック三昧
![]() Roby Facchinetti - voce, pianoforte, tastiera Riccardo Fogli - voce, basso Dodi Battaglia - voce, chitarra Stefano D'Orazio - batteria, percussioni 1. ロマンの世代 2. 愛のルネッサンス 3. 青春の哀しみ 4. 初めての恋人 5. 大人の遊び 6. 風のコンチェルト 7. 季節の終り 8. 青春に目覚めた頃 9. 夜を終らせないで 10. 愛の後に美しく燃える君 11. 想い出の部屋 12. ミラノの映像 (愛のイマージュ) 今から3年程前、イタリアン・プログレに狂っていた拙者。今から考えれば、紙ジャケという理由と、エキゾチックな雰囲気に魅せられたものの、何故こんな駄盤に高い金を払ってしまったのか、と首を傾げたくなる盤も目の前に並んでおります。 その様なイタリアン・プログレの盤の中でも、これは全世界の方にお奨めできる名盤。イ・プーの5枚目に当たります。原題のアレッサンドラとは、ロビー・ファッキネッティの娘の名前。 前作でも導入されていた大規模オーケストラをここでも投入。アルバムの録音はミラノ・レコーディング・スタジオ、オーケストラはイタリア国営放送ミラノ交響楽団44人であります。 前作「オペラ・プリマ」からの大きな相違点は、唯一のオリジナル・メンバーであるヴァレリオ・ネグリーニが演奏から退いて作詞に専念、代わりにステーファノ・ドラーツィオがドラムで新加入したこと。2枚を聴き比べて、リズム隊のグルーブ感に大きな違いが感じられます。断然こっちの方が腰に来ます。その上に乗る美メロ、美しいピアノ、壮大でロマンティックなオーケストラ、smap状態で入れ替わる男声ボーカル、男性コーラス。その声が甘い甘い。これでもか、という程の大サービスで、イタリアン・ロマンティックが堪能できます。 この盤をかけながらイタリア娘を口説けば、ウットリとされるか、思いっきりドン引きされるかのどちらかでしょう。 「1」の、コネた感じのリズム隊と美しい主旋律が大好き。「2」はシングルカット。ピアノのリフに導かれ、空から降りるビロードのカーテンの様な悲しいオーケストラ、「僕たちはこの世でもあの世でも二人、僕たちは真実だ」と繰り返す想いの強さが大好き。「4」の、若い喜びを明るく歌う声が大好き。「6」はオーケストラが大活躍。「7」は、年上の男の元に去った妻を思う歌。「お前は昨日まで良き母親だった」という歌い出しが、こんなポップの曲では考えられないけれど、とても哀愁があって大好き。「8」もシングルカット。落ち着いた表情で、過去に失われた恋を思い出す。うっとり。 ということで、強いて言うなら、濃すぎます。特にエレキ・ギターが泣く「9」、オーケストラがドンとヒットする「10」は拙者にとっては濃すぎるかな。 このあたりで少し胃もたれしますが、爽やかなストリングスの「11」で復活、最後「12」の青春の過ちを歌った名曲の、素晴らしいオーケストラと、ハミングと、鐘の音のリフレインが、甘酸っぱい余韻を残して閉めます。 うーむ、本当に素晴らしい。 拙者は2005年発売の紙ジャケで聴いています。今はまた、入手がちょっと難しくなっている気がしますが、探してみて下さい。この盤に関しては、損はさせません。 あ、そうそう。プログレにジャンルされてますけど、全然ポップなので、ご心配なく。 ▲
by jazzamurai
| 2008-06-10 01:06
| 無秩序 プログレ三昧
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by jazzamurai
| 2008-06-05 01:47
| 丸腰日記
![]() Recorded April 1, 1979–April 17, 1979 at Strawberry Studios, Stockport, England Ian Curtis – vocals, guitar on "I Remember Nothing" Bernard Sumner – guitar, keyboards Peter Hook – bass, second vocalist on "Interzone" Stephen Morris – drums, percussion 1.Disorder – 3:32 2.Day of the Lords – 4:49 3.Candidate – 3:05 4.Insight – 4:29 5.New Dawn Fades – 4:47 6.She's Lost Control – 3:57 7.Shadowplay – 3:55 8.Wilderness – 2:38 9.Interzone – 2:16 10.I Remember Nothing – 5:53 ひょっとすると、捕まってしまったかな。何年かに一度来る、イアン・カーティス熱に。 ジョイ・ディヴィジョンを初めて聴いたのは、大学に入ってからだった。原因は忘れたのだが、一度、ニュー・ウェーブというのを聴いてみたくなり、勝手に御三家だと思っていた、バウ・ハウス、エコー・アンド・ザ・バニーメン、ジョイ・ディヴィジョンを、続けざまに出町柳のレンタル・レコード屋で借り、テープに録音したのだ。フリー・ジャズばかり聴いていた拙者にとって、それらの音は今まで聴いたことのない未来的な響きを持っていた。とりわけ、バウ・ハウスは美的構築感と、突拍子もない崩壊の両面を持ち、魅力的だった。 「アンノーン・プレジャーズ」は拍子抜けだった。何故ならあまりにも下手だから。特にドラムの寸詰まり感は酷い。ギターのピッチが合ってない曲もある。今でも、「下手だなあ」とため息を付きたくなる感覚は変わらない。だから、あまり聴かない。 でも、ウィリアム・ギブソンは、拙者が大好きな小説「ニュー・ロマンサー」を書いている時、この盤を繰り返し聴いていたそうだ。 確かに、プロデューサーのマーティン・ハネットが施したサウンド・コラージュは強烈に魅力的だ。思いっきり近未来的なSF感覚に浸らしてくれる。だって、ロックにあるはずのブルース・フィーリングが、全く無いんだもの。そして、全く出自がない。これは、突然変異したものだ。単純な繰り返しとバックの浮遊感、そして、イアンの孤独。それらが合わさって、きっとこれが現れるまでは、この世に存在していなかったであろう音の世界が広がっている。 特に「4」の「インサイト」。シンセ・ドラムの間抜けな音と硬いベース、剃刀のようなギターの音が混沌の中に踊る時、冷酷な未来を創造させる。 そして「7」の「シャドウ・プレイ」。「影絵芝居で君自身の死を演じた/これ以上知らないまま/暗殺者達が4列に分けされ/フロアーで踊っていた」。理解の範疇を超えた切迫感。 自らの内に向かい、自らを破壊し続けるパンク。それがジョイ・ディヴィジョンだと思う。 アンノウン・プレジャーズ【コレクターズ・エディション】 ▲
by jazzamurai
| 2008-06-04 00:28
| 無頓着 男性歌手三昧
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