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![]() 1. ギャンブル 2. 茎 3. 錯乱 4. ハツコイ娼女 5. パパイヤマンゴー 6. 意識 7. 浴室 8. 迷彩 9. ポルターガイスト 10. カリソメ乙女 11. 花魁 12. 夢のあと 13. この世の限り 拙者、椎名林檎のファンクラブに入っています。年会費4200円也。 はっきり言って、現在の日本のメジャー女性自作自演家の中では、無敵でしょう。 本作は、カメラマン蜷川実花の初映画監督作品『さくらん』の音楽担当を期に、 これをイメージし作られた、椎名林檎名義としては4年ぶりのアルバム。 過去の曲の中からの選曲を中心に構成されているが、 50人以上のオーケストラを始め、曲によってはジャズ界重鎮の市田秀男(p)、 高水健司(b)、山木秀夫(dr)、藤井信雄(dr)や、 パーカッションに高田みどりを迎えるなど、かなり重厚なアレンジ、演奏である。 拙者の思う良い所は、 ・エレクトリックなギミックが少なくてアコースティック楽器の音が良い。 ・最近の作品の中では声が大きく録音されている。 良く思えない所は、 ・殆ど過去曲の所。 ・英語の歌詞曲が多い。 ・拙者は斉藤ネコ氏が嫌い(彼のヴァイオリンの痩せた音が嫌い) ということで、4年ぶりのソロ・アルバムと思って聴くと、ちょっと肩すかしを食らう。 どっぷりと浸かるつもりでなければ、楽しめるし、やっぱり良いと思う。 少々かすれ気味の声には好き嫌いがあろうが、説得力は凄い。 中島みゆきの「回帰熱」や「御色なおし」みたいなもんだと思って聴くと良いでしょう。 東京事変1枚目の名曲、「夢のあと」が非常に良い。 ちなみに、ソロ作1「無罪モラトリアム」の初々しい若い情熱、破壊衝動、 2「勝訴ストリップ」の疾風怒濤の名曲尽くし、3「加爾基 精液 栗ノ花」の暗く迸る才能、 この過去3作品は日本ロック史(そんなもんがあるとしたら)上に燦然と輝く傑作ですよ。 平成風俗(初回限定盤) ちなみに↓の写真、ちょっと可愛いと思いません?何故サンレコに椎名・・・・。 ![]()
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by jazzamurai
| 2007-02-26 16:38
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() しかし、拙者の部屋の入り口に「あ・うん」の様に立ちふさがるHL5兄さんで、改めてミンガスオヤジのベースを24bitリマスターCDなんぞで聴くと、やっぱり低音、出過ぎてますね。なんとかせにゃ、なりません。クラシック、特に弦モノは最高で、JAZZでもビル・エヴァンスなんぞは綺麗に色っぽく鳴っているんですけどねえ。 そうそう、実は当blogの検索キーワード1位は、実はこのHarbeth HL5なんですよ。ネット上の情報が少ないからですかね。写真は左側の兄さんですが、ウーハーのエッジの左下にちょっと浮いた様なテカリがあるでしょう。その部分のエッジに割れが出ている訳です。それで、黒いゴムボンドで補修したと。 まあ、現状で転売する予定が無いので報告しますが、このエッジの部分のウーハーとの接着部分ですが、これが途中までになっているんですね。だから、振動する度にその部分のエッジが揺らされて弱ってくる、ということみたいです。 エッジの交換はメーカーではしてないので、気になるなら、現行機種に使われているウーハーと交換が必要で、本体価格からしたら目が飛び出る程には高くは無いのですが、現行機種のsuperHL5のユニットは円形ではなくて、八角形なんですよ。理由は恐らく、ツイーターとのユニット間の距離を縮めるためだと思います。交換装着は可能なのですが、合ってない部分が見えちゃって、せっかくの高級家具仕上げが台無しになるおそれがあるんですね。だから、コイルがすれる、なんてことが無いうちは、このままで行くしか無さそうです。メーカーが現行のユニットで円形の部品を作ってくれれば良いのですがねえ。 ![]() 良い対応法があったら、どなたか教えて下さい。もっとも良い対応法は、広い部屋に置く、ということでしょうが、拙宅では無理。ちなみにケーブルはウエスタン・エレクトリックです。「単線にした方が良い」との意見も聞いたことがあるのですが、まだ試してないです。 ついでに下の写真は、拙者の息子の和太郎画伯がお描きになったHL5。ビビビビと電気が走っております。ホンマによう見てると思いますわ。 ![]() ▲
by jazzamurai
| 2007-02-21 04:02
| 無見識 オーディオ三昧
![]() Charles Mingus - bass Curtis Porter - alto and tenor Sax Jimmy Knepper - trombone Wade Legge - piano Dannie Richmond - drums 2~4 Charles Mingus – piano and vocals Rahsaan Roland Kirk – flute, siren, tenor sax, manzello, and strich Booker Ervin – tenor sax Jimmy Knepper – trombone Doug Watkins – bass Dannie Richmond – drums 1. Tonight at Noon 2. Invisible Lady 3. "Old" Blues for Walt's Torin 4. Peggy's Blue Skylight 5. Passions of a Woman Loved 1と5は「道化師」セッションの残りテイク。2、3、4は「オー・ヤー」セッションの残りテイク。 だから、最近の輸入盤なら、この盤に納められている5曲は、 その2つの盤に振り分けられている。 難しい事だが、CDの場合、名盤に、そのアウトテイクや残り曲を続けて収録すると、 とたんに印象が駄盤になってしまうことがある。 そんな時、プロデューサーの仕事はこういうところに発揮されたのかと思う。 しかし、この残りテイクは、つまらないから外された訳ではなさそうだ。 ただし、1曲目を除いて、少しおとなしい印象を受けた。 1は、攻撃的なベース・リフに乗せて、最初、集団即興演奏風の混乱を提示。 2分あたりでテーマに入る。単純な曲だけど、力強い。 ドラム・ソロの部分でまたもや集団即興演奏風の混乱。ミンガス・オヤジの奇声も聞こえる。 2は、スローなバラードで、ジミー・ネッパーのメロウなソロを大フィーチャー。 3は、おかしな、というか猥雑なテーマの曲。カークの一部アブストラクトなソロが見事。 4は、美しいテーマの名曲で、オヤジのピアノ・ソロが素晴らしい。 それから、2~4は、「オー・ヤー」にはあったオヤジのシャウトはありません。 5は、エロい曲です。ポーターのアルトがアーシーな感じでよろしい。 良い曲ばかりだから、オリジナル・セッションに振り分けられても、たぶん白けないでしょう。 輸入盤の「道化師」と「オー・ヤー」を買う方が良いかもね。 チャールス・ミンガス : トゥナイト・アット・ヌーン(紙ジャケット仕様) ▲
by jazzamurai
| 2007-02-19 23:33
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Charles Mingus – piano and vocals Rahsaan Roland Kirk – flute, siren, tenor sax, manzello, and strich Booker Ervin – tenor sax Jimmy Knepper – trombone Doug Watkins – bass Dannie Richmond – drums 1. Hog Callin' Blues 2. Devil Woman 3. Wham Bam Thank You Ma'am 4. Ecclusiastics 5. 神よ、原子爆弾を降らせ給うな 6. Eat That Chicken 7. Passions of a Man 知らなかった・・・・。傑作ですね、これは。 ここでのミンガスはピアノとボーカルに専念です。 基本的にはブルースを演奏しています。 全てミンガスの作曲で、歌詞は即興だそうです。 ローランド・カーク、ブッカー・アーヴィンという、コテコテ・テナー2管をフロントに置き、 ジミー・ネッパーでサウンドをぶ厚くする。 アルバムタイトルは、全ての曲の中でミンガスが連呼している「Oh Yeah」からとられた。 1は「ハイチ人の戦闘の歌」にちょっと似ている。ピアノの連打でどんどん高揚する。 しかし、抜群のタイミングで叫びますね、このオヤジは。 2は静かな曲。フロント3人のソロが素晴らしいけど、オヤジのバッキングが良い。 3はミディアムテンポ。オヤジのピアノはモンク風。「Hi!」は和田アキ子風。 変わったテーマで、コード進行も不安定に聞こえます。 4はゴスペルな感じですね。テーマ2回繰り返しの後に出てくるピアノ・ソロが良い。 5は割れた音のピアノで始まり、オヤジはタイトルの一行を繰り返す。 6はフロントが吹かずに合唱。これは面白い曲で明るい。 7は集団即興演奏にボイスをダビングしたような感じで、ちょっと前衛的。 ピアノの音がもっと良く録音されていたらなあ、とも思いますが、ミンガスのボーカルは 猥雑で良いし、拙者、ちょっくらびっくりしましたよ。中身のぎゅっとつまった盤ですわ。 チャールス・ミンガス : オー・ヤー(紙ジャケット仕様) ▲
by jazzamurai
| 2007-02-19 17:25
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Art Blakey (drums) Thelonious Monk (piano) Johnny Griffin (tenor saxophone) Bill Hardman (trumpet) Spanky DeBrest (bass) 1. Evidence 2. In Walked Bud 3. Blue Monk 4. I Mean You 5. Rhythm-A-Ning 6. Purple Shades 7. Evidence [Alternate Take] 8. Blue Monk [Alternate Take] 9. I Mean You [Alternate Take] ジャズ・メッセンジャーズ名義としては、異例の不人気盤だそうだ。 モンクに合うドラマーはローチではなくてブレイキー、というのはジャズ界の定説。 ブレイキーの参加しているモンクの盤はまあ名盤ですよね。 でも、この盤は何かモジモジしちゃう変な感じがある。 モンクのソロが、何時も以上に変。ラリッてるんちゃうん、と思ってしまう。 ブレイキーが必死に煽るんですが、全然ですね。 5の「リズマニング」なんか、自分の小節はまだあるのに、止めて出てこないんですよ。 他のメンバーを聴くと、ビル・ハードマンはヘロヘロ。 中域を行ったり来たり。同じ手癖の繰り返し。 一方、ジョニー・グリフィンは絶好調。LPラストの6曲目の自作のソロも素晴らしい。 あれ、このグリフィン作の曲がマイナーな感じで一番良いぞ? なんか、居心地悪い盤ですわ。 アート・ブレイキーズ・ジャズ・メッセンジャーズ・ウィズ・セロニアス・モンク(+3)(紙ジャケット仕様) ↑2006年度「スイングジャーナル」主催 第40回ジャズ・ディスク大賞リマスタリング部門最優秀録音賞だそうです。 確かに音は良いけどなあ。 ▲
by jazzamurai
| 2007-02-19 14:01
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 当blogのヘッダーの右端にヌード写真があって、こういうのが嫌いな人もいらっしゃると思うので、ちゃんとご紹介しておかねば、と思いました。 鈴木いづみは1947年7月10日生まれ、1986年2月17日死去。享年38歳。作家にして、俳優、ヌードグラビアモデルであり、阿部薫の妻。 作家としては、小節、エッセイ、色々あって、現在、文遊社が選集を発刊中。 阿部薫の関係で興味を持った、というのが好きになった経緯ですが、この人の何が特に、という訳でも無いんですね。 でも魅力的じゃないですか。それに、こういう写真集を本棚の奥深くにしまっておくのはもったいないというか、なんかおかしいな、という気がして、飾っています。 小説家としては、怒る人もいるかもしれませんが、三島由紀夫と同じタイプだと思うんですよ。岸田秀の「続ものぐさ精神分析」にも書かれていましたが、「三島由紀夫の精神ははじめから死んでいた」様に、鈴木いづみの精神もまた同じだったのではないか、と思うのです。エッセイ等を読んでも、何か虚構のにおいがする。まあ、当blogでは論じることは避けます(何しろ拙者、彼女に対しては丸腰やし)。 この写真集については、以下の記事(たぶん「日経新聞」か「京都新聞」。日付等、情報記録漏れで分かりません)をお読みいただければ、と思います。 ![]() IZUMI,this bad girl. Nobuyoshi Araki+Izumi Suzuki ▲
by jazzamurai
| 2007-02-16 04:33
| 丸腰日記
![]() Milford Graves (percussion) John Zorn (alto saxophone) 1. Inserted Space 2. Looping Journeys 3. Calling in Proceed 4. Deep Within 5. Smooth Interaction 6. Talk 7. Synchronicity ジョン・ゾーンの50歳の誕生日を迎えて行われた、一連の記念的ライブのうちの一枚。 演奏はガチンコ勝負ですね。だが、ここにはFree Jazzにつきものの暗さは一切無い。 お互いを尊重し、尊敬しあっていることがよく分かる演奏ですね。 これだけジョン・ゾーンの切れた演奏をたっぷり聴けるCDも他に無いのでは? 相変わらず、凄いタンギング。凄いスピード感。 alto saxという楽器のあらゆる可能性の限界を広げているような感じ。 よく鳴っているし、音もデカイ。 ミルフォード・グレイヴスはこの時62歳だが、スピード感は全く衰えていない。 彼の太鼓の打面が羊皮で、通常のジャズドラムより音色が優しいから、 聴き様によっては迫力は無いように感じるが、太鼓が歌ってるし、凄いうねりがある。 シンバルのコントロールも繊細なんですよね。 彼の録音は数は少ないけれど、全てが重要な盤。 問題は、何時も彼が支配的になることですね。 アルバート・アイラーの「ラヴ・クライ」ですら、ミルフォードが中心にいる。 でも、この盤はお互いが対等。こんな盤は、ミルフォードにとって初めてではないかな。 はっきり言って真逆の二人だと思うんだけど、そういう二人がイベントで出会い、 真っ正面から勝負した、そのすがすがしさ、人生のタイミング、人間の可能性、 真面目さ、真剣さ、そしてウイット、その混在のし具合が素晴らしい。 こういう全く作曲の無い完全即興演奏が苦手な人でも、何か聴き取れる盤と思います。 歴史的名演で傑作。なお、6曲目はミルフォードの語り。(説教か?) 7曲目では、ミルフォードがジョン・ゾーンを肩に載せて叩いているようだ。怪人だね。 Milford Graves and John Zorn: 50th Birthday Celebration
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by jazzamurai
| 2007-02-15 00:31
| 無節操 ジャズ三昧
1977年発売。
![]() 2. Ice Cream Man 3. Rockin' Rockin' Leprechauns 4. Summer Morning 5. Afternoon 6. Fly into the Mystery 7. South American Folk Song 8. Roller Coaster by the Sea 9. Dodge Veg-O-Matic 10. Egyptian Reggae 11. Coomyah 12. Wheels on the Bus 13. Angels Watching Over Me [ネタバレ注意] 神さま、ありがとう。拙者をこの盤を会わせてくれて。 もしも、とっても悲しい夜があったとしても、ひょっとしたら、助けてもらえるかもしれない。 もう何回聴いたか分からないし、今からも途方もなく聴くでしょう。 1回聴いてなんじゃこら。2回聴いてクマクマクマ。3回聴いてアイスクリ~ムメ~ン。 4回聴いてラキイタロー。5回聴いたら、もう手放せません。 2006年発売の紙ジャケCDの解説によれば、20年間も使われていなかったボロボロのスタジオに機材を運び込み、4本のマイクを使い、アコースティック楽器のみで一発録りしたらしい。 だが、その音はエコーチェンバーを通して一本にまとめられ、マルチトラックの残り23チャンネルは全く使用されなかったという。 モダン・ラヴァーズとロックンロール!!と言いながら、1曲目のイントロ、 チリリン チリリン チリリン チリリン チリリリリリンリン チリリリリンリン・・・・グウワ~ン で、腰がガクガクになりますよ。 そして2、明るいジョナサンの声と、優しく、かつ胡散臭いコーラスに自然と笑いが込み上げる。 3「ロックン・ロールの妖精」では、ジョナサンのTSがホンカーなソロを取り、最後の繰り返しでは、思わずジョナサンも笑い出す。 4、5、6は爽やかに歌い上げ、B面へ。 7曲目、1分49秒のウオールロ!!でまた、腰がガクガクに。 軽快なロックンロール・ナンバー8、9を合唱した後、インストで少しクールダウン。 そして11、クマクマクマクマクマイェーイェーと、みんなで歌いましょう。 お化けの声を聴きながら12でスウィング、最後13は素晴らしいアカペラで閉めてくれる。 最高のロックンロール・アルバムの1枚だし、絶対にこれこそロックなのだ!! ジョナサン・リッチマン : Rock 'n' Roll With the Modern Lovers
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by jazzamurai
| 2007-02-14 00:36
| 無頓着 男性歌手三昧
![]() A1.Your Precious Love 2.Don't go (I Can't Bear To Be Alone) 3.Behold 4.Stay With Me Forever B1.Not On The Outside 2.Dancing In The Street 3.Let It be Me 4.I Can't Make It Alone 5.Doggin Me Around 1944年1月14日生まれ、 1972年3月14日死去。享年28歳。 こんなに上手くて才能のある人の夭折は辛いねえ。 生前は、何故かヒット曲1曲のみで、72年に行われたアポロ劇場での公演後に楽屋で倒れ、 その不運な音楽人生に幕を降ろした、とありました。 この作品は、彼女の起死回生を狙って、ジョージ・カー&シルビア・ロビンソンという、 ニュージャージー・スウィートソウルのゴールデンカップルのプロデュースを受けて 録音されたのに、追悼盤になってしまった、悲しい盤のようです。 幅のある選曲、丁寧なアレンジ、色っぽいギター、何処をとっても申し分ないサウンド。 その上を、ちょっと場違いな位、熱すぎるリンダの声が響き渡る。 好き嫌いが大きい歌い方だと思うけど、この絶唱は素晴らしい。 全曲で魂振り絞って歌ってます。目つきからして、気合い入ってますものね。 ホンマに気持ちがブワーってなりますわ。 個人的なお奨めは、シルビアのチョー名曲、B1の「Not On The Outside」。 モーメンツのバージョンもスウィートで大好きですが、このバージョンもめちゃ良いですよ。 見つけたら買って下さい。損はさせません。 というか、音の良い盤が欲しいので、見つけたら教えて下さい。 リンダ・ジョーンズ : The Greatest Hits ▲
by jazzamurai
| 2007-02-12 02:30
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() 1.フライト 2.砂漠の王さま 3.ピューグルムン 4.夢の枝えだ 5.夏の一日 画力、内容とも、申し分ない時期の作品集。 樹村みのり にとって大きな意味を持った、70年代からの脱出が明らかになった作品ではないか。 最も重要な作品「フライト」。 就職戦線から取り残され、今で言う「自分探し」をする主人公・井上 工。 彼は行きつけのライブハウスで髪の長い女性歌手を好きになる。 ライブが終わって一緒に終電で帰ったことをきっかけに、「清い」付き合いを始めた彼ら。 でも彼はある時、彼女の中にいるある男の姿を見つける。 「進むか 退くか 停まるか ちがうちがう 進むか 進まないか だ」 結局失恋するのだけれど、彼が孤独な部屋で折っていた紙飛行機は、 最後、風に向かって飛ばされる。「go Flight」と。 この短い話の中に、主要3人と、複数の脇役を上手く配して、脚本に一切無駄はない。 歌詞を定型化して描かずに、台詞的に扱ったところが上手いのかなあ。 それで、やっぱり主人公が好きになるマリエは拙者の好みなんですねえ。 - - - 「夢の枝えだ」をインタールードにして、最後の「夏の一日」。 失恋から立ち直れない主人公・原 加瑞子が、実家の建て替えで「荷物を片づけて」と 言われて帰省する。 そこで、両親から愛されている自分を緩やかに発見する。 荷物を片づけるうちに、とるに足らないモノやおもちゃを大切にとっておいた自分を再確認し、 「なんだかつくづく感じちゃうわ。わたしってこういう人間だったのね。 この性格ではもしも失恋なんかしたらきっと堪えちゃうわね」と口に出して言えるようになる。 その台詞の前の、風鈴がなり、外に向けられた窓に向かって、気持ちが解放される瞬間の 描き方が見事。 - - - さて、最近はまとまった作品集が出ないのが困りもの。 未収録作品も多いので、何とかまとめて出して欲しいというのが、希望。 内田善美のように筆を置いて再発も許さない、という訳ではなく、 年に数本は新作を描いているようなので、気長に期待しております。
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by jazzamurai
| 2007-02-11 07:23
| 無脈絡 漫画三昧
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