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![]() 1954年の6月か7月 6,7 - ED's or Clifford Brown's home,LA。 1954年 1. Deception 2. Fine and Dandy 3. Unknown Original Tune 4. Crazeology 5. Old Folks 6. There'll Never Be Another You 7. Our Love Is Here to Stay Clifford Brown - Trumpet(1,2,6), piano(3,4,5) 当時23歳 Eric Dolphy - Alto saxophone(1,2,3,5)当時25歳 Max Roach - Drums (1,2)当時30歳 Harold Land - Tenor saxophone(1,2,3,4,5) George Morrow - bass(1,2) Richie Powell - piano(1,2) & Unknown 最近、次から次へと歴史的発掘音源をリリースしているRLR盤。 まさか、この二人が親友だとは知らなかった。 「音が悪くて、どうせ持ってるだけのCDになるかな」とも思って買いました。 所々、欠落、ヨレもあるし、ベースは全然聞こえない。しかし、これは宝物になる。 拙い英語力で英文解説を読んでみるが(間違ってたらゴメン)、 1954年、Clifford Brown-Max Roach QuintetのTenerのオーディションを Eric Dolphyの家でやった時のからみで録ったテープと読める。 何故、当時仕事の無かったDolphyを入れなかったのか、の問いに対して、 Brown婦人は「彼らはTenerを探していてAltoじゃなかった。 Dolphyは考慮されなかった」と答えている。 この時、Brown-Roach Quintetでデビューしていれば良かったのに。 1958年にChico Hamilton's quintetで録音するより以前のDolphyの音は貴重だ。 上手いです。スムースで、歌心もある。この頃、Charlie Parker風のスタイルを、 既に一度、完成していたようですな。びっくりです。 特徴であるゴツゴツとした音の跳躍、コードギリギリの即興では無いが、閃きは感じます。 Clifford BrownのTpは流石ですが、流麗なpianoに、これもびっくり。 多少、危なっかしく感じるところもあるけれど、流石の即興です。左手のコード弾きも達者。 拙者が選んだ、このCDのベスト・トラックは、3曲目。 誰が作ったんでしょう。マイナー調のメチャ良い曲です。 2:15からのDolphy、4:30からのBrownのpiano soloを繰り返し聴いてしまった。 全体的にリラックスしているようで、実は緊張感は高い。 傑作とは言わないが、二人のファンなら一聴の価値有りです。 Together: Recorded Live at Dolphy's Home, Los Angeles 1954 ▲
by jazzamurai
| 2007-01-21 03:17
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 1.Prince of Darkness (W. Shorter) 2.Pee Wee (T. Williams) 3.Masqualero (W. Shorter) 4.The Sorcerer (H. Hancock) 5.Limbo (W. Shorter) 6.Vonetta (W. Shorter) 7.Nothing Like You (F. Landesman-B. Dorough) (1962) Miles Davis - Trumpet Wayne Shorter - Tenor saxophone Herbie Hancock - Piano Ron Carter - Double bass Tony Williams - Drums この第二期Great Quintet (1964~1968)の作品中、「Sorcerer」と次作「Nefertiti」はメンバーのオリジナルで固められているが、Milesの作品はない。ソロも先発は全てShorter。 本作2曲目の「Pee Wee」では、Milesの吹く場面も無い。 にもかかわらず、これはMilesの音楽であり、それ以外の何ものでもない。 ツアーでも、自分のソロが終わるとさっさと舞台袖に下がって煙草を吸っていたらしいが、バンドが自分の音楽を理解し、奏でていさえすれば、自分は演奏しなくても良い、ということのようである。 拙者は、若い時、この態度が気に入らず、このLPを手放した。ファッショだと思ったからだ。 しかし、色々読んでみると、第一期Great Quintetの時、MilesはColtraneが延々と吹くがままにしていた時も制限しなかったし、drumsのPhilly Joe Jonesにも言いたいことを言わせていたようだ。 そして、ここでも、他のメンバーが抑圧されている、とも思えない。 MilesとShorterが8小節(?)交換をする「The Sorcerer」でも、メンバーは実に破天荒に、荒々しくやっている。特に当時22歳のTony Williamsの暴れっぷりは凄い。 共演者を困らせようとして掻き回しているようにしか聞こえない。しかし格好いい。 ただ、一方で、Tony Williams以外のメンバーには、無駄な音は極力排除しようとする意志も見受けられる。実にクールだ。 Herbieなんぞ、バッキングもしないし、ソロの時は左手のコードが殆ど聞こえない位だ。 そのため、キメで鳴らされるコードが実に印象的だ。 Free Jazzの嵐が吹き荒れていた当時、黒い汗の臭いもせず、Freeでも無く、スタンダード集でも無ければ馴染みのバラードも無い、これらのスタジオ録音は、見向きもされなかった様だが、今、聴けば、これから羽ばたこうかとする若いJazzmenを集めて、その時にしか録れない一瞬をよく録った、という感じがする。 MilesのDiscographyにおいて、first choiceでは無かろうが、傑作だ。 なお、「7」はより古い録音でオチャラケ。 ソーサラー(紙ジャケット仕様) ▲
by jazzamurai
| 2007-01-17 19:58
| 無節操 ジャズ三昧
1966年5月28日、ニューヨーク。
![]() 2.Introduction to My Favorite Things - 6:07 3.My Favorite Things - 20:21 John Coltrane - Soprano Saxophone, Tenor Saxophone,Bass Clarinet,Flute Pharoah Sanders - Tenor Saxophone,Flute Alice Coltrane - Piano Jimmy Garrison - Bass Rashied Ali - Drums Emanuel Rahim - Percussion John Coltraneは絶え間ない向上を目指す人だ。 だから、彼の作品には完成品は無い(優れた即興演奏家がみなそうであるように)。 あるのは、常に不断の努力を傾けて、彼がその場で今の彼自身であろうとすることだけ。 だが、この盤は、拙者にとって、「3つのMy Favorite Things」という物語の最終章として、 意味のある盤であり、拙者が最も愛するColtraneの盤だ。 「Ballads」や「至上の愛」といった名盤を生んだ共演者、McCoy Tyner (p)、 Elvin Jones(dr)と別れて、ColtraneはFree Jazzの世界に参入した。 したが、彼がFree Jazzに参入した訳は、リズムにあって、コードに無いことは、 この演奏を聴けば分かる。彼もまた、Eric Dolphyと同じ様に、無調になることは無かった。 少し音が細く、頼り無げだが、Coltraneにピタリと寄り添う、Rashied Ali。 何故、Sunny Murrayでも、Milford Gravesでも無いのか、ということ。 Elvin Jonesの双子の様に、Coltraneに寄り添っているではないか。 Alice Coltraneは愚直なまでにコードを叩き出す。Jimmy Garrisonの役割は希薄。 Pharoah Sandersは、Coltraneとは真逆のボイスを吐き出す。 (あえて言うが、拙者が察するに、ColtraneはAylerと演りたかったのでは?) 拙者は、このQuintetのPharoahしか、馴染まない。 この演奏の彼こそがPharoahであり、後日のPharoahはColtraneの相似形である。 Coltraneの相似形となろうとしたPharoahには、何を聴いても興味が沸かない。 そして、Coltrane。本当に凄い。何時聴いてもため息が出る。 「My Favorite Things」の中間、Pharoahのソロの時、ColtraneはEric Dolphyの 遺品のfl、bclで、Pharoahに絡み、鼓舞する(その事実が、また胸を撃つ)。 そして、Pharoahによって解体されたテーマに導かれて、 「演奏の最もスリリングな局面であるColtraneとSandersのあの気違いじみた対話が、 つづいてColtraneのみによる反復が展開される」(清水俊彦)。 この人は、何回演じたのか分からないこの素材で、この時においてなお、 まだ此処まで突き詰めて即興演奏のための命綱として使い切れるのか? そして、一体何処まで行くつもりなのか? ColtraneのFreeに偏見のある方、これを是非聴いて下さい。 本当に凄いですよ。まあ、Jazz聴きの方より、プログレ聴きの方にお奨めしておきます。 ・・・・Alice Coltrane、亡くなりましたね。 拙者、あの人のJazzがSpiritualとか言って、もてはやされるのはちと疑問。 でも、この盤の愚直なコード弾きは、雰囲気あって良い。 ライヴ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード・アゲイン!
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by jazzamurai
| 2007-01-17 00:12
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 高木 元輝 (ts,ss,bcl) 徳弘 崇 (b) 小野 勉 (dr) A1.Estado 2.Bird Song B1.Love Song 2.People in Sorrow 2003年12月17日発売の紙ジャケCDは24bit Digitally Remasteredと書いてあるが、・・・・嘘です。レコード落としで、針が埃を拾う音がプチプチ入っています。 なおかつ、両サイドの1、2曲目のデータを切り分けていない。いい加減なリリースだなあ。 まあ、良い。貴重なレコードを磨り減らすよりは。LPを手に入れて以来、何度、この壮絶な音圧に身を委ねてきたか。 冒頭の「Estado」、押し潰した音のテナーが鳴り出した瞬間から、高木さんのテナーの音色、音圧、過激なフレージング、既成概念の破壊と共にある、溢れる叙情に引き込まれ、揺さぶられる。 激烈な混沌が、良き理解者たる野太いベースに支えられ、少し不器用ではあるが手抜きの無いドラムにより徹底的に掻き雑ぜられる。 その中をキレっぱなしのテナーがとことん熱く巻き散らかす。 「Bird Song」ではssとbは双子の兄弟のように会話する。寄り添う風の様なdr。 「Love Song」はbclで奏でられるバラード。何という美しいメロディを書くのか。 この人は、本当に情が深いのだろう。 「People in Sorrow」、この曲を此処までの理解し、共感し、昇華して演じた即興演奏を、拙者は他に知らない。 高木さんは、日本で、60年代の世界的フリージャズ・ムーブメントの同時代を生きた。 そして、日和らなかった。はっきり言って、アルバート・アイラー、ベーター・ブロッツマンと同じ位、グレートな、素晴らしいtsの即興演奏家です。 彼にとっては、1975年のスティーヴ・レイシーとの共演が不幸だった、という人もある。 演奏がまるで変わってしまったと。ssを吹く時に、一音一音、研ぎ澄ますようになったと。 それが彼の大胆さを奪ってしまったと。エヴァン・パーカーでさえスティーヴ・レイシーと共演する時は、レイシーのそっくりさんになってしまうのだ。 仕方ないこととはいえ、恐ろしいことだ。 この盤は、雄雄しい高木節を聴くためには、ベストの音源である。音質に気を取られないで、テナーの圧倒的な音圧に身を任せて欲しい。題名はイマイチだが、傑作です。 高木元輝 : モスラ・フライト(紙) ▲
by jazzamurai
| 2007-01-13 01:44
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Eric Dolphy:as (3,6),bcl (1,4),fl (2,5) Misja Mengelbelg:p Jacque Schols:b Han Bennink:ds 1.Epistorophy 2.South Street Exit 3.The Madrig Speaks,The Panther Walks 4.Hypochristmutreefuzz 5.You Don't Know What Love Is 6.Miss Ann 6月11日のセッションが日の目を見るまで、長らく、エリック・ドルフィの最後の録音として愛されてきた盤。悠雅彦氏によれば、そのギャラは1万円相当であったという。 享年36歳。拙者もこの歳になったので言えますが、若すぎる死ですよね。 最近、ソロ・デビュー作「Outward Bound」(1960年)を聴いて思ったが、初期はやっぱり下手ですね。拙者は若い時からエリック・ドルフィを神格化していて、こういうことは言ってはいけないと思っていたが、初期は手癖に頼りすぎる面があると思う。 ところが、翌年の「at The Five Spot」あたりから、長尺のソロを聴いても、定型を避けよう、常に違う地平へ、違う次元へ、という血の出るような努力を、常に感じる様になる。 1964年、ミンガスのグループとして渡欧したついでに、ついにアメリカで食うことを諦め、ヨーロッパを活動の拠点に定めようと決意した、その門出になるハズだった録音がこれだ。 ここには既に萌芽し、強いムーブメントになりかけていたフリージャズとは、真逆の音楽がある。 エリック・ドルフィは言う。「たくさんの音符を、通常のコード進行に対立させたままで使えるんだ。私の耳にはそれが正しい。君だって好きな音なら何でも使えるさ。それはサウンドの自由性に基づいているからだ」と。 つまり、彼は無調の世界(free jazz)には飛び出さず、常にJAZZの内側で即興を探求した希有な存在だった。その努力の圧倒的な成果が、音は悪いがここにある。 特に、生前、最も評判の悪かったフルートによる「You Don't Know What Love Is」。音色、音程、即興の有り様、彼の フルート演奏としてベストテイクだし、これ程、感動するフルートの即興演奏は他にない。 最初のソロが素晴らしすぎて、ミシャ・メンゲルベルグが、続く自分のソロを素直に切り出せないくらいにだ(それが雰囲気を壊す、という人もいるだろうが、拙者は、ミシャの若さをも買う)。 が、拙者のベストテイクは「Miss Ann」。上から下へ跳ねる跳ねる。自分の曲の可能性、その限界を極めようとする真摯な態度に胸を撃たれる。 最後に入っているエリック・ドルフィの肉声は、JAZZ演奏家、愛好家が常に胸に刻むべき言葉。 「音楽は終わると、空中に消えてしまう。二度と取り戻すことはできない」 この後、エリック・ドルフィからグループを作ろうと言われていた、ミシャ・メンゲルベルグとハン・ベニンクはヨーロッパ・フリー・ミュージックの開祖として、過激な活動を展開する。 もしも、エリック・ドルフィ、ミシャ・メンゲルベルグ、ハン・ベニンクがグループを継続していたら、どんな音楽が聴けたのか、胸が熱くなるが、「二度と取り戻すことはできない」のだ。 エリック・ドルフィ : ラスト・デイト(紙ジャケット仕様) ▲
by jazzamurai
| 2007-01-11 00:10
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Mal Waldron:p Julian Euell:b Al Dreares:dr Jackie Mclean:as 1. Left Alone 2. Catwalk 3. You Don't Know What Love Is 4. Minor Pulsation 5. Airegin 6. Mal Waldron:the Way He Remembers Billy Holiday ちょっと調べたら、現時点で、日本版・輸入盤とも発売が無くて、入手困難なんやね。 昔から、日本ではマル・ウォルドロンによるビリー・ホリディ追悼盤として人気があるが、 アメリカでは全く知られていないと言われていた。昨今の日本人気質の変化は、 こういうマイナー調のアルバムの売れ行きにも影響する位、激しいのかしらん。 そんなことはさておき、拙者は大好きなアルバム。LP A面にあたる1~3曲が良い。 ビリー・ホリディ最後のお抱えピアニストだったマル・ウォルドロンが、 移動中の飛行機の中で彼女と作ったと言われている幻の歌、「レフト・アローン」を、 ビリー・ホリディの声に代えて、ジャッキー・マクリーンのalto saxで録音している。 ESPから出されていた海賊版まがいの盤の中に、ラジオ放送録音のビリー・ホリディが 歌ったバージョンが有った様に思ったが、今となっては分からん ジャッキー・マクリーンの参加は表題曲だけだが、見事。ピアノソロの後、飛び出してくるasは、 追悼というにはあまりにも鮮烈。曲と向かい合うとは、やはりこういう演奏ですな。 また、ビリー・ホリディの愛唱歌の3曲目、マル・ウォルドロンの音数が少ないけれど、 訥々と噛み締める哀愁のピアノが見事。 この「You Don't Know What Love Is」という曲は、名演がいっぱいある名曲で、 拙者も大好きな曲。 B面にあたる4、5曲目は、力強い演奏で、A面の沈鬱な趣とはちょっと違う。 しかし、フリージャズとも垣根のないマル・ウォルドロンらしい好演である。 レフト・アローン(K2HD/紙ジャケット仕様) ▲
by jazzamurai
| 2007-01-10 03:43
| 無節操 ジャズ三昧
1977年、ハリウッド。
Bill Evans:p Eddie Gomez:b Eriot Zigmund:dr ![]() 2. You Must Believe in Spring 3. Gary's Theme 4. We Will Meet Again (For Harry) 5. Peacocks 6. Sometime Ago 7. Theme from M*A*S*H (Suicide Is Painless) (以下、04年発のCDで追加) 8. Without a Song 9. Freddie Freeloader 10. All of You フリージャズしか聴いていなかった二十歳の頃、バイトしてたジャズ喫茶で聴いて 感動して以来、もう何度聴いたか分からない位、聴いている、ビル・エヴァンスの隠れ名盤。 ステレオの入れ替えや、配置換えの時は、必ずこれでチェックすることにしているが、 バランスのとれた録音と思う。 ピアノは少し残響のある美音系、ベースはピックアップのせいか、 少しぺらっとした軽い音だが、悪くない(時代のもの、という意見の人もある)。 ドラムは奥行きのある音だ。あまりバスドラを踏まない人ですね、エリオット・ジグムントは。 全体を軽く聞き流すと、メランコリックな印象で、女の子口説く時に聴く人もいるかもしれん。 しかし、よくよく聴くと、マル・ウォルドロンの「レフト・アローン」か本作か、という位、 沈鬱の極み。 かつ、恐ろしい美しさに支配されており、聴き始めたら逃げ出すことは出来ないし、 聞き流すことも出来ない。これはBGMには使えません。 1曲目は1976年に亡くなったエレイン夫人に、 4曲目は1977年に自殺した兄ハリーに捧げられている、とのこと。 2曲目の表題曲がテーマ、エディ・ゴメスのソロ、ビル・エヴァンスのソロとも素晴らしく、 本作のベストテイクと思うが如何であろうか。 なお、66年から11年間共に演奏してきたエディ・ゴメスは、 この録音を最後にTrioを去った。 本作が発売されたのは、本人の死後1年後の1981年。 何故、ワーナー・ブラザーズは、こんなにも素晴らしい録音を、 ビル・エヴァンスの死後までとっておいたのだろうか。何か邪推してしまう。 なお、ボーナストラックのCD8曲目以降を聴く場合は、一度その前で切って、 余韻が消えてから聴かれることをお奨めします。特に9曲目は場違いです。 ビル・エヴァンス : You Must Believe in Spring ▲
by jazzamurai
| 2007-01-07 21:21
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Steve Lacy:ss Bobby Few:p Dennis Charles:dr 1. Match 2. Wet Spot 3. Gusts 4. Licks 5. Flame 拙者が高校生であった多感な時期に、友人が購入した輸入盤で聴いたか、 ジャズ喫茶で聴いたのが初めてだったと思う。 Bobby Fewはきらびやかなプレイで饒舌。好き嫌いがあろう。 Dennis Charlesのdrはたどたどしい。これも好き嫌いがあろう。 このレコードの聴き所は3、4のLacyのソロだろう。 今でこそ、Lacyのソロは多数入手できるが、80年代に高校生だった拙者が 聴くことができるLacyのソロは少なかった。 説得力あるsoprano saxの音色、多彩さ、に魅せられた。 意志力をひしひしと感じる。 この頃のLacyはテーマが長めだが、Monk研究を深めているLacyのテーマは、 その曲名、捧げられた人と共に興味深い。 また、当時のレギュラー6tet以外のメンバーを起用しているのも興味をそそる。 何故、上記のような人選なのか・・・・、拙者には分からん。 ちなみに「Flame」は「炎」という意味。 高校三年生の時に来日したLacyを、京都ZABOで友人と共に生で聴いたが、 その際に友人はこのレコードにサインしてもらっていた。 Lacyが「Like The Flame」とサインしていたことを鮮やかに思い出す。 拙者も、その様にサインして欲しかったが、その頃は本作を所持していなかった。 もう亡くなってしまったから、サインはしてもらえないが、 何時も拙者の心の中に、消えない炎の様に、Lacyの音は有る。 スティーヴ・レイシー : The Flame
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by jazzamurai
| 2007-01-04 11:32
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