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![]() 1.Prince of Darkness (W. Shorter) 2.Pee Wee (T. Williams) 3.Masqualero (W. Shorter) 4.The Sorcerer (H. Hancock) 5.Limbo (W. Shorter) 6.Vonetta (W. Shorter) 7.Nothing Like You (F. Landesman-B. Dorough) (1962) Miles Davis - Trumpet Wayne Shorter - Tenor saxophone Herbie Hancock - Piano Ron Carter - Double bass Tony Williams - Drums この第二期Great Quintet (1964~1968)の作品中、「Sorcerer」と次作「Nefertiti」はメンバーのオリジナルで固められているが、Milesの作品はない。ソロも先発は全てShorter。 本作2曲目の「Pee Wee」では、Milesの吹く場面も無い。 にもかかわらず、これはMilesの音楽であり、それ以外の何ものでもない。 ツアーでも、自分のソロが終わるとさっさと舞台袖に下がって煙草を吸っていたらしいが、バンドが自分の音楽を理解し、奏でていさえすれば、自分は演奏しなくても良い、ということのようである。 拙者は、若い時、この態度が気に入らず、このLPを手放した。ファッショだと思ったからだ。 しかし、色々読んでみると、第一期Great Quintetの時、MilesはColtraneが延々と吹くがままにしていた時も制限しなかったし、drumsのPhilly Joe Jonesにも言いたいことを言わせていたようだ。 そして、ここでも、他のメンバーが抑圧されている、とも思えない。 MilesとShorterが8小節(?)交換をする「The Sorcerer」でも、メンバーは実に破天荒に、荒々しくやっている。特に当時22歳のTony Williamsの暴れっぷりは凄い。 共演者を困らせようとして掻き回しているようにしか聞こえない。しかし格好いい。 ただ、一方で、Tony Williams以外のメンバーには、無駄な音は極力排除しようとする意志も見受けられる。実にクールだ。 Herbieなんぞ、バッキングもしないし、ソロの時は左手のコードが殆ど聞こえない位だ。 そのため、キメで鳴らされるコードが実に印象的だ。 Free Jazzの嵐が吹き荒れていた当時、黒い汗の臭いもせず、Freeでも無く、スタンダード集でも無ければ馴染みのバラードも無い、これらのスタジオ録音は、見向きもされなかった様だが、今、聴けば、これから羽ばたこうかとする若いJazzmenを集めて、その時にしか録れない一瞬をよく録った、という感じがする。 MilesのDiscographyにおいて、first choiceでは無かろうが、傑作だ。 なお、「7」はより古い録音でオチャラケ。 ソーサラー(紙ジャケット仕様) ▲
by jazzamurai
| 2007-01-17 19:58
| 無節操 ジャズ三昧
1966年5月28日、ニューヨーク。
![]() 2.Introduction to My Favorite Things - 6:07 3.My Favorite Things - 20:21 John Coltrane - Soprano Saxophone, Tenor Saxophone,Bass Clarinet,Flute Pharoah Sanders - Tenor Saxophone,Flute Alice Coltrane - Piano Jimmy Garrison - Bass Rashied Ali - Drums Emanuel Rahim - Percussion John Coltraneは絶え間ない向上を目指す人だ。 だから、彼の作品には完成品は無い(優れた即興演奏家がみなそうであるように)。 あるのは、常に不断の努力を傾けて、彼がその場で今の彼自身であろうとすることだけ。 だが、この盤は、拙者にとって、「3つのMy Favorite Things」という物語の最終章として、 意味のある盤であり、拙者が最も愛するColtraneの盤だ。 「Ballads」や「至上の愛」といった名盤を生んだ共演者、McCoy Tyner (p)、 Elvin Jones(dr)と別れて、ColtraneはFree Jazzの世界に参入した。 したが、彼がFree Jazzに参入した訳は、リズムにあって、コードに無いことは、 この演奏を聴けば分かる。彼もまた、Eric Dolphyと同じ様に、無調になることは無かった。 少し音が細く、頼り無げだが、Coltraneにピタリと寄り添う、Rashied Ali。 何故、Sunny Murrayでも、Milford Gravesでも無いのか、ということ。 Elvin Jonesの双子の様に、Coltraneに寄り添っているではないか。 Alice Coltraneは愚直なまでにコードを叩き出す。Jimmy Garrisonの役割は希薄。 Pharoah Sandersは、Coltraneとは真逆のボイスを吐き出す。 (あえて言うが、拙者が察するに、ColtraneはAylerと演りたかったのでは?) 拙者は、このQuintetのPharoahしか、馴染まない。 この演奏の彼こそがPharoahであり、後日のPharoahはColtraneの相似形である。 Coltraneの相似形となろうとしたPharoahには、何を聴いても興味が沸かない。 そして、Coltrane。本当に凄い。何時聴いてもため息が出る。 「My Favorite Things」の中間、Pharoahのソロの時、ColtraneはEric Dolphyの 遺品のfl、bclで、Pharoahに絡み、鼓舞する(その事実が、また胸を撃つ)。 そして、Pharoahによって解体されたテーマに導かれて、 「演奏の最もスリリングな局面であるColtraneとSandersのあの気違いじみた対話が、 つづいてColtraneのみによる反復が展開される」(清水俊彦)。 この人は、何回演じたのか分からないこの素材で、この時においてなお、 まだ此処まで突き詰めて即興演奏のための命綱として使い切れるのか? そして、一体何処まで行くつもりなのか? ColtraneのFreeに偏見のある方、これを是非聴いて下さい。 本当に凄いですよ。まあ、Jazz聴きの方より、プログレ聴きの方にお奨めしておきます。 ・・・・Alice Coltrane、亡くなりましたね。 拙者、あの人のJazzがSpiritualとか言って、もてはやされるのはちと疑問。 でも、この盤の愚直なコード弾きは、雰囲気あって良い。 ライヴ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード・アゲイン!
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by jazzamurai
| 2007-01-17 00:12
| 無節操 ジャズ三昧
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