カテゴリ
全体 無節操 ジャズ三昧 無秩序 プログレ三昧 無抵抗 女性歌手三昧 無頓着 男性歌手三昧 無定見 クラシック三昧 無見識 オーディオ三昧 無脈絡 漫画三昧 無礼講 アルコホル三昧 無頼漢 広島カープ三昧 丸腰日記 未分類 タグ
ジョン・コルトレーン(19)
エリック・ドルフィ(14) スティーヴ・レイシー(13) ブラームス(11) 和太郎(11) ブルックナー(11) 安ワインどうじょ~(9) エルヴィン・ジョーンズ(9) チャールス・ミンガス(8) チャーリー・ヘイデン(7) トニー・ウィリアムス(7) 観戦記(7) マックス・ローチ(7) ギュンター・ヴァント(7) ベートーヴェン(7) 富樫 雅彦(6) マイルス・デイビス(6) 山下 洋輔(5) ブッカー・アーヴィン(5) 森山 威男(5) フォロー中のブログ
日々。生きる現代文学 加藤わ呼三度笠書簡 swingin' god... ラッコの日記 きょうも散歩気分 塩るいじの惑星少年 彷這バラッド ジギタリスレコード喫茶部 kenjiro-t-maker 京都のジャズ喫茶 Jaz... パスタレシピ * gra... うらたじゅんの道草日記 ジャズ侍のブログ小説 ~... バーバーバーゲツヨウバタケ マcosmixのcosm... リンク
外部リンク
最新のトラックバック
以前の記事
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
![]() Evan Parker: tenor saxophone Jean-François Pauvros: guitars,voice Jean-Marc Foussat: synthesizer, VCS3, voice Makoto Sato: drums ![]() 2.Deux 3.Trois, Tourne mon Coeur 4.Quatre 5.Cinq 6.Six, Au temps des cerises ・・・ 7.Dix 8.Onze, Douze, Quand, tout sera rouge 5月の初め頃、佐藤さんに頂いたCD。本当にありがとうございます。 VCS3って、キング・クリムゾンの「リザード」でゴードン・ハスケルのボーカルを歪ました、とか、同じく「アースバウンド」でイアン・ウォーレスのドラムソロを歪ました、とか、そういうのを聴いた経験しかなかったので、佐藤さんのアコースティックなドラムとどんな感じで絡むのかなあ、と思っていましたが、Foussatさんの使い方は繊細で、背後で音の背景を広げるような使い方ですね。やっぱ、アナログシンセやから生楽器と合わせても違和感ないにゃろか。 ギターのPauvrosさんもあまりエフェクトしない感じで、アンプでガンと鳴らした感じが良い。 この両者を右左に配して、ど真ん中に野太いエヴァンのテナーが鳴り、その背後で繊細に刻みながら、実はかなり煽動している佐藤さんのドラムが鳴る。 このCDは音が良いのが素晴らしい。全員の音がちゃんと分離しているし、タムの音、ハットの音も一つ一つ良く聞こえます。 さて、演奏ですが、最近、拙者はあまり完全即興演奏をCD1枚分頭から聴き通す、ということはしたことがなく、友人から借りたエヴァン・パーカーの「Electro-Acoustic Ensemble」も聴き通すのは無理やったんですね。 んで、編成的には、Electro-Acousticだから、聴けるのだろうか、という気がしていたのですが、このCDはぶっ続けで3回通して聴けました。 曲間とか、拍手とかを全部カットしたのでしょうか。曲が途切れる感じがしなくて、殆どシームレスなんだけど、聴けます。 1曲目、ちょっとお化け屋敷入った雰囲気から、徐々にタムの波が少しずつ寄せてくる感じが素敵。 2曲目、水底から沸き立つようなシンセ、プログレなカッティングのギターと、丹念に歌うエヴァン、掻き回す佐藤さん、という感じ。ラストのエヴァンの循環呼吸奏法が相変わらず凄~い。 3曲目、ギターが寂しげなフレーズを繰り返すので、エヴァンのフレーズがちょっとコルトレーンみたいな感じがして、格好いい。喧噪の2曲目の後で、スピリチュアル・ジャズな雰囲気? 4曲目、テナーソロで始まる。変わらないなあ、というか、良く鳴ってる。 個人的によく聴いているのが、5曲目後半からのテナー×ドラム対決と引き続くドラムソロ。タムのピッチを微妙に変えながら、細かく刻んでいく感じのソロが素晴らしいです。 6曲目、ギターの土砂降りの瞬間が凄い。シンセの切り込みも良いです。終わり際の密やかなギターソロも素敵ですなあ。 7曲目、繊細な合奏。Pauvrosさんの低音攻撃、それを汲んでかFoussatさんの高い細かなノイズの雨が効果的。 ラスト、丹念に歌うエヴァン、ブラシで繊細にプッシュする佐藤さん、細やかなノイズに徹するギターとシンセ。徐々にエヴァンの演奏に熱が入っていく感じがめちゃ良い。佐藤さんは突出して前に出る感じはしないんだけれど、共演者を少しずつ前に出して行って、演奏全体のエネルギーと緊張感を上手くコントロールしてはる感じがします。ラストのアジア風テイストがまた素敵。 やっぱり、フリーインプロヴィゼーションは、精神を解放してくれます。というか、このCDって、完全即興演奏なんだけど、なんか人懐っこい雰囲気があって、聴きやすいです。反発、はぐらかし、裏切り、ちゃかし、っていうことも集団即興演奏には重要な要素だと思うけれど、その場面はあまりなくて、どちらかというと客演であるエヴァンを中心に雰囲気を作っていく感じがあって、誠実な感じもします。 はっきり言って、フリーミュージック好き、プログレ好きの方に強くお奨めです。ジャケットもカッコイイし。 問題は、刺激的なジャケ写の1枚目も含めて、どうすれば日本で買えるかなのですが・・・・。 homepage : Bienvenue @ “Marteau Rouge” YouTube - Marteau Rouge @ Mulhouse'07
by jazzamurai
| 2009-06-13 11:36
| 無節操 ジャズ三昧
|
ファン申請 |
||