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![]() Released 25 March 1997 A1.Myself When I Am Real (Mingus) –7:38 2.I Can't Get Started (V. Duke, I. Gershwin) –3:43 3.Body and Soul (Eyton, Green, Heyman, Sour) –4:35 4.Roland Kirk's Message (Mingus) –2:43 5.Memories of You (E. Blake, A. Razaf) –4:37 6.She's Just Miss Popular Hybird (Mingus) -3:11 B1.Orange Was the Color of Her Dress, Then Silk Blues (Mingus) –4:18 2.Meditations for Moses (Mingus) -3:38 3.Old Portrait (Mingus) -3:49 4.I'm Getting Sentimental over You (G. Bassman, N. Washington) –3:46 5.Compositional Theme Story: Medleys, Anthems and Folklore (Mingus) –8:35 あうー。完全にやけ酒にござる。己を腐されるのは己の未熟故いたし方なきことでござるが、己が信ずる者を腐されて尚かつ口を閉ざし追従を述べざるを得ないのは、腹膨るることなり。 ということで、まあ、どうしょうもない感情を抱えて酒を飲む時、軋轢のある音ばかり集めている拙者は、何を選べば良いのか。まあ、原爆オナニーズを爆音で聴いて一緒に大声で歌っても良いのだけれど。 こういう時にTTに載るのはこの盤。ミンガス41歳の録音。なんだ。今の拙者より若い時じゃない。なんで録音から4年も置いて、フリージャズ真っ直中の67年なんぞにリリースしたの、ボブ・シール殿。 これ、大好きなんですよ。ベーシストにしては上手いじゃない?なんて基準で聴いたことはありません。テクなんて知らねえ。どうでも良い。そんなこと、解析したくない。 拙者は只音に身を任し、何処にも流れていかない場に漂うだけ。過度な希望も、諦念も抱かない。何処にも流れない、己の往生際の悪さを抱えたまま、ただこの変態オヤジに抱かれる。そして時々泣くのだ。 それだけで良い。 言えるのはオリジナル曲と敬愛するスタンダードの混在の仕方。その妙。 「本当の己である時の己自身」・・・・。この曲を初めて聴いた時、ブンブンと超低音を響かせる変態オヤジの全く別の面を見た気がして恐ろしかった。この儚さ、この寂しさ、この赤裸々さ。一瞬にして心を掴まれた。 2曲続くスタンダード。はたと気がつく。ここは己の部屋で、飲んでいるのは酒だと。「こんなのが聴きたかったのかい」と語りかける変態オヤジ。「なんだ。弾けるじゃないか」と悪態をつきながら、杯を進める拙者。 「あの娘はホンマ一般的に上出来やん」。まるでモンク作のようにプリティで思わせぶりなA6。なんて可愛いテーマ。きっとオヤジの指は、鍵盤にそっと置くだけで、トーンと、重く芯のある音が出るに違いない。 B1はオヤジのスタンダード。ブルースと儚い夢の織りなす繰り返し。なんという場面展開。たった3分の夢なのに。ようモンクの曲に似ているけど、モンクみたいな濁音は無し。トーン、トーン、トーンって、トトトーンて、ふっと心に近寄って、一緒に酒を飲んでいる。 極めつけの優しい演奏B4の後は、「祝歌と民間伝承のメドレー」。聴く者は切り刻まれ無作為としか思われないほどとっちらかった変態オヤジの心象風景の中を、己の過去と未来を噛み締めるような熱い、苦い思いを抱いたまま、行ったり来たりしなければならない。これを分裂症気味と言うのか?起承転結のない、ただのゴミだと?うんにゃ。拙者はこの混沌を愛する。テーマとか、素材とかを、頼り無い蜘蛛の糸のように纏いながら、何もない空虚の中を、ただ覚悟だけを抱いて彷徨うこと、それこそが即興演奏の本質だろう。この音楽は解析できない。ただ、そこにあって、拙者達を常に違う世界へと誘ってくれる。郷愁と、悔恨と、愛情とを胸に灯し、諦念できないということだけを諦念し、そして、覚悟して進むことの勇気を与えてくれる。 なんと!堅実且つ圧倒的な音量、存在感、屹立した個性を示しながら、音場の底辺をぶっとく支えつつ疾走するあの変態オヤジは、ピアノを弾かせればこんなにもおしゃべりだったのか。 拙者は涙笑いせずにいられない。そして、明日はまた、変態オヤジのベースのように、粘っこく、太く生きたいと思うのだ。 Mingus Plays Piano
by jazzamurai
| 2009-03-24 00:40
| 無節操 ジャズ三昧
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