カテゴリ
全体 無節操 ジャズ三昧 無秩序 プログレ三昧 無抵抗 女性歌手三昧 無頓着 男性歌手三昧 無定見 クラシック三昧 無見識 オーディオ三昧 無脈絡 漫画三昧 無礼講 アルコホル三昧 無頼漢 広島カープ三昧 丸腰日記 未分類 タグ
ジョン・コルトレーン(19)
エリック・ドルフィ(14) スティーヴ・レイシー(13) ブラームス(11) 和太郎(11) ブルックナー(11) 安ワインどうじょ~(9) エルヴィン・ジョーンズ(9) チャールス・ミンガス(8) チャーリー・ヘイデン(7) トニー・ウィリアムス(7) 観戦記(7) マックス・ローチ(7) ギュンター・ヴァント(7) ベートーヴェン(7) 富樫 雅彦(6) マイルス・デイビス(6) 山下 洋輔(5) ブッカー・アーヴィン(5) 森山 威男(5) フォロー中のブログ
日々。生きる現代文学 加藤わ呼三度笠書簡 swingin' god... ラッコの日記 きょうも散歩気分 塩るいじの惑星少年 彷這バラッド ジギタリスレコード喫茶部 kenjiro-t-maker 京都のジャズ喫茶 Jaz... パスタレシピ * gra... うらたじゅんの道草日記 ジャズ侍のブログ小説 ~... バーバーバーゲツヨウバタケ マcosmixのcosm... リンク
外部リンク
最新のトラックバック
以前の記事
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
recorded August 26-29, 1969 at Plaza Sound Studios in New York City
Albert Ayler (Sax, Bagpipes) Stafford James (Bass) Bill Folwell (Fender Bass) Muhammad Ali (Drums) Henry Vestine (Electric Guitar) Bobby Few (Piano) Mary Maria (Vocals) A1.Untitled Duet 2.Again Come The Raising of the Sun 3.All Love B1.Toiling 2.Desert Blood 3.Birth of Mirth 4.Water Music アルバート・アイラー、最後のスタジオ・セッションから。アイラーは1936年生まれで、コルトレーンの丁度10歳下。まさか、アイラーに関する最初の言及がこのアルバムになるとは思わなかった。 ロックをやった問題作「ニュー・グラス」と、マグー美術館での「ラスト・ライブ」(傑作)の間にあって、この盤は拙者にとって、捕らえ所の無い、さっぱり分からない、スポッと抜けた真空地帯だった。ただ、盤を持っていただけだ。内容も、残り物の感が強い。 何を思ったのか、気まぐれにターン・テーブルの上に載せただけだったのに、A3に引き込まれてしまったのだ。 A1のバクバイプとジミヘン・ライクなギターのデュオ、B1のギター2本背負ったブルースは、正直、よく分からない。拙者にとって捨て曲だ。 A2、B2の歌ものも、ぴんと来ない。B2で歌うアイラーの声は、何か無理に明るくした感じがして、キツイ。 でも、A3で淡々とテナーを吹くアイラーは、まるで、ラスト・アルバム、「エクスプレッション」でのコルトレーンのように、静かな感動を伴って、引き込まれる。自我が、己の身体を離れて、真上から己を見ているように、とても覚めているけれど、誠実な感情がある。キラキラと背後で軽く弾きまくるボビー・フューのピアノが、儚い夢を彩るかのような感じがするのも、良い。 それに、アイラーの音が良いのだ。野太く聴ける。そして、上手いなあ、と思う。 B3、B4も良い。B4の説得力は凄いものがある。 このカルテットは、やはりアイラーにとって新たな希望だったのだ。 コルトレーンに会った人は、皆コルトレーンに影響されざるを得なかった。ジョー・ヘンダーソンやアート・ペッパーでさえそうなのだから、それは仕方の無いことだ。それ程、コルトレーンの力は強い。でも、アイラーはコルトレーン・ライクな音からは遠くにいた。コルトレーンはアイラーに影響されて祝祭的フリージャズに入って行った。アイラーはコルトレーンの葬式で「真実は行進する」を演奏し、その精神に尊敬を捧げたが、その惹き付ける力の強い「雰囲気」からは身を遠ざけた。そして、理解されにくいアプローチをあえて選び、切り開こうとした。その混乱の中からようやく見えてきた萌芽がここにある。 その芽は、1970年7月のフランス、マグー美術館でのライブで見事に花開いた。しかし、時代や、彼を欲しない力が、彼を抹殺してしまったのだ。何故なのか。70年代という魔物が、アイラーの存在を嫌ったのか。同時期にあった不可解な5つの死(陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に転がった首、マルボロを握ったまま倒れ込んだ女、バスタブに浸かって溺れていた男、そして睡眠薬を少し飲み過ぎて永遠に眠ってしまった男)と同様に、彼の死は未だ謎に包まれている・・・・。
by jazzamurai
| 2009-01-29 01:32
| 無節操 ジャズ三昧
|
ファン申請 |
||