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![]() "Newport Jazz Festival", Newport, RI, July 7, 1963 John Coltrane (ss, ts) McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Roy Haynes (d) -A1,B1 Western Recorders, Los Angeles, CA, October 14, 1965 Donald Garrett (bcl, b) John Coltrane, Pharoah Sanders (ts) McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (d) Frank Butler (d, per) Juno Lewis (vo, per) -B2 A1.My Favorite Things B1.I Want To Talk About You 2.Selflessness 天下の名盤にして、困った迷盤、なんだろうと思う。A1,B1はニューポート・ジャズフェスで成された名演中の名演だが、B2は「オム」や「クル・セ・ママ」等と同時期の過渡期的フリーの演奏で、トレーンよりファラオの方が音が大きいんですよね。インパルス・レコードのプロデューサー、ボブ・シールはトレーンに関してしばしばこういう編集を行うので困る。前にも書いた「ライヴ・アット・バードランド」と銘打ちながらスタジオ録音入れたり、ヴィレッジ・ウァンガードのライブ盤である「インプレッションズ」にもスタジオ録音が入ってるし・・・・。そうそう、何故63年ニューポートでA1,B1と一緒に演奏した「インプレッションズ」を入れなかったのかなあ。オリジナルテイクに入っているたらたらしたマッコイのソロを省いたヴァージョンをA1、「~アバウト・ユー」をA2、「マイ・フェイバリット~」をBに配して、「ライヴ・アット・ニューポート1963」とすりゃ、名盤中の名盤と呼ばれたであろうに。 まあ、B2の演奏が嫌いだ、という訳じゃないので、良いんですが・・・・。 ところで、このA1は最高の演奏ですね。トレーンの「マイ・フェイバリット~」には決定的な演奏が3種類あって、一つは1960年、アトランティックの同名アルバム収録テイク(ドラムはエルヴィン・ジョーンズ)、二つ目がこの盤(ドラムはロイ・ヘインズ)、三つ目が1966年の「~ヴァンガード・アゲイン!」のB面に収められたテイク(ドラムはラシッド・アリ)なのですが、ドラマーが異なります。この三つのテイクに関しては、清水俊彦氏の「ジャズ・ノート」(1981年、晶文社刊)にちゃんと書かれているので、それを見ていただいた方が良いのですが、どのテイクも本当にちゃんと聴く価値のある演奏だと思います。 特に拙者、この演奏は大好きです。というのも、大好きなロイ・ヘインズがドラムだから。(この時期、エルヴィンは麻薬関係で投獄中?だったかしらん。) トレーンとヘインズの組合せは、この曲に関しては、エルヴィンとの組合せより合っている感じがします。他に発掘されているライヴ・テイクを聴くと、エルヴィンは硬いというか、時々息苦しさを感じるほどオンな感じがするんです。ところがヘインズは懐が深くてタメタメ。それに、トレーンを後ろからプッシュする力と気遣いに、とてもインタープレイの楽しさが溢れていると思うのです。でありながら、ソロの初めから終わりまで両者の間でストーリーでも出来ているようにコントロールされていて、弛緩した瞬間は一瞬も無いのです。ソプラノ・サックスがパカーンと開いて高域で持続する時、後ろでヘインズが例のスネアでパタパタパタパタとフィルした瞬間なんぞ、拙者はぐぐっと引き込まれ、最後のテーマが奏でられるまで、息を殺して聞き惚れます。 なお、エルヴィンがアトランティックのテイクでしている演奏は、インド音楽の精神で演奏しているものと解され、ポリリズムを堅実に繰り返すことに終始しており、その後のライヴでされている責め立てる演奏とは違い、あれはとても良い演奏だと思っています。 B1も決定的テイクが3種あります。一つは58年の「ソウル・トレーン」のA2のリラックスした演奏、2つ目はこの盤、3つ目は63年10月のバードランド(ドラムはエルヴィン・ジョーンズ)。この中では、この盤のテイクが好きですね。やはりカデンツァに圧倒されます。もうホンマに凄い。この演奏でのトレーンの優しさと厳しさの絶妙なミックス具合は本当に素晴らしい。管が十分に鳴っており、高度なテクニックを必然として複雑なフレーズを一気に吹き切る様と最後のテーマに帰る時の本当に優しい表情。それが彼只一人の演奏で、タンポの開閉音まで聞こえるほどクリアに聴けて幸福。背後に聞こえる観客の感動のどよめき、口笛、拍手とともに、一緒に感動しています。 B2はトレーンが引っ込んでいてよく聞こえないので・・・・、ゴメンけど省略。何時か書きますが、この辺りのトレーンには、やっぱりアイラーの祝祭的集団演奏の影響を感じます。 名盤中の名盤になり損ねた名演中の名演を、どうか一度、お聴き下さい。 セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス
by jazzamurai
| 2009-01-11 13:28
| 無節操 ジャズ三昧
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