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![]() incus1 Evan Parker (saxophones) Derek Bailey (guitar) Han Bennink (percussion) ![]() B1.For Peter B & Peter K 2.Fixed Elsewhere 3.Dogmeat 1978年発売の日本ビクター盤で持っていたのだが、先日、思い切ってヤフオクでブルーラベルを買い求めた。 デレク、エヴァン、トニー・オクスリーの3人で設立されたインディレーベル「インカス」の1枚目。ちなみに「インカス」とは「中耳の砧骨」、アルバムタイトルは「肺の局所解剖学」の意味らしい。 デレク40歳、エヴァン26歳、ハン28歳の録音。デレクと2人の間には、結構、歳の差があったんやなあ、気がつかんかった。 オリジナルには、インカス社からのお手紙が入っていて、「それぞれアルバムの基本的な費用を取り戻す他は、収入の大半はアーティストに支払って、次作のための財政を提供するでしょう。一般に使われてきた意味で利益が上がるという意志は全くありません」等と書かれていたそうです。 左にデレク、右にエヴァン、中央にハンを配し、完全即興演奏を繰り広げる。即興音楽史上、「真に記念すべきアルバム」。久しぶりに聴いたけど、やっぱり凄いわ。 A1、のっけから凄い緊張感。音域の狭い録音だけど、前に3人並んで、音だけで対峙しているような、リアル感がある。 デレクのエレキギターのスピード感がかなりイッちゃってます。そして、ハンの豊かなリズム、叫び声と、存在感ある沈黙。全く正反対だけど、やっぱりミルフォード・グレイヴスと同じエネルギー、繊細さを感じます。 加えて、若きエヴァンのこねくりまわした、それまでに絶対発せられたことは無いであろうテナーの音色。もう絶対、この人はコルトレーン直系だと思います。 B1、落ち着いた、激しい演奏。ある意味、まとまっています。 B2、デレクとハンのデュオから始まって、エヴァンの説得力ある演奏が溢れ出す。うーん、やっぱりハンのドラムは歌ってますよ。昔は破壊的だ、としか感じなかったけど、例え金物を鳴らす時でも、閉じたハイハットをバシッと叩いて音場をぶった切る時でも、歌ってます。 B3、デレクとエヴァンのデュオから始まって、ハンがなだれ込む。そして静かで繊細な会話へ。徐々に盛り上がる。また静かに、ハンのドラムが話し出す。そして、デレクの終わりの鐘のようなリフレインが始まる。エヴァンの長いトーン、ゆったりと叩き出すハン。この部分が一番好きかもしれない。エヴァンの咆吼と、細かな金物の連打。うーん、気持ち良い。 ホントに久しぶりに聴きましたが、とっても元気が出ました。正直、概念的(?)に聴かなければならない、と思っていたんですけど、この音世界には理屈は必要ないようです。何故なら、とても具体的だから。言葉で説明しなくても良かったんですね。 聴いて良かった。仕事だとか、自分の行動の規則性だとか、何だとか、ちっぽけなことで心煩わしていたことが、とてもしょうもないことに思えてきました。良い音楽であれば、フリーだとか、スタンダードだとか、フュージョンだとか、そんなことどうでも良かったんですねえ。癒される訳ではありませんが、拙者はこういう音に出会えてきて、とても幸せだったと思います。 ちなみに、プログレ耳にも強烈に訴えかけます。全世界のインプロ系プログレファンの皆様にも、是非、ご一聴をお奨めします。 The Topography of the Lungs
by jazzamurai
| 2008-09-18 01:21
| 無節操 ジャズ三昧
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