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![]() Bud Powell (p) Ray Brown (b on 1,2,3,5,6) Curly Russell (b on 7,8,9,12,13) Max Roach (dr) 1.Tempus Fugue-It (2:26) 2.Celia (2:58) 3.Cherokee (3:36) 4.I'll Keep Loving You (2:40) 5.Strictly Confidential (3:08) 6.All God's Chillun Got Rhythm (2:59) 7.So Sorry,Please (3:15) 8.Get Happy (2:53) 9.Sometimes I'm Happy (3:38) 10.Sweet Georgia Brown (2:48) 11.Yesterdays (2:50) 12.April in Paris (3:10) 13.Body and Soul (3:21) バド・パウエル24~25歳の録音。このアルバムの内容は、タイトルが的確に表している。 拙者、オリジナルテイク以外のテイクが並んでいるレコードが苦手であるため、つい最近まで、ブルーノートの「アメイジング」の1,2集の良さが、からきし分からなかった。ゆえに、あの中で「迸る天才の輝き」をちゃんと浴びることができたのはつい最近なのだが、この「ジャズ・ジャイアント」は、初めて「1」を聴いてノックアウトされて以来、20年以上、繰り返し聴いている。 こんな挑戦的な曲を作り、そして弾き切ってしまうバドは本当に凄い!! この速さはマックス・ローチのブラシでさえ付いていくのはギリギリ。聴くたびにタメ息が出る。超高速のアグレッシブなアドリブ。そのフレーズの独創性。ギリギリする強烈な緊張感。 でも、後の曲は、割と明るめ。若い時は「1」だけ聴いて針を上げることも多かったけれど、今は全部聴けます(^_^)。 「3」は拙者の大好きな曲。テーマを煌びやかに演出する左手の素晴らしさ。ソロになれば右手が超高速で真似できないフレーズを紡ぎ出す。「6」は「3」に似た演奏だが、超高速であるだけでなく、長いフレーズがちゃんとまとまりをもって演奏されていることに驚く。「8」はちょっとアドリブにまとまりを欠くように思うけれど、エンディングが秀逸。「10」はなんでこの曲をこの異常な速さでやる必要があるのか全然分からない。ローチが全然叩けてなくて笑ってしまう。 「2」の優しく明るいオリジナルもバドの一面。なんて伸びやかに歌うのだ。のんびりしたオリジナルの「5」も、彼の優しさをよく表現している。お洒落なオリジナル「7」も、とってもパリの雰囲気で、軽妙で可愛い。まるで天使の悪戯のように。「9」は余裕ですね。 ソロで弾く「4」「11」も良い。オリジナルのバラード「4」は本当に名曲。とても高貴な切ない恋愛映画のテーマソングのよう。この曲を演奏している他のピアニストって、チック・コリア以外いるのかな。良い曲なのに。「11」という甘いスタンダードが、煌びやかに星砂糖を塗されているようだけれども、よくもまあ、このテーマを題材にここまで自由に飛べるかなあ、と感嘆する。ベースとのデュオ「12」「13」もそう。 確かに、音は悪い。何度ユニヴァーサルがリマスターしようが、ダメなものはダメだろう。でも、素晴らしいオリジナルと心憎い選曲の組合せ(捨て曲無し)、リラックスと緊張感の絶妙な配分、若き天才の閃きなど、拙者はこれに並ぶピアノ・トリオのアルバムはそうそうないと思う。凡百のピアニストがバドの影から逃れられないのも分かるような気がする。 ジャズ・ジャイアント(紙ジャケット仕様) ジャズ・ジャイアント
by jazzamurai
| 2008-05-08 00:31
| 無節操 ジャズ三昧
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