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![]() 山下 洋輔 (p) 小山 彰太 (ds) 武田 和命 (ts) 国仲 勝男 (b) A1.円周率 (小山) 2.デュオ・ダンス (山下) 3.ソー、ホワッツ・ニュー (山下) 4.ワン・フォーT (武田) B1.チャタリング (山下) 2.Kズ・ララバイ (山下) 3.ニンファ星 (山下) 4.寿限無 (山下) 「山下洋輔ミュージックの集大成的アルバム」ということになるのだろうが、山下カミカゼ・フリーの終焉を告げる作品であり、拙者にとっては寂しい思いのするレコードだった。 しかし、昨日改めて聴いてびっくりした。録音が良い。それから、武田和命がめちゃめちゃ良い。フリージャズをやっているのに、ありがちなブローはなく、説得力があり、無駄な音が無いのだ。音色は丸っこいと思うけど、一音一音の粒立ちはとても明確だ。 前出の「ジェントル・ノーヴェンバー」を聴いて、バラードの説得力、音色の豊かさがコルトレーン並に素晴らしいとは認識していたが、実はブリブリと吹きまくる武田も本当に凄いと、拙者が気付いたのは30歳過ぎてからだ。武田は、正にコルトレーンとロリンズの良い所を両方兼ね備え、時にはエヴァン・パーカーのようなアブストラクトなフレーズも吹き切ることのできる、類い希な説得力を持つ素晴らしいテナーだと思う。 「ジャズ批評」1991年8月30日号を読むと、日本のニュージャズの黎明期に行われていた「銀巴里セッション」で、20歳そこそこで演奏していたという。1966年にエルヴィン・ジョーンズ(コルトレーン・カルテットのドラマー)が来日し、麻薬所持容疑をかけられて足止めをくっていた際の、新宿ピットインでの共演は、演奏内容の素晴らしさから伝説になっている(その時のピアニストは山下洋輔らしい)。そんな経歴を持つのに、その後ジャズ界から離れて、1978年まで活動が再開されなかったという。何故、そんなに長い間ブランクがあったのか、こんなにも冷遇されてきたのか、不思議でならない。 このレコードは、フリーながら小さくまとめて録音しようとする姿勢が鼻に付くので、あまり聴いていなかったのだが、本当に誠実な武田節をリラックスして聴けるという良い点が発見された。 また、「山下洋輔の世界」と銘打ちながら、小山彰太と武田の曲を入れたこと、国仲勝男をB2で全面に押し出した山下洋輔の度量には敬意を表します。 武田和命は1989年8月18日に、食道ガンのため49歳の若さで亡くなった。何故、こんなに良いテナーが殆ど無名のまま死ななければならなかったのだろうか。かなり貧窮の中で演奏し続けたと聞くが、拙者、生の演奏を見に行くべきであった。京都で演奏するようなこともあったのだろうか。後悔先に立たず、である。山下トリオ時代の音の良いライブが発掘されないものだろうか、という淡い期待を抱いている。もっと武田和命が聴きたい。
by jazzamurai
| 2007-12-19 01:16
| 無節操 ジャズ三昧
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