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![]() John Tchicai (as,ss,flute) Albert Mangelsdorff (tb 2-2only) A1.Exercise 13 (6:36) 2.Pa Tirsdag (16:22) B1.Snakebite (11:11) 2.One Soft - One Hard (8:44) ジョン・チカイ40歳のソロ録音。 フリージャズ黎明期の、かなり早期に、オランダに渡った人である。 この人は、捕らえどころがない。New York Art Quartet でのプレイが好きで、追っかけており、何枚か持っているが、正直、よく分からない。 何が言いたいのか、はっきりと分からないのである。音もくぐもっていて、必ずビブラートがかかるので、正直、拙者の好みではない。 このレコード、A1がアルト、A2がソプラノ、B1が木管の横笛、B2がアルトだが、アプローチは全て一緒。作曲されたテーマはあるのだけれど、その間の即興演奏は、テーマのずらし絵で始まって、即興で奏でられたフレーズのずらし絵の連続で、聴いている方は、フレーズからフレーズの発展、ではなくて、フレーズからフレーズへの飛翔でもなくて、まるで、ミニマムに奏でられたフレーズの繰り返しの微妙な変化を聴いている様な感じなのだ。 そこでは、テーマへの有機的な関連も感じられない。テーマは世界観、雰囲気を規定するだけで、即興は、テーマの発展ではない。 また、技術も目を見張るものではない。何を聴いても上手くは思わない。 スティーヴ・レイシーのソロを「旅」に例えるならば、ジョン・チカイのソロは「徘徊」である。 これだけ腐して、にも係わらず、探しては買うのは、内証的な誠実さを感じるからだ。彼は、吹き散らかすことがない。決して外に向かわないベクトルであったとしても、彼は自己の歩む方向を誠実に観察し、それを脚色せず音にしている。かなり辿々しいが、愛らしい歩みである。 恐らく、一歩間違えば、ジュゼッピ・ローガンのように、早期にフェイド・アウトして行ったかもしれない彼は、オランダに渡り、インスタント・コンポーザーズ・プール(ICP)の旗揚げに加わり、ミシャ・メンゲルベルクやハン・ベニンクと共に完全即興演奏の世界を切り開いた。ICP初期の録音には、ベニンクの強烈なドラムに煽られながら、決して感情的なブローをしない彼がいる。やはりうろうろと徘徊し、丹念に確かめながら歩く姿がある。 拙者は、妙な居心地の悪さを感じながら、それを面白く聴いている・・・・。
by jazzamurai
| 2007-11-08 00:13
| 無節操 ジャズ三昧
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