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1973年10月19日、ロンドン、BBCスタジオでの録音。
Howard Riley (p) Barry Guy (b) Tony Oxley (dr) A1.Mandrel (12:53) 2.Sirens (7:55) B1.Quantum (13:40) 2.Ingot (12:55) 非常に硬質な、ピアノ・トリオによるフリー・インプロヴィゼーション。叙情の欠片もない。色々迷ったけれど、今の拙者に一番ぴったりな音だ。 6月6日、休みをもらった。何もせずに過ごそうと思ったのだが、高校時代の美術部の顧問の先生が亡くなったという連絡があった。高校時代、彼との色々なやりとりが記憶の中に残っていた拙者は、急遽、昼から告別式に参列した。 色々訊いてみると、拙者と10歳しか変わらない。芸術家としても才能を認められ、まだまだやれること、やるべきことがあっただろうに、そんな年齢で死を迎えねばならなかった故人の無念さは計り知れない。残された奥様の悼辞を聴いて、心に迫るものがあった。 しかし、だからといって、拙者は他人の悲しみの中に浸る訳にはいかない。拙者は「死者は生者を走らせてはならない」と思っている。拙者は、よっぱどタイミングがあわない限り、葬式には行かないことにしている。薄情と言われるかもしれないが、世界は生者のためにあると、拙者は思う。 でも、やはり複雑な思いはある。高校時代の思い出。甘酸っぱい、悔しい、後悔ばかりの、身を切るような、申し訳ない、柔らかな、鉄条網のような、清々しい風と、劣情の綯い交ぜになった、憧れと、絶望の交錯する、思い出したくもない、忘れられない高校時代。その大切の拙者の一部が死んだのだ。 そんなことを考えている時は、もちろん鬼束ちひろは聴けない。ブルックナー先生も、ベトベン先生も。じゃあ、何が一番、拙者の気持ちに合うのか。そう考えた時、感情の移入を許さない、堅い壁の様な、妥協を許さない音が良いと思った。 とにかく、情緒的なものの存在を許さない、まるで宇宙空間のような、厳しい音像だ。真冬に聴いたなら、寒くていてもたってもいられなくなるだろう。この音群を前に、我々は感情をもって寄り掛かることはできない。拙者を乗せた宇宙船の横を、すれすれに高速でかすめ通り過ぎる隕石群の様なもので、気を許すことはできない。 でも、今日はそれで良い。その厳しさの中で、拙者は、飲めば飲むほどに酔えない自分を発見できれば良い。今日は、そんな日なのだ。 Synopsis
by jazzamurai
| 2007-06-07 01:21
| 無節操 ジャズ三昧
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