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![]() 富樫雅彦 (percussions) 佐藤允彦 (piano,arrange) 高水健司 (bass) 1. メモリーズ・オブ・ユー 2. イット・ネバー・エンタード・マイ・マインド 3. シェナンドー 4. バークレー・スクエアのナイチンゲール 5. ネイチャー・ボーイ 6. トゥー・ヤング 7. マイ・シップ 8. ホワット・カインド・オブ・フール・アム・アイ 「障害は個性だ」という考え方があるが、拙者はそうは思わない。 「何が障害なのか」の議論が絶対に必要であることは、理解しているが、 やはり障害は障害だし、個性では無いと思う。 拙者が思うに、障害を個性と思うためには、障害を持つ人が、その障害を持たない人と、 同じ所作で、同じ感覚で暮らせなければならない、と思う。 障害を持つ人ががんばってはならない。持たない人が無理してもいけない。 だが、その世界の実現は、なかなか難しい。 一方、目の見えない人が絵を描くこと、耳の聞こえない人が音楽をやること、等、 固定概念として「不可能」と思われるケースがある。 しかし、「障害を抱えながら」という条件付きでなく、不可能と思われる障害を 芸術的に乗り越え、客観的な評価として、リベラルに評価される人もいる。 それは、やっぱり素晴らしいことですよね。 「乗り越えた」ということよりも、純粋に「芸術」が素晴らしいということは。 アイデンティティに呪縛されない自己の個性が、障害に制限されずに表現されるということは。 芸術には「固定概念」をうち破る力があることも、素晴らしいですよね。 さて、昨日の「Charles Mingus / Live at Carnegie Hall」で、拙者が持ち上げた Roland Kirk様は盲目である。だが、彼に「盲目の」という形容詞を付ける必要は無いだろう。 では、下半身不随のJazz Drumer、富樫雅彦に対する、「車椅子の」という形容詞はどうか。 この問題は、拙者にとって難しい。 ドラムをちびっと囓ったことある拙者としては、フィルしてキメのシンバルに、 バスドラが伴わないことは、少し馴染まないことだった。 正直、拙者の中で富樫雅彦は「車椅子のDrumer」だった。 しかし、この盤を何回も聴くうち、そして、92年のJ.J.SpiritsのLive等を聴くうち、 富樫雅彦のスネア裁きとシンバル裁きの「軽快な芯の強さ」は、 ちょっと真似できない個性だなあ、と酔いしれる様になってきた。 70年に事故で下半身不随にならなければ、「西のTony Williamsか東の富樫雅彦か」 という位、世界的に見ても革新的なJazz Drumerになったろう。 でも、事故で下半身不随になっても、Steve Lacy程の自他に厳しい男が、度々共演し、 心から信頼する程、評価されている。 この盤だが、Drumerがリーダーのバラード集って、他に聴いたことありますか? でも、この盤の富樫雅彦のブラシ裁きによるスネアの音は、録音の良さもありますが、 素晴らしい。そして、シンバル裁きも。正直、ウットリする。 この音楽を聴く時、富樫雅彦に「車椅子の」という形容詞は全く不要である。 スナッピーのついたスネア一個を、ここまで歌わせるDrumerは恐らくいない。 そして、この音楽には、乱暴なバスドラも、時を刻むハイハットも全く不要。あったら無粋。 さて、こうなると拙者、「そもそもドラムセットとは?」とか、「Jazzとは?」とか、 色々考えてしまって、ぐるぐるぐるぐるするのだが、 この盤は、「夜更けにサ、好い女と酒飲みながらしんみり聴くような音楽って、無いよね」 という富樫雅彦の何気なく言った一言が発端だそうで、 拙者の様な「固定概念」に振り回された悩みは不要。 リラックスして、しかし、適度な緊張感を持ちながら聴ける傑作です。 ザ・バラード
by jazzamurai
| 2007-01-22 23:51
| 無節操 ジャズ三昧
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