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1960年。原盤はBETHLEHEM。
Mal Waldron:p Julian Euell:b Al Dreares:dr Jackie Mclean:as 1. Left Alone 2. Catwalk 3. You Don't Know What Love Is 4. Minor Pulsation 5. Airegin 6. Mal Waldron:the Way He Remembers Billy Holiday ちょっと調べたら、現時点で、日本版・輸入盤とも発売が無くて、入手困難なんやね。 昔から、日本ではマル・ウォルドロンによるビリー・ホリディ追悼盤として人気があるが、 アメリカでは全く知られていないと言われていた。昨今の日本人気質の変化は、 こういうマイナー調のアルバムの売れ行きにも影響する位、激しいのかしらん。 そんなことはさておき、拙者は大好きなアルバム。LP A面にあたる1~3曲が良い。 ビリー・ホリディ最後のお抱えピアニストだったマル・ウォルドロンが、 移動中の飛行機の中で彼女と作ったと言われている幻の歌、「レフト・アローン」を、 ビリー・ホリディの声に代えて、ジャッキー・マクリーンのalto saxで録音している。 ESPから出されていた海賊版まがいの盤の中に、ラジオ放送録音のビリー・ホリディが 歌ったバージョンが有った様に思ったが、今となっては分からん ジャッキー・マクリーンの参加は表題曲だけだが、見事。ピアノソロの後、飛び出してくるasは、 追悼というにはあまりにも鮮烈。曲と向かい合うとは、やはりこういう演奏ですな。 また、ビリー・ホリディの愛唱歌の3曲目、マル・ウォルドロンの音数が少ないけれど、 訥々と噛み締める哀愁のピアノが見事。 この「You Don't Know What Love Is」という曲は、名演がいっぱいある名曲で、 拙者も大好きな曲。 B面にあたる4、5曲目は、力強い演奏で、A面の沈鬱な趣とはちょっと違う。 しかし、フリージャズとも垣根のないマル・ウォルドロンらしい好演である。 レフト・アローン(K2HD/紙ジャケット仕様)
by jazzamurai
| 2007-01-10 03:43
| 無節操 ジャズ三昧
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