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![]() A1.I'm a Fool to Want You 2.For Heaven's Sake 3.You Don't Know What Love Is 4.I Get Along Without You Very Well 5.For All We Know 6.Violets for Your Furs B1.You've Changed 2.It's Easy to Remember 3.But Beautiful 4.Glad to Be Unhappy 5.I'll Be Around 6.The End of a Love Affair Billie Holiday, vocal/Ray Ellis, arranger and conductor/George Ockner, violin and concertmaster/David Soyer, cello/Janet Putnam, harp/Danny Bank, flute/Phil Bodner, flute/Romeo Penque, flute/Mel Davis, trumpet/J.J. Johnson, trombone/Urbie Green, trombone/Tom Mitchell, trombone/Mal Waldron, piano/Barry Galbraith, guitar/Milt Hinton, bass/Osie Johnson, drums/Elise Bretton, backing vocals/Miriam Workman, backing vocals ビリー・ホリディは1915年4月7日生まれ。本盤は43歳になる年の録音。「すべてが片思いの恋歌」で占められた、ラストから2枚目の盤。 拙者は昔からビリーが好きだったのですが、最近になってレコードでちゃんと聴く様になるまで、しっかり好きではなかったのだ、と思います。 どうも、この盤がもたらす、差別と戦い、多くの恋に傷つき、破天荒に生き、クスリとアルコールのせいでボロボロになり、しかしなお、拙者の心を捉えて放さない、晩年のビリーの声、この声のみの印象と、そのストーリーだけで好きだった、という感じがするからです。 最近、複数のジャズ喫茶、バーでより若い頃のビリーのレコードを聴かしてもらうにつけ、彼女の声のキュートさ、輝かしさ、上手さを知り、自分でもちょこちょこ買うようになって、やっと晩年のストーリーなしに、彼女に接することが出来るようになった、と思う。 ということで、いずれは若い時の盤も取り上げていきたいと思うのですが、なんせきっと、一家言持っている人も多かろうから、ちょっと構えちゃいますね。 さて、晩年のこの盤は、なんだかんだ言っても傑作です。それこそ、生涯をかけて聴く価値があります。やはり、酸いも甘いも潜り抜けた大人の男女に聴いて頂きたい。 晩年と言っても、今の拙者より4歳も若いのですが、かなりおばあちゃんの声です。そりゃ声はびっくりするほど酷いだみ声ですよ。その声と艶やかなストリングス、女性コーラスの前面で、狭い音域で歌われるので、最初はあっけにとられるかもしれませんが、でも、A1「恋は愚かというけれど」を聴き終わった時点で、あなたはビリーに心を鷲掴みにされて、動けなくなっているはずです。 そして、A3「あなたは恋を知らない」を聴いた時点では、若き日に失った恋の一つや二つも思い出し、少し年齢を重ねた自分を改めて見つめて、ぐっと涙を堪えることになるかもしれません。だって、こうやって書いているだけで、拙者、ちょっと涙が出てきていますから。なんせ、ビリーの後に出てくるメル・ディビスのトランペット・ソロの輝かしさといったら!若き日の迸る思いを乗せているかのようです。 A4「あなたなんかいなくても、ひとりでやってける」。何時も"What a fool am I"のところが大好き。A1、A4はシナトラの愛唱歌なんですね。拙者、シナトラが自分の人生に関係あるとは思っていなかったので、改めて知ってびっくりです。 B面も名曲が続きます。レイ・エリスのアレンジはどの曲も煌びやかで素晴らしいのですが、通して聴くと同じ調子に聴こえちゃう所がちょっとだけ難点かな・・・・。でも、聴いている内に、最初の強烈な違和感は消えうせ、一人の恋多き女性が、素晴らしいオケをバックに、過去のラブストーリーを語りかけるように丁寧に歌うメランコリックな雰囲気を、和みながら聴いているというわけです。 全ての皆様に手放しでお勧めするわけではありませんが、ぜひ聴いて頂ければと思います。そして、対峙する様に、ではなく、もっと気楽に、晩年のビリーの歌に、接して欲しいと思います。 なお、拙者が持っているのはmono盤の6eyeプロモ(ちょっとだけ自慢。でもジャケは結構ボロボロ。photoshopで補正しました)なのですが、stereo盤も欲しいなあと思っています。CDは4曲程追加されていますが、なんだかだれちゃう感じがするので、やっぱりレコードの方が良いように思います。 レディ・イン・サテン+4
by jazzamurai
| 2011-09-03 12:45
| 無抵抗 女性歌手三昧
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