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![]() Tonstudio Bauer ,Ludwissburg Carla Bley — piano, glockenspiel Don Cherry — pocket trumpet Sharon Freeman — French horn Mick Goodrick — guitar Charlie Haden — bass Jack Jeffers — tuba Michael Mantler — trumpet Paul Motian — percussion, drums Jim Pepper — flute, soprano saxophone, tenor saxophone Dewey Redman — tenor saxophone Steve Slagle — clarinet, flute, alto saxophone, soprano saxophone Gary Valente — trombone A1.Els Segadors (The Reapers) (traditional) – 4:14 2.The Ballad of the Fallen (folk song) – 4:19 If You Want to Write Me (Si Me Quieres Escribir) (traditional) – 3:55 Grândola Vila Morena (Afonso) – 2:11 Introduction to People (Bley) – 3:55 The People United Will Never Be Defeated (El Pueblo Unido Jamás Será Vencido) (Ediciones–Ortega) – 1:40 3.Silence (Haden) – 5:49 B1.Too Late (Bley) – 8:24 2.La Pasionaria (Haden) – 10:26 3.La Santa Espina (Guimerá) – 6:58 東北地方太平洋沖地震で亡くなられた全ての人々を哀悼いたします。 亡くなられた方々のご家族、ご友人に哀悼の意を表します。 被災し、避難して、不安の中に身を寄せ合って過ごしていらっしゃる全ての人には、何と言って良いのか、未だに分かりません。 私は、3月11日以降、声を出せずにいます。 思いを言葉にすることが出来ないのです。 自分に発する思いがあるのかどうかも分かりません。今だって、酒の力を借りて書いているのです。 自分には悲しみ、怒る以外の何もできません。自分の精神状態でさえ、コントロールできないのですから。 ビートたけし氏は週刊ポスト2011年4月1日号でこう言ったと聞きました。 この震災を「2万人が死んだ一つの事件」と考えると、 被害者のことをまったく理解できないんだよ。 じゃあ、8万人以上が死んだ中国の四川大地震と比べたらマシだったのか、 そんな風に数字でしか考えられなくなっちまう。 それは死者への冒涜だよ。 人の命は、2万分の1でも8万分の1でもない。 そうじゃなくて、そこには「1人が死んだ事件が2万件あった」ってことなんだよ。 私は、この言葉に共感します。 最初の地震で倒壊した家屋により亡くなった人 卒業式に落ちてきた天井により亡くなった若者 津波に巻き込まれ、溺死した人 ランドセルを残したまま消えたこどもたち 「父ちゃんを置いていけない」と言って、病棟の4階に残って流されてしまった老夫婦 倒壊家屋から脱出できず生きながら焼死した人 寒さの中で凍死した人 病院に運ばれる途中で亡くなった人 薬がなく体調を悪くして亡くなった人 そんな大雑把な言葉では語りつくせない、無念な死 数え切れない、無念な死 その死のお話がおそらくは2万件以上、なのです。 その死を全て身に寄せて考えなければ、何も始まらない。 そんな風に考えている。 ・・・・でも、それは不可能です。 私は震災の翌週、中学校同窓会に行きました。 中学校の頃、大好きだった、やっぱり永遠の憧れの人とも会いました。なんだか、妙にはじけてしまって飲み過ぎたようです。 次の日は大阪ドームでオリックス対広島のオープン戦を見て、覇気のないカープの選手に腹を立てました。 でも、それは本当のことなのでしょうか。 通勤電車で一人になったり、家に帰り一人で酒を飲むとき、それらの日常の生活は、遠くに追いやられてしまう。私は、とことん無力な自分を抱え、きつい口調で独り言をするしか、なくなってしまう。ついには、なんだか自暴自棄な気持ちに至ることしかできなくなってしまいます。 お前には全く意味がないと。 Twitterは、非常に有用な情報提供源でした。その有用性を感じます。 ただ、私はライムラインに流れる様々な意見、言葉、情報、ガセネタを見ながら、自分が徐々に引き裂かれていくことも感じました。 何故、こんな非常時に、膝を抱えることしか出来ないのか。とことん、自分が嫌になります。 子どものちょっとした間違いを正すのに、説明でなく、怒鳴り声を用いてしまうのか。最悪です。 そして、こんなぐちゃぐちゃの気分の時も、遺体は被災地に晒され、人々は亡くなり、カダフィは反政府軍の頭上に爆撃し、抑止を名目にフランス軍は一般市民を巻き添えにし、イスラエルはパレスチナを攻撃しています。 音楽が全く聴けなくなりました。 ただ、酒も飲まず、どうしようもない荒れた気持ちを抱えた夜に、このレコードをかけました。 「Els Segadors」は作物を刈り入れる人たちを歌ったスペイン市民戦争に由来する曲。 「Si Me Quieres Escribir」もスペイン市民戦争に由来する曲でスペイン共和国人民軍の戦闘歌だった。 「Grândola Vila Morena」はポルトガル放送局から流され、1974年にポルトガルのファシスト政権に対して反乱を起こすよう呼びかける、若い徴兵軍士官たちへの合図となった。 「El Pueblo Unido Jamás Será Vencido」はCIAがクーデターとピノチェト独裁政権を支援して以来、チリの抵抗運動歌になっている。 「La Santa Espina」はカタロニア地方の古い歌で、共和国軍戦士によってスペイン市民戦争時にリバイバルした。 そんな曲たちが、どれほど心に染みたか。 1階で宿題をやりながら聞いていた息子が「良い曲やな~」と言った明るい声に、どれほど救われたか。 誠実な演奏に、カーラの音数の少ない可愛いピアノに、ヘイデンの太いベースに、ラッドのバリバリと豪快なトロンボーンに、どれほど癒されたか。 そして、「A3」。マントラーによって導かれ、カーラによって、きっかりとアレンジされ、繰り返す度に厚くなるアンサンブル。その絶頂で迸る、ドン・チェリーのトランペット。 ありがとう、ドン・チェリー。あなたの生命感溢れる輝いた音、奔放なフレーズによって、私は行き場のない感情を涙として救うことができた。 限界はある。だが、自分のできる数少ないことをやるしかないのだ。 この戦いは、きっと長丁場になるのだから。
by jazzamurai
| 2011-03-28 01:00
| 無節操 ジャズ三昧
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