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![]() Dave Holland (b) Sam Rivers, Anthony Braxton (reeds, fl) Barry Altschul (perc) A1.Four Winds 2.Q & A 3.Conference of the Birds B1.Interception 2.Now Here (Nowhere) 3.See-saw ということで、ブラクストンを加えたバリバリのフリージャズ・カルテット「サークル」は1971年に解散。チックは「リターン・トゥ・フォーエヴァー」結成、ということになるのだが、後の三人はその後もよくつるんでいる。チックの替わりに重鎮サム・リヴァースを加えたカルテットで、ECM初期の名盤中の名盤、本作を1972年11月に録音した、というわけだ。ちなみに、「リターン・トゥ・フォーエヴァー」の1枚目の録音は1972年2月、カタログナンバーはECM1022で、それほど離れていない。オマケに録音は両者ともニュー・ヨーク。なんだか、意識して喧嘩売った、と想像するのも悪くない。 まー、正直なところ、拙者は両方の盤が好きです。 本盤は長年、CDしか持っていなかったのですが、去年の暮れ、大阪でドイツECMのオリジナルをゲット。ECMのドイツ・オリジナルはとても良い音なんですけど、反り易いのが問題ありですね・・・・。 さて、ジャケ裏のホランドのメモを読むと、「ロンドンで小さな庭のあるアパーにすんでいた時期のことだ。夏の朝4、5時、正に一日の始まり、鳥たちが一羽ずつ集まり、お互いにさえずり合い、自由を謳歌していた。それと同じ精神を、他のミュージシャンと共有して、それを人々に伝えたいというのが私の願いだ」とある。そうかそうか、青い海をかもめが一羽、かっこ良く飛ぶのではなくてね。 この盤は全曲ホランドの作った曲で占められているが、上記のメモを基にした曲はA3に入っている。2菅のフルートが軽やかにさえずる5拍子のその曲は、いかにも上記のメモどおりの、爽やかでかわいい景色を想起させてくれる。アルチュルのマリンバも加わり、軽やかに歌う。良い感じ。 だが、そういう印象の曲は、この曲だけ。あとは、超ガチンコ、フリージャズ。 A1、単純だが印象的なテーマの曲が4ビートに乗せて勢い良く始るが、徐々にリズムは自由になっていく。この変化のスリリングさは、ホランド+アルチュルの二人しか出せないと思う。リヴァースとプラクストンのソロが交代する際に一度テーマが奏でられるところが、スタイリッシュでカッコいいのだけれど、プラクストンのソロの後半でリヴァースのおっちゃんが乱入。ぐちゃぐちゃにした上に、上手くエンディングに帰れないところがご愛嬌だけど、凄くカッコ良い。 A2、サークルでも演奏した代表曲。最初のドラムソロが良い。この頃のアルチュルはホンマに良い。この演奏は、サークル時代の成果を結実させた名演。フロント二人は次々楽器を持ち返え、景色は変わっていくのだけれど、最初から最期まで、緊張感を保っている。 B1、実は一番の山場。各々のソロがある。中でもホランドのソロが良い。ブラクストンはキレキレ。まー、この人は小難しいくせに、やたら激情的なところがあって、振幅が激しいわ。 B2、コミュニケーションを重視した、ちょっとシリアスな曲。 B3、4ビートに乗せて軽やかに演奏。菅の動きに合わせてリズム隊はリズムを崩したりするのだけれど、何故かビート感は失われない。アルチュルは左足のオフ・ビートをあまり重視していないのかなあ。トップシンバルが打ち出すビートのコントロールが素晴らしいと思うなあ。 全編にわたってホランドのベースの音色が非常に良く録れているし、4者対等の演奏のまとまりと緊張感が素晴らしい名演中の名演。ECMのカタログに残されたフリージャズの演奏の中でも、群を抜く名盤だと思います。 Conference of the Birds
by jazzamurai
| 2011-02-28 18:33
| 無節操 ジャズ三昧
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