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Danish National Radio Studios, Copenhagen, Denmark, January 14, 1963
Albert Ayler (voice,ss,ts) Niels Brosted (p) Niels-Henning Orsted Pedersen (b) Ronnie Gardiner (d) A1.Introduction By Albert Ayler 2.Bye Bye Blackbird 3.Billie's Bounce 4.Summertime B1.On Green Dolphin Street 2.C.T. 最近、非常に遅ればせながら、復刻LPに着目しております。 理由はやっぱり、音が良くて安いから。 この音が良い、というのは、オリジナル、セカンドと比べて遜色が無い、ということまでは言いません。たぶん、ちょっと別物、なんだろうけど、過去の量産日本盤に比べて、霞がかった感がましで、ダイレクトな音がするということ。 また、安い、といっても、オリジナル、セカンド盤あたりから比べると安い、というだけで、 過去の量産日本盤に比べれば、2~3倍はします。 でも、ジャケ写の復刻具合などは、非常に丁寧で、発色も良いものが多いです。 ユニバーサルが手がけた復刻LPのシリーズは良かったですね。拙者、Coltraneの「Ballads」と「Love Suprene」、Keith Jarrettの「Death and The Flower」だけ買ったんですけど、めちゃ良かったですよ。今になって、「Duke Ellington &」、「& Johnny Hartman」とか、Rollinsの「Saxophone Colossus」とか、買っときゃ良かったって、思ってますもん。 あと、本盤と同じくThink!Recordsが復刻した、Walter Bishop Jr.の「Speak Low」とかね。音が凄く良いという評判じゃないですか。まあ、安い中古買って聴いてるんですが、「Speak Low」については「う~ん、褒められすぎ。この程度で良いや」って気にもなりましたけどね。 前置きが長くなりましたが、「My Name is ・・・・」の復刻、おめでとうございます。高校生の頃に、Freedom盤の中古や、Trio盤の1,500円盤の中古等、数枚を所持した後、1985年のKing盤を大事に聴いてきましたが、今回の復刻は嬉しかったですね。なんだか、ジャケの復刻ぶりもマニアックだし。 この盤は、大好きですね。まあ、あの世に持って行けるなら持って行きたいし、老人ホームに入る時、持参物の制限がされた場合でも、持って行く数十枚の中に入るやろな~、と思います。 特にA4、サマータイム。これは、フリージャズが嫌いな人に聴かせても、殆どの人が「凄い!」と言って聴き惚れる名演中の名演、ですよね。この迸る激情を超える演奏は、きっと金輪際、もう無いでしょう。Coltraneの「My Favorite Things」のB1に入っているサマータイムも良いけど、アイラーの、このどうしようもない、やるせない、行きつ戻りつの慟哭を超える演奏は、もう絶対、できない。これを聴いていると、この人が絶対にフェイクでは無いことが実によく分かる。細部まで絶妙にコントロールされている。フレーズを覚えてしまうほど聴いているけど、この復刻盤を聴くとまた新たなニュアンスの発見があって、喜ばしい。 あと、ピアノのブロンステッドさん、そうですか貴方、ユーロ・プログレ界では有名やったんですね~。それも、この復刻版のライナーノート知りましたわ。実は、間章がけなすもんだから、大声では言えなかったのですが、サマータイム中間の半コーラスのピアノソロ、結構好きです。 拙者にとって、アルバート・アイラーは、レイシーと同じ位のアイドル。写真がなかった頃は、伝説の魔道師のように思ってきましたが、とうに彼の亡くなった年齢を越え、彼の若かりし頃の写真を見て、実直そうな、真面目そうな人柄を垣間見るにつれ、何でも大上段に捉えたがる60年代カルチャーの功罪についても、考えざるを得なくなりますね・・・・。つまり、アイラーは拙者のそばにいる。拙者こそが彼の身近に寄り添って、聴くようにしなければ、と思う次第です。 復刻版は限定です。お早めに。後から買おうと思っても、悪質なオークション・バイヤーに無駄金払うことになりますよってに。discunionから送ってもらうと500円かかります。AmazonはLPの保管が雑で、拙者は反った新品の盤を数度送られたことがあります。ご注意下さい。 マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー My Name is Albert Ayler[analog]
by jazzamurai
| 2011-02-12 14:38
| 無節操 ジャズ三昧
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