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![]() 2. Scherzo. Bewegt; lebhaft - Trio; Schnell. - Scherzo da capo 10:46 3. Adagio. Langsam; feierlich 18:46 4. Finale. [Misterioso; nicht schnell] 20:19 (by Nicola Samale, Giuseppe Mazzuca, John A. Phillips, and Benjamin-Gunnar Cohrs) 2007年のライブ録音。ボッシュは1969年生まれ。最近は精力的にブルックナーを録音しているみたい。 このCDは前から聴いてみたかったんだけど、SACDしかなくて躊躇していたのですが、ハイブリッドが出ていたので、買ってみました。 このCDのポイントは、未完の第四楽章を収録していること。それも、全四楽章をCD1枚に収めていること。 一般的に、完成している第三楽章までの演奏でも、たいてい、1時間以上かけるのがざらの曲なのに、全四楽章を1時間10分でやり終えている、ということは、非常に高速で進む、ということだ。 第四楽章は、サマレ=マッツーカ=フィリップス=コールス研究のコールス完成版(2004年改訂版) です。こんな男のロマンを感じる演奏を聴かないでいられるかってーの。 聴いた感想ですが、これは普通、第三楽章で終わる交響曲として認知されているブル9を、全体で第四楽章まである交響曲として解釈し、再構築した、前代未聞の演奏だと思います(他にあったらメンゴ)。 だからこそ、CD1枚に収める必要があった。 拙者が知っているwith Finalは、殆ど第四楽章はオマケだと思う。だから、CDは2枚組みになり、第四楽章は2枚目に単独で収められる。今までの指揮者は、CD1枚目で、第一~三楽章までを、終わらせて、よっこいしょ、って感じで第四楽章に取り組んでいたと思う。 でも、ボッシュは果敢にも、最初から第四楽章最後のコーダまでを見通して、走っていく。 それがとても素晴らしい。とても良いと思う。 だが、それが拙者には成功していないと思われるのが残念だ。 第一に、残響が長すぎて、各楽器が分離していない。拙者、ブルックナーについては、しっかり細部まで聴けるバランスで聴きたいのです。そうでないと、天体の運行を感じることが出来ないのです。ブルックナー休止の瞬間には、全く無音でいて欲しいのです。それなのに、残響がきついわりに、重量感が無いんです。これは録音の失敗というか、拙者には合わない。 第二に、これは本当に言いたくないのだけれど、やっぱりブルックナーは第四楽章を書くのが下手なのではないか、という拙者の心配が払拭できない、ということ。ブル7、ブル8とか聴くと何時も思うのですが、最終楽章、なんだか、どう終わらせたいのか、よく分からないんですよね。加えて、この未完のブル9の第四楽章は、神の世界を描こうとした大曲でしょ。それが、やっぱり、SMPC最新版と言えど、描けていないと思います。それは、SMPCだから、他人だからではなく、もともとブルックナー様が神の国を描けていなかったんだ、と思えてしまうんですよね。そのブルックナー自身の限界(そう言ってしまうのは、ちょっと怖い。嫌だ)が、第四楽章までまとまって聴いた時に、突きつけられてしまう感じがしました。 SACD Playerで聴いたらもっとマシに聴こえるのかな。そうすれば、もっと印象も変わるのだろうか。 試みは本当に評価するし、こういう試みのCDは今後も買うと思うけれど、この盤のブル9は、ちょっと長めの、普通の四楽章の交響曲を演奏した、という感じになってしまっているのが、悔しい。 まず、そこから始める必要がある、ということですかね。そういう覚悟を背負って、録音したのだとしたら、このボッシュというオッチャン、なかなか気合の入った人だと思います。 Bruckner: Sinfonie No. 9 [Hybrid SACD]
by jazzamurai
| 2010-01-27 01:24
| 無定見 クラシック三昧
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