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![]() Freddie Hubbard, Dewey Johnson (tp) Marion Brown, John Tchicai (as) John Coltrane, Pharoah Sanders, Archie Shepp (ts) McCoy Tyner (p) Art Davis, Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (d) ![]() B.Ascension, Ed. 1: Pt. 2 死の2年前に録音した、最大の問題作、と言われています。 もっとも、それはファンにとって、「アセンション以降はもう聴かない」という意味での問題作、なのかな。 和訳は「昇天」ということになりますが、邦題は「神の園」でした。「神の園」に、こんなうるさい奴等がうじゃうじゃおったらかなわんで。 コルトレーンがフリージャズに踏み出した、正に転換点に録音した盤、ですが、フリージャズのレコードとして、成功した盤かと言うと、拙者としてはノンです。 単純なテーマに基づく集団即興演奏と、ソロ回しを交互に配置してますが、各人の思惑に差があって、一体感が無い。まあ、そりゃ、フリージャズは一体感が無くても、別に良いのですが、エルヴィンとマッコイのやる気の無さが、この盤を駄目にしている。 もう、拙者にはすぐ分かりますね。エルヴィンがやる気の無い時のドラミングが。集団即興部分なんか、クラッシュ叩いてるだけだもん。彼の特徴であり、生き生きとしたポリリズムが全然無くて、テキトーになってる。 そのくせ、集団即興部分で咆哮するホーン陣が、お互いに干渉し、影響しあって、トランス状態的高揚感を作っている訳ではないし、己とお互いを見つめあい、演奏者同士の新しい関係性を作ろうと試行錯誤している訳でも無い。 ただ、コルトレーンさんの招集した一大イベントに参加して、緊張しながら、言われた通り頑張ってみました、という感じがする。 なので、あまり好きな盤ではありません。 しかし、コルトレーンを軸にしていたとは言え、ジョニー・ホッジス、カウント・ベイシー等、ニュージャズ以外のジャズメンの録音も残していたImpulseが、この盤以降は、明らかにフリージャズの演奏者に力を入れて録音をしていく訳であり、Impulseの転換点に出された盤であることは確かだと思うんです。その後のラインナップを飾る演奏者達が、実力に差はありますが、ここで吹いています。 一方、これだけ後輩を沢山呼んで、派手な花火を打ち上げたのですから、コルトレーンはもう、スタンダードを取り上げたり、普通にフォービートをやったりの世界に戻ることはできません。自らに刺した楔です。 ですので、拙者は、この盤のことを、後輩思いのコルトレーンが次世代のミュージシャンを紹介してあげた、という面と、コルトレーンの決意表明、これにImpulse Recordsの次世代の商品戦略が絡んだと、という面から、やっぱりこのイベントは必要だったのだ、と考えます。 では、ドラムが、ミルフォード・グレイヴスだったら?とか、ラシッド・アリだったら? 確かに、誰も真似のできない、強烈な名盤ができたかもしれませんが、でもやっぱりそれは、その瞬間には不可能だったのです。 この時点で、それができたのは、アルバート・アイラー、ただ一人だったと思います。彼は、この時点で既に、祝祭と混沌の強烈な渦である、「Bells」をタウンホールで演じています。 「アセンション・セッション」に何故アイラーがいないのか?という疑問はあるのですが、また考えてみます。 ところで、この盤購入の経緯です。先日、ヤフオクで、1700円等という、あまりにも安い値段で「アセンション」の橙ラベルが出ていたので、軽い気持ちで落札してみたのですが、聴いてみると、何かおかしい。何時も苦笑してしまうジョン・チカイの呆けたソロじゃない・・・・。おまけにドラムソロがある・・・・。ということで、デッド・ワックス部を見ると「Edition2」と記入されていない。びっくりしてコンプリートCDで確認したところ、やっぱり「Edition1」だったので、正直びっくりしました。 このレコード、「Edition1」で1,000枚を発売した後、コルトレーンの指示で「Edition2」に差し替えられた経緯があり、「Edition1」は貴重、と言われています。出品者がチェックしてなかったのはびっくりです。 得した気はかなりしますけどね。うふっ。 まあ、失敗ばかりじゃ滅入ります。時にはこういうことも無いと。 もし買われるなら、両テイク入ってるCDをお勧めします。通して聴くのはキツイdeathけど。 Ascension アセンション(エディションI・II)
by jazzamurai
| 2009-09-16 21:30
| 無節操 ジャズ三昧
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