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おはようございます。
恒例のセリーグ順位予想いきます。 jazzamuraiの2017年度「仮」予想は、 1 阪神タイガース 2 東京ヤクルトスワローズ 3 広島東洋カープ 4 DeNA ベイスターズ 5 読売ジャイアンツ 6 中日ドラゴンズ です。 これで間違いないでしょう。 しかしエントリーする「本」予想は、チーム愛を優先して、1位と3位をひっくり返します。 1 広島東洋カープ 2 東京ヤクルトスワローズ 3 阪神タイガース 4 DeNA ベイスターズ 5 読売ジャイアンツ 6 中日ドラゴンズ 以下、参考にしたオープン戦戦績です。 オープン戦順位 04 阪神 10-6-2 .625 07 東京 7-7-4 .500 09 横浜 5-11-1 .313 09 中日 5-11-3 .313 11 広島 4-11-2 .267 12 巨人 5-14-0 .263 オープン戦防御率順 04 阪神 2.75 05 広島 2.84 09 東京 3.87 10 中日 4.00 11 巨人 4.27 12 横浜 4.32 オープン戦打率順 01 横浜 .289 03 阪神 .252 06 東京 .248 08 中日 .240 10 広島 .217 12 巨人 .196 巨人はオープン戦の成績だけを見ると、厳しいですね。ただし、2008年にオープン戦最下位から優勝してます。 カープは貧打すぎる。後、1.5軍選手の底上げができなかった。野手の選手層が薄いです。 阪神は平均的に良いですね。世代交代が上手く進み、外国人選手が機能したら、来ますよ。 DeNAは投手に難ありか。 ヤクルトは怪我人に注意ですね。 中日は、過渡期でまだ、時間かかりそう。 さて、どうなることやら。 #
by jazzamurai
| 2017-03-30 07:33
| 無頼漢 広島カープ三昧
![]() A1.The Queen Is Dead – 6:24 2.Frankly, Mr. Shankly – 2:17 3.I Know It's Over – 5:48 4.Never Had No One Ever – 3:36 5.Cemetry Gates – 2:39 B1.Bigmouth Strikes Again – 3:12 2.The Boy with the Thorn in His Side – 3:15 3.Vicar in a Tutu – 2:21 4.There Is a Light That Never Goes Out – 4:02 5.Some Girls Are Bigger Than Others – 3:14 ジャズ、プログレ・ロックしか聞いていなかった拙者に、ニューウェーブを教えてくれたのは、結婚する前の妻だ。彼女はEcho & the Bunnymenが、そのvocalのIan McCullochが大好きだった。 一方、拙者は断然、Joy Divisionが、そのvocalのIan Curtisが大好きだった。 そんな恋人達が二人とも大好きだったのが、The Smithsだ。 タイトなリズムに乗って銀のカーテンのようなギターを弾くJohnny Marr。 そして、いつ見てもイかれたモーホー野郎で、魔術師のMorrissey。 浮遊感漂う二人をなんとか地上に止めようと、硬い音でメロディーを奏でようとするベースのAndy Rourke。 どんどん上手くなっていく、タイトなドラマーのMike Joyce。 最高だった。俺たちにとって、80年代のロックは、なんぼNew Orderを聴いて踊っていようが、全てのドキドキはThe Smithsにつきるのだ。 そんな拙者が今、一人で「the queen is dead」を聴いてる。踊ってる。 「I Know It's Over」 おかん、どたまの上にクソが降ってくるみたいや。 おかん、どたまの上にクソが降ってくるみたいや。 そう繰り返し歌ってしまう気持ちを思い出した。 この「The Queen Is Dead」に針を下ろせば、何時も気がつかないでいる現実に気づくのだ。 俺たちはクソまみれだと。 だから、一気に30年前に戻ることができる。 そして、絶望し、涙する。 そうやって、暗闇の中を歩いていると、いつまでも消えない明かりがあると歌う声に当たる。 「There Is a Light That Never Goes Out」 ああ、だから、僕をこの世界から連れ出してよ。 君のそばでなら死ぬのは構わない。 そういう、希望とも、妄想とも分からない微かな光にすがりつく。 でも、これこそが、30年前に俺がかっこいいと思っていたこと。 自己否定、自己破壊、そして自己の再構築。 Morrisseyは、いつも虎視眈々と待っている。 俺がThe Smithsをターンテーブルの上に載せ、俺を混沌のマンチェスターに連れ出すのを。 俺は、Marrのギターに合わせて、Morrisseyと共に歌う。 冷たい雨が、ヒリヒリとしか言いようのない焦燥を俺に刻む。 この歳になっても、俺はこんなままだった。俺のそばにはMorrisseyがいる。Ian Curtisがいる。そのことが確認できて嬉しかったよ。 Queen Is Dead (Remastered) [12 inch Analog] #
by jazzamurai
| 2016-12-09 23:54
| 無頓着 男性歌手三昧
![]() 通算13枚目。1982年2月21日発売。 A1.My Man 2.港町 3.ちょっと長い関係のブルース 4.貧乏な暮し 5.グッド・バイ B1.ふたりの女のうた 2.今夜はおしまい 3.夜 4.LONESOME ROAD 今年もライブによく行った。 blue note kyoto の最終日のライブにも行った。 森山威男さんdrと板橋文夫さんpfのデュオ、良かったですね。 ドラムが歌ってた。 最後「good bye」も聴けたし、大満足。 というか泣けたわ。 森山さんが「この曲に歌詞をつけて歌いたい、と浅川マキが言ったんです。一緒にやることはできませんでしたが、本当に良い曲です」と言い、板橋さんは「good bye」を弾く。 聴けると思ってなかったし、かなり涙腺に来ました。 その浅川マキが歌う「good bye」が入ってるのが、この盤のA4です。 マキの側を通り過ぎて行った、男達を歌った、バラード。 “誰も知らない抜け道を急ぐ あなたがみえる” とは、自分しか生きられない生き方を性急に生きた、という意味かな。 きっと彼女の側を、幾人もの若者が過ぎて行ったのだろう。 その中には、阿部薫の名前もあるに違いない。 聴く度に、胸が詰まる。 それはそうと、うちのプレーヤーと針、さ行が歪むなぁ。 マキの歌い方がアレだから、余計聞き苦しいわ。 交換アンドカートリッジ位置の調整が必要そうだ。 マイ・マン(紙ジャケット仕様) #
by jazzamurai
| 2016-12-07 22:33
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() 殿下の4枚目、81年の作品。 邦題「戦慄の貴公子」。 プロデュース、作詞作曲、アレンジ、演奏、全て一人でやった天才的軌跡。 殿下はギターが恐ろしく上手い。 さすが、『歴史上最も過小評価されている25人のギタリスト』で堂々第1位に輝き続けるお方。 ソロを弾かせればジミヘンの生まれ変わりかと思わせるワイルドかつエロティックな早弾きをクネクネと演奏される。 また、ナイル・ロジャースの生まれ変わりかと思わせるクールで切れ味抜群でエロティックなカッティング。 生ギターを弾かせれば、これも圧倒的に弦を太くエロティックに鳴らす。 完璧なテクニックとパッション。 それに加え、この盤で聴かせてくれるチョッパーベースは、かなりキテる。 パッツンパッツンベケベケですよ。素晴らしすぎる。 そして最もキテるのがA3、「Do me , baby」だ。 スイートソウル好きの拙者の股間を、いやいや脳天を、ファルセット・ボイスとエロい小芝居がノックアウト。 笑うしかなかった。 素晴らしすぎて。 恥ずかしいわ、ホンマに。 初めて聴いたんやもん。 こんな凄いレコードがあったなんて。 B面は確かに寄せ集めっぽいけど、表題曲A1からA3に至るA面はホンマに素晴らしい。 殿下、素晴らしすぎる。 もっと早くに聞いておくべきだった。 この次の5作目が81年の出世作「1999」で、その次が6作目、82年、泣く子も黙る決定的名作「Purple Rain」になります。だから、この作品は、駆け上がっていく、頂天に至る二歩手前。そういう勢いが、随所から感じられる。 次は「1999」狙います。 Controversy [12 inch Analog] #
by jazzamurai
| 2016-12-06 23:15
| 無頓着 男性歌手三昧
![]() 拙者は、with stringsものが好きです。CHARLIE PARKER のなんか最高に好きですね。 一方、ブラウニーのレコードは、昔から日本盤で持っていたのですが(裏面に日本語解説が印刷してあるやつね)、ある時、「オリジナルに近いのを揃えたい」と思い、売ってしまった。 それ以来、ちょこちょこと買っているのですが、EmArcyの盤は高いですね〜。なかなか買えませんわ。はっはー。 ですが、今回、小ドラの表記盤を買ってみたわけです。 良いですね〜。やっぱ、ブラウニーは。 ストリングスのアレンジがショボい、と言われて、結構、評価の低い盤ですが、はっきり言って気にならんですね。 だって、ブラウニーのペットしか聴いてないもん。 そりゃ、RAY ELLISとかだったらもっとゴージャスで良かったかもしれん。でも、これくらいシンプルなんで良いんとちゃうのん? ど真ん中から、最高にカッコいいブラウニーがどーん。パーンって聴こえてきて、癖のないストリングスは遠景に消え去り、ただただブラウニーを聴いてる感じ。 拙者はこの盤、大好き。 ついでに紙ジャケも買ってしまった。24bit。こっちはこっちで、クリアーな音が良い。CDは人気無いのか、最近、紙ジャケ24bitが安くなってる? 結構、お買い得かもしれない。 クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス (紙ジャケット仕様) #
by jazzamurai
| 2016-12-06 00:12
| 無節操 ジャズ三昧
![]() A1.All at Once 2.Doublin' Down 3.Day and Night 4.Seasons Change 5.Make Love 6.Being with You B1.All My Love 2.Joyride 3.Lovers Masquerade 4.Lucky Charm 5.We're Here Now 知らんかったわ……。 最近、時々行く先斗町のソウル・バーで教えてもらったのですが、こんな盤が去年末に出ていたとは。 まるで、The Momentsの再来じゃないですかっ。 おまけに、このソウルフルなファルセット・ボイスが白人だなんて……。 それに、今年四月に来日公演までしていたなのて。 「米ニュージャージー州ニューアークを拠点にするシンガー/マルチ奏者のズィー・デスモンデスと、プロデューサー/ドラマーでプロのスケーターでもあるテディー・パウエルからなるザ・ジャック・ムーヴス。ストリート・カルチャーをバックボーンに、ブギー・ファンク~アーバン・ソウル~ディスコまで、幅広い音楽性を咀嚼した、彼らのポップでスウィートなサウンドが音楽ファンの間で目下話題沸騰中となっている。」 だそうです。 こんなん、大好物なんですけど。 というか、教えてもらってすぐにAmazonでレコードをポチったんですけど。 最高です。 こんな70年代を彷彿とさせる激甘茶ソウルの名盤が現代に出されるなんて、最高です。 皆様もぜひ、お聴きください。 The Jack Moves - Season's Change The Jack Moves - Joyride The Jack Moves [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック3曲収録 / 国内盤] (BRC496) #
by jazzamurai
| 2016-11-20 12:10
| 無頓着 男性歌手三昧
![]() ![]() ヤフオクで未開封US盤が出ていたので買いました。 1979年作。懐かしい。懐かしすぎる。 でも、今聴いても良いですよこれ。 短い曲の中に、最高に良い感じのリフと、ソリッドな演奏と、勢いのある歌が詰まってて、かっこいい。 かなり昔に1枚目、2枚目、3枚目を聴いてみた印象として、1枚目は最高、2枚目はゴミ、3枚目はそれなりにカッコ良い、という感じだったと記憶している。 「MY SHARONA」以外の曲は、綺麗さっぱり忘れてしまっていたけど、全曲聴いてみて、やっぱり最高にかっこいいなあ、という印象は変わらない。 なんだろ、televisionを能天気にしたようなかっこよさ? 上手いこと言えないけど、これは買ってよかった。 #
by jazzamurai
| 2016-09-24 17:08
| 無頓着 男性歌手三昧
![]() ![]() ![]() 買ってしまいました。 modern harmonic社製の再発盤。 この盤を一言で表現するなら、メランコリックという言葉が一番似合う。 ジャケ写そのままの内容です。 曲はトーチソングばっかり。 けど、死にそうにブルーというわけではない。 声がふくよかで、懐が深い。 本当に良い、ボーカルなんですけど。 この作品はEDISON社が発売した、知る人ぞ知るの超マイナー盤でして。 originalの数が少ない。中古で買おうとしても、まず状態の良いものがない。 それでも、monaural盤はマシなんですよ。まだ探しやすい。僕も持ってます。 状態のあまり良くないのと、ちょっと良いのの二枚。 でもこれのoriginal stereo盤は最悪でね。 元々から剥離が失敗、つまり風邪ひき盤なんですよ。 これは多分一部では有名な話だと思います。 僕もそのことは以前から知っていたのですが、この盤が大好きなので、辛抱たまらんようになって、買ってみたのですが、凡そ鑑賞に堪えるような代物ではなかったですね。 で、10年近く前に出たペラジャケの再発盤を買ってみたのですが、それはCD音源をLPにしました、って感じのなんだかヨソヨソしい音でした。 ジャケ写の再現度も低くて、なんか、例えるならOJC再発盤みたいな感じでした。 いや、OJC再発盤もそれなりに良いんだけどね。 で、今回のmodern harmonic盤ですが。 外装のビニールに貼ってあったシールによると、original tapeからのプレスとありました。 はっきり言って音が良いです。 聴きたかった音だわ。 これは良い盤です。 こんなん出てるって知って、すぐさまポチって良かった。 こんな良い音でstereo盤を聞くことができるとは……。 最近のLPのプレス技術はやっぱ凄いなぁ。 とにかく、探していた方はこれを買っておいた方がいい。 盤もカラーでオシャレだし、ラベルもoriginal stereo盤のデザインだし。 もう一枚買いたいくらいです(何種類何枚買うねん……) #
by jazzamurai
| 2016-09-05 19:03
| 無抵抗 女性歌手三昧
レコードスプレーって、あるでしょ。
拙者も、高校生の頃、愛用していたのですが、ある日、レコードスプレーかけた後で、キレイに拭いて仕舞ったレコードを取り出すと、シマシマの曇りが付いていて、酷い音になっていました。 レコードスプレーが乾いておらず、吹き残しが付着して固まってしまった訳です。 それ以来、レコードスプレーの事は毛嫌いしています。 ところが、中古レコードを買うと、時々、スプレーが盛大にかけられていたと思われるレコードに会います。 一見、キレイに見えても、かけてみると、ボソボソ、ガサゴソと、ノイズだらけの音がして、酷い有様です。 そういうレコードは、水拭きしてやるしかありません。 ![]() 分かります、これ? 水をかけてやった盤面に、水がだらっと滲んでいます。 これが、スプレーがかけられていた盤面です。 全く、水を弾いていません。 まるで、のりに水がしみ込んでいくみたいです。 ![]() で、こちらが、一定、水拭きした後の盤面です。 水を弾いているでしょ。 本来、レコードはこういう風に、JCや、JKのお肌の如く、水を弾くものなのです。 で、充分乾かしてから、聴きますと、やっぱりクリアーです。 音が立ってます。 ホンマに、レコードスプレー、要らんわ。 ![]() はい。本日、クリーニングされた盤は、高瀬アキさんのレコードでした。 ジャケットは、痛たたた、という感じですが、演奏は良いです。ベースは井野信義さんだし。 78年録音、クロスオーバー全盛期だから、シンセなどをオーバーダビングしているところが余計ですが、良い盤です。 この人のピアノは、結構、硬派ですよね。 #
by jazzamurai
| 2015-01-26 14:15
| 無見識 オーディオ三昧
は〜い、皆様、2014年も、今日で終わりですねえ。
本当は、酒でも飲んでゆるゆる行きたい所なのですが、ちょっと肝臓の状態が悪く、あまり飲めないんですよね。 辛いです、お酒が好きだから…(新井風に読んで下さい) ということで、最近、見出しの件について、ちょっと疑問に思ったことがあるので、書いておきたいと思います。 impulse!に残されたトレーンのレコードが、最近、だいぶ値上がりしてきました。 ご承知の通り、impulse!はstereoのレコードをメインに打ち出したレーベルですが、ヤフオクでは、やはりmonoの方が人気があります。 特に、トレーンの「BALLADS」のmonoは、異常に高い。 でも、やっぱり拙者としては、欲しい訳です。 んで、つい先日、near mint盤を落札した訳です。13,500円で。良い買い物だと思いました。 ワクワクして待っていました。 届けられた盤は、ラベルに艶があり、キズも殆ど見当たりません。 凄く嬉しかったんですが、手に持った瞬間に嫌な予感がしました。 …盤が軽いんです。 そして、DINON DL-102でトレースした所、…まるでディストーションをかけたように、音が歪んでるんです。チリパチは全くないのに、音にノイズが乗ってるんです。 COLTRANEの「BALLADS」に風邪ひき盤が存在する、という情報は、持っていません。というか、風邪ひき、というより、過入力したような、まとわりつくザラザラしたノイズなんです。 でも、音量は小さいんです。 びっくりしました。すぐに出品者に連絡し、返品しました。返品できて良かった…。 ところで、私の認識から言うと、60年代前後のmono盤というと、stereo盤より厚くて、重量がある盤が普通だと思います。というのは、もともとmono盤がメインで、stereo盤は後から出されたケースが多いので…。BLUE NOTEとか、PRESTIGEなんか、そうですよね。 でも、ひょっとするとimpulse!は、ちょっと違うのかな〜、と思い始めました。 そこで、『レコードコレクターズ』2011年11月版「ジョン・コルトレーンとインパルス」を見てみたいと思います。 同書30ページの「LPレーベルの変遷」と、コルトレーンのimpulse時代のディスコグラフィーと、拙者の所有の盤を見て行きます。 ![]() 61〜63年 (AS1〜AS32) オレンジ/艶あり 下部の記載は、 AM-PAR がオリジ。 A-6 Africa Brass 1961年 →(拙者の)mono オレンジ艶なし 刻印:RVG 重量:150g ABC-PARAMOUNT →(結果)65〜66年の再発盤のmonoということみたい。 A-10 Live! at the Village Vanguard 1962年 →(拙者の)stereo 赤黒 刻印:RVG STEREO 重量:170g ロゴ一体 →(結果)67〜70年の再発盤 ☆ロゴ一体の中には、盤が重いものがある? A-21 Coltrane 1962年 →(拙者のstereoのきれいな方)オレンジ艶あり 刻印:VAN GELDER STEREO 重量:150g ABC-PARAMOUNT →(結果)63〜65年の再発盤。でも、見開きは青文字なので、市場ではオリジナルとして紹介されると思います。注意注意…。 (拙者のstereoのきたない方)オレンジ艶あり 刻印:VAN GELDER STEREO 重量:150g AM-PAR →(結果)オリジナルみたい。 (拙者のmono)オレンジ艶あり 刻印:VAN GELDER 重量:150g AM-PAR →(結果)オリジナルみたい。 A-30 Duke Ellington & John Coltrane 1963年 →持ってない。 A-32 Ballads 1963年 →(拙者の)stereo 赤黒 刻印:RVG STEREO 重量:150g ロゴ一体 →(結果)71〜72年の再発盤。 63〜65年 (AS33〜AS100) オレンジ/艶あり 下部の記載は、 ABC-PARAMOUNT がオリジ。 A40 John Coltrane & Johnny Hartman 1963年 →(拙者の)stereo 赤黒 刻印:RVG STEREO 重量:170g ロゴ一体 →(結果)67〜70年の再発盤。 ☆ロゴ一体の中には、盤が重いものがある? A-42 Impressions 1963年 →(拙者の)stereo 赤黒 刻印:RVG STEREO 重量:115g ロゴ分離 →(結果)71〜72年の再発盤。 ☆ロゴ分離は、盤が薄い? A-50 Live at Birdland 1964年 →(拙者のstereo)オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER STEREO 重量:135g ABC-PARAMOUNT →(結果)65〜66年の再発盤。 (拙者のmono)オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER STEREO 重量:135g ABC-PARAMOUNT →(結果)65〜66年の再発盤。 ☆この再発盤は、艶あり再発に比べて盤が軽い? A-66 Crescent 1964年 →(拙者の)stereo オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER STEREO 重量:150g ABC-PARAMOUNT →(結果)65〜66年の再発盤。 A-77 至上の愛 A Love Supreme 1964年 →(拙者の)stereo オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER STEREO 重量:170g ABC-PARAMOUNT →(結果)65〜66年の再発盤。 ☆この再発盤は、何故か盤が重い? 問題は、背後にブート音が入ってること。オリジナルはどうなのだろうか…。 A-85 John Coltrane Quartet Plays 1965年 (拙者の)stereo オレンジ艶あり 刻印:VAN GELDER 重量:150g ABC-PARAMOUNT →(結果)オリジナルみたい。このあたりから、STEREO盤でもSTEREOの刻印はなしなのかな? A-95 Ascension 1966年 →(拙者のstereo)オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER 重量:160g ABC-PARAMOUNT →(結果)謎です。エディション1なのに、艶なしラベル。エディション1はオリジナルしか存在しないはず。なのに、二桁台なのに、艶なし…。 (拙者のmono)オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER 重量:160g ABC-PARAMOUNT →(結果)再発盤? 上のエディション1の疑問があるため、よく分からない。 65〜66年 (AS9101〜AS9135) オレンジ/艶なし 下部の記載は、 ABC-PARAMOUNT がオリジ。 A-9106 Kulu Se Mama 1966年 →(拙者の)stereo 赤黒 刻印:VAN GELDER 重量:160g ロゴ一体 →(結果)71〜72年の再発盤。 A-9110 Meditation 1966年 →(拙者の)stereo オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER 重量:150g ABC RECORD →(結果)66〜67年の再発盤。 A-9120 Expression 1967年 →(拙者の)stereo オレンジ艶なし 刻印:両面VAN GELDER 重量:150g ABC RECORD →(結果)66〜67年の再発盤。この盤は片面だけ刻印が入っているものがオリジナルだそうです。 A-9124 Live! at the Village Vanguard Again! 1966年 →(拙者のstereo1)オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER 重量:170g ABC-PARAMOUNT →(結果)謎です。 →(拙者のstereo2)オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER 重量:150g ABC-PARAMOUNT →(結果)謎です。 ☆どっちもオリジナルだと思ってました。でも、重さが違う…。 (拙者のmono)オレンジ艶なし 刻印:VAN GELDER 重量:130g 片面:ABC-PARAMOUNT、片面:ABC RECORD →(結果)再発盤? オリジナルだと思ってたのに、よく分からなくなりました。セカンドかな…。 66〜67年 (AS9136〜AS9158) オレンジ/艶なし 下部の記載は、 ABC RECORDSがオリジ。 A-9140 OM →(拙者の)stereo オレンジ艶なし 刻印:なし 重量:150g ABC RECORD →(結果)オリジナルみたい。この盤はもともと刻印なしです。 67〜70年 (AS9159〜AS9195) 赤黒/艶なし impulse!とabc-recordsのロゴ一体、下部の記載が長くて、西暦がない。 AS-9161 Selflessness →オリジナルみたい。背面のシールありとシールなしがあって、シールなしがオリジナルみたいです。両方持ってますが、シールありが160g、シールなしが170g盤でした。一体何がどうなってるんだか…。 AS-9195 Transition →オリジナルみたい。でも、二枚もってるうちの一枚が130g、もう一枚が140gでした。 70〜72年 (AS9196〜AS9229) 赤黒/艶なし ロゴ2分割、下部の記載が長くて、西暦がない。 AS-9202 Live in seattle 130g →レーベルだけ確認しましたが、オリジナルみたいです。 AS-9211 Sun Ship 150g →レーベルだけ確認しましたが、オリジナルみたいです。 AS-9225 Infinity 120g →レーベルを確認したところ、下部の記載が短く、西暦が入っています。 これは再発かも。 …疲れました。なんでこんなに、重さがバラバラなんですか? いい加減過ぎるよ、全くもう。 だいたい、こんな感じです。 で、分かったこと。 改めて調べてみると、拙者の持ってる二桁台の盤は、オリジナルは少ないと言うことが分かった。 でも、完オリじゃなくても、音さえ良ければ、悲観するようなものではない。セカンドかサードでも、音さえ良ければ、あまり気にする必要は無いだろう。 問題は、今後、AM PARをオリジナルとする盤のmonoを購入する時、ABC-PARAMOUNT表記や、艶なしを購入すると、盤が薄いものが当たる可能性があり、経験上、盤の薄いものには、トラブルが発生している可能性があるということ。 これは困る。 例えば、拙者の持ってる Live at Birdland の mono、135gなんですが、ちょっと反ってるんだもん。 ちょっとなんだけどさあ…。 impulse!のオレンジラベルなのに、軽量で反ってる、なんて話にならん…。 大好きな盤だけに、これは換えたいなあ…。 こういうのには、今後当たりたくないです。 最後に、最初にお話しした「Ballads」に話を戻します。 ラベル下部の記載は、両面ABC-PARAMOUNT表記で、かつ盤が軽かった…。 で、目視では問題なかったのに、聴いてみると酷いノイズだった。 こういうのにも、今後当たりたくない…。 もしも、impulse!のA1〜A32をオークションで落札しようとする場合は、両面AM-PARの盤を選ぶべきではないか、と思います。 この盤については、ABC-PARAMOUNT表記や、艶なしラベルを買ってしまうと、「安物買いの銭失い」になるような気がします。 もし買う場合でも、盤の重さはチェックした方が良いのではないでしょうか。 半端なオレンジラベルを買うくらいなら、67〜70年の、赤黒/艶なし、impulse!とabc-recordsのロゴ一体、下部の記載が長くて、西暦がない、という再発をお勧めします。 というのも、拙者が持っている、その「Ballads」が、音が良くて安いからです。 しかし、アナログ盤の世界は、深いというか、やくざというか、混沌というか…。 ある程度の歴史は覚えられるんですけど、比較的簡単なimpulse!でさえこうですからね。 大変ですわ…。 #
by jazzamurai
| 2014-12-31 18:25
| 無節操 ジャズ三昧
Jazzamuraiによる、2014年度セントラル・リーグの順位予想は、
1 広島東洋カープ 2 阪神タイガース 3 読売ジャイアンツ 4 中日ドラゴンズ 5 東京ヤクルトスワローズ 6 横浜DeNAベイスターズ でした。 結果は、 1 読売ジャイアンツ 2 阪神タイガース 3 広島東洋カープ 4 中日ドラゴンズ 5 横浜DeNAベイスターズ 6 東京ヤクルトスワローズ でした。 今年は、楽しい思いもしましたが、交流戦の9連敗からおかしくなって、オールスター明けから、絶対に取らなければならない試合を悉く落としました。 特に、ミコライオの訳の分からん投球や当番回避で落とした試合が何試合あったか。 拙者は、彼にはかなり頭に来てますので、自由契約は仕方ないと思ってます。 さて、今年は、結構、観戦に行きました。 結果を確認したいと思います。 3月28日・金 対ドラゴンズ ナゴヤドーム 2対3 ○ 三塁側内野 4月9日・水 対ジャイアンツ 東京ドーム(初) 1対5 ● 三塁内野 4月19日・土 対ベイスターズ 横浜スタジアム 7対1 ○ 三塁内野 4月29日・火 対タイガース 甲子園 0対1 ● 三塁内野 5月23日・金 対オリックス ほっともっと神戸 1対3 ● レフト側外野 7月8日・火 対タイガース 甲子園 1対3 ● レフト側外野 7月11日・金 対ドラゴンズ ナゴヤドーム 2対8 ● 三塁内野 8月9日・土 対タイガース 大阪ドーム 4対5 ● 三塁内野 8月12日・火 対スワローズ マツダスタジアム 5対6 ● 三塁内野 8月13日・水 対スワローズ マツダスタジアム 7対3 ○ 三塁内野 8月14日・木 対スワローズ マツダスタジアム 雨天中断 → 中止 8月20日・水 対ベイスターズ 横浜スタジアム 11対9 ○ 三塁内野 9月13日・土 対タイガース 甲子園 17対5 ○ 三塁内野 9月28日・日 対スワローズ マツダスタジアム 1対3 ● 三塁内野 9月29日・月 対スワローズ マツダスタジアム 12対9 ○ 三塁内野 9月30日・火 対スワローズ マツダスタジアム 7対6 ○ 三塁内野 10月1日・水 対タイガース マツダスタジアム 2対4 ● 三塁内野 観戦結果は、7勝9敗でした。 負け越してるのは、結構辛いですね。 まあ、浜スタでの堂林の満塁ホームランとか見てるから、まあ、良いかなって感じです。 来年こそ、優勝しよう! #
by jazzamurai
| 2014-11-08 13:05
| 無頼漢 広島カープ三昧
![]() New York,April 1981 Joachim Kuhn (pf) Mike Brecker (ts) Eddie Gomez (b) Billy Hart (ds) Bob Mintzer (ts) - 3,5 only Mark Nauseef (perc) - 2,3 only 1. Yvonne Take A Bath 2. April In New York 3. Yvonne 4. Nightline 5. Rubber boots 最近、マイケル・ブレッカーにはまっています。 いや、前から大好きやったんやけど、レコードで集めようと思って、ヤフオクで粘ってたんですが…、無いですね。 まあ、初リーダー作が87年ですからね。レコードが無いのは当然なんでしょうか。 ブレッカー・ブラザースはレコードありますけど…、輸入盤は少ないですね。 客演は逆にたくさんありすぎて、それもパワー・フュージョンばっかりですし、レコードで全部集めるのは大変です。 ということで、アコースティックのジャズで、バリバリ吹き捲くっているマイケルのレコード、というのは、結構、少ないのです。 そんな中でも、本盤は貴重な一枚です。 なにが貴重って、レコードはまず出ない。拙者、見たこと無いです。 なので、中古CDで買いました。それでも、結構高かったです。 内容は、最高。 メンバー全員の熱い、というか、暑苦しい程の気合いの入った演奏が聴けます。 特にマイケルは圧巻ですね。豪放、ですわ。 思わず、ソロが終わった時に拍手してしまった。ホンマに感動します。 いかんせん、キューンがリーダーのせいで、サックスが奥にあって、音像の明確さに欠けるところがもったいないです。 当のキューンは、マイケルに乗せられて頑張って弾いてますけど、ちょっとマッコイ・タイナー入ってます。 ゴメスのベースも野太くて良いです。ソロは、相変わらずダメですけど。 とにかく、隠れ名盤と言うか、最高に良いので、リマスターして再発してほしいですね。 マイケル・ブレッカーのディスコグラフィー #
by jazzamurai
| 2014-11-05 18:47
| 無節操 ジャズ三昧
![]() ちょっとした興味があって、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴き比べしていました。 左上アシュケナージ×ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ1986、右上グリモー×アシュケナージ/2000、左中ジルベルシュテイン×アバド/ベルリンフィル1991、右中ラフマニノフ×ストコフスキー/フィラデルフィア管1929、左下リシッチァ×フランシス/ロンドン響2012、右下ツィマーマン×小澤/ボストン響2000、です。 第2番を聴く場合、拙者にはちょっとした拘りがあります。 (1)第1楽章、冒頭の“始まりの鐘”の和音、10の鍵盤ですけど、これはゆっくり、そして同時に鳴らされていないと認められません。手の小さい人は、指が届かないので、アルペジオになるそうです。 (2)第2楽章のアルペジオはアクセントを付けてほしくないです。拍が変ったのが分かってしまうので。 (3)テンポがだらっと変る人は嫌です。 (4)最後に、ピアノの音の小さい、不明確な盤は避けたいです。 (1)の観点から言うと、アシュケナージ×ハイティンク版と、グリモー×アシュケナージ版は、拙者にとって好ましくなかったです。第1楽章のイントロがアルペジオだったので。やっぱり、あそこは、ゴーン、と重く鳴ってほしいのです。リシッチァ×フランシス版は、ちょっと速いですね。 (2)の観点から言うと、リシッチァ×フランシス版はちょっとアカンですね。 (3)の観点から言うと、グリモー×アシュケナージ版は最悪ですね。 (4)の観点から言うと、アシュケナージ×ハイティンク版と、グリモー×アシュケナージ版はちょっとぼや〜とした録音で、アカンです。ラフマニノフ×ストコフスキー版は、SP盤起こしなので音は悪いです。 プラスの見方から言うと、アシュケナージ×ハイティンク版は音の広がりがあって、第2楽章とかは牧歌的で良いです(ただし、幻想的ではない)。 グリモー×アシュケナージ版は、グリモーの顔以外駄目ですね。 ラフマニノフ×ストコフスキー版は、テンポの切り替えの潔さが大好きです。あの音の悪さにさえ慣れれば、かなり良い演奏だと思うのです。 リシッチァ×フランシス版は音がクリアで、ピアノの音が明確です。芯が強い、良い音だと思うので、結構好きです。第2楽章以外は。 ツィマーマン×小澤版は、名盤ですね。おすすめです。マイナスする所がないです。 でも、一番好きなのは、ジルベルシュテイン×アバド版です。 一番安心して聴けます。amazonでの評価は、良くも悪くもない、と言った所なのでしょうが、演奏者の個性のなさが、曲を明確にしてくれるというのかな…。まず、気になる所がないし、音が良いし、ピアノも明確だし…。オケのスケールも大きいし。 それに、第2楽章が幻想的で、ジャケットを見ながら聴いていると、地に足がつかない浮遊した感じが、拙者は好きなのです。 ジルベルシュテインって、他に代表作はないみたいですが、拙者は好きです。 皆様は、どの盤がお好きですか? #
by jazzamurai
| 2014-07-06 12:49
| 無定見 クラシック三昧
![]() 12月19日、京都市左京区のJAZZ CAFE MURRAで、レコード・コンサートをやりました。 ライブのドタキャンが出たらしく、代わりにさせていただきました。 最初は、『ジャズ批評』の2013年5月号の幻の企画「フリージャズの50年」をやらせてくれないか、と提案してみたのですが、やっぱりそのテーマは店主の趣味に合わないらしく……。 オリジとか、セカンドとかのあるドルフィーならできるかなと思い、やってみました。 一応、冒頭のチラシもパワポで作ってみました。 お客さんは少なかったですが、最後まで熱心に聴いて頂きました。 また、ライブのドタキャンが出たら(店の売り上げとしては困るでしょうが)、スティーヴ・レイシー・ナイトをさせてほしいですね〜。フリーじゃないやつ選びますからぜひ。 以下は、その時のレジュメです。 ジャズ・カフェ む〜ら presents ERIC DOLPHY NIGHT エリック・ドルフィーは、フリー・ジャズではありません。オーネット・コールマンの問題作「フリー・ジャズ」(1960年12月21日)に参加していても、彼は調性から逸脱することはありません。 ただし、滑らかなフレーズを奏でてうっとりとさせてもくれません。高低を行ったり来たり跳躍し、ゴリゴリ吹いたり、大きな音で嘶いたりします。ホントに独特なアドリブフレーズです。 きっと、何時いかなる時も、即興の限界まで行きたかったのでしょう。でも、初期においては、慣用句を避けるあまりの複雑なフレーズが、逆に固定化してしまい、どれを聴いても一緒に聴こえる時もあります。 一皮むけるのは、ファィブ・スポット後、だと思っています。その後の盤ではアドリブに余裕を感じる時があります。でも、そこから先の残された録音の少ないこと。「アウト・トゥ・ランチ」や「ラスト・デイト」を聴く時、彼がもっと長生きしてくれていたら、と思わざるをえません。 略 歴 1928年6月20日、LAで生まれる。音楽好きの子どもとして育った。小学生のころ、クラリネットを与えられる。 1941年地元のバンド・オーケストラ祭でクラリネットを演奏し、賞を獲得。その後、ジュニア・ハイスクール時代にアルト・サックスをマスター。 1946年、ロサンゼルス市立大学に進み、音楽を学ぶ。チャーリー・パーカーの音楽に接し、衝撃と多大な影響を受ける。 1948年、ロイ・ポーター率いるビッグバンドに参加。 1950年、軍隊に入隊。51年海軍音楽学校に入学。 1953年、除隊。ジェラルド・ウイルソン楽団に加わり、LA周辺で演奏活動。 1954年、コルトレーンや、オーネット・コールマンと知り合う。 1958年、チコ・ハミルトン・クインテットに参加。 1959年、チコ・ハミルトン・クインテットを辞め、本拠をNYに定める。 1960年、チャールズ・ミンガスのジャズ・ワークショップに加入。プレスティッジ・ニュージャズから「アウトワード・バウンド」でデビュー。続いて、「アウト・ゼア」、「ファー・クライ」というリーダー・アルバムを立て続けに録音。 1961年、ドルフィーの輝ける年。数々の歴史的名盤のセッションに参加。ブッカー・リトルとの双頭コンボを結成、ファイヴ・スポットで歴史的ライブを録音する(しかし、ブッカーが尿毒症で23歳という若さで急逝)。ドルフィーは、コペンハーゲンに飛び、数ヶ月の演奏契約を履行する。 1962年、フリーランスの年。謎の空白の一年。公式にリリースされたリーダー・アルバムが一枚も無い。小規模のセッションに参加するのみ。 1963年、この年もフリーランスの活動が中心。7月にやっとアラン・ダグラスによるリーダー・アルバム(2枚分)を録音。 1964年、ブルーノートにその時点での集大成である「アウト・トゥ・ランチ」を録音。ミンガス・グループに復帰。ヨーロッパ・ツアーに参加。6月2日、オランダにて「ラスト・デイト」を録音。その後、糖尿病の悪化により体調悪化、ベルリンにて入院するも29日に死亡。享年36歳。お金がなく、手っ取り早く糖分(蜂蜜)だけを取る生活が続いたため、糖尿病を患ったと言われている。 今日の選曲 1. Out There (6:54) Leader Album「Out There」より。1960年8月15日録音。Monoのオリジナル盤から。じわじわきます。 2. 'Round Midnight (6:29) George Russell「Ezz-Thetics」より。1961年5月8日録音。Stereo黒銀溝あり盤から。 3. We Speak (12:25) Booker Little「Out Front」より。1961年4月4日録音。Monoのオリジナル盤から。音の良い盤です。 4. Fire Waltz (13:25) 5. Bee Vanp (12:25) Leader Album「At The Five Spot, Vol. 1」よりA面通しで。1961年6月16日録音。Monoのオリジナル盤から。この録音は音が良いです。ピアノのチューニングさえ合っていれば。 ○休憩 (10:00) 6. Les (Miss Ann) (5:55) 7. Laura (13:12) Leader Album「In Europe, Vol. 2」より。1961年9月8日録音。紺ベタ、右トライデント。ジャケットにはStereoの表示がありますが、盤はおそらくMonoです。録音の良い盤です。 8. Mr. P.C. (11:05) ドルフィーのソロの終わりまで John Coltrane「The Inner Man」より。1962年2月9日録音。いわゆるエアチェク録音のブートレグで、日本盤。音は悪いですが演奏は超熱いです。 9. Refuge (12:12) Andrew Hill 「Point Of Departure」より。1964年3月21日録音。MonoのNEW YORK USA盤から。「Out To Lunch!」からではなく、こちらを選びました。4167はLbl上部の住所が "NEW YORK, USA"でオリジナルです。 10. Miss Ann (5:25) Leader Album「Last Date」より。1964年6月2日録音(死の27日前)。Monoのライムライト盤溝ありから。まさしく到達点。 11. Love Me (3:25) Leader Album「Conversations」より。1963年6月1日録音。86年のStereoのセルロイド盤から。 代表作 ○ Leader (1) Outward Bound (New Jazz NJLP 8236) Freddie Hubbard (trumpet) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Jaki Byard (piano) George Tucker (bass) Roy Haynes (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, April 1, 1960 (2) Out There (New Jazz NJLP 8252) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute, clarinet) Ron Carter (cello) George Duvivier (bass) Roy Haynes (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, August 15, 1960 (3) Far Cry (New Jazz NJLP 8270) Booker Little (trumpet ) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Jaki Byard (piano) Ron Carter (bass) Roy Haynes (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, December 21, 1960 (4) At The Five Spot, Vol. 1 (New Jazz NJLP 8260), Vol. 2 (Prestige PRLP 7294) , Memorial Album (Prestige PR 7334) Booker Little (trumpet) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Mal Waldron (piano) Richard Davis (bass) Ed Blackwell (drums) "Five Spot Cafe", NYC, July 16, 1961 (5) In Europe, Vol. 1 (Prestige PRLP 7304) , Vol. 2 (PR 7350), Vol. 3 (PR 7366) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Bent Axen (piano) Erik Moseholm (bass) Jorn Elniff (drums) Copenhagen, Denmark, September 6, 8, 1961 (6) Iron Man (Douglas SD 755) , Conversations (Fred Miles FM 308) Woody Shaw (trumpet) Prince Lasha (flute) Clifford Jordan (soprano saxophone) Sonny Simmons (alto saxophone) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Bobby Hutcherson (vibraphone) Richard Davis, Eddie Khan (bass) J.C. Moses (drums) NYC, July 1, 3, 1963 (7) Out To Lunch! (Blue Note BLP 4163) Freddie Hubbard (trumpet) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Bobby Hutcherson (vibraphone) Richard Davis (bass) Tony Williams (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, February 25, 1964 (8) Last Date (Fontana (Du) 681 008 ZL) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Misja Mengelberg (piano) Jacques Schols (bass) Han Bennink (drums) Hilversum, Holland, June 2, 1964 ○ Guest (1) Oliver Nelson - Screamin' The Blues (New Jazz NJLP 8243) Richard Williams (trumpet) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Oliver Nelson (alto, tenor saxophone) Richard Wyands (piano) George Duvivier (bass) Roy Haynes (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, May 27, 1960 (2) Ken McIntyre/Eric Dolphy - Looking Ahead (New Jazz NJLP 8247) Ken McIntyre (alto saxophone, flute) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Walter Bishop Jr. (piano) Sam Jones (bass) Art Taylor (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 28, 1960 (3) Charles Mingus Presents Charles Mingus (Candid CJM 8005) Ted Curson (trumpet) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet) Charles Mingus (bass, vocals) Dannie Ritchmond (drums, vocals) Nat Hentoff (supervisor) Nola's Penthouse Sound Studios, NYC, October 20, 1960 (4) Oliver Nelson - The Blues And The Abstract Truth (Impulse! A 5) Freddie Hubbard (trumpet) Eric Dolphy (alto saxophone, flute) Oliver Nelson (alto, tenor saxophone, arranger) George Barrow (baritone saxophone) Bill Evans (piano) Paul Chambers (bass) Roy Haynes (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, February 23, 1961 (5) Oliver Nelson/Eric Dolphy - Straight Ahead (New Jazz NJLP 8255) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Oliver Nelson (tenor, alto saxophone, clarinet) Richard Wyands (piano) George Duvivier (bass) Roy Haynes (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, March 1, 1961 (6) Booker Little - Out Front (Candid CJM 8027) Booker Little (trumpet) Julian Priester (trombone) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Don Friedman (piano) Art Davis (bass) Max Roach (drums, timpani, vibraphone) Nat Hentoff (supervisor) Nola's Penthouse Sound Studios, NYC, March 17, 1961 (7) George Russell Sextet - Ezz-Thetics (Riverside RLP 375) Don Ellis (trumpet) Dave Baker (trombone) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet) George Russell (piano) Stephen Swallow (bass) Joe Hunt (drums) Plaza Sound Studios, NYC, May 8, 1961 (8) Ron Carter - Where (New Jazz NJLP 8265) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Mal Waldron (piano) George Duvivier (bass) Ron Carter (bass, cello) Charlie Persip (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 20, 1961 (9) Mal Waldron - The Quest (New Jazz NJLP 8269) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet) Booker Ervin (tenor saxophone) Mal Waldron (piano) Ron Carter (cello) Joe Benjamin (bass) Charlie Persip (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 27, 1961 (10) Andrew Hill - Point Of Departure (Blue Note BLP 4167) Kenny Dorham (trumpet) Eric Dolphy (alto saxophone, bass clarinet, flute) Joe Henderson (tenor saxophone) Andrew Hill (piano) Richard Davis (bass) Tony Williams (drums) Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, March 21, 1964 ○ 眠れない、お暇な夜は、ホストのKが、細々と下手な小説を綴っている「ジャズ侍のブログ小説~青い光」(http://jazzamuray.exblog.jp/)を覗いてみて下さい。黒猫のエリックも時々出ます。 ○ ありがとうございました。 #
by jazzamurai
| 2013-12-31 17:06
| 無節操 ジャズ三昧
![]() ![]() Recorded live at the Theatre Mouffetard, Paris, Feb 6th & 7th, 1978 Tenor Saxophone – David Murray A1. Feeling Stupid 7:08 2. Come Sunday 5:48 3. The Parade Never Stops 8:47 B1. Home 11:00 2. Flowers For Albert 7:19 ![]() ![]() Recorded live at the Theatre Mouffetard, Paris, Feb 6th & 7th, 1978 A1. Body And Soul (Dedicated To Coleman Hawkins And Ben Webster) 2. Chant Pour Une Nouvelle Afrique Du Sud 3. Ballad For Matthew And Maia Garrison B1. Hope / Scope (Dedicated To Mary Hope Lee) 2. All The Things You Are (Dedicated To Ntozake Shange) 3. The Promenade Never Stops (Dedicated To George Brown) 4. Monica In Monk's Window 上のは前から持ってたの。 この前、東京出張時にdiscunion 新宿JAZZ館に寄って、FREE JAZZコーナー漁ってたら、下のが出てきて、「へえ〜、こんなんあんにゃ」と思って買って帰って調べてみたら、「コンセプチュアル・サキソフォン」の同日・同会場の残りテイク集じゃありませんか。 拙者、FREE JAZZは大好きですが、マレイみたいなロフト・ジャズ系はあんまり好きでないです。レーベルで言うと、BLACK SAINTとかSOUL NOTEとかか出てるのね。 有名になってからのマレイは何聴いてもパワー押しで暑苦しく感じるだけで、買おうとは思わなかった。唯一好きだったのが、上のソロ。 時々取り出しては、B面2曲目の「アルバート(アイラー)に花束を」を聴くのね。この曲は良いですよね。アイラーの曲想を理解した上で、しっかり捧げる曲になっていて、またメロが美しい。 演奏も、パワー押しじゃなくて、とつとつとしていて、行ったり来たり。その迷い歩きみたいなところが良いのです。 さて、下の盤ですが、チープな作りで、かつ、両面ともちょっと偏心しているという、より自主制作っぽい雰囲気であります。もともとビブラートかかりまくりやから、偏心のせいで音が揺れてるのか元々ユレユレなのか全く判断ができないですが。テープの劣化ノイズとおぼしき電子的なノイズも入りますし、コンディションの良い盤とは言いがたい。 しかし、アウトテイク集と言うのはもったいないくらい、こっちも良いですね。 拙者はやっぱり、半端に上手いマレイより、こういうフリージャズに没入した感じのマレイの方が好きかな。A1「身も心も」も良い感じやけど、A2のようなテーマのはっきりしないぶっつけの緊張感も良い。B1、B3の循環呼吸奏法も素晴らしいですやんか。 まあ、しかし、「コンセプチュアル・サキソフォン」よりリラックスした感じはします。 普通のジャズやと、ソロ演奏というのはピアノの独占場なんですが、自由な音楽であるFREE JAZZでは、リード奏者もソロ演奏をします。まあ、ちょっと難解で取っ付きにくいとは思いますが、形に捕われないで聴いて頂くと、それぞれに良いところが聴こえてきます。 ……うちの奥さんには、そういうところは聴こえてこないみたいですけど。ちょっと聴いてるとすぐ、「そろそろ止めてんか」と言われてしまいます。登敬三氏は聴けるのに何故DAVID MURRAYは聴けないのかなあ。家で二枚通して聴くのは、至難の業ですな〜。 #
by jazzamurai
| 2013-07-29 21:14
| 無節操 ジャズ三昧
続いて、平和大通りから流川を入ったところのラーメン横町に行き、「ふくろう」でおでん、焼酎水割り一杯、あっさりとした塩ラーメンを頂いて、旅行は終わりです。 はあ、長い休暇をいただきました。 同僚の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました! #
by jazzamurai
| 2013-06-30 16:57
| 無頼漢 広島カープ三昧
夕食はまたもたんぽぽに行きました。 コンビニで買い出ししして、部屋で飲んだくれた後は前日に同じです。 #
by jazzamurai
| 2013-06-30 16:41
| 無頼漢 広島カープ三昧
食べ終わって、すぐ近くの飲み屋さんに入りました。「お食事所・あき」さんです。 外面は汚いですが、中もそんなにキレイとは言えません。 地元のおっちゃんたち数人が、ろれつも怪しい状態で飲んでます。 おっちゃんと、ママさんの間で、露骨にスケベエな話を、大声でしています。 ろくでもない雰囲気です。最高です。 肉じゃがのようなものと、豚のスペアリブのラフテー風を頂きました。味は冗談じゃなく美味しい。 +コップ酒3杯で、計2,300円。地元のおっちゃんが集まるはずです。 ママさんは、店をやりながら、3人の子を育て、上の二人の娘さんは看護師に、下のお子さんは会社員だそうです。今は時々、看護師のお子さんのお孫さんを預かる時があるそうです。 素晴らしい人生です。 ということで、まだまだ続きます。 #
by jazzamurai
| 2013-06-26 16:43
| 丸腰日記
栗原も、打席での雰囲気を観る限り、一軍はまだまだ遠いように思いました。めっちゃ開いて打ってる。 困りましたね。 最初から雨が降っていたのですが、4回表に強くなり、ノーゲームとなりました。 広島に帰るのがめんどーなので、翌日の振替を期待して、近くの民宿に泊まります。 #
by jazzamurai
| 2013-06-21 12:46
| 無頼漢 広島カープ三昧
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by jazzamurai
| 2013-06-20 09:32
| 無頼漢 広島カープ三昧
![]() Recorded at Hollywood Sound Recorders, Inc. 1979 ABC Records, Inc. A1. Carmel 5:36 2. Paintings 5:24 3. Cannery Row 4:02 4. A Rainy Day In Monterey 5:45 B1. Sunrise 5:23 2. Midnight And Mist 6:50 3. More Beautiful Each Day 6:28 Bass – Abraham Laboriel (tracks: A1 to A4, B2, B3) Drums – "Stix" Hooper (tracks: A1, A2, A4 to B3) Electric Guitar – Dean Parks (tracks: A1, A3 to B2) Percussion – Paulinho da Costa (tracks: A1, A2, A4, B2, B3) Drums – Robert Wilson(A3) Acoustic Guitar – Dean Parks(A4,B3) Electric Guitar – Paul Milton Jackson Jr.(A4,B1) Acoustic Guitar – Paul Milton Jackson Jr.(B3) Bass – Byron Miller(B1) Soloist, Flute – Hubert Laws(B2) Piano [Acoustic] – Joe Sample (tracks: A1 to A3, B1 to B3) Electric Piano [Fender Rhodes] – Joe Sample(A4) 今日の仕事は辛かった。その理由は、昨日の少年野球、広島カープの惨敗に対する悔しさのせいで眠れず、そのせいで朝からがっつり野球の練習をした上に、歩いて職場まで行ったことが、ちょっと影響してる、かも。 まあ、でも単純な話ですよ。やるか、やらないか。勝負事は、悔しければ練習するしかないし、贔屓の球団が弱いならファンを止めるか止めないのか、体を動かすのも、だれるのか、ちょっとでも先に進もうとするのか、仕事もやっておくのか、やらずに先送りにするのか。 全て、選択を迫られ、どちらかを選ぶだけ。自分が打った球が、ファールになるのか、ゴロアウトになるのか、ホームランになるのか、そんなことは球に聴いてくれ。 打ったなら全力で次の塁めがけて走るだけ。それしかない。 息子さんの練習に行くようになって、凄く勉強になったのは、その割り切り。 反省しても、後悔するな。 だから、拙者の最近の口癖は、「俺の人生、後悔するほど長くない」であります。 まだまだ、一生懸命遊びたい。そう思って日々過ごしてる。人生は楽しい。自分を愛している。家族を愛してる。周りの人達に感謝している。 ところで、ジョー・サンプルの「渚にて」。最高ですよね。メロウです。拙者、クルセダーズのウィルトン・フェルダーが大好きなのだけど、彼の豪快なサックスの絡まない、全編に渡ってジョー・サンプルのメロウなピアノとフェンダー・ローズが聴けるこの盤は、高校生の時からの宝物。 特に今日は暑かったから、夏の雰囲気を思いながら、この盤を聴くと、なんだか心には甘酸っぱい感傷が静かにサザザザって、寄せてくる感じ。うちの子の、だんだん大きくなる背中何ぞを見ながら、ピールを飲みながら聴けば、なんだかほろりとする。 結構、プレイヤーに乗る回数多し。拙者が持ってる盤は、ABCのオリジナルだけど、中古で500円。買うしか無いでしょ。というか、もう一枚欲しいくらい。 惜しむらくは、B面の終わりに波の音が入ってないこと。ん、もともと入ってないって。そりゃそうなんですけど、高校生の時に友達からこの盤のテープを借りた時には、入っていたのね。多分、そいつが友達か当時の彼女と行った海の音が、何故だか録音されていて、その上に被せて録音したものだから、テープの残り部分に入っていただけだと思うんだけど。拙者の記憶というか、ちょっと甘い、切ない気分の、この盤に対する思いは、どうしても、その波の音、そして、遠くの聞き取れない会話に向かって行ってしまうのです。 けして帰らない、ある夏の日。そして、また、訪れるはずの、明るい日差しと潮騒。 今日は軟弱でした。すんません。 #
by jazzamurai
| 2013-06-03 21:36
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Recorded at Tonstudio Bauer in Ludwigsburg, West Germany in June 1975 Enrico Rava - trumpet John Abercrombie - guitar Palle Danielsson - bass Jon Christensen - drums A1.The Pilgrim and the Stars - 9:45 2.Parks - 1:48 3.Bella - 9:20 B1.Pesce Naufrago - 5:15 2.Surprise Hotel - 1:55 3.By the Sea - 4:49 4.Blancasnow - 6:50 邦題「魚座の難破船」は、B1の曲名で、盤タイトルの邦訳は「巡礼と星」。 エンリコ・ラバは、レイシーの名盤「森と動物園」に参加している、バリバリのフリー・ジャズ・ミュージシャン、なのだが、日本ではそれほど人気がないようだ。 1940年、トリエステ生まれ。録音時は35歳。本盤は、ECM吹き込み1作目らしいです。 正直言いますと、ラバの盤は3枚持ってますが、ちゃんと聴いてなかったですね。何だか、散漫な印象を持っていました。フリーもするけど、フュージョンっぽいのもする?ハンパな人かな?って印象を持っていました。 はっきり言って、その印象は間違いですね。 演奏は、フリーな感じが多いです。でも、オン・リズムもあるし、交錯する感じ。その辺は、自由に行き来している。イタリア人やからやろか、真摯なんだけど、悪い意味の拘りがなくて、気持ちが自由になる。(というか、拙者、最近、自由に聴けるようになったのかな?) それと、良い曲を書く。本盤も全部オリジナルだけど、テーマが持つ、独特の世界観を生かした即興がされている。A1なんて、とてもメランコリック。でも、演奏は、それに捕われず自由。 あと、音が良い。トランペットなんだけど、フリューゲル・ホーンみたいなふくよかな音がしている。フリーな感じのパフォーマンスの時は、コントロールが聴きつつ、切れ味が鋭く、近藤等則に似ている。というか、近藤さん、パクってませんか(笑)。 まあ、ホンマに上手いですね。技術は大したもの。表現力は圧倒的。 でも、なんで人気ないのかなあ〜。この人の持っている、ふくよかな包容力が、シリアスさを薄めてしまっているように、日本人には感じられるからやろか? まあ、そんなことはないのかな。そんな民族性に押し込めて考えてもしゃーないよね。 A2なんて、小粋な小曲。よく歌ってて、色気がある。 A3も、曲はロマンティック。でも、バラードのまま演奏したくない、熱くやりたい、みたいな男気のある演奏です。 ところで、この盤には、アバクロが参加しています。この盤のアバクロは、やんちゃな方。それがまた、弾けててめっちゃ良いのよね。あと、リズム隊のパレ・ダニエルソンとヨン・クリステンセンのコンビが良いです。特にクリステンセンが良い。オン・タイムからフリーな感じに雪崩れ込んで行く時の、ポリリズムに移行して、自然にアウトしていく感じが、とてもセンスを感じるというか、達者な技術を演奏の自由さに活かしている気がする。 う〜ん。ラバのことは、ケニー・ウィーラーと同じくらい好きかもしれないな〜。彼らのメランコリックさと熱情は心に響くなあ〜。 Pilgrim & The Stars: Touchstones Series (Dig) #
by jazzamurai
| 2013-06-01 22:49
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Recorded November 1980 at Tonstudio Bauer,Ludwigsburg John Abercrombie(g) Richie Beirach(p) George Mraz(b) Peter Donald(ds) A1.Boat Song 2.M 3.What are the Rules B1.Frashback 2.To Be 3.Veils 4.Pebbles この時期、アバクロの組んでいたカルテットの3枚目らしい。 アバクロ、バイラーク、この組み合わせで明るい曲調になるわけがない、とでも言いたくなる、ちょっと暗〜い感じの、実にECMらしい一枚。 昔、ジャズ喫茶で働いていた時、このアバクロ・カルテットの3枚は、よくかけていた。 拙者としては、部屋の隅に光源があり、前のキャンバスの絵が分からない、変なジャケットの「John Abercrombie Quartet」の方が、より沈鬱で好きだった。 でも、この盤も、各曲の特徴があって、なじみやすいし、聴きやすい。A1なんか、マイルスの「In a Silent Way」の冒頭みたいだし。メンバーも、良いよね。ピアノはもちろんのこと、ベースのジョージ・ムラーツも、さすがビル・エヴァンズに誘われるだけあるよねの演奏、音質。 ヤン・ハマーと一緒にバリバリ弾いている盤より、やっぱりこっちの丹念にフレーズを紡いでいるアバクロの方が、拙者の趣味に合ってるかな〜。 しかし思うに、エレキ・ギタリストって、やっぱりプログレ・ロックの嵐を過ぎた後、1975年以降の人の方が、洗練されているし、特徴もあって、良いと思うんですよね。 ECMには数人のギタリストがいるけど、みんなプログレやハード・ロックの影響を受けてるよなあ、と感じさせる人ばかり。 そして、エフェクター、アンプの使い方が上手いというか、みんな、音が良いんですよね。 ウェス・モンゴメリー以前のギタリストって、やっぱ音質があまり良くないと思うんですが、この辺は拙者の勉強不足なんやろか。 PS.しかし、amazonに無いってないわ〜。 #
by jazzamurai
| 2013-05-27 22:42
| 無節操 ジャズ三昧
![]() RecordedNovember 4 & 15, 1963 Van Gelder Studio, Englewood Cliffs Grant Green - guitar Joe Henderson - tenor saxophone Duke Pearson - piano Bobby Hutcherson - vibraphone Bob Cranshaw - double bass Al Harewood - drums A1.Idle Moments (Pearson) – 14:56 2.Jean De Fleur (Green) – 6:49 B1.Django (John Lewis) – 8:44 2.Nomad (Pearson) – 12:16 いわゆるJAZZ喫茶名盤の一つ。とても良いレコード。 拙者、あまりJAZZ GUITERが好きではないと思います。理由は、良い音色でなっているギタリストに会ったことがないから。ROCKのギタリストと比べて総じて下手だから。 もちろん、PAT METHENYみたいな凄い人(もちろん大好き)もいる訳だけど、60年代のギタリストで執着を持って買っている人はいない。 そんな中で、グラント・グリーンだけは結構好きだ、と言っても良いと思う。 第一に上手い。第二にブルージーだ。第三に音が良い。 本盤はそんなグリーンの代表作な訳だけど、リズム隊が強力で、ジョー・ヘン、ハッチャーソンという癖のあるフロントを抱えながら、グリーンのソロを上手くフューチャーした好盤だと思う。 拙者、今まで全く興味がなかったが、プロデュースをやったピアノのデューク・パーソンの力量も評価すべきだと思った。 長尺のA1が良い。15分という長さを感じさせない、密度の濃いアドリブが聴ける。特に2コーラスを演奏したグリーンのソロが良い。よく歌うジョーヘンのソロ、ビックリするほどブルージーなハッちゃんのソロも素晴らしい。 んでまた、B1のアレンジが良いのよ。これも本盤の魅力の一つだと思う。 それと、以下の記事を読むと、アウトテイクの入ったCDが欲しくなりました。 Idle Moments/ Grant Green --演奏した側から見たRecording Date ところで、BLUE NOTEの中古レコードって、あまりにも高過ぎやしませんか。 ニーズがあるから仕方ないのかもしれないけれど、最近はリバティ盤やUA盤でも3000円位します。とてもじゃないが、モノラル盤なんて手が出ない。ということで、拙者は、DISCUNIONの復刻シリーズを結構買ってます。確かに、1枚5,250円という値段はそれでも高いけれど、同じ値段出してもヤフオクではガタ盤しか買えないので、トータルの価値として、復刻の方が良いと判断しています。 本レビューに用いた盤もDU復刻盤です。 昔の太いモノラルのカッティング針を使っていないので、オリジナルと比べてしょぼいという話は聞きます。確かにそうなのでしょうが、拙者はそれを上手く再生できるほどの太い針を持っておらず、DENONのDL-102を使っているので、この復刻シリーズのような企画が現状では合っています。 なので、ぼちぼちと買って行きたいと思います。 Idle Moments(アナログ盤/BLUENOTE プレミアム復刻シリーズ) [12 inch Analog] アイドル・モーメンツ+2 #
by jazzamurai
| 2013-05-11 10:57
| 無節操 ジャズ三昧
![]() 本日は奥さんも仕事が遅く、拙者は拙者で帰りがけに片付けなきゃ行けない用事ができて、自炊ができず、ピザをとりました。近くのDai's Kichinは、大きなピザ一枚999円なの。 というわけで、本日はこんな、安ワインどうじょ~。 エヴォディアDOカラタユド2010。ボデガス・サン・アレハンドロ社、ガルナッチャ100%、アルコール度数15%、1,350円。 飲みやすいですね。度数が高いのに、飲み疲れない。特に癖のない良い薫りが立ち、甘みは重くなく、酸味はキツくなく、飲みやすいです。 最近、当たっているスペイン・ワインは昔の印象である、おっも〜っ、というのはないですね。ライト、という訳でもないですが、ホンマに飲みやすい。 さて、1本空けちゃった。明日の朝、起きれるかな。15度やけど〜。 ああ、うまうま。 #
by jazzamurai
| 2013-03-13 22:25
| 無礼講 アルコホル三昧
![]() Recorded at familiy Sound Studio, Paris, France, May 23 & 24, 1987. A1.Punching Paich Patch – Eric Watson 9:30 2.Walking Duet – EW 6:30 3.Tag Zone – Aaron Scott, EW 4:10 4.The Girl Who Never Sang – EW 4:40 B1.Last Request – EW 8:00 2.Situation Tragedy – EW 5:10 3.Your Tonight Is My Tomorrow – EW 7:00 Piano – Eric Watson Soprano Saxophone – Steve Lacy Bass – Jean-Paul Celea Drums – Aaron Scott おっと、流される女シリーズが続いた。このジャケットは秀逸。このジャケットだけ見てたら、さぞかしおしゃれで色っぽいサウンドが録音されていると思われるけど、それで実際そう聴こえなくもないけど、でも何だか異世界の匂いがする、そんな盤。結構良い。 拙者はスティーヴ・レイシーが大好きで、レコードに関してはコンプリート・コレクションを目指しています。昨年、初期のブレスティッジ盤を入手して、山は越えたので、もう後はないな〜と思っていたら、実は80年代後期の盤に、持っていたつもりで抜けていたのが判明して、最近になって慌てて再確認した上で探している。 何故、持っているつもりだったのに、持っていなかったのだろう。それは多分、拙者が80年代のレイシーの盤を軽んじていたからだろうと思う。率直に吐露すると。 レイシーは大好きです。でも、80年代のレイシーは多作で、どうも一枚一枚の存在感が薄く感じられたのかもしれない。んで、あまり聴いていなかった。 聴いていなかったから、印象も薄かった。 ところがですよ。改めて聴いてみると、どの盤を聴いても、やっぱり素晴らしいのです。 はっきり言って、拙者は一体、何をしてきたんだろうと。凡百の盤をコレクションしても、意味はない。やっぱり、レイシーを聴かないと、拙者のジャズ聴き人生がもったいない、と思う。 さて、本盤ですが、リーダーのエリック・ワトソンさんは、1955年、アメリカ生まれ、フランス在住で、コンセルストラスブールフランスの先生。なので、本盤の録音時は32歳。レイシー先生は53歳だった。ただし、レイシーの入っている曲はA1とB1、2だけ。 A1は、チック・コリアのようにスコアの長い曲。レイシーよりマイケル・ブレッカーに吹かせたらもっとそれらしい、80年代の都会な感じの演奏になるだろうに、ビミョーに何か歪んだ感じがあって、レイシーが吹くからよけいにファニーな感じの曲になっている。でもそれが良い。始めはベースもかっきりウォーキングして、しゃれてふくよかな感じの好演かな、と思うんだけど、だんだん少し歪んだ様相を帯び始める。さすが、レイシーの演奏がたった一色で終わる訳がない。B1はレイシーとワトソンのデュオ。ファニーなバラードで、これは、歌うことに集中して吹ききっている。この硬質なリリシズムもレイシーの素晴らしい魅力。とにかく、レイシーは鳴っている音の質が圧倒的に良いのだ。B2はゴンゴンとした固い演奏。レイシーのひしゃげた甲高いロングトーンがかっこいい。ちょっとキング・クリムゾンっぽいなあ。 A2、4、B3のピアノ・トリオによる演奏は、アクが少なめでこれも良い。エリック・ワトソンさんはカーラ・ブレイみたいな良い曲を書くなあと感心する。演奏スタイルもちょっと似てるかな。でも、それで良いと思う。希代の天才カーラ・ブレイの作風を継承してくれる人がいないのはもったいない。演奏はビル・エヴァンズ以降の現代的なジャズ・ピアノのテクニックを有しつつ、独特のロマンティシズムを感じさせます。こんなピアニストが、ちょっと距離がありそうなレイシーを敬愛しているところが、また良いと思います。 Your Tonight Is My Tomorrow #
by jazzamurai
| 2013-03-09 10:26
| 無節操 ジャズ三昧
![]() Recorded April 24 & May 14, 1962. Sound Makers, New York City Bill Evans – piano Jim Hall – guitar Producer Alan Douglas A1.My Funny Valentine (Rodgers, Hart) – 5:21 2.I Hear a Rhapsody (Jack Baker, George Fragos, Dick Gasparre) – 4:36 3.Dream Gypsy (Judith Veveers)– 4:33 B1.Romain (Jim Hall) – 5:19 2.Skating in Central Park (Lewis) – 5:19 3.Darn That Dream (DeLange, Van Heusen) – 5:04 まあ、自分にはあんまり縁のない盤というものは存在する訳です。 拙者にとっては、長年、この盤がそうでした。 なんせビル・エヴァンス関連は、スコット・ラファロ関連を筆頭に、盤が高すぎる。ラファロ関連の次に高いのが本盤だと思う。 高い金出して、パチパチとノイズの入る盤を拝聴したいとは思わない。音が悪いのが分かっている日本盤も嫌だ。じゃあCDで買うかというと、現在、CDという媒体に疑問を持っている拙者としては、あまり手を出したくない。 ということで、聴いたらきっとはまるだろう、本盤に、今まで手を出さずに来た訳ですが、どうも、調べてみると、この盤のオリジナルは、由来のはっきりしない盤らしい。 UNITED ARTISTの黒ラベルはセカンドと言われているが、そのうち溝があるものの方が、サックスを抱える男のシルエットがラベルに書かれているオリジナルより良い音がするという。 ということで、その話を踏まえて、黒ラベルの溝なしを買ってみました。 なんで溝なし?ということについては、単純に間違えたのです(-_-;)(-_-;)(-_-;)。 安いから飛びついちゃったのね。 ということでやってきたこの盤ですが、……良いですね〜。何だろう、確かにジャズなんだけど、全くブルース・フィーリングがなくて、マイ・ファニー・ヴァレンタインのようなスタンダードを演じても、何か世界が違う。 生々しさがないのです。 undercurrentとは、1.底流,下層流。2.〔感情・意見などの〕(表面には現われない) 暗流−を言うらしいですが、ジャケットを見ながら、タイトルの意味する所を考えるとなかなか良い。 お互いを立てあう二重奏のインプロヴィゼーションとして、かなり水準の高い音楽であることは確か。 イメージとしては、溺死するオフィーリア、が流れていくあの世の音楽みたい、と単純には言っても良い。しかし、絵画の題材としての溺死するオフィーリアは、何時も岸辺からしか描かれない。 しかし、この音楽はきっと、川の流れの中をたゆたうこの女性の美しさを描いている。そして、この女性を流している表面の流れについて、そして、ゆっくりとその下を流れ、水草を撫でる音をも表現している。 つまり、この二人がやろうとしてることは、美しいテーマを用いながら、役割を上方の流れと下方の流れとに入れ替えながら、 この美しい音楽を、あの世の音楽(今までのジャズでは奏でられなかった音楽)として、慎重に運んでいこう(奏でよう)とすること?なのかもしれない。 そして、特に下方の流れ、底流を奏でている奏者(バッキングに回っていると思われる奏者)の即興のあり方を聴いてほしい、ということなのかもしれない。だから、ジャケットの大きな面積を、水草のゆらぎの表現に使っているのかも。 などと考えていると、なんだかセンスのない気色の悪いジャケだ、と思っていた今までの印象が、なんだか幽玄なものに思えてくるから、ちょっと不思議です。 良いですね〜。気に入りました。 アンダーカレント [HQCD] Undercurrent [Analog] #
by jazzamurai
| 2013-02-20 21:33
| 無節操 ジャズ三昧
![]() A1.If I Could Be With You (Johnson-Creamer) 2.It's Good To Want You Bad (Bobby Troup) 3.Go Slow (Garcia-Kronk) 4.A Room With A View (Swan-Stillman) 5.Nearness Of You (Washington-Carmichael) 6.Alone Together (Dietz-Schwartz) B1.I Wanna Be Loved (Rose-Heyman-Green) 2.Snuggled On Your Shoulder (Lombardo-young) 3.You're My Thrill (Gorney-Clare) 4.Lover Man (Davis-Ramirez-Sherman) 5.Body And Soul (Heyman-Sour-Eyton-Green) 6.Make Love To Me (Gannon-Mann-Weiss) 5作目らしいです。30歳か31歳の時の録音。ストリングスはRuss Garciaという人。 ジュリー・ロンドンをジャズだと思ってはいけない。ジュリー・ロンドンは、ジュリー・ロンドンを好きな人間にとって、ただそれだけの存在だ、と思う。 つまり、講釈をする必要はない。開き直って、ただ好きですというしかありません。 なんせ、この声が大好きなのです。拙者、声の低い女性に弱いのです。声が低くてハスキーであれば、もう敵いません、って感じ。 全く系統が違うけど、ジャニス・ジョプリンとか、ダグマー・クラウゼとかも大好き。 ジュリー・ロンドンの場合は、加えてこの芳醇な色気が凄いです。アラフィフのおっさんとしては、包み隠さず言うなら、たまらん良いです。 でも、実はこの方、この時既に、二児の母親なんですよね。一時期主婦業に専念してたのに、俳優の夫と離婚して、歌手業に復帰した強者だという。気合いが入った色気やと思う。 さて、この盤ですが、タイトル通り、甘甘の甘甘です。聴く人に延々と私を愛して、と歌ってくれる。時には色っぽく、時には可愛く、時には寂しそうに。 時々、エンディングにハスキーなつぶやきが入っていて、ちょっとぞくっとします。きっと、全世界のおっさん達の股間、いやいや、心をじ〜んと熱くしていることと思います。 例えば、日本では、30歳位の女優さんであって、声もいい人、例えば、蒼井優さんとかが、世のおっさんのために、バラード集を録音してくれるなんてことはないわけでしょう? 昔、桃井かおりとかが歌ってくれたりしたのはオリジナルだったし、なんだろう、単純に適度な色気でノスタルジックに和ましてくれる盤は日本には現在ない訳です。 まあ、拙者もこの年になるまでは無用だった訳ですが、ひとたび針を落とせば、30分位、愛の歌をしっとりと歌ってくれて、最後にお会計を迫ったりしない存在というのは、非常に貴重です。 まあ、たまにしか聴きませんけどね。 でも、聴きたい時もあるのです。すみませんが、お許しください〜。 ということで、今日は振替休日を頂戴しています。この盤ね、実はB1の最後、ボーカルが実にいい具合にI WANNA BE LOVED…と歌っているところで、 針飛びしていました。そこだけが唯一の欠点でして、今日も聞き終わった後、飛んだ直後に止めて逆回転させたりして、通過しないかやってみたのだけれど、ダメだった。そこで、ダメもとということで、ルーペでキズの状態を確認しながら、待ち針で当たる部分をこすったり、押さえたりしてみました。 すると、…通過しました!もう、見事に。良かった〜。ということで、今日のアップは、針飛び箇所通過記念です。 メイク・ラヴ・トゥ・ミー(紙ジャケット仕様) #
by jazzamurai
| 2013-02-18 15:11
| 無抵抗 女性歌手三昧
![]() Recorded at Arne Bendiksen Studio, Oslo, Norway on November 27 & 28, 1973 Jan Garbarek - tenor saxophone, soprano saxophone Bobo Stenson - piano Palle Danielsson - bass Jon Christensen - drums A1.A.I.R. (Carla Bley) - 8:15 2.Kukka (Palle Danielsson) - 4:32 3.Hasta Siempre (Carlos Puebla) - 8:10 B1.Witchi-Tai-To (Jim Pepper) - 4:24 2.Desireless (Don Cherry) - 20:25 いや〜、もう絶対に失敗しないぞと思っていましたが、失敗しましたよ、派手に。 めちゃくちゃ腹立つから書いちゃうけど、先日、「bcqjy036」なる人から「ブルーノートNYラベル■JACKIE MCLEAN/ONE STEP BEYOND」を落札しました。上下全割れでガムテープで雑に補修してあったけど、NYラベルだったので良いかと思い、落札したのですが、盤の状態がフリスビーでもしたようにザリザリ。盤の状態を書いてないから、なんか変だなあ、でもまさかメチャメチャじゃないだろうと思ったのが甘かった。針飛びはしませんが、音楽より雑音が目立って、全くダメですわ。 おまけにガムテープもかなり昔に貼られたもののようで、ドライヤー、シール剥がし剤を使っても上手く剥がれませんでした。ゴミを買ってしまいました。廃棄するしかないですね。 この業者の出品をよく見ると、ほとんどの盤について状態の記載なし。輸入盤か日本盤かも記載なし。RVG録音とは書いてあるが、刻印ありは殆どなしで、ややこしい。ラベルの写真もなし。ということで、5件の悪評価を受けている、非常に怪しい業者でした。欲を出して騙された拙者が素人でした。勉強になりました。 その怪しい業者から同時に落札したのが本盤です。 取り出すとカビだらけ。頭がくらくらしました。かけてみるとノイズの山。やられた!と思いましたが、精製水+BEMCOTで片面につき6回拭いてやるとピカピカになりました。 おそるおそる聞き直してみると、う〜ん、ノイズはなくなり、ECM西ドイツ原盤の良い音が出てきました。ばっちりです。 ガルバレクは大好きです。特に、70年代の北欧のコルトレーン時代が好きです。 この盤はコルトレーン的なフレーズも出てくるし、ボボ・ステンソンのピアノもマッコイっぽかったり、うなり声はキースっぽかったり、なかなか良いです。 でも、やっぱりそこはECM。無国籍な感じの曲が取り上げられていて、ヨーロッパのジャズです。カーラ・ブレイ作曲のA1から、独特な雰囲気のある、曲によって表情が大きく異なります。 特に良かったのが、B面の2曲目、ドン・チェリーの傑作バラード「デザイアレス」。テーマを浪々と吹いた後、コルトレーン風の世界に突入、20分に亘る熱演を聴かせてくれます。 ただ〜し、このB面、長尺の演奏を収めるため、通常のレコードよりデッド・ワックスが狭く、最後の繰り返しの無音溝の部分がセンター・レーベルに触るほど近い所に削られています。そのため、曲の最後の最後で針が自動的に上がります。拙者は、聴いている途中に酔っぱらって寝てしまうことがあるので、最後は自動で針が上がる方が好きですし、そういうプレーヤーしか持っていないので、トホホです。しかし、びっくりしました。 Witchi-Tai-To #
by jazzamurai
| 2013-02-02 17:44
| 無節操 ジャズ三昧
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by jazzamurai
| 2013-01-27 15:53
| 無節操 ジャズ三昧
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