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1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場(ライヴ録音)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管弦楽団 ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」 英ALPのアナログ盤復刻CD 久しぶりの休みだあ~、うううっ。日中、大音量で音楽が聴ける幸せよ。 しかし、これも体調が上向きなのでできることですね。皆さん、体調の悪い時は音楽を聴かない方が良いですよ。実はこの「バイロイトの第9」、一昨年の年末に、デルタに電話して直接購入していたのですが、大風邪をひいて休んでいた時に聴いたために、印象が悪かったんです。 正直、拙者は音が悪いのはあまり好きでは無いのです。如何に名演であろうが、悪い音ではその良さを酌み取れないのです。最初聴いた時は、良い復刻だ、と銘打つ割にざらざらとした音だなあ、辛いなあ、と思い、加えて第3楽章の9分30秒あたりから出てくるホルン?のピッチの揺れで気持ち悪くなってしまったんです。 このCD、もともと音圧が低いようですね。今日、日中たまたま一人で留守番する時間があり、「歴史的復帰演奏会」2日後の第5の同じデルタのアナログ盤復刻CDをボリュームを9時方向まで上げて聴いてみると、とても音が立っていて好印象だったので、続けてこの「バイロイトの第9」を、もう少しボリューム上げて聴いてみました。そしたら、思ったほど音質は悪くなかったです。むしろリアルな、肉感的な音です。 皆さんは、第9の何楽章が好きですか。拙者は、第1、2楽章が好きです。第1楽章はプログレですね。ドガーン、って感じで大好きです。第3楽章は捨て曲でした。タルイ感じがしてまともに聴いた験しがありません。で第4楽章はふむふむ、何か取って付けたようじゃが、良い曲じゃのう、っていう感じです。そういう印象だったのが、今日、結構改められました。 この「バイロイトの第9」の第1楽章の苦悩は凄いものがあります。強烈な苦悩の嵐です。戦後初めての音楽祭の再開演奏のために寄せ集められたこのオケに集った演奏者達は、実力的にもバラバラだったでしょうが、熱い思いによる団結感は異様に強く感じられます。戦中の苦悩を思い起こしのたうち回っているようです。 第2楽章は不思議な楽章です。ちょっと自嘲気味な所も感じられますが、拙者はあの目まぐるしく曲調が変わるところが大好きです。そういう場面転換がとても具体的に演じられています。 さて、捨て曲の第3楽章ですが、今日聴いて、この楽章全体のストーリー性みたいものが好きになりました。19分33秒と長い演奏で、やっぱりホルン?のふらふらは気になりますが、じっくり聴けば良さは分かるものなのですね。解釈が良いのでしょうか。 第4楽章、冒頭の第1楽章の再現部分は怖い。でもこれがしっかり怖いから、弦が例のフレーズを導いた後、金管が輝かしくもう一度吹く所が凄い開放感。合唱が何か遠いのですが、これまた熱い思いが溢れんばかりに伝わってきます。強烈な歓喜です。 しかし、フルヴェンさんという人は、テンポを頻繁に変えますね。拙者の好きなヴァント先生と全く異なります。最初はそれにも馴染まなかったのですが、じっくり聴けばその理由も分かるというもので、やっぱりこういう演奏には、真っ正面から時間と精神的余裕を持って向かわないと、良さは分からないのだな、と思いました。 これ以上の演奏は無い、等という論戦に加わるつもりはありませんが、とても良い特別な演奏であることは確かです。あえて言うなら、やっぱりエンディングの加速はもう少し押さえて欲しかったなあ、フルヴェンさん。だって、オケが鳴ってないし、熱すぎて泣き笑いしちゃうんだもん。 ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱つき》[バイロイトの第9/第2世代復刻]
by jazzamurai
| 2008-03-22 17:34
| 無定見 クラシック三昧
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